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バブルボブル - (2018/08/16 (木) 17:24:53) の最新版との変更点

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*バブルボブル 【ばぶるぼぶる】 |ジャンル|アクション|#image(BUBBLEBOBBLE.png,title=MTJの代表作)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|タイトー|~| |発売日|1986年8月|~| |配信|アーケードアーカイブス&br;【PS4】2016年1月29日/823円(税8%込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※アーケードアーカイブス版より付加|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|コミカルキャラと二人プレイが魅力的|~| **概要 -タイトーが1986年に開発・発売したアクションゲーム。 -呪いにより「泡吐きドラゴン」のバブルンとボブルンにされてしまった兄弟バビーとボビーが、さらわれたガールフレンドを助け呪いを解くために戦う。 -ゲームシステムの主な考案は、同社の伝説的デザイナー・MTJこと三辻富貴朗氏が担当しており、本作は彼の代表作でもある。 **特徴 -本作は画面が一切スクロールしない固定画面のアクションゲームである。 --1人または2人同時協力プレイが可能で、プレイヤー1と2はそれぞれバブルン(緑色)とボブルン(水色)というドラゴンを操作する。 -操作方法は1レバー2ボタンのシンプルな構成。レバーは左右移動に用い、二つのボタンは泡はきとジャンプに用いる。 --泡はきは口を開けて真横に泡を出すというもの。泡にのると割れるが、ジャンプボタンの押しっぱなしで乗ると割らずにジャンプできる。 -ゲームの流れは以下の通り。 +敵を泡で包む。 +さらにその泡を踏んだり頭突きしたりして割ることで敵を倒す。なお触れている泡は全部一緒に割れ、同時に多数の敵を倒すと高得点。 +そうしてステージ内にいる敵をすべて倒すことでステージクリア。 +ただし泡に閉じ込めた敵を一定時間放置すると泡から抜け出し、さらに怒りモードとなって高速化する。 -ステージ一つ一つはシンプルなもののステージ数は100と[[(アーケードゲームとしては)べらぼうに多い>グロブダー]]。そのうえ、敵やアイテムの種類も決して少なくないため、一筋縄では簡単にクリアできない。 ---- **評価点 -''まず第一に、見た目がコミカルで可愛らしい。'' --主人公のバブルン・ボブルンをはじめとして、敵キャラクターのぜんちゃんや永久パターン防止のすかるもんすたなどといった他キャラクターはもちろんのこと、ステージやアイテムも絵本のようなデザインで統一されており女性に好まれそうな魅力的なものに仕上がっている。 ---ただし敵キャラの一部は同社『[[ちゃっくんぽっぷ]]』からの流用であり、本作には登場しない「ちゃっくん」を象ったステージも存在する。そういう意味では同社『フェアリーランドストーリー』から始まった可愛い路線のゲームと言える。 --操作も1レバー2ボタンとシンプルであり、本作ほど女性に好まれやすいアクションゲームはそうそうないだろう。 -ゲームバランスが繊細である。 --本作は泡の同時割りや泡ジャンプを用いた多段ジャンプなど様々なテクニックが存在しており、本作はそれらのテクニックを前提とした設計としている。そのため「どれだけ上達したか」=「どこまで進めたか」という図式があてはまる。 -隠し要素が非常に多く探し甲斐がある。 --ボーナスアイテムやパワーアップアイテムもプレイヤーの行動次第で何が出るかが変わる。 -特殊バブルやアイテムで敵を一掃するカタルシス --割ると、水が出て来て敵を洪水で押し流す''ウォーターバブル''、電撃が発生する''サンダーバブル''、床を火の海にする''ファイヤーバブル''など特殊バブルがあるおかげで、敵に泡を当てる→泡に包まれた敵を割って倒すだけというマンネリに陥りがちだちが、度々、こういった特殊バブルを出すステージを置いてメリハリを付け、プレイヤーを飽きさせない工夫は見事。 ---ただし、その効果はプレイヤー自身にも及び、敵と一緒に水で流され、敵に衝突してアウト、電撃で痺れて動けなくなる、火炙りになって行動不能になったところで敵の攻撃が直撃してアウトなど、諸刃の剣にもなっており、どのタイミングで、特殊バブルをどう使っていけば、自身が危険な目に遭わずに済むかなどの戦略を練り、攻略パターンを構築するのも、バブルボブルの醍醐味ともいえる。 --アイテムはほぼノーリスクで窮地を乗り切れるようなモノが多く、泡の代わりに一定時間火炎が吐き放題になる、ステージを水没させて全滅させる等、特殊バブルよりもより視覚的にド派手に敵を殲滅できるものが多く、今日はラッキーなアイテムを引いたおかげで楽にクリアーできたということが起こり得る。そのカタルシス即ち快感度はハンパではない。 **問題点 -''可愛らしい見た目やシンプル操作とは裏腹に、1コインでクリアするのは至難の業。'' --ステージ数はべらぼうに多いうえに後半ステージは頭を捻る難解なものがほとんどである。 //ディップスイッチが工場出荷時のままではおそらく初見でクリアできない。 //アーケードゲームで所見クリア不可なんて常識でしょ -悪い意味でも隠し要素が多い。 --攻略情報なしで真のエンディングを迎えるには、(ノーミスで該当ステージに到達する事で現れる)シークレットルーム((3種類あるが、暗号解読に必要なのは最初のシークレットルームのみで、後の二つにはパワーアップ用の隠しコマンドが(暗号で)書かれている。))に入って暗号のヒントを得た後、100面クリア後に表示される暗号を解読。暗号に書かれていた隠しコマンドをタイトル画面で入力して「スーパーバブルボブル」モードにしてゲームを再開、''二人プレイで100面クリア''して(一人プレイだと100面クリアしても前のステージに戻される)やっと真のエンディングを見る事が出来る。 --アイテムの種類が多いと言うことは強化アイテムの種類も多いと言うことでもある。 ---特に泡の連射が可能になるキャンデーの有無は難易度に大きくかかわる。 ---なお隠しコマンドには基本強化アイテム永続というものもあるので、知っているかどうかで難易度が大きく変わる。 //ただし隠しコマンドは二つ同時には使えないので「スーパーバブルボブル」では無効。 //出来た --大量の隠し要素とアイテム、ZAP(クリア条件を満たさないと前のステージに戻される事)の存在から、『[[ドルアーガの塔]]』の影響を指摘する声もある。一応、ドルアーガよりはまともな謎解きではあるが…。 ---- **総評 MTJクオリティが光る良質アクションゲームであり、今なお評価の高い一作。~ 本作を皮切りにタイトーは勢いをつけ精力的に『[[ラスタンサーガ]]』や『[[究極タイガー]]』などの名作を多数発売、ゲーセンで一時代を築くこととなった。~ ---- **移植 -本作はタイトーおよびMTJ氏を代表する作品のひとつであり、家庭用ゲーム機からパソコンまで数多くのマシンに移植されている。ここではその内で代表的なものを紹介する。 --ファミコンディスクシステム版 ---最も有名な移植。得点となるフードアイテムの種類が減ったりしているが、プレイ感覚をほぼそのまま再現した良好な移植である。 --X68000版 ---タイトーの許諾を得てマイコンソフトが移植。おまけとして『サイバブルン』という全20面のパロディモードが収録されている。((『サイバブルン』はBGMも『サイバリオン』のフレーズが混じるなど元ネタを踏襲している部分も所々で見られるが、おまけとはいえステージ構成が全般的に難易度高めという代物なので本編高次面でのプレイテクニックを有効活用することが要求される。)) --プレイステーション2版 ---『タイトーメモリーズ上巻』に収録という扱いの完全移植がなされている。通常版は隠し要素扱いで最初から遊べないが、のちの廉価版では最初から遊ぶことが可能。 --NintendoDS版 ---『[[バブルボブルDS]]』参照。移植版の「CLASSIC」とリメイク版の「NEW AGE」を同梱。 ---「CLASSIC」は物理的に二人プレイが不可能な携帯機で原作再現をした結果、二台のDSと本作を用意しないと真のエンディングを迎えられないと言う大問題がある。 ---- **続編・派生作品 -本作の続編として『レインボーアイランド』『パラソルスター』『バブルシンフォニー』『バブルメモリーズ』の4作が存在する。 --前者2作は人間に戻ったバビーとボビーが主人公で、後者2作は本作のゲームシステムを継承した作品となる。時系列として最も未来なのは『シンフォニー』。 -また、後に本作のキャラクターを使ったパズルゲーム『[[パズルボブル]]』もリリースされ、人気となった。 --原作であるはずの本作よりもそちらの方が知名度が上がってしまったため、さながら『[[魔導物語>魔導物語1-2-3]]』に対する『[[ぷよぷよ]]』のように派生作品の方が有名となってしまったケースのひとつとして例に挙げられることも多い。 --世界観自体の繋がりはなく、こちらのバブルン&ボブルンは本家のバビー&ボビーとは別の存在として扱われる。 ---- **余談 -1986年当時、アーケード基板業者はタイトーが過去に発売した業務用STG『スクランブルフォーメーション』の基板を本作の基板に変更する交換用ROMキットを販売していた。 -本作はどういうわけか韓国でかなりの人気があり、あちらではスマホ用に『バブルボブル for KAKAO』がリリースされているほどである。 --また2009年には韓国アイドルグループ・少女時代がこのゲームのBGMに歌詞を加えて歌ったラーメンのCMが韓国で放送されている事が日本で話題となった。 ---この件は当時日本のインターネット上で「もしや盗作か?」と疑惑がもたれたが、ちゃんとタイトーの許可を得ているとの事。 -本作の主人公であるバブルンは可愛らしい容姿から人気があったらしく、一時期はタイトーの看板キャラクターとしても扱われていたことがあった。 --そのキャラクター性を見込まれたのか、STGである『[[メガブラスト]]』にも出演したのだが… ----
*バブルボブル 【ばぶるぼぶる】 |ジャンル|アクション|#image(BUBBLEBOBBLE.png,title=MTJの代表作)| |対応機種|アーケード|~| |発売・開発元|タイトー|~| |発売日|1986年8月|~| |配信|アーケードアーカイブス&br;【PS4】2016年1月29日/823円(税8%込)&br;【Switch】2022年12月29日/838円(税10%込)|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※アーケードアーカイブス版より付加|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|コミカルキャラと二人プレイが魅力的|~| |>|>|CENTER:''[[バブルボブル・パズルボブルシリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 タイトーが1986年に開発・発売したアクションゲーム。~ 呪いにより「泡吐きドラゴン」にされてしまった兄弟バビーとボビーが、さらわれたガールフレンドを助け呪いを解くために戦う。 同社の伝説的ゲームデザイナー、MTJこと三辻富貴朗の代表作でもある。 **ストーリー #region(セガマークIII/マスターシステム版『ファイナルバブルボブル』説明書より) ある平和な村に、バビー少年とベティーちゃん、ボビー少年とパティーちゃんという2組の仲よしカップルがおりました。 4人はいつもいっしょに楽しく遊んでおりました。 そんなある日のこと……。 森へ遊びに行った4人は、あやまって、だれひとり近づくことのない恐ろしい「魔法使いの森」に迷い込んでしまいました。 さあ、タイヘン! 魔法使いは、女の子たちを地下200階にも及ぶ大洞窟の中に連れ去ってしまったのです。 その上、バビー少年とボビー少年に呪いをかけ、ふたりをみにくいバブルドラゴンの姿にしてしまいました。 “バブルン”“ボブルン”とそれぞれ名づけられたバブルドラゴンたち。 キミはこのバブルドラゴンとなって大洞窟に乗り込み、女の子たちを無事に救い出さなければなりません。 はたして、この物語の結末は? それはキミ自身の腕にかかっているのです! #endregion #region(ファミリーコンピュータ版『バブルボブル』説明書より) 平和な村に暮らすバブルン君とボブルン君。 2人はガールフレンドであるベティーちゃん、パティーちゃんと毎日楽しく過ごしていました。 ある日のこと。 散歩にでかけたベティーちゃんとパティーちゃんは、いつのまにか「魔法使いの森」と呼ばれる恐ろしい洞窟に迷い込んでしまいました。 そして、魔法使いによって、2人は地下100階にある部屋へ閉じ込められてしまったのです。 大事なガールフレンドを助けるため、アワはきドラゴンに変身したバブルン君とボブルン君は、洞窟へと向かいました。 行く手には恐ろしいモンスターがいっぱい! 2人は無事にガールフレンドを助け出せるでしょうか? #endregion #region(ゲームボーイ版『バブルボブル』説明書より) バビーくんとボビーくんはサミート村に住む双子の兄弟。 2人は好奇心いっぱいの小さな冒険家です。 ある日、ネモネモ森の中にある「月の水」をたたえた泉から突然、水がなくなりからっぽになってしまいました。 うわさによれば、わがままで乱暴者の「すーぱーどらんくJr.」が月の水をひとりじめにするために 泉を守っていた4人の精霊たちを無理やり連れ去ってしまったらしいのです。 そんな時にボビーくんが原因不明の病気にかかってしまいました。 「月の水さえ手に入ればすぐに治るのじゃがなあ…」。 お医者さまのこの言葉を聞いたバビーくんは正義のモンスター「バブルン」に変身し、 たった1人で泉の底にポッカリ開いている「すーぱーどらんくJr.」の穴の中へと降りていったのです。 はたしてこんどはどのような冒険となるのでしょうか? #endregion ---- **特徴 -固定画面のアクションゲーム。 --1人または2人同時協力プレイが可能。 --プレイヤー1はバビー「バブルン(緑色のドラゴン)」、プレイヤー2はボビー「ボブルン(水色のドラゴン)」を操作する。 -操作方法は1レバー2ボタン。レバーで左右移動、ボタンは「泡はき」と「ジャンプ」。 --「泡はき」は横に泡を出すというもの。泡は攻撃の他に移動手段にもなる。踏み潰すと割れるが、ジャンプボタンを押しっぱなしで乗ると割らずにジャンプできる。 -ゲームの流れは以下の通り。 +敵を泡で包む。 +さらにその泡を踏んだり頭突きしたりして割ることで敵を倒す。なお密着している泡は一緒に割れ、同時に多数の敵を倒すと高得点。 +泡に閉じ込めた敵は一定時間放置すると泡から抜け出し、怒りモードとなって高速化する。 +ステージ内にいる敵をすべて倒すことで次ステージに進む。 -ステージ数は全100面。1周エンド。 -本作には通常のコンティニューがない。 --このゲームは、アーケードゲームによくある残機が無くなったときに制限時間内にコインを入れてスタートボタンを押すとコンティニューができる、というシステムが無い。 --1人プレイだと、コインを事前に入れておき最後のミスのアニメーションが終わる前にスタートボタンを押しっぱなしにする、もしくはゲームオーバーになる前に反対側のプレイヤーでスタートするという方法でないと続きから遊べない。 --2人プレイだとどちらか1人が生き残っていればコンティニューできる。 ---- **評価点 -''コミカルで可愛らしい見た目'' --主人公のバブルン・ボブルンを始めとして、敵キャラクターのぜんちゃんや永久パターン防止のすかるもんすたなど、~ ステージやアイテムも絵本のようなデザインで統一されており、女性に好まれそうな魅力的なものに仕上がっている。 ---ただし敵キャラの一部は同社『[[ちゃっくんぽっぷ]]』からの流用であり((前述のぜんちゃんはちゃっくんぽっぷの没キャラからの流用である。))、本作には登場しない「ちゃっくん」を象ったステージも存在する。~ そういう意味では同社『フェアリーランドストーリー』から始まった可愛い路線のゲームと言える。 --操作も1レバー2ボタンとシンプルであり、本作ほど女性に好まれやすいアクションゲームはそうそうないだろう。 -繊細なゲームバランスかつ非常に多く探し甲斐がある隠し要素。 --本作は泡の同時割りや泡ジャンプを用いた多段ジャンプなど様々なテクニックが存在している。ステージ構成はそれらを前提とした設計で、プレイヤーの腕前=どこまで進めたかという図式になる。 --ボーナスアイテムやパワーアップアイテムもプレイヤーの行動次第で何が出るかが変わる((中には、完全ランダム出現のアイテムや、ハイスコアネームで”恥ずかしいネーム”を入れてしまうことで出るアイテムもある。))、特定手段を踏むと分かるコマンドを特定画面で入力するとプレイ可能な高難易度モードという要素も多い。 ---ただ、後述する問題点の通り、これらの隠し要素は86年当時としても少々「やりすぎ」の域に入っているのだが…。 -特殊バブルやアイテムで敵を一掃するカタルシス --割ると水が出てきて敵を洪水で押し流す''ウォーターバブル''、電撃が発生する''サンダーバブル''、床を火の海にする''ファイヤーバブル''など、特殊バブルがあるステージがたびたび用意されている。~ 敵に泡を当てる→泡に包まれた敵を割って倒すだけというマンネリに陥りがちだが、こういった特殊バブルを出すステージを置いてメリハリを付け、プレイヤーを飽きさせない工夫は見事。 ---ただし、その効果はプレイヤー自身にも及び、敵と一緒に水で流されて敵に衝突してアウト((水流に流されたままジャンプで脱出しない限り、すかるもんすた(永パ防止キャラ)を除き無敵。))、電撃や火炙りで行動不能になったところで敵の攻撃が直撃してアウトなど、諸刃の剣にもなっている。~ どのタイミングでどう特殊バブルを使っていけば、自身が危険な目に遭わずに済むかなどの戦略を練り、攻略パターンを構築するのもバブルボブルの醍醐味と言える。 --アイテムは、泡の代わりに一定時間火炎が吐き放題になる、ステージを水没させて全滅させるなど、ほぼノーリスクで窮地を乗り切れるようなモノが多い。~ 特殊バブルよりもより視覚的にド派手に敵を殲滅できるものが多く、「ラッキーなアイテムを引いたおかげで楽にクリアできた」ということも起こり得る。そのカタルシスすなわち快感度は半端ではない。 ---- **問題点 -''可愛らしい見た目やシンプル操作とは裏腹にかなり高い1コインクリアの難易度'' --前半ステージはまだ遊びやすいが、後半ステージは頭を捻る難解なものが大半。敵やアイテムの種類も多く、決して一筋縄では行かない高難易度となっている。~ さらに全100面構成と[[アーケードゲームとしてはかなりの長丁場>グロブダー]]であり、それに耐えられるほどの高い集中力と持久力が要求される。 -悪い意味でも隠し要素が多い。 --攻略情報なしで真のエンディングを迎えるには、(ノーミスで該当ステージに到達することで現れる)シークレットルームに入って暗号のヒント((シークレットルームは20面、30面、40面に登場するが、暗号解読に必要なのは20面のシークレットルームのみで、後の2つはパワーアップ用の隠しコマンドが(暗号で)書かれている。))を得た後、100面クリア後に表示される暗号を解読。~ 暗号に書かれていた隠しコマンドをタイトル画面で入力して「スーパーバブルボブル」モードにしてゲームを開始、''「2人プレイ」で100面クリア''してやっと真のエンディングを見ることができる。 ---なお、「スーパーバブルボブル」モードの1人プレイで100面クリアしても前のステージに戻されてしまう。 --アイテムの種類が多いということは、強化アイテムの種類も多いということでもある。 ---特に泡の連射が可能になるキャンディーの有無は難易度に大きく関わる。 --隠しコマンドの中には基本強化アイテム永続もあり、さらに隠しコマンドを重ねて使用可能なので、知っているかどうかで難易度が大きく変わる。((この隠しコマンドは、「バブルシンフォニー」でも入力可能だった。効果はいずれも、「背景がバブルボブルのように黒くなった状態で遊べる」というもの。むしろ「キャラが判別しやすくなった」として、一部のプレイヤーには好評だった。パワーアップコマンドは別の入力で設定されていた。)) --隠しコマンドなど、攻略が進むことによる逆進的な難易度曲線。 ---しかも一度入力すると誰かが1回プレイするまで効果が有効になり続けるため、客が隠しコマンドを仕込んで台を放置するという(お店の利益的には)迷惑行為も見られた。~ なお、「スーパーバブルボブル」モードに限りゲーム開始時に選択肢が出るので、ノーマルモードをやりたければキャンセル可能。 --大量の隠し要素とアイテム、謎解き、ZAP(クリア条件を満たさないと前のステージに戻されること)の存在から、ナムコの『[[ドルアーガの塔]]』の影響を指摘する声もある。 ---1人プレイだと必ずZAPループとなるため、ゲーメストなどのハイスコア集計で「1人プレイALL」でのスコア集計ができなかった。~ それによりZAPループ((強制的に発動するため、永久パターン(永パ)とは見なされなかった。))によるカンストをもって集計終了となった。 ---なお、ZAPループは続編『レインボーアイランド』でも可能だったが、こちらはループ成立のために特定手順が必要なため、永久パターンと見なされ集計打ち切りとなった((永パ対策のされたエキストラバージョンでのみ集計続行))。 --ノーミスで50面まで行くと、70面までワープできる「ゴールドドア」が出現する。2人同時プレイの場合はどちらかがノーミスで行けばいい。 ---51~69面には難関面が多いため、このドアを知っているか、あるいは出現させることができるかどうかで、1コイン100面クリアの難易度が大きく変わった。 ---- **総評 2人同時プレイ前提のエンディングやアーケードゲームとしては長丁場すぎる面数など、無視できない問題点は多い。~ 一方で、腕前の上達とステージの進行具合がシンクロした繊細なゲームバランスや、泡で敵を一掃する快感などの優れた点も多く備え持っており、良質アクションゲームとして評価が高い。 ---- **移植 タイトーおよびMTJ氏を代表する作品のひとつであり、多くの移植が行われた。ここではその内で代表的なものを紹介する。 -ファミコンディスクシステム版 --得点となるフードアイテムの種類が減ったりしているが、プレイ感覚をほぼそのまま再現した良好な移植である。 -ゲームボーイ版 --モノクロ版とカラー対応リメイク版の2作(後述の『ジュニア』を含めれば3作)が発売されている。 --どちらも1人プレイ専用かつストーリーが独自の設定で、「バブルンが病気の弟を救うため伝説の薬『月の水』を求めて旅立つ」という内容。パスワードコンティニュー形式を採用。 ---ストーリーの設定的には他機種版の「続編」のような立ち位置となっている。 //本体とソフト2セットと通信ケーブルで2人同時プレイが可能。 ← GB版は両作とも通信ケーブル非対応のようです。 --携帯機の画面サイズの都合上、ステージが上下で繋がっており、自分や敵がどこにいるのかが把握しづらい。レーダー類なども無い。 ---1990年発売のモノクロ版はボス戦前後のテキストでストーリーを把握できる。ただし、テキストは全文英語。 ---2000年にはカラー対応のリメイク版として『タイトーメモリアル バブルボブル』がジョルダンより発売。開発はねこぐみ。こちらはテキストがすべて日本語になっている。 -MSX2版 --スプライトオーバーの関係からバブルンとボブルン以外のキャラはラインごとに1色のスプライトで表示されるが、上手くデザインされているのであまり気にならない。 --処理落ちが激しく、2人同時プレイだとほぼ慢性的に処理落ちが発生する。1人プレイでも敵キャラが増えると処理落ちが発生する。 --すーぱーどらんくの耐久力がアーケード版よりかなり高くなっている。 --エンディングはBGMがなく無音でスタッフロールが流れるのみである。ROM内にサウンドデータが入っているもののなぜか使用されていない((スタッフロールが始まるタイミングで音声出力がブツッと切れる音がするのでバグと思われる。))。 -セガマークIII/マスターシステム版 --『ファイナルバブルボブル』のタイトルで発売。タイトー自身による開発で、セガから発売された。 ---アイテム・シークレットルーム・隠しコマンドの大幅な増加やすーぱーどらんく以外の大型敵の追加、パスワードコンティニュー、ゲームオーバー時のヒント表示追加など、『ファイナル』の名を冠するだけあって様々な追加要素がある。 ---FM音源には対応していない。 ---「スーパーバブルボブル」モードがなく、表面の100ステージをクリアすると中間デモが表示されて裏面の100ステージに突入するという全200ステージ構成になっている。さらに途中のシークレットルームに出現する特殊アイテムをすべて集めないと真のエンディングに到達できなくなっている。 --海外でのみ発売されているゲームギア版『BUBBLE BOBBLE』は本作をベースとしており、本作のパスワードをそのまま流用可能。また、2台のゲームギアを対戦ケーブルで繋いでの2人同時プレイに対応している。 --後述のSwitch用ソフト『バブルボブル 4 フレンズ』のAmazonサイバーマンデー限定版に特典としてDLコードが付属された。 -ここまでで共通する事項として、ハードで処理できるスプライト数が少ないことから画面上に表示できる泡の数が少なく、一定数を超えると古い泡から消失していく。 -X68000版(電波新聞社) --マイコンソフトによる移植。おまけとして『サイバブルン』という全20面のパロディモードが収録されており、BGMに『[[サイバリオン]]』のフレーズが使われている((ただし、難易度はかなり高めで様々なプレイテクニックが要求される。))。 -プレイステーション2版 --『タイトーメモリーズ 上巻』に収録。AC版の忠実移植。ただし、通常版は隠し要素扱いで最後の隠しタイトルとなっており、遊ぶには出現条件を満たす((本作以外の通常タイトル20本+隠しタイトル4本をすべて一度でもプレイすることが出現条件。))か、隠しコマンドを入れる((タイトル画面でカーソルがSTARTに合っている状態で L1 → R1 → R2 → L2 → SELECT → STARTボタンを入力することでも出現する。))必要がある。 --後の廉価版ではこの条件は撤廃されて最初から遊ぶことが可能になった。本作が目当てで中古で買う際はなるべく廉価版を選ぶよう気をつけよう。 -ゲームボーイアドバンス版 --『バブルボブル OLD & NEW』としてメディアカイトより発売。タイトルの通り、アーケード移植のOLDモードとグラフィックが一新されたNEWモードが選択可能。 --縦方向の画面解像度が足りないため、ゲーム中はLボタンでズーム表示と全体表示との切り替えができるようになっている。 --本体とソフト2セットと通信ケーブルで2人同時プレイが可能。 //↑&NEWと続けて書くとプラグインとして処理され文字が表示されないのでスペースを入れています #region(コマンドと隠し要素) これらは2003年当時のHPで公開されていた。 -オールド版 -オールド版のタイトル画面で以下の3つのコマンドを入力する。 --スーパーバブルボブルモード:左、R、左、セレクト、左、L、左、セレクト --オリジナルゲームモード:L、R、L、R、L、R、右、セレクト --パワーアップモード:セレクト、R、L、左、右、R、セレクト、右 -ニュー版 --スーパーバブルボブルモード:右、R、左、L、セレクト、R、セレクト、L --オリジナルゲームモード:L、R、L、R、左、セレクト、右、セレクト --パワーアップモード:左、左、左、L、右、R、R、L #endregion -Wii版/Xbox360版 --それぞれ『バブルボブルWii』『バブルボブル Neo!』のタイトルで&color(blue){DL専売}として発売。なおWii版は現在配信終了。 --4人同時プレイに対応。アーケード版を再現した100ラウンドに加え、新要素を加えたアレンジマップの100ラウンド。 --4人プレイではバブルン達の色違いで黄色い「パブルン」とピンクの「ぺブルン」という新キャラクターが登場。 -ニンテンドーDS版 --''詳細は『[[バブルボブルDS]]』参照。''移植版の「CLASSIC」とリメイク版の「NEW AGE」を同梱。 //---物理的に二人同時プレイが不可能な携帯機で原作再現をした「CLASSIC」は、二組のDSとソフトを用意して通信プレイしないと真のエンディングを迎えられないという、原作の問題点を継承してしまっている。 //批評については当該記事で・ -Switch版 --後述の『バブルボブル 4 フレンズ』に「おもいでアーケード」としてAC移植版が同時収録されている。 ---- **続編・派生作品 -本作の「続編」として『レインボーアイランド』『パラソルスター』『バブルボブル2』『バブルボブルジュニア』『[[バブルシンフォニー]]』『バブルメモリーズ』『マジカルタワー大作戦!!』『バブルボブル 4 フレンズ』などが乱立し、多少ややこしいことになっている。 //--このうち、多くはアーケードが初出の作品であるが、『パラソルスター』はPCエンジン用ソフト、『バブルボブル2』はファミコン用ソフトで『ジュニア』はそのゲームボーイ移植版、『マジカルタワー大作戦!!』はPSP用ソフトである。 --詳細は[[バブルボブル・パズルボブルシリーズ]]を参照。 //シリーズ関連の記述はシリーズ記事に移行しました。 -本作のキャラクターを使ったパズルゲーム『''[[パズルボブル]]''』もリリースされ、大人気シリーズとなった。 パラレル世界という扱いであり、『バブルボブル』とはキャラクター設定が異なる。((たとえば、本家シリーズでは『メモリーズ』で「醜い姿」と形容された泡吐きドラゴンだが、『パズルボブル』シリーズでの彼らは「人間の姿よりもドラゴンの姿でいるほうが好き」と、真逆の設定となっている。)) --『[[魔導物語>魔導物語1-2-3]]』に対する『[[ぷよぷよ]]』、『[[桃太郎伝説>桃太郎伝説 (FC)]]』に対する『[[桃太郎電鉄]]』のように「派生作品の方が派生元の作品より有名となってしまったケース」と言える。 --同シリーズのヒットにより、バブルンはタイトーのマスコットキャラクターとして扱われることとなる。 -その他ゲスト出演 --バブルンは上記『パズルボブル』に先駆け、1989年稼働の『[[メガブラスト]]』にもボスとしてゲスト出演している。ただし他のゲストボスと同じく、銀色のメタリックカラーで巨大な姿になっている。 --1997年稼働の『[[ぽっぷんぽっぷ]]』にはプレイヤーキャラクターとして『レインボーアイランド』に準じた人間姿のバビーとボビーが登場しているが、PS移植版ではさらに本作のドラゴン姿のバブルンとボブルンとしても追加登場しているほか、原作では敵だったどらんくも隠しキャラクターとして参戦。 ---- **余談 -1986年当時、アーケード基板業者はタイトーが過去に発売した業務用STG『スクランブルフォーメーション』の基板を本作の基板に変更する交換用ROMキットを販売していた。 -本作は名作として評価が高いが、オペレーター側(店側)からは「インカム(≒1クレジット当たりのプレイ時間)に無頓着なタイトー」という悪評も得た作品でもある。 --初心者には厳しく、上級者になるほどプレイ時間がやたら長くなる問題は当時のアーケードでよく起こる難しい問題であった。 //((『ドルアーガの塔』で「ZAP禁止」の張り紙が張られまくっていたのは既に2年前の話だと言うのにZAPを正式採用したのだから、当然とも言える。))。 --それと関係しているかは不明だが、本作にはなぜかクレジット上限が9のバージョンと、2桁投入可能なバージョンが存在した。 -本作は韓国でかなりの人気があり、スマホ用に『バブルボブル for KAKAO』がリリースされている。 --2009年には韓国アイドルグループ・少女時代がタイトー許可の上でこのゲームのBGMに歌詞をつけて歌ったラーメンのCMが韓国で放送されていることが日本で話題となった。 --稼働当時はコピー基板((主にタイトルが「ボブルボブル」に書き換えられたバージョン))が有名で、敵キャラクターの左右移動が異常に速かった。そもそも当時の韓国は日本製品を正規に輸入できず、様々なゲームや音楽の海賊版がアングラ流通していた経緯がある。Zemmix用で発売された「보글보글(ボグル・ボグル)((韓国語で「ぐつぐつ」「ぶくぶく」の意味。))」が特に有名。 //この件について中国や北朝鮮について言及するコメントがあったが、当時の情勢と今日のそれを混同しているので削除しました。 ----

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