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戦国天下統一」を以下のとおり復元します。
*戦国天下統一
【せんごくてんかとういつ】
|ジャンル|シミュレーション((システムソフト・アルファーでの分類は「戦国大河シミュレーション」))|CENTER:&amazon(B001P30BGE)&br()&amazon(B001P30BI2)|
|対応機種|プレイステーション2、プレイステーション・ポータブル|~|
|発売元|システムソフト・アルファー|~|
|開発元|ペガサスジャパン|~|
|発売日|2009年3月26日|~|
|価格(税込)|【PS2】7,140円/【PSP】6,090円|~|
|廉価版(税込)|システムソフトセレクション&br()【PS2】2010年6月3日/3,990円&br()【PSP】2012年2月2日/3,129円|~|
|配信版(税込)|PlayStation Store&br()【PSP】2010年1月29日/3,065円|~|
|分類|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|~|BGCOLOR(khaki):''劣化移植''|~|
|ポイント|&color(blue){''2009年クソゲーオブザイヤー据え置き機及び携帯機部門次点''}&br;元作品も酷いが、こっちは更に酷い&br()パッケージ詐欺クラスのグラフィック&br()不親切極まりないインターフェイス&br()バランス皆無の戦闘システム&br()ワープ航法&br()フリーズ頻発&br()''顔面統一''(''モ武将'')|~|
|>|>|CENTER:''[[クソゲーオブザイヤー関連作品一覧>KOTYゲーム一覧]]''|
|>|>|CENTER:''[[天下統一シリーズリンク>天下統一シリーズ]]''|
|>|>|CENTER:&color(red){''クソゲー四天王''}&br()[[戦極姫 ~戦乱に舞う乙女達~]]/[[人生ゲーム>人生ゲーム (Wiiware版)]]/''戦国天下統一''/[[Let's 全力ヒッチハイク!!!!!!!!!]]/[[黄金の絆]]|
#contents(fromhere)
#hr

**概要
-通称「天下」「戦国」。PCで発売された戦国シミュレーション『天下統一V(以下「PC版」)』の移植作。家庭用ゲーム機では、PS版『[[天下統一>天下統一II]]』以来、10年ぶりのシリーズ新作で、初のシステムソフト・アルファー謹製でもある。
-PC版の時点でかなり酷評されていたが、PS2版は''2009年KOTY四天王''の1つにあがった。
--『天下統一V』・当作品・DSへの移植版『真・戦国天下統一 ~群雄たちの争乱~(以下「DS版」)』の公式サイトでは「※本製品については、ミューズソフト株式会社および黒田幸弘氏は、いっさい関わっておりません。」と書かれている。初代において製作に関って以降、監修として名前だけ出していた黒田幸弘氏があまりの酷さに名前の削除を求めたためとか。
-後にファミ通の企画「あのゲームが失敗した理由」に取り上げられたが、反省や問題点の理解が''全く出来ておらず''、購入者を呆れさせた。

**特徴
-PC版の全4本のシナリオに加え、1本追加されている。
--ただし、PS2版とPSP版でそれぞれ異なる年代のシナリオが追加されている為、全部のシナリオをプレイするには両方とも購入せねばならず、シナリオ自体も過去シリーズでも存在した年代のもので、そこまで新鮮味はない。
-シリーズ初の当主エディット機能。ユーザーの作成した新武将を当主にしてプレイできる。
-PC版の「一騎討ち」に追加要素。
--野戦で制限ターン数内に決着がつかない場合に相手に申し込めるシリーズ初の要素「一騎討ち」だが、その対戦方法がなぜかカードゲーム。PC版の時点で決して評判は良いとはいえなかった。ON/OFF機能有。
-ヘルプ機能の搭載。
--歴史シミュレーション初心者向けのヘルプをうたっているが、インターフェイスの悪さもあいまって、使い勝手はあまり良くはない。
-3500名以上の登場武将。拠点となる城の数600。
--本作というよりPC版の時点での特徴だが、おそらくPC用でも家庭用でも市販ゲームに限れば、これだけの数が登場する歴史シミュレーションは現時点では本作の他にはないかと思われる。
--どマイナー過ぎて、ネット検索や人名辞典ではそうそう出てこない武将多数登場。
--『天下統一クロニクル』やDS版のように、各武将の列伝を見られる機能などはないが、公式サイトのスペシャルコンテンツ「戦国覇者への道」内で、いくらかの大名家と武将について解説されている。
--1シナリオで同時にこの人数が登場する訳ではないが、数が多い分、当然処理するデータも増えており、本作のテンポが悪い一因になっていると思われる。
-武将の顔画像の導入
--こちらもPC版時点での特徴だが、画像の出来にかなりの難有り。詳しくは後述の問題点参照。
-女性キャラクターの導入
--こちらもPC版時点での特徴。「血縁」の概念も導入されたことから、他国との婚姻同盟や、家臣に嫁がせて一門衆にしたり、「信長の野望」シリーズよろしく姫武将にもできる。シリーズ初の女性キャラ導入だったためか、顔画像がやたら豊富。

**問題点
''グラフィック''
-グラフィックが異常なまでに低品質で、特に''戦闘画面はPS初期の水準にも満たない''。

-シリーズ初導入の顔画像だが、過去の「信長の野望」シリーズですら数種類の顔画像を使用していたのに、今作の殆どの顔画像は「''モ武将''」「''顔面統一''」と揶揄される、色を変えただけの全く同じものの使いまわし。作画崩壊しており愛着が持てず、パッケージイラストのようなリアルさ、格好よさは''全く感じられない''。DS版にも流用されている。
--織田信長などの有名どころや各陣営の大将はさすがに[[専用の顔画像>http://www.ss-alpha.co.jp/products/tenka_consumer/rosc_01.html]]だが、他社の歴史ゲームであれば、専用の顔画像が割り当てられていそうな、歴史好きには著名な武将でも、大抵はモ武将である。
---PC版ではこの作画崩壊としかいいようの無い劇画風顔画像の他に、現代風のものもある。現代風はリアリティの観点で一部の歴史ゲーム好きからの批判もあるが、作画自体はまだマシである。本作に後者が採用されなかった理由は不明。
--前作までのシリーズでは、武将の&bold(){顔画像自体がないのが特徴}だった。それ以外のグラフィックも決して力を入れているシリーズではない。しかし、戦国時代のシミュレートを重視した禁欲的な作風と相まって、むしろシリーズの個性と見られていた。中途半端なグラフィックは&bold(){ない方がマシ}と知らしめた本作の追加要素だった。

''システム''
-CPUの思考時間が頻度が高いくせに10秒程度あり、テンポが全体的に悪い。

-内政においてプレイヤーをイラつかせる仕様の数々 
--家臣一覧を見るのに、いちいち情報→詳細→詳細と選び続けないといけない。
--持城の一覧を表示する事ができないため、管理が非常に面倒。
--全国マップのカーソルが意味を成していない為、国内マップに切り替えて、隣国の城を選択していかないと目当ての城の情報を見られない。
--離島には移動出来ない為、全国城一覧から探していくしかない。
--コマンド実行時に該当する城の情報が表示されないので、内政も戦争も実行したい城の名前を事前に確認して覚える必要がある。
--落城させても、その城にいた武将が配下になることは皆無で、内応→引き抜きと手順を踏む必要がある。しかし、そのコマンドを実行出来る武将には条件があり、条件自体が何処にも書いていない。 
--俸禄(給料みたいなもの)を''限界まで上げても不満を言う''貪欲な部下。
-戦争関連にも数多く存在するトンデモ仕様。
--海上に移動距離という概念がないのか、''遠隔地にいる大名がワープして突然上陸''してくるという有り得ない事がそこら中で起こり、混乱させられる。
--ある方法で、あっさり城を落とせる。
--武将が''仕官した瞬間に出奔''する。忠義の欠片も感じられない。
---「禄高が低く、自分の才能が適切に評価されていない」から出奔したという解釈もできるが、本作に禄高の概念はない。

-バグの嵐でメーカー側からはその対処がまともに行われていない。フリーズも多発。

**評価点
-特にないと言っても過言ではないが、挙げるとすれば他の歴史シミュレーションよりも、豊富かつマイナーな武将、城が登場する事が挙げられる。
--最も武将に関しては、上述の通り顔面統一仕様なので、それによって愛着が湧く、などど言う事はあまりないと思われる。
--また、これはPC版から言える事なので、本作の評価点なのか少々疑問ではある。

**総評
グラフィックの低品質さ、インターフェースや仕様の悪さ、バグなど、どこから見てもクソと言わざるえない。~
本作は移植作である以上、せめてバグやインターフェースは何とかできたはずである。~

『天下統一シリーズ』の始祖である『[[天下統一]]』は、『[[信長の野望]]』と人気を二分する作品であった。~
しかし、シリーズを重ねるごとに問題点が増加していき、本作においてついにクソゲーオブザイヤー次点作になるまでになってしまった。~
次作があるのなら、シリーズの復権を願うばかりである。

**余談
-KOTYでは、発売後にプレイ報告はあったが選評はなく、年末になって、ようやくまともにプレイした選評が届いた。「モ武将」画像は、当時『[[ファイナルファンタジーXIII]]』をノミネートさせようとしていた工作員の出没などで荒れていたスレッドを、爆笑の渦に巻き込んだ。

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