「Revive ~蘇生~」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
Revive ~蘇生~」を以下のとおり復元します。
*Revive ~蘇生~
【りばいぶ そせい】
|ジャンル|トラップアドベンチャー|#image(http://sega.jp/dc/990806/990806_l.jpg,width=160)|
|対応機種|ドリームキャスト&br()Windows 98~XP|~|
|メディア|【DC】GD-ROM&br()【Win】CD-ROM又はDVD-ROM|~|
|発売・開発元【DC】|データイースト|~|
|発売元【Win】|マイハーベスト|~|
|発売日|【DC】1999年10月28日&br()【Win】2003年7月4日|~|
|定価|【DC】6,800円(税別) &br()【Win】オープン価格|~|
|レーティング|【DC】セガ審査:全年齢推奨&br()【Win】18歳未満禁止((R-18扱いだが内容に大きな変化は無い。R-18なイベントやCGが追加されたわけでもないので購入の際には注意を。))|~|
|ポイント|&bold(){前作よりも容赦無い難易度}&br()お色気シーン多し|~|
|備考|【Win】遊遊シリーズ版:2004年8月27日発売/1,980円(税別)((こちらは『Revive ~蘇生~ DC edition』というタイトルとなっている。メディアカイトより発売。また、レーティングは記載されていない。))|~|
----
#contents(fromhere)
----

**概要
データイーストは1999年11月に巨額の負債を抱えて和議申請を行っている。そのわずか1ヶ月前に発売された当作品は、データイーストの終焉を看取った作品と言えるだろう。&br() 
古い廃屋に閉じ込められ、命を狙ってくる何者かの罠をかいくぐりながら脱出を目指すのが目的の『[[慟哭 そして…]]』の続編にあたる。開発当初は『慟哭2 惨劇の回廊』といったタイトルがつけられていた((正確には、『慟哭2』は本作の続編として開発が予定されていた作品である。何故3ではなく2だったのかは、データイーストが倒産した現在では分からないが、1の正当な続編だったとも推測されている。なお、一部では同じDCで発売された火焔聖母を慟哭2と呼ぶ場合もある。))。&br() 
前作同様エルフの『遺作』に近い雰囲気であったので「デコの『遺作』」と呼ばれることも多かったシリーズだが、本作は文字通り''データイーストの遺作''になってしまった((一応コンシューマ最終作は探偵神宮寺三郎シリーズ『灯火が消えぬ間に』であった。こちらもかなり難しい様子。))。

今作の舞台はハイテク機器で運営される海洋研究施設。こちらでも主人公たちは閉じ込められることになる。研究施設内には様々な危険な場所があり、なおかつヒロイン達を狙う犯人が仕掛けた罠もある。これらを回避しつつ脱出を目指すという点では前作と同じ内容である。

**特徴
-施設内を探索して仲間たちと会話しつつ、脱出やヒロイン救出に必要となるアイテムを手に入れていく。
--1つの問題の解法が2つあるというパターンも健在である。ヒロインとのエンディングの分岐に関わることがあるのも相変わらず。
---例えば機械油の容器をタオルで拭くと満杯の油を手に入れられる代わりにタオルは汚れて失われ、拭かずにおくとタオルは無事だが油を半分こぼすことになり、またアルコールをそのまま入手すると消毒液になるが空のランプに満たすと照明になる、といった具合にアイテムの使い方も多彩、複雑になっている。

-ヒロイン達は最低1回は生命の危機にさらされる。慎重にゲームを進めていてアイテムは持てるだけ全て持っているプレイならば簡単というキャラもいれば、初見は100%無理という難易度のものも。


**評価点
-キャラクター造形
--キャラクターデザインが前作の横田守氏からうめつゆきのり氏へと変更されてガラリと雰囲気が変わったが、相変わらずキャラクター作りは上手い。&br()ヒロイン役の声優陣も雪乃五月、飯塚雅弓、丹下桜、永島由子、根谷美智子、南央美、小西寛子と当時の一線級声優を惜しみなく投入している。サブキャラの男性陣でも森川智之、阪脩、沢木郁也などいぶし銀なベテランを起用しており隙が無い仕上がりとなっている。

**難点
-難しいを通り越して理不尽レベルの謎解き
--前作も十分タチが悪かったが、それをも上回る極悪トラップの数々がプレイヤーを襲う。&bold(){しかも前作には無かった時間制限まで追加するという意地の悪さ。}&br()ヒロイン救出のためのヒントが事前に示されてるとは限らず、死亡後に出ることもある。&br()ひどいものでは激ムズの暗号をおよそ3分以内、かつノーヒントで解読させられる。&bold(){初回プレイで完全救出攻略などエスパーでもない限りは不可能である。}
---ヒロインを救うイベント以外でも、プレイヤーによっては意味がわからないレベルの難易度の謎解きを迫る箇所も多い。特に暗号系が多いのがきつい。
---例えばある金庫のロックを解除するナンバーを推理する場面だが、近くには太陽系の惑星の絵がある。&bold(){この惑星の衛星の数がヒントであり、他にヒントは無い。更に、その天体特有の惑星記号と呼ばれるもので入力しなければいけないという極悪仕様。}天体に興味がある、多少なりとも知識があるレベルじゃないと到底解けるものではない。惑星記号って聞いたことありましたか?
---他では「美しいコード進行」というのがヒントになっているものも。これを和音にあてはめてなおかつ数字化したものが正解の番号…&bold(){コード進行の知識は基礎教養レベルじゃありませんよ?}
--これが発売された当時はまだまだインターネットは現在のように普及しておらず攻略Wikiなどといったものも無かったため、ゲーム雑誌の攻略記事や攻略本が出るまで手も足も出なかったユーザーも多数。
--前作同様ヒロインのみならず主人公もかなりあっさり死ぬ構成なので、本作主題歌「FEEL ME」の歌詞にある「あなたしか救えない」がもはや自虐ネタにしか聞こえなくなってしまうほど。

-シナリオ、犯人の動機
--この点では前作に比べて明らかに劣っている。犯人が本性を現すのも唐突で、しかもその動機も微妙。そこまでやるほどのことか?と疑問符がついてしまう。
---殺し方のエグさは前作を一部上回っている。焼殺、凍死、圧殺、溺死、落下死などバリエーションも多数。特にヒロイン「北条千尋」の圧殺はエグいことこの上なし。グロ耐性が無いと少々きつい。&br()前作と比べるとビジュアル的にも文章的にも表現をぼかしているので楽にはなっているが。
---なお、千尋イベントを越す為のヒントが手に入るのはこの''イベントの後''である。~
つまり(余程の強運でもない限り)必ず一度は千尋を見殺しにする必要がある。

-フラグ管理の煩雑
--目の前にチェックできるアイテムが表示されているのに、フラグが立ってないと回収できないアイテムの存在などがストレスになることも。いずれにしても先々使うのはわかっているのに、さっさと入手させて欲しいということもある。
--一番面倒なのはヒロインのエンディングフラグで、このエンディングには2種類ある。ノーマルエンディングとゴールドエンディング(いわゆるベストエンド、真相エンド)があるのだが…この2つのフラグは別個に立てなければならないのだ。
---簡単に説明すると、&bold(){ゴールドエンディングに到達するフラグは立てられたが、ヒロインとのエンディングフラグを立て損ねたので結局1人寂しいエンディングになった、ということがありえるということである。}しかもヒロイン毎にエンディングへの優先権があり、主人公に近しいor事件に関係の深い子ほど優先度が高い。ゴールドエンディング条件を満たしたキャラが複数いる場合は優先度で決まってしまう。他のキャラのフラグを立てないように逃げ回りながらフラグを立てて回らなければいけないので非常に面倒である。

**総評
ゲームとしてはやり応えがある内容となっているが、それゆえの欠点も出てしまっている。トラップの極悪ぶりがシナリオの足を引っ張るようになっていて、製作側の「とりあえず考えられるだけ難しくしてみました!」という自己満足的なものが垣間見えてしまうのが残念なところではある。ゲーム内の情報で何とか出来るレベルの難問ならまだしも、天文や音楽などの知識を全プレイヤーに求めるのは酷であろう。音楽をやってる人間にとってコード進行など基礎の基礎だろうし、天文や占いに興味がある人にとって惑星記号なんて見慣れたものだろうが、それをさも一般的であるかのように問題として組み込むというのは…&br()
キャラクターは相変わらず魅力的で声優も豪華と手堅く作っている。お色気は前作がパンチラ、ブラチラ、半裸など直球だったのに比べるとかなり抑え目になっているが、アングルの際どさやポーズのとらせ方など、別のアプローチでお色気シーンは多数用意されている。主に太腿、絶対領域、お尻、&bold(){BUKKAKE}といったところか。原画のうめつゆきのり氏の絵柄はかなり肉感的であり、特に胸は強調されている。&br()
バッドエンドでも何でもいいので、クリア寸前のデータを使って「20回クリア」という条件を達成すれば全CGが見られるようになる仕様なので、美麗なCGがどうしても見たいという人への救済はされている。&br()

復元してよろしいですか?