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*仮面ライダー クライマックスヒーローズ フォーゼ 【かめんらいだー くらいまっくすひーろーず ふぉーぜ】 |ジャンル|対戦格闘|&amazon(B005OHI9X4)|&amazon(B005OHIF6U)| |対応機種|Wii&br()プレイステーション・ポータブル|~|~| |発売元|バンダイナムコゲームス|~|~| |開発元|エイティング|~|~| |発売日|2011年12月1日|~|~| |定価|6,090円|~|~| |ポイント|待望の昭和ライダー参戦&br()4作目にしてようやく全キャラに超必殺技追加&br()相変わらずキバ不遇&br()サウンド面はある程度改善&br()不完全なタッグバトル|~|~| |>|>|>|CENTER:''[[仮面ライダー対戦格闘シリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/350.html]]''| ---- #contents(fromhere) ---- *概要 -前作『[[CHオーズ>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/834.html]]』の続編。新たなライダー「仮面ライダーフォーゼ」を追加。 *登場キャラクター -前作よりさらに増加、フォーゼの他に何人も追加されている。 --しかもその登場キャラに『[[ガンバライド>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/847.html]]』でも登場していない「威吹鬼」が追加され、話題を呼んだ。 -WCAXがオミットされ、オートバジンもバトルキャラとして使えなくなった。((ファイズのサポートキャラとしては登場する。)) --前者は前作では実質おまけキャラも同然だったため、後者はおそらく超必殺技が思いつかなかったからだろう。((オートバジンは一応PS2版仮面ライダー555では必殺技は存在したが…。)) -因みに今回も隠しキャラクターが存在している。((隠しキャラクターは「仮面ライダーオーズ タトバコンボ(パープルアイ)」バトルスタイルは「アサルト」でタッグを組むことが出来ない。武器はメダジャリバーとメダガブリューの二刀流、暴走状態なのに台詞や超必殺技がオーズの流用と手抜き感が否めない出来に。歓迎する声もあったが批判する声も。というかパープルアイ自体ほんの僅かな出番しかなかった上、ジャリバーとガブリューの二刀流自体、使ったのは通常のタトバコンボと真のタトバコンボである)) *前作・前々作からの追加・変更点 -新ライダー『仮面ライダーフォーゼ』を追加。 -昭和ライダーを追加。 --しかし全員参戦ではなく(新1号、新2号、V3、アマゾン、BLACK、BLACK RX、シャドームーンの7人((他に、V3のサポートアタックでライダーマンが登場している。また、BLACK RXはロボライダー、バイオライダーにも変身可能。)))、「出し惜しみしてるのではないか」、「また手抜きか」などと噂されてしまった。 ---一番の理由は映画「フォーゼ&オーズ MOIVE大戦MEGAMAX」で昭和ライダーが参戦するからだと考えられる。((その割には映画で登場したX・ストロンガーが未参戦であり、逆にBLACK及びRX・シャドームーンは映画に未登場という何ともタイアップの取れてない人選である。その上このスタッフの事を考えると人気所のRXやシャドームーン等を引っ張ってくれば大丈夫だろうという浅はかな考えで出したなどと邪推される事すらある。)) --また、平成組と同じく特殊組み合わせでの専用セリフも少ないがもちろん用意されている。シャドームーンでWと闘うと「いつぞやの借り、返させてもらう!」と言ったり。 -ステージにヘリポート(昼)ヘリポート(夜)が追加。 -タッグバトルを追加。一試合に二人のライダーで闘えるようになった。 -上記のとおり、WCAX、オートバジンがオミットされた。 -オーズはタマシーコンボ、スーパータトバコンボ、パンダ、カンガルー以外の127コンボが使用可能になった。 --上記コンボが出ない理由としては「タマシー・スーパータトバは亜種が形成出来ない」「パンダ、カンガルーは雑誌企画のメダルなので参戦が難しい」などからだと思われる。 -デフォルトのクライマックスタイム時のBGMの一部が変更された。((仮面ライダー555:Justiφ's→The people with no name 仮面ライダー剣:ELEMENTS→覚醒)) -アギト、G3-X、カイザ、ギャレン、ガタック、ネガ電王、オーズの音声が新しく録り直され、ガタックを除いて改善された。 -アサルトスタイルの追加。ゲージMAX時に発動することによってしばらくの間攻撃力が上がり、一部のコンボが変化する。 --前作でシングルスタイル((フォームチェンジやサポートアタックのような特殊能力を持たないスタイル。))だったライダーが全てアサルトスタイルへと変更されている。 --このスタイルの登場で弱ボタンの連打だけで7HITのコンボを叩き出せるカイザやWFJなどが脅威に。 -前作では無くなっていた弱攻撃→強攻撃のコンボが復活した。 *特徴 -Wii版では前作に続き好評だった「やさしいモード」を搭載。 --今回はさらに、「敵と距離があると、距離をつめて攻撃する」ということも可能になった。 -PSP版では「カスタムサントラ」と「アドホックモード」を引き続き搭載。 --今回は作品ごとではなく、キャラごとに設定できるようになった。 -仮面ライダーフォーゼは20番までのスイッチが登場し、そのうち19種のスイッチを選択して色々なモジュールを切り換えて闘う事が出来る。((残りの一つのパラシュートは超必殺技の演出のみに登場する。)) --しかし一試合に使えるスイッチは8種類(ロケット・ランチャー・ドリル・レーダー固定+4種選択)かエレキステイツ・ファイヤーステイツの3つのどれかから選ばなければならない。 -今作から追加されたタッグバトル。 --好きなライダーを二人選んで戦う。バースはプロトバースと、電王は別のフォーム(ソード、ロッド、アックス、ガン)とタッグを組むことも出来る。 --仲間のライダーとの交代と共闘(オートと追従の二種類)が可能。共闘はライダーゲージが無くなるまでの間一緒に戦ってくれる。ゲージがMAXでなくても使用可能。 --また「特別なタッグ」が存在し、組み合わせることで能力がわずかに上昇する。 -昭和ライダーのみではあるが、「必殺技ナレーション」という要素がある。 --発動後に必殺技(もしくは超必殺技)を使うと「解説しよう!」「○○とは!」「そのとき不思議なことが起こった!」という感じで昭和特撮風の解説が入る、というもの。 --ダメージも多少増加する。ちなみに担当はオーズでナレーションを担当した中田譲治氏とフォーゼでナレーションを担当している檜山修之氏の二人。 *評価点 -カスサンはさらに自由度が高まり、いちいちPCに接続しなくてもゲーム中のオプションで変更も出来るようになった。 --ライダー毎に設定出来るようになっており、通常時とクライマックス時も別々で設定する事が出来る。ステージのBGMも前作と同じく設定出来る。 -ガンバライドにも登場していなかった「威吹鬼」が追加された。 --驚く事に前作のギャレンのような超必殺技無しなどと言った手抜きが無く、超必殺技も良く出来ておりファンから非常に驚かれ、喜ばれた。 -体に突き刺さる演出がNGな為、ガンバライドでは再現が不完全だったBLACK RXのリボルケインだが、今作では刺さった部分を写さないようにすることでしっかり再現されている。 -ようやく全キャラに超必殺技が搭載された。これにより前作より比較的対戦におけるデメリットは減った。と言っても普通あって当たり前の事である。 -ライダーゲージに関する調整がほどこされ、前作はどんな場合でもサポートキャラを呼べたが、本作は敵に吹き飛ばされたときなどはゲージが100%でないと呼べなくなったためにサポートキャラによるゴリ押し勝負が厳しくなった。 *不評点 -相変わらず、オーズのオートコンボチェンジは健在。タトバコンボや亜種形態が満足に闘えない。 --しかしタトバコンボのみタッグかパワーアップスタイルを選択すると、オートコンボチェンジ無しで戦える。 -ブラカワニコンボの超必殺技がタトバコンボと同じオーズバッシュで手抜き感が溢れている。何故ワーニングライドでは無いのか… --ちなみにオーズは使用中のメダルにクジャクかコンドルが混じっている場合のみタジャドルの超必殺技になるのだが他のコンボは特に何の変化も無い。 ---もちろん他のキャラもフォームチェンジ後に超必殺技が変わると言った事もない。タジャドルが出来るならフォーム毎の超必殺技自体不可能ではないはずなのだが… -キバからはオーズの「各種コンボ」などの追加フォームや響鬼での「威吹鬼」のような追加ライダーや追加必殺技もなく((ガンバライドでは既にキバ全フォーム所かダークキバも参戦している上にエンペラーフォームにはファイナルザンバット斬が追加されている。))、SE修正もない。そして一番録り直すべきであろうキバの音声も全くの手付かず。 --何がいけないのかというと台詞に問題がありすぎるのである。原作では「僕は僕として戦う、人間とかファンガイアとか関係ない」このような台詞だったのだがクラヒだと「僕は人間として戦う」であり原作を碌にチェックしてないのが丸分かりな上に渡の決意((自分の正体が人間とファンガイアのハーフであるとバレた時、どちら側に協力するのか迫られ葛藤。今まで他人に流されて生きてきた渡が自分で導き出した決意の言葉。))が原作とまるっきり変わってしまっている。 ---因みにこの「僕は人間として戦う」はDSソフト「オール仮面ライダー ライダージェネレーション」でもやらかしている。これのせいで「人間寄りのキバ」とバカにされることになる。 ---「ライジェネ2」で必殺技を放つ時は「負けるわけには行かない」と修正どころか全変更。違う、そうじゃない。 -他作品のSE関係でも相変わらずの問題が。 --リュウガのバイザー音も修正されていない、モーション使いまわしによって他ライダーのポーズをとりかけるなど((ハイパーカブト、キックホッパーが投げ技を使用するとキバエンペラーフォームのポーズをとったりする等))、修正されていない部分がある。この辺りはいい加減どうにかして欲しいものである。 --PSP版で何故かオーディンのステップ時の効果音が消えてしまっている(Wii版では残っている)。 -攻撃SEが粗悪すぎる上に合わ無すぎる --攻撃音が前作とほぼ同様で例えばビーム攻撃でやたら甲高い金属音が出たりするなど物凄い不自然な上単純に嫌な音に感じる。 -初期からの事だが超必殺技が全体的に早すぎてイマイチ爽快感に欠ける他、決めても殆どの場合敵が傍に無造作に倒れていたりするため非常に締まらない。敵を映らなくする配慮ぐらいは… -前作同様の問題も他にも多数存在している -フォーゼはエレキステイツとファイヤーステイツが同時に使えない。アナログスティックの性能ならば出来たはずだが。 -ガタックの音声は新録されたものの、相変わらず似せる気がない。 -カスサンの曲を選ぶ時は数字で設定する為、曲名を確認することが出来ず、一々聴いて確認する必要がある為前作ほどではないが少々めんどくさい。 --そして、今回もWii版には未搭載でWii版ユーザーから不満の声が。綺麗で大きな画面でカスサンを使いたいというユーザーは多いはずなのであるが… -新システムの「タッグバトル」の出来が甘い部分が見受けられる。 --プロトバースはバースタッグでしか使用が不可能。バースVSプロトバースといったバース同士の対戦も出来ない。 --タッグ時は超必殺技はダブルライダーキック((パンチホッパーやイクサ等、パンチ主体のキャラはパンチになる。))になるのだが、ダブルバースまでダブルライダーキックになるのはどうにかならなかったものか。Wバース時はWブレストキャノンにする等、特定キャラには専用技を設けてもらいたかったものである。 --バースは後藤、伊達の2種類が使用可能で必殺技も違うなど凝ってはいるが後藤バースの必殺技が伊達バースの時のバース・デイのモーションであり違和感がある上、その時の活躍自体ただの繋ぎの役目だったため締めがイマイチ迫力に欠ける。何故に派手さも再現も上な後藤バース・デイのモーションを再現しなかったのか疑問である。 --タッグバトル時は、アナログパッドがタッグ用に使われることになる。そのため、フォームチェンジが出来なくなってしまう。 ---正確には、使い分けが出来なくなる。最初に設定したフォームでしか闘えないため、フォームを使い分ける平成ライダーにとっては受難。 --2対2のタッグバトルと謳っているが、実質はディエンドのライダー召喚に少し手を加えたようなものなので、他プレイヤーとの協力プレイといったものは出来ない。 --ほぼディエンドのライダー召喚の上位互換のため、ディエンドが相対的に弱体化してしまっている。 -上記に記述した「特別なタッグ」も作品によってバラつきがある他、「電王&キバ クライマックス刑事」「W&ディケイド ムービー大戦2010」などの映画競演や共通点を持つライダー同士の組み合わせがなかったりする。 *バグ -タッグバトル時に勝利後のボイスが流れないライダーがいる -COMモードにてフリーズを引き起こす組み合わせがある --ディケイド(電王)VS 電王、オーズ(ブラカワニコンボ)VS 王蛇(2戦目開始直後にメダルチェンジを使うとフリーズする) -ディケイドで他ライダーにカメンライドしたままクライマックスタイムに入るとディケイドではなくカメンライドしたライダーのクライマックスタイムのBGMが流れてしまう。 --なお上記のディケイドに関するバグはPSP版のみ確認されている。 *その他 -今作の主題歌はフォーゼ本編でも挿入歌を担当している「Astronauts」の椎名慶治が歌う「ENDLESS PLAY」。 --過去3作に比べ、かなり平成ライダーチックな仕上がりになっている。 --中々カッコイイ曲で評価は高く。フォーゼ本編でも挿入歌として使用され、何と最終回でも使用されるなどかなりの厚遇を受けた。 --フォーゼのデフォルトのクライマックスタイムBGMはフォーゼ本編のOPであるSwich On!のアレンジかこの曲そのままのどちらかランダムであり、カスサンが使えないWii版では唯一のボーカル有りのクライマックスタイムBGMとなる。 -スタッフロールにNEW電王こと野上幸太郎役の桜田通の名前が載っていない。声はしっかり本人であり、スタッフのミスである。((これによって代役と勘違いする人もいた。)) *総括 -いまだ疎はあるが、前作よりさらにキャラゲーらしい出来になった。 -少しずつだが改善されていっているため、次回作にはさらに期待がかかる。 --しかし、どこかを改善すると別のところから不満点が出る、という現状をどう打破するかが問題となっている。