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SILVER SURFER - (2020/01/21 (火) 10:13:05) の最新版との変更点

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*SILVER SURFER 【しるばーさーふぁー】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B07DPYYTPZ)| |対応機種|NES(Nintendo Entertainment System 海外版ファミリーコンピュータ)|~| |開発|Software Creations|~| |発売|Arcadia Systems|~| |発売日|1990年11月|~| //|定価||~| |備考|日本未発売|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|最高のBGM&br;最高のグラフィック&br;一撃死による最悪のゲーム難易度&br;「高難易度」「ゲームバランスが不安定」では済まない&br;見てる分には面白い|~| |>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 -マーベルコミック作品の一つ「SilverSurfer」を題材としたシューティングゲーム。色々な意味で非常に飛び抜けたゲームとして知られている。 -ちなみに開発は『[[ソルスティス>ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]』『[[ブラスターマスター2>Blaster Master 2]]』などでお馴染みのSoftware Creationsによるものである。 --オープニングで、SurferはGalactusから呼び出され、宇宙はMagik Domainが率いる集団に脅かされている事を告げられる。 -ステージセレクト方式 --最初は5つのステージを選べる。基本的に横スクロール構成で、縦スクロールも用意。 --それぞれ、1st→2nd→FILNALの3つのSECTIONで構成。縦スクロールは1st2ndのいずれかにのみ登場、BGMも交互に代わるようになっている。 --ボスは最奥部で待ち構えている。 -アイテムも登場 --Bはボムアイテム、Fはショットのパワーアップアイテム、Sは1UP、全方向に弾を撃てるオプションなどがある。 --基本的に静止しているが、動き回っている場合も。スクロールで流れる前に爆散する仕様。 **登場人物 -SilverSurfer(シルバーサーファー) --本作の主人公。惑星ゼン・ラに住むノリンという青年。マーベルコミックの中でも屈指の高潔とされる。Galactusのヘラルド(斥候、水先案内人)として従事していた過去を持つ。 ---ゼン・ラについては日本語の''全裸''からもじった疑いが濃厚である。 --驚異的な能力を持つが、本作ではその設定は全く活かされていない。 --元々はヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の敵キャラとして登場((例えば、宇宙忍者ゴームズ(ファンタスティック・フォー)では、やはりヘラルドとして地球に襲来。デッカチー(Watcher)も危険視するほどだった。))したが、後に正義の心に目覚め、コミック・アニメ・ゲームで単独作が作られるほどの人気ヒーローとなった。 -Galactus(ギャラクタス) --SilverSurferとは色々な因縁もあり悪役として猛威を振るっていた事もあるが((例えば、宇宙忍者ゴームズ(ファンタスティック・フォー)ではテッカーメンという名前で登場。シルバーサーファーの後に来るが4人組でさえまともに相手にされず地球を壊滅させようとするなど危険な回の1つとして知られている。))、本作では宇宙を守るために力になってくれる。 -Magik Domain --MagicではなくMagik。宇宙を脅かし「Reptyl」「Fireload」「Possessor」「Emperor」「Mephisto」を従えてコズミックデバイスを狙う。非常に残酷な一面を持つ。 **評価点 ***BGM -作曲者は同社がそれぞれ4か月ほど前に発売した「[[PICTIONARY]]」「[[ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]」などで有名なティム・フォリンによるもの。((実際は実兄であるジェフ・フォリンも共同で担当している。)) --非常に高品質な曲はファミコン音楽史でも語り継がれる程である。しかし本作は… ***グラフィック・ゲーム構成 -デモシーン --SurferとGalactusの会話シーンが専用BGM、色々なアングルからの顔グラと共に、オープニング、ラストステージ直前と用意。エンディングは勿論、専用の曲である。 ---ただし、会話がSurferとGalactusのみなのは残念なところである。 -ステージクリアした際は力強い一枚絵が表示。 -FAILEDした際も一枚絵。細部まで良く書き込まれている。%%何度も見る事になってしまうのだが…%% -顔グラフィックについて --主人公たちは勿論、ステージセレクトでは各ボスの画像が用意。選択した際は別アングルで大きな画像も表示されて、とても質が良い。 -ステージボスの顔画像、マップ全体、敵のドット絵、細かいエフェクトに至るまで精緻に作りこまれている。クリア済みの場合はキャラの下の四角い部分が塗りつぶされる仕様に。 -ステージ構成 --それぞれのボスに応じてテーマを見事に表現、大自然、灼熱、古代神殿などがあり、画面を見ればどのボスのステージか一目瞭然。 --各ステージでは、同じBGMと縦、横のスクロールが連続して来ないようになっている。 --サーファーが水地形に入ればエフェクトが出て芸が細かい。なお水中では制限時間などはなく平気。 --雑魚敵の動作 ---単調なものではなく複雑な軌道を描く。下から飛び出して来た敵が天井のトゲ突き刺さり更に表情が変わる、左右に往復する敵が方向を変える際に左右だけでなく正面を向いたグラフィックがあるなどこちらも細かい。 -BGMも素晴らしいと言ったが、グラフィックも全体的に高品質と言える。流石は色々なゲームで知られるSoftware Creationsである。 **賛否両論点 -ヒロインは登場しない --主人公Surferだけでステージ突破・ボスを倒すだけの展開なので華がない。原作ではヒロイン的キャラクターが存在していた事を考えるとちょっと寂しい。 -残機の表示 --1UPしていくと残機の表示が、9、10、11、12…ではなく、9、A、B、C…になる。この表記は16進数またはジャグリングのサイトスワップでの仕様である。 --これらのフォントは会話シーンの文字を使い回しているわけではなく専用のものとなっている。このあたりからも作りこみの細かさが伝わって来る。 -ラストステージの最後に惨たらしい場面がある。 //-日本未発売 //--しかしながらこのような出来では、かえって日本で発売されなくて良かったと言われるのも仕方のないところである。 //↑クソゲー全部に同じことが言えるのでCO。 **問題点 ***『一撃死』 ''これが本作の評価を一気に低下させた最大の要因である。'' -何を食らっても即死。雑魚敵に、敵弾は勿論、地形に触れてもアウト。確かに原作でもシルバーサーファーはザ・シング((宇宙忍者ゴームズではムッシュムラムラ、ガンロック))にワンパンKOでぶち飛ばされた事もあるがこれでは厳しすぎる。 -一撃死ルール自体はシューティングでは特に珍しいことではないが、本作では数々の悪条件が重なった結果、非常な高難度ゲーになっている。 --ミス後は一定箇所まで戻される戻り復活制。そのため残機によるゴリ押しは不可能。 --当たり判定が見た目通りで大きい。 ---他の作品では乗っているボード部分には当たり判定がないようにする等で配慮されている事が多いが、本作ではそんな気の効いたものなどなく、ボードの部分に被弾しても容赦なくアウトになる。ボードは助けにならないどころか逆に当たり判定を大きくするなど邪魔になってしまっている。 --雑魚敵は突然現れたり、耐久力もあり、複雑な軌道を描き読み辛い、弾も小さく背景に紛れて見辛いなど、悪い意味での相乗効果と言える。 --地形 ---地形効果は即死、これは宇宙のバリアーリボン帯、次元断層と同等、しかも見た目が分かり辛いもの多数。 ---狭い地形が多い。これは前述の当たり判定の大きさもあり、抜けるのにかなりの神経を使う。しかも斜めで狭い個所も多く非常に難儀である、ボードを斜めに傾ければ、まだ避け易いのだろうが生憎そういう事も出来ないので辛い。 -これらは原作のSurferの力強さとあまりにもかけ離れており、キャラクターのイメージを損なったとしても評判が悪い。 ***その他 -サーファーの攻撃手段は乏しく、ショットのみである。オート連射がないにもかかわらず、敵の方は全体的に硬く数も多い。 --常に手動でそれなりの速度で連射しておかないとあっという間に押し負けてしまうため、指への負担が激しい。 -フォントで小文字もあるのは良いのだが、aとdとoの区別が付きにくい。 -高速スクロール面が無い。1つくらいはあっても良かったのでは。 -音楽の扱い --高品質だとは言ったがステージが2曲しかないのは残念。ボス戦の曲もない。 --FAILED専用曲はなく効果音のみ、ただしGAMEOVER曲は用意。 --クソゲーだがBGMは良い…まるで本作のためにある格言である。 -ボス戦 --Surferとの会話が一切ない ---せっかく高品質な画像があるのだから、そこで会話イベントがあればなお良かったのだが。本作の会話がSurferとGalactusのみなのは寂しいところ。 --道中は非常に凶悪だと述べたが、ステージボスは5体とも移動すらせず簡単で盛り上がらない。見た目も精巧な顔グラフィックとのイメージとそぐわない。 ---例えば、REPTYLの顔グラから獰猛かつ敏捷性が高いボス戦を期待したプレーヤーもいたが、実際は鈍重そのもの。他のボスも似たり寄ったり。 --パーツが手に入るのは良いのだが、倒さずにそのまま終わったりボスが撤退する展開も多く消化不良気味。せめて会話を入れておけば印象は違ったはずなのに。 --ラスボス ---大型なのは良いが、見た目からして不遜だった顔グラフィックのイメージと合わない。会話も一切ない。 ---行動も左右に歩き回りながら銃を撃つだけであり、弾は遅く、狙い撃ちではなくあさっての方向、その弾も数発で相殺出来るなど適当なもの。 ---直前まで色々な意味で凶悪だった本作のボスとしての威厳はない。耐久力は高い。ラスボスだけは移動する。結局のところ本作でまともなボス戦は無かったと言われている。 -エンディングが非常に簡素 --サーファーとギャラクタスはEDでも表情は変わらない、会話が終わったあとはENDマークとともにスタッフの名前が出てくる程度。とはいえ星々が回りながら手前に向かって来る演出は綺麗である。クレジットも表示されるのだが待っているだけでは出ない、そのためTHE ENDで終わってクレジットを見逃したプレーヤーもいた。 ---- **総評 最高の音楽、グラフィックで細部に至るまで作りこまれ…しかし、最悪のゲーム性により評価は一気にクソゲーまで急落。~ 本当に本当に勿体ないゲームだったとプレーヤー達は口を揃える。 **余談 -本作の発売よりも前にも、サーファー、ギャラクタスは日本でも登場した事がある。 --1960年台の話になるが宇宙忍者ゴームズ(ファンタスティック・フォー)では、シルバーサーファーはシルバーサーフィン、ギャラクタスはテッカーメンになっているなど色々と変更がされており更に独特な翻訳で笑いまで取って来ているものの恐るべき脅威に変わりはない。 --デッカチー(Watcher)が星屑を流してでも、やり過ごしたかったほどで、サーフィンは水先案内人として地球に襲来、遭遇した際は「もうおしまいだ」。ギャラクタスことテッカーメンには4人の宇宙忍者では勝ち目がないとまで。対抗策をとるために、銀河系から1000億光年((1000億光年というのはあまり見かけないが月風魔伝には1000億光年の彼方という曲がある。))以上も先にあるテッカーメンの星に向かうべく、デッカチーと共にファイヤーボーイが宇宙のバリアーリボン帯を越えるなどまさに命がけで色々あって辛くも撃退。 -近年でもファンタスティック・フォーの映画にシルバーサーファーが登場するなど色々と支持されている。
「[[修正依頼]]」にて「稚拙な文章」が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- 「[[判定不一致修正依頼]]」にて判定と記事内容の不一致が指摘されています。対応できる方はご協力をお願いします。 ---- *SILVER SURFER 【しるばーさーふぁー】 |ジャンル|シューティング|&amazon(B08CXZJST5)| |対応機種|Nintendo Entertainment System&br;(※海外版ファミリーコンピュータ)|~| |開発|Software Creations|~| |発売|Arcadia Systems|~| |発売日|1990年11月|~| //|定価||~| |備考|日本未発売|~| |判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~| |ポイント|最高峰のサウンドとグラフィック&br;''一撃死による最凶のゲームバランス''&br;見ている分には面白い内容|~| |>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 マーベルコミック作品の一つ「SilverSurfer」を題材としたシューティングゲーム。色々な意味で非常に飛び抜けたゲームとして知られている。 ちなみに開発は『[[ソルスティス>ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]』『[[ブラスターマスター2>Blaster Master 2]]』などでお馴染みのSoftware Creationsによるものである。 オープニングで、SurferはGalactusから呼び出され、宇宙はMagik Domainが率いる集団に脅かされている事を告げられる。 ---- **ゲーム内容 -ステージセレクト方式 --初期状態では5つのステージから一つを選ぶことになる。 --それぞれ、1st→2nd→FINALの3つのセクションで構築されている。 ---縦、横スクロールが1ステージずつと、ボスエリアのFinalセクションとなっている。 -アイテム --Bはボムアイテム、Fはショットのパワーアップアイテム、Sはスピードアップ、全方向に弾を撃てるオプションなどがある。 --基本的に静止しているが、動き回っている場合も。スクロールで流れる前に爆散する仕様。 ---- **登場人物 -SilverSurfer --本作の主人公で、惑星ゼン・ラに住むノリンという青年にしてGalactusの元斥候。マーベルコミックのヒーローでも屈指の高潔とされる。 --原作では驚異的な能力を持つが、本作ではその設定は全く活かされていない。 --元々はヒーローチーム「ファンタスティック・フォー」の敵キャラとして登場((ファンタスティック・フォーでWatcherも危険視するほどだった。))したが、後に正義の心に目覚め、コミック・アニメ・ゲームで単独作が作られるほどの人気ヒーローとなった。 -Galactus --ファンタスティック・フォーの悪役で有名なキャラだが、本作では宇宙を守るために力になってくれる。 -Magik Domain --宇宙を脅かし「Reptyl」「Fireload」「Possessor」「Emperor」「Mephisto」を従えてコズミックデバイスを狙う。非常に残酷な一面を持つ。 ---- **評価点 ***BGM・サウンド -作曲者は同社の「[[PICTIONARY]]」「[[ソルスティス 三次元迷宮の狂獣]]」などで有名なティム・フォリンによるもの。 --高速アルペジオによって音に厚みを出したり、拡張音源の使えないファミコンという環境にもかかわらず、差し音によって音数の制限を感じさせない密度を生む技術が詰め込まれている。 ---非常に高品質な曲はファミコン音楽史でも語り継がれる程。 ***グラフィック -ステージ前にSurferとGalactusのやり取りが行われ、シナリオが説明される --クソゲーにありがちな、シナリオがそっちのけで理解できないということはない。 -ステージクリアした際は力強い一枚絵が表示されヒーロー然としている。 --FAILEDした際も一枚絵が表示されるが、どちらも細部まで良く書き込まれている。 ---難易度のあまり何度も見る事になってしまうのだが……。 -各ボスや主人公たちのグラフィックも細部まで書き込まれ良質である。 --サーファーの戦闘グラフィック、他マップの背景、ザコ敵のドット、細かいエフェクトまで、ファミコンのクオリティとしてはトップクラスだろう。 --サーファーが水地形に入るとちゃんと飛沫があがる。水中に滞在する時間制限はない。 -雑魚敵の動作 --飛び出してきた敵が天井の棘に刺さったり、向きを変更する際に正面のアニメーションが作られていたりと細かい配慮が多い。 ---- **賛否両論点 -ヒロインが登場しない --原作にいたヒロイン、シャラ・ヴァルの存在がなく、SurferとGalactusのみで話が進行するため花がない。 -残機の表示 --10進数ではなく16進数表記。フォントがちゃんと用意されており意図的な物。 -ラストステージの最後に惨たらしい場面がある。 ---ただし、会話がSurferとGalactusのみなのは残念なところである。 ---- **問題点 ***一撃死のゲームデザイン。 ''これが本作の評価を一気に低下させた最大の要因である。'' -即死するケースの枚挙に暇がない。敵の弾に被弾するとアウトなのは当然だが、ザコ敵や地形に触れるのもアウト。 --シルバーサーファーのサイズギリギリの狭い道を通されるのに、地形に触れるとアウトなのはあまりにひ弱である。 -当たり判定が見た目通り。 --多くのSTGはキャラクターの当たり判定はグラフィックより小さく、丸い傾向にあるが、今作は見た目そのものが当たり判定となり敵の弾が躱しづらい。 --人形部分だけならまだしも、彼の乗る&bold(){ボードにも当たり判定がある。} ---特に縦スクロールでは、縦画面に対し2割を占める長さにもかかわらず、&bold(){ボードに当たっても一発}アウト。 --画面を横切る敵弾が苛烈なのにボードに当たり判定を用意しないでほしい。 --せめてライフ制ならば、もう少し難易度が緩和されたはずだが。 -弾が見づらい --背景があまりにも書き込まれすぎているため、敵も味方も弾が見づらい。 ---判定にあるマップは弾が打ち込めるかどうかで判断したいのだがそれが難しい。 -雑魚敵が強い --耐久力も高く複雑な起動を描く上、出現タイミングも前触れがない。 --耐久力は殆どなく、狙い撃ちしやすいという雑魚敵のセオリーが全く存在しない。 ---円運動や曲線運動を描きこちらの攻撃がはずれやすい。 -見た目の分かりづらい地形 --どこまでが触れてもいい背景かわからないのに、&bold(){全体的に狭い}。 ---にもかかわらず斜めにすり抜ける精度を要求されるなど苦痛。電流イライラ棒をやらされている気分になる -その場復活出来ない --ミスするとチェックポイントまで戻される。残機を犠牲にゴリ押しができない。 -''コンティニューが有限で4回'' --被弾率が高いこのゲームで有限はシビア。 ---裏技でコンテニュー無限があるのだが、知らなければ難易度が高いことに代わりはない。 -原作とあまりにもかけ離れており、キャラクターのイメージを損なったことでも評判が悪い。 -攻撃手段が乏しい --ショットのみ、オート連射無し。 ---敵が固いのでずっと連打するハメになる -楽曲の絶対数が少ない --ボス戦の曲がなく、ステージ曲も2曲。OPとゲームオーバー、エンディングで5曲。 //確認お願いします -弾幕の濃淡のバランスが悪いステージ --縦スクロールで画面中央に陣取ると集中砲火を浴びる。横スクロールは初見殺しのオンパレード。 -簡単なボス --ステージの極悪さが一転、ボスは特に工夫の凝らしたギミックはなく鈍重で簡単。 -ラスボスも弱い --左右にあるきまわりながら銃を打つだけ。弾速も遅い、主人公機に吸われず明後日の方向、相殺可能。 ---グラフィックもキャラの見た目が違う。 -ボスとの会話がない。 --本作の会話がSurferとGalactusのみ。 ---ボスが撤退しても、倒されずに生かされても何も喋らない。 -エンディングが非常に簡素 --美味しいところだけ持っていく上司にキレる会話で終わり。 --簡素なままエンドマークとエンドロール突入する。 -面白くない周回要素 --タイトル画面からパスワード入力画面に移行出来る。無敵モード、ステージセレクトの他、二周目、三周目が出来る。 ---このうち二周目、三周目は敵が異常に強くなる程度のものでエンディングに変更などはない。 -ファミコンのドットという都合もあるのだろうが、a、d、oの区別が付きにくい。 --それが重要になる場面がないことだけが幸い。 -ここまで来ると、バランス面では欠陥だらけであり、テストプレイが不十分としか言いようがない。 ---- **総評 楽曲もグラフィックも素晴らしくビジュアル面はファミコンレベルでパーフェクト。~ されど一撃死が頻発するバランスの悪さはとてもじゃないが許容できず、STGゲームでは致命傷。~ ゲーム作品としては褒められず、「クソゲー」と言わざるをえない。 このゲームに一度でも触れたたら「Surfer」ではなく「Suffer」じゃないかと叫んでしまうことだろう。 ---- **余談 -日本では1969年に『ファンタスティック・フォー』で事前に登場している。 --脅威レベルは原作同様のものであったが、アニメ化に当たりアレンジされた上で、さらに魔翻訳されており、作品全体、引いては原田一夫とコロムビア・トップ(下村秦)の演技などから無法地帯と呼ばれている。 -また2007年の『ファンタスティック・フォー:銀河の危機』の映画や、2022年にもマーベル・スタジオが新作で登場させる意向を示すなど、半世紀に渡って愛されているヒーローとなっている。

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