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バイオハザード0」を以下のとおり復元します。
//バイオハザード0 バイオハザードゼロ(wiki内検索用なので消さないで下さい)
*biohazard 0
【ばいおはざーど ぜろ】
|ジャンル|サバイバルホラー|#amazon(B00006D2D9)|#amazon(B001544VP0)|
|対応機種|ニンテンドーゲームキューブ&br;Wii|~|~|
|発売元|カプコン|~|~|
|開発元|【GC】トーセ、ニューロン・エイジ&br【Wii】ジャンクション|~|~|
|発売日|【GC】2002年11月21日&br【Wii】2008年7月10日|~|~|
|定価|【GC】7,800円&br【Wii】4,190円|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[BIOHAZARDシリーズリンク>BIOHAZARDシリーズ]]''|
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#contents
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**概要
シリーズ第1作である『[[BIOHAZARD]]』の直前の出来事を描いた作品。~
基本的なゲームシステムやカメラワークは『BIOHAZARD』以降の作品をほぼ踏襲している。~
主人公は『BIOHAZARD』でクリスのパートナー役として登場したレベッカ・チェンバースと、新キャラクターである元海兵隊の囚人ビリー・コーエン。~
操作キャラクターを常時任意交代できる「パートナーザッピングシステム」を中心に、従来とは一味違ったゲームシステムが盛り込まれている。~
また、シナリオ面においてもシリーズ他作品の登場人物の関係性や大企業「アンブレラ」の黎明を描写しており、シリーズ全体に関する数々の真実が明かされている。

Wii版は対応コントローラーが増えた点以外は追加要素のない純粋な移植作品だが、媒体容量の増加によりディスクの入れ替えが必要なくなっている。

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**ストーリー
>1998年7月…
>アメリカ中西部に位置するラクーンシティ郊外のアークレイ山地。ここでは最近、人が食い殺されるという猟奇殺人事件が頻発していた。
>事態を重く見たラクーン市警は、特殊捜査部隊S.T.A.R.S.ブラヴォーチームの投入を決定、現地へと急行させるが、一行を乗せたヘリは現場近くの森で謎のエンジントラブルを起こし、墜落してしまう…。
>脱出にこそ成功したものの、全ての装備を失ったブラヴォーチーム。そこで彼らが見たものは、大破した軍の囚人護送車と、惨殺された海兵隊員たちだった。
>S.T.A.R.S.ブラヴォーチーム隊長エンリコ・マリーニは、護送車から脱走したと見られる元海兵隊員ビリー・コーエンの行方を追うよう、隊員たちに指示、事態の解決に乗り出した。
>…この時、今回の事件がやがてラクーン全土を巻き込む大惨事にまで発展することを誰一人予想していなかった…。
>(公式サイトより)

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**特徴・評価点
''パートナーザッピングシステム''
-本作最大の特徴。プレイヤーはレベッカとビリーの2人の主人公を任意選択して操作できる。
--両者は体力、移動速度、武器の反動、アイテムの使用・調合の可否、COM操作時の攻撃頻度などに違いがあり、状況によって使い分けが求められる。
---互いが近くにいれば所有アイテムの交換や組み合わせが可能。そのためか、アイテムの最高所持数は2人とも6つまで。
---キャラクターを切り替えて操作しないと解けない仕掛けが数多く盛り込まれており、謎解きに奥行きが増している。
--操作しない側のキャラクターには「追従」「待機」の命令を出せる。このためCOM操作によって煩わされることも少ない。
---過度に敵に突出する事も無く、装備した武器の弾数消費も常識の範囲内。ある程度敵が近づかないと反応しないものの、単純に火力が2倍になるので頼りになる。
---移動させることだけはできるため、上級者になるとこれを用いて時間短縮や敵のいる部屋から無傷で脱出することも可能。
---敵中で待機させていると、敵を捌き切れずに無線で助けを求めてくる事がある。そのため常に両者の状況を考慮する必要がある。

''アイテムボックスの廃止''
-本作にはそれまでのシリーズ作品には必ず登場していた''「アイテムボックス」が存在しない''。
--持ち切れないアイテムはその場に「置く」システムになっている。
--回復アイテムの大量ストックが難しくなり、アイテムの置き場も工夫しなければならないので、謎解きの際の戦略性が向上している。
--このシステムは『[[OUTBREAK>BIOHAZARD OUTBREAK]]』でも採用されている。

''恐怖演出''
-探索箇所となる建物内は美麗なグラフィックによってより恐怖を煽るように表現されており、今でも見劣りしない。
-序盤から登場する''人型ヒル(擬態マーカス)''は、専用BGMと共に各所で突然登場する。
--『[[3>BIOHAZARD 3 LAST ESCAPE]]』における「ネメシス」や『[[biohazard>biohazard (GC)]]』における「リサ」と並び、多くのプレイヤーにトラウマを植え付けた敵として挙がりやすい。

''シリーズファンには嬉しい数々の演出''
-シナリオ内において、初代からのシリーズファンなら必ず知っている人物が登場したり、その設定補完が多数なされている。
--これまで設定しかなかったS.T.A.R.S.隊員、エドワード・デューイ((旧1ではブラヴォーチームのヘリのパイロットという設定で「(明言は無いが)ヘリに待機してたらクリーチャーに殺され、手首だけでアルファチームに発見。」という扱いだった。 さらに今作の64版(没になった)が作られる際に死亡場所が変更されたため、それ前提で製作されたGC版1ではパイロットがケビンという別人になり一切出番がなくなっている。ちなみにケビンも本作で僅かだが出番がある。))が登場。台詞、出番もそこそこあるため中々の扱いである。
-中盤には旧作に探索場所として登場した場所が再度登場し、ニヤリとさせてくれる((設定的な面では賛否両論でもある。))。
-ボスとして登場するある常連B.O.W.(生物兵器)も、コードナンバーを見ると初代の設定補完であることがうかがえる。


''シリーズ定番のミニゲーム''
-ゲームクリア後にはシリーズ定番のミニゲームとして「リーチハンター」がプレイできる。ここでもパートナーザッピングシステムが活かされている。
--各所に配置された「ヒルのオブジェ」を可能な限り入手して脱出を図るというもの。「ヒルのオブジェ」は2色あり、レベッカとビリーで入手できる色は異なる。
--制限時間は無いが、途中で体力が尽きるとそれまでの入手数は全てチャラとなる。また、一部のエリアは入手数に応じて敵が再配置される。
--武器も初期装備はハンドガンのみで武器や弾は各所に散らばっている為、まずはそれを集める事からしなくてはいけない。
//ミニゲームのルールを細かく書くと記事が無駄に肥大化するので追記の際は注意
--クリア時の入手数に応じて本編で使用可能な隠し武器・弾薬が手に入る。

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**不評・賛否両論点
//評価点を書く場所ではない。問題点記述後にその重要なフォローがあれば併記すること
''好みが分かれる新システム''
-新要素の宿命ではあるが、パートナーザッピングシステムは好みが分かれるシステムである。
--常に新しいものを求めるプレイヤーや、より深いパズル的な謎解きが好きなプレイヤーにとっては楽しめるシステムといえるが、後作の『[[4>biohazard 4]]』のように戦闘メインのテンポの良いゲーム性が好みのプレイヤーには面倒に感じられてしまうだろう。

''難易度の高さ''
-本シリーズは全体的に難易度が高めだが、今作は大部分でパートナーと共に行動を行えるせいかその中でも屈指の高難度を誇る。その要因は以下の通り。
--入手可能な弾薬数が旧作より少なめ。一方で排除しなくてはならない敵は多く、消費は激しい。
--列車内は通路が狭く敵をかわすことが難しいため、最序盤から不可避もしくは回避が難しい戦闘が連続する。
--ゾンビの攻撃力が高い。体力が低いレベッカだと4回も噛まれればゲームオーバーとなる。
--強敵が多い。耐久力が高い上に特定の攻撃以外で倒すと大ダメージの自爆をする「人型ヒル(擬態マーカス)」、的が小さく複数で素早い攻撃を仕掛けてくる上ほとんどのけぞらない「エリミネーター」、武器が整っていない序盤に現れるボス格の「スティンガー」などは多くのプレイヤーを苦しめた。
--即死攻撃をしてくる敵が多い。ボスクラスの敵だけでなく、「ケルベロス(ゾンビ犬)」ですら使ってくる。
--パートナー制が活きるための調整なのか、敵の攻撃を受けた時の主人公達の動きがもっさりしていて追撃を受けやすい。具体的にはゾンビを振りほどく時の動作が小さかったり、ハンターに足を攻撃されると数秒動けなくなったりなど。
--共同探索時、パートナーが敵の攻撃を受けている状態で扉に入るとパートナーが置き去りになってしまう。そのため敵を避けて進むことが困難。
--後述するパートナーの唐突な離脱によって、強力な武器や弾薬を使えなくなることがある。
--おまけにクリア後のミニゲームについても、戦闘だけでなく頭も使うためシリーズ他作品と比べ難易度が高い。

''『1』とのストーリー整合性が一部不自然''
-なぜか不時着後、危険と思われる人物が近くにいるはずなのに隊員を単独行動させるエンリコ隊長。
--単独行動自体は『1』のウェスカーもやらせているが、向こうは悪意の目的があったのに対し、エンリコはそういうことをする必要性が全くない。
---ゲーム的にも今作はパートナー同行なので、ここでそのチュートリアルをやらせてもよかったのではないだろうか。
-何度連絡があってもエドワードの死亡を他の隊員に言わないレベッカ。
--劇中何度かエンリコから通信が入るが、なぜかレベッカはエドワードが序盤で死亡したことを言わない。エドワード自身「森の中は化け物でいっぱいだ」と警告する最期なので、仮にビリーが同行していることを言えないとか、ゾンビのことを信じてもらえないと思ったにしても「何かの野獣にエドワードが殺された」といった形でもエンリコに警告するべきである。
-ラストから『1』のレベッカの状況になるのがやや不自然。
--後付作品なのでPS版などの『1』と矛盾が出るのは仕方ないが、今作のあとリメイクのGC版『1』に行く流れでも装備品の急激な劣化に違和感がでる。((この手の流れでよくある「ラストで全部アイテムを置いて行く」といったイベントなどはない。))

''初見殺しな唐突なパートナー離脱''
-敵に捕らわれたり、襲撃を受けて離れ離れになるなどして、強制的に一方しか操作できなくなる場面が多々ある。
--特に序盤、パートナーと出会ったばかりの際に操作キャラクター側が閉じ込められるイベントがある。説明書に戦闘に有利なのはビリーと書かれていることもあってビリーで操作していたプレイヤーは、戦闘面で弱いレベッカで多数の敵とボスに挑むことになってしまった。
-強力な武器や弾薬を使えなくなる方のキャラクターに渡してしまっていると、場合によっては''詰み''に近い状況となる。
--そうでなくともただでさえ少ないアイテム所持可能数が半分になるので、アイテムのやりくりに悩まされることになる。
--特に強力なボスとは独りで戦う事の方が多い。戦闘直前で別れるパターンが多いのが救いか。
-また、「レベッカが穴に落ちそうなので救出に行く」という流れの所で「レベッカが転落した部屋」に行っても何もできない。「ここからでは助けられない」という表示もされない。((正解はというと「この直前にレベッカが解いた仕掛けで通れるようになった所(全然別の部屋)から、下層に行ってそこで助ける。」であるが、大抵の人は転落した部屋をまず目指しただろう。))

''アイテムボックス廃止による煩わしさ''
-「謎解きの際の戦略性が向上している」と言うと聞こえはいいが、実際は''煩わしさが大幅に増した''ことの方が大きい。((もっとも、余ったアイテムをそこにおいて後で取りに戻ることもできるので「手持ちがいっぱいでキーアイテムが取れない」という問題がなくなっているほか、セーブ以外には不要でセーブポイント近くにある「インクリボン」を「使ってすぐにそこに置く」という行為ができるといったメリットもあるのだが。))
--同じ建物内を探索しているならまだいいが、違う建物に移る際は''引越屋''よろしく何度もルートを往復してアイテムを運ぶ必要がある。
---回復アイテムを諦めて進めばそのような面倒もほとんど無くなるが、難易度は当然跳ね上がる。
---特に''フックショット''の存在に苦しめられたプレイヤーは多いはず。アイテム欄を2つ消費し、さらに序盤の列車で使ったあと、中盤になってから唐突に必要になるためである。初プレイでは、存在そのものを忘れてしまっている場合すらありえる。
--アイテムを「置く」場所は必然的に安全な部屋に集中するため、床に無数のアイテムが散らばる結果となり、拾いたいアイテムが拾えずイライラさせられる。
---しかもひとつの部屋におけるアイテム数が限られているため、様々な部屋にアイテムが散らばり結果的に場所が解らなくなることも多い。((一応地図でアイテムの位置の把握はできるようになっている。))

''敵のデザインがやや大味''
-敵の大半はパッと見ただ大きいだけの動物。重要キャラ(?)のヒルはかなり独自デザインだが、他はただ大きいだけのクモ、サソリ、ムカデ、コウモリ、目のないカエルなど。
-「エリミネーター」にいたってはサイズ的にも普通で「ケガして狂暴化しているサル」でも成り立つレベル((また、こいつは劇中のファイルでは「視力が低下した」とあるが実際は音を立てないでいても普通に攻撃される))。さながら動物園といった感じである((余談だが、『OUTBREAK FILE 2』中では実際に動物園が登場し、見た目がほとんど変わらないライオンやゾウ、ハイエナが出現する。))。
-同年に発売された『biohazard』には「クリムゾンヘッド」「リサ」という非常にインパクトの強い敵が登場したこともあって、余計際立つ。
-ただし登場する敵のほとんどが「B.O.W.としては初期作かつ失敗作」or「二次感染により変態」という設定があるため、あえて外観に大きな変化がないデザインにしたともいえる。

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**総評
同年発売された『biohazard』において、ハードによって強化された恐怖演出の優秀さは証明された。~
しかし本作ではそれに甘んじることなく、意欲的に新システムと従来仕様の変更を取り入れている。~
結果的に前者は好みの分かれる点ではあるものの本作の強烈な個性として受け取られているが、後者はそれに泥を塗る形となってしまった。~
難易度の高さも手伝って、『0』の名を冠するのとは逆に、シリーズ未経験者の受け口としては不適な作品と言える。~
しかしシリーズ経験者にとっては新鮮な気持ちで臨める異色の作品であり、そのシビアさもある種「原点(ゼロ)回帰」として肯定的に受け取れるとも考えられる。~
バグなどの致命的な欠陥もなく、肝心のホラー要素も十分味わえるはずだ。

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*biohazard 0 HD REMASTER
【ばいおはざーど ぜろ えいちでぃー りますたー】
|ジャンル|サバイバルホラー|&image(http://cdn.akamai.steamstatic.com/steam/apps/339340/header_japanese.jpg,height=160)|
|対応機種|プレイステーション4&br;プレイステーション3&br;Xbox One&br;Xbox360&br;Windows 7/8.1|~|
|メディア|【PS4/One/360/Win】ダウンロード専売&br;【PS3】BD-ROM|~|
|発売/開発元|カプコン|~|
|発売日|2016年1月21日|~|
|定価|ダウンロード版:&br;【PS4/PS3/Win】3,694円&br;【One】3,700円&br;パッケージ版:&br;【PS3】3,990円(全て税別)|~|
|レーティング|CERO:C(15才以上対象)|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
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**概要(HD)
『[[biohazard HD REMASTER>biohazard (GC)#id_8d0974cb]](以下、前作)』に続いて発売されたリマスター版。~
基本的には前作と同じようにリマスターが行われているが、独自の追加要素も存在する。~
同日にはPS4とOne版のみ前作とセットになったパッケージ『biohazard Origins Collection』も発売された。

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**変更された点(HD)
[[前作>biohazard (GC)#id_8d0974cb]]の変更点も参照の事。
-グラフィックの高解像度化
-16:9表示のワイド画面に対応。オリジナルの4:3も選べる。
-音声を5.1chにリマスタリング
-アレンジ操作、キーコンフィグの追加
-日本語ボイスの追加
-新ゲームモード「ウェスカーモード」が追加
--本編クリア後に解放されるモードで、ビリーの代わりに『[[5>BIOHAZARD 5]]』のウロボロスウィルスの力で超人化したウェスカーを操作出来る。
--高速ダッシュや衝撃波攻撃など、その性能はもはや反則。公式トレーラーでも「ウェスカーがバイオ0を蹂躙」と宣伝するほどのチートっぷりを発揮してくれる。
-エンディング主題歌が追加

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**評価点(HD)
-グラフィック、音声のリマスターと日本語音声の追加
--前作と同様の処理が追加されたため、グラフィックはより美麗かつ鮮明に、音質も向上、日本語音声追加などは特に好評。
--日本語音声の声優はレベッカは小清水亜美、ビリーは小西克幸が担当。両者ともキャラクターに合っており評価は高い。

-新コスチュームが多数追加された
--レベッカはこれまでのシリーズに登場した衣装((『2』でウェスカーの机に入っていた写真のコスチュームなど、マニアックなところからもチョイスされている。))や店舗とのコラボ衣装、ビリーは『戦場の狼II』や『[[ストリートファイターZERO3]]』のコーディなどカプコンのゲームが元ネタの衣装になっている。
--さらにコスチュームはステータス画面に追加されたスーツケースからいつでも着替えることが可能で非常に快適。

-リーチハンターの仕様改善
--オリジナル版では全ての特典入手のために最低5回クリアする必要があったが、今作では入手したランク以下の特典も一気に解放されるようになった。
--このため、最初に最高ランクを獲得すれば全ての特典を一括で獲得できるようになっておりかなり楽になった。((もっとも、オリジナル版もAランクの「全弾薬無限」がC~Eの上位互換であったため、実際はAとBクリアで全特典を取ったことになった。))

-爽快感抜群のウェスカーモード
--はっきり言って出てくるゲームを間違えたとしか思えない性能で、本編での苦労が一気に解消される。まさにクリア後だからこそ楽しめるモードになっている。
--ただし、イベントシーンは変化がなく、ウェスカーがビリーの声で会話するのみ。
--このモードをクリアするとレベッカのコスチュームが追加される。

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**賛否両論点(HD)
-さらに増したお色気要素
--前作でジルの胸が揺れるようになっただけでも苦言が聞かれたが、今作ではさらに露骨にお色気要素が追加されている。
--ただ、ほとんどはコスチューム依存なのでおまけ程度の要素ではある。

-エンディング主題歌については賛否両論
--作品の雰囲気に合わないというだけでなく、主題歌の関係でエンディングのプレイデモが1種類に統一されたという問題点もある。
--曲自体は悪いわけではない。

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**問題点(HD)
-プリレンダムービー
--前作同様、プリレンダムービーは低画質。
--前作ではOPとEDでしか流れなかったので、あまり気になる点ではなかったものの、今作では擬態マーカス初登場などいくつかの場面がプリレンダなので気になりやすい。
---また、当然だがこれらのムービーではコスチュームが反映されない。

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**総評(HD)
基本的には前作のリマスターで評価された部分はそのままに、多数の追加要素を取り入れて遊びごたえを増した良リマスター。~
幅広いプラットフォームに対応し、DL販売になったことで気軽に購入できるようになったのも大きな魅力であろう。~
今までプレイしてみたいけど本体を持っていなかったプレイヤーも、これを機に本作に触れてみてはいかがだろうか。

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**余談
-本作のクリアランクには、他作品のような回復アイテム使用回数、セーブ回数などが一切影響がない。とはいえ上述の難易度の高さから高ランク取得は困難。((逆に「リーチハンター」はクリアタイム無関係なので、タイムアタックが苦手な人はこれで無限武器入手して本編ごり押しという手段も一応可能。))

-本作は元々N64で発売する予定であったが、諸の事情でGCに持ち越すこととなった。N64版のプレイ動画は公開されており、アイテムボックスの廃止などはこの時から採用されていた。またレベッカが白いベレー帽を着用しているなどの違いもある。

-本格的なパートナーザッピングを売りにしている本作だが、ザッピングの概念自体は『[[2>BIOHAZARD 2]]』から受け継がれたものである。

-あまり評判が良くないアイテムボックス廃止だが、『4』などの後作で入手アイテムの取り扱いが大きく変わったことを考えると、従来のアイテムの扱いに一石を投じた先駆的システムともいえる。そういう意味では意欲的な改革は間違っていなかっただろう。
--なお、アイテムを床において必要に応じて持ち替えて進んでいくと言う点は、シリーズの礎となったファミコンホラーRPG『[[スウィートホーム]]』で既に存在していた要素でもあり((厳密に言うと『スウィートホーム』のアイテム置きは「元から置かれたアイテムと手持ちを交換」で、何もない場所には置けないため、アウトブレイクシリーズの方が近い。))、仲間を切り替えつつ進んでいくと言う点も含め、原点に近づけた作品と言う見方も出来るだろう。
--「パートナーと協力して進む」ことに重点を置いている点では、『[[5>BIOHAZARD 5]]』の先駆的存在ともいえる。

-主人公の1人ビリーは元海兵隊のイカつい男だが、そこからは想像できない''意外な特技''を持っており、作中の仕掛けを解く際に発揮してくれる。ちなみに『BIOHAZARD』『biohazard』にも同様の仕掛けが存在し、レベッカに任せると練習時間が必要だった。

-投擲武器(火炎ビン)が登場したのはシリーズでは本作が初((『biohazard』には閃光手榴弾が登場するが、投擲武器としては使用できない。))。

-レベッカは初代ではもともと&bold(){経験不足で未熟だが、明るく快活なムードメーカー}という設定で、劇中でのセリフのやり取りやリアクションはかなりオーバーな感じであり、クリス編のステージ後半ではハンターに襲われて成すすべもなく立ちすくんでしまうなど新人ゆえの未熟さを覗かせていたキャラクターであった。
--初代のリメイク版では、本作において別件の事件に遭遇していたという設定を考慮し、キャラの性格やセリフ回しなどもやや落ち着いた感じに直された((ただそれ故にPS版から残っている「ハンターにビビる描写」に違和感が生じる(『0』にもハンターは登場する)))。本作の公式サイトでは&bold(){普段は緻密で計算高いが、周囲の状況にとらわれず、マイペースで事を運ぶ大胆な一面も持ち合わせている}と紹介されている。
--洋館事件の生存メンバー中で唯一その後の動向が明らかにされていなかったが、『5』と『6』の間を繋ぐストーリーとして制作されたシリーズ初の舞台作品『BIOHAZARD THE STAGE』において、無事生存しており、西オーストラリア州に位置するフィロソフィー大学の教授とB.S.A.A.のアドバイザーを兼任していることが明らかとなった。

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