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妹のおかげでモテすぎてヤバい。」を以下のとおり復元します。
*妹のおかげでモテすぎてヤバい。
【いもうとのおかげでもてすぎてやばい】
|ジャンル|目的の女の子以外は眼中になし!振って!振って!振りまくる!ADV|&amazon(B00F877MNS)|
|対応機種|Windows XP~8|~|
|発売・開発元|HULOTTE|~|
|発売日|2013年11月29日|~|
|定価|8,800円(税抜)|~|
|レーティング|ソフ倫:&color(crimson){''18歳未満禁止''}|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|''ヒロインの告白を断る選択肢''という新概念&br()味があるヒロインでいちゃラブは上出来&br()''前作同様、物語の本幹の説明は不十分''|~|

#contents(fromhere)
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#center{&size(35){''WARNING!!!!!!!''}&br()&size(20){''18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。''}}
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**概要
エロゲーブランド『HULOTTE』の第二作にあたる作品。&br()
前作『[[With Ribbon]]』が好評でより注目を集めた中、某ライトノベルタイトルをオマージュしたとも言えるタイトルで発表となった。&br()

一目惚れしたヒロイン(叶)と結ばれるために、家に代々伝わる秘術を行って『あらゆる女性が主人公にべた惚れする』状態になり、頑張って叶を落とそうというゲーム。&br()
ただし、叶にだけはこの儀式が通用せず、そうしている間に他のヒロインがべた惚れになり、どんどん告白されていくようになる。&br()
目当ての叶にたどり着くためには、他ヒロインの告白を断らなければならない。&br()
告白を受けたら基本的にカップル成立、という昨今の純愛エロゲーに対して、敢えて真逆に挑んだ作品と言える。

**あらすじ
春。桜の舞い散る恋の季節の幕開け。 そこに、ただならぬ気合を秘めた男がいた。~
浅坂トキヤ。 身だしなみを整え、顔を引き締め、スラリと背筋を伸ばした、なかなかの好青年である。~
だが、彼の内面は見た目に反して不安に彩られていた。~
それもそのはず、トキヤは本来 内向的な気弱青年。 いわゆるオタク男子だったのだ。~
そんな彼が、見違えるほどに格好を気にしだしたのには理由がある。~
――そう、それは恋。~
春は、恋の季節。 彼は一年前に一目惚れした少女・白取叶 (しらとり かなえ) に恋をして、妹のメグリの地獄のようなトレーニングと猛勉強に耐えて、みごと見栄えのいい外見を手に入れたのだ!~
そしてついに、彼女と同じ聖茉莉花学園に編入できたトキヤ。~
だが、それでも自信を持つことが出来ない彼に、妹のメグリは秘術の提案をする。~
―― “刻廻の儀(こっかいのぎ)” ――~
浅坂家に伝わる、未来における縁結びの可能性を今の自分に宿すという秘奥義。~
それを使えば女性の視線を集めることが出来る、いわゆる “モテ期” になれるのだ。~
藁をもすがる思いでその儀式を受けたトキヤは、早速妹のメグリにときめかれたりして効果を実感。~
これなら行ける――! そう考えた彼は叶を桜の樹の下に呼び出して、勇気を奮い立たせて告白をした。~
だが、叶の返事は―― 何故か 「お友達から始めましょう」 だった。~
秘術を用いたトキヤは今やモテモテ状態 。歩いているだけで女子が振り返って噂するほどの “注目の的” になっている。 “保留” というのはあり得ないはずだったのに!~
とりあえずお友達から始めることに納得するトキヤ。 だが……そんな彼には可愛い女の子たちの誘惑が迫ろうとしていた !!~
果たしてトキヤは、彼女たちを振り切って純愛を貫くことが出来るのか──!?

**登場人物
#region
-白取 叶
聖茉莉花学園二年。 学園でも一番の美少女として名高い少女。~
成績優秀・スポーツ万能、人当たりも良く良家のお嬢様。 まったくもって非の打ち所のない存在。~
少し天然だが、朗らかでおおらか、先入観で人を差別しない広い心の持ち主。~
どんな物事でも “イイトコ” 探しをするのが得意で、落ち込んでいる姿を見た人はあまりいない。~
学園の部活動である “夢の里町探検部” の現部長。~
他の部活からヘルプを頼まれたりするが、夢の里町探検部への愛がとても強いため、転部や兼部の予定は無い。~
好きな食べ物は オレンジチョコレート。

-遠嶋 舞奈
聖茉莉花学園二年。 黒くて長い、美しい髪が特徴的。~
スポーツが得意で、陸上でかなりの好成績を納めていた。~
だが、ちょっとした事故で足を怪我してしまい、陸上をやめて親友の叶と “夢の里町探検部” に。~
人から足について聞かれれば、「大丈夫。かなり楽しんだから後悔はしてないよ」 とサッパリ笑う、前向きな考えで優しい性格の持ち主。~
人前に立ったり発表したりと、率先して何かを行うのはとても苦手で、そういう時はいつも叶に頼ってしまう。~
重度の恥ずかしがり屋であり、普段はサバサバしたちょっとぶっきらぼうな口調なのに、そのギャップが愛らしいと女子の間でも話題。~
好きな食べ物は プリン・ア・ラ・モード。

-世永 青葉 (よなが あおば)
聖茉莉花学園一年。 ふわふわした柔らかい髪の、おっとりお嬢様。~
トキヤの妹・メグリとは旧知の仲。~
学園に編入してきたトキヤの話を聞いて、ちょっとした興味を持つ。~
含みのある発言や言動が得意で、小悪魔チックに色々と画策してくるタイプ。~
ちょっぴりエッチなネタに走るのも好きなようで、ちょいちょいその身体で誘惑してくる困った後輩。~
色々と耐性の無いトキヤの初々しい反応を見て、クスクスと楽しんでいる。~
好きな食べ物は ハンバーガー。

-水梨 美也
聖茉莉花学園三年。 生真面目で、あまり “自分” を出さない。~
クールな性格──に思われるが、実は物静かで天然気味というのが正体。~
“夢の里町探検部” の元部長。 今は部長の座を叶に譲っている。~
イマイチ積極性に欠ける意思表示をするが、それが的を射ていたり面白いことだったりするので、なかなか侮れない人物としても知られている。~
質問に質問で返してしまう癖がある。~
本や物語に関することには真剣になり、伝承を調べたり本を読むことがとにかく好き。 没頭して時間を忘れるほど。~
気配を完全に殺してまったく気付かれない、という特技を持つ。~
好きな食べ物は 厚焼き玉子。

-浅坂 メグリ
聖茉莉花学園一年。 トキヤの妹であり、浅坂神社直系の巫女。~
“刻廻の儀(こっかいのぎ)” の継承者。~
トキヤがやれば出来るタイプだということを知っている最高の理解者であると同時に、「叶さんを狙うなら、勉強も外見磨きも大事ですよ」 と告げ、手取り足取り親身になって特訓を施す相当なブラコン。~
元気で健気でちょっぴりいたずらっ子という理想的な妹。~
時々ゲーム用語が飛び出すなど トキヤとは話題の引き出しが近く、 誰とでもすぐ打ち解けるタイプ。~
好きな食べ物は たいやき (頭から食べる派)。

-姫宮 結莉夏
聖茉莉花学園三年。 人の話を聞くのが得意で、幅広く学生たちの良き相談役になっている。~
美也の親友でもある。 時折見せるニッコリとした笑みは、人の心を軽くする。~
後輩に対してお姉さんぶる癖があり、困っているように見えたらすかさず声を掛けてしまうほどのお人好し。~
エッチなことは苦手なくせにその手の話題を振ろうとして、そのくせ自分に矛先が向くと慌てふためいて逃げしてしまうことも。~
保健室にいると落ち着くらしく、紗理奈と談笑(?)をしていることも多い。~
好きな食べ物は ガトーショコラ。

-相坂 紗理奈
聖茉莉花学園 養護教師。 しっとりしたロングヘアに、朝から晩まで無表情。~
外見は学生たちと変わらないくらい若々しい。~
いつもどこを見ているか分からない顔をしている~
じーっ、と誰かを見つめる癖があり、見られていると心の中まで見透かされた気分になる。~
ほぼ無言だが、何も話していないうちから保健室にやってくる学生に的確な処置が出来るなど、エスパーじみた凄腕の先生。~
好きな食べ物は 芋ようかん。

-浅坂 トキヤ
聖茉莉花学園二年。 本編の主人公で、浅坂神社の跡取り息子。~
元々はあまり自分の意思を上手く伝えることが出来ない、口下手なオタクだった。~
だが叶に一目惚れし、妹・メグリから課せられた地獄のような特訓を経て、努力して見事にイケてる外見を手に入れることに成功。 奇跡的な転身を果たした。~
さらにメグリの使った “刻廻の儀(こっかいのぎ)” により、未来のモテる可能性の全てをつぎ込むことで、モテ期に突入する。~
外見は改造できたものの、内面はまだまだイケメンになりきっていない気弱な一般人。~
好きな食べ物は ポテトチップス (だが、カロリーが高いため自主的に断っている)。

#endregion

**評価点
-イチャラブゲーとしては上出来なシナリオ、キャラ付け
--今作はあまり大きなシリアス要素はなく、基本的に主人公がハーレム状態になるのを見る展開。
--だが、何の変哲もない普通な男子生徒がモテる、という、若干無理がある設定はない。
--秘術だけでなく、''主人公は異性にモテるために必死に内面・外面を磨いている''シーンが冒頭で描かれるので好印象を持ちやすい。
--また、各ヒロインのキャラ付けがとても良く、個別シナリオでのイチャラブ要素は上出来。
--それが後述する問題点に繋がってもいるのだが…。

-サブキャラのシナリオも確保
--今作では、メグリシナリオ終了後にサブキャラ攻略シナリオが発生する。
--サブキャラも魅力がしっかりと描かれている。

-CG
--キャラの良さがしっかりと出ている。池上茜氏ということで警戒する声はあっただろうが、問題は全くない。

**賛否両論
-ヒロインを振るという新しい形
--今作では、目当てのヒロインへ行く場合、基本的に''誰かの告白を断らなければならない''。
--だが、今作は各ヒロインのキャラ付けが上手く出来ており、告白を断ることが苦痛だ、という声が非常に大きい。
--特に、最初に告白をしてくる舞奈を振るのが大きな苦痛であるとして、そこでゲーム攻略が止まってしまったという声すらある。
--また、ヒロインの告白を断るには''好感度を下げる選択肢を選び続けて告白シーンへ入らないといけない''。
--好感度を上げてしまうと、告白を断る選択肢がグレーアウトしてしまい選択出来なくなる。
--これも昨今の純愛ゲーとは真逆とも取れる方向性であり、賛否が分かれるところだろう。
--なお、''告白を断った後のヒロインのセリフは読んでいて辛くなる''から、いい意味でたちが悪い。

**問題点
-やはりラストのシナリオは力不足が露呈
--今作は叶・メグリが実質的なTrueシナリオ担当となっている。
--が、秘術に関しての説明が十分に行われない上、駆け足展開なので超展開だと思われる傾向がある。
--また、叶シナリオとメグリシナリオとでの秘術の関係性に矛盾が感じられる点もマイナス。

**総評
ヒロインを振るという新しい考え方については賛否両論あったとはいえ、ラストを除けば基本的にイチャラブゲーとしては良い出来となっている。~
キャラ設定の良さや、嫌味のない主人公設定など、取っ付き易い設定がそれを活かしている。
シナリオ面でもう少し努力があれば、今作はもっと大きな話題になっていたかもしれない。

**その後
2014年12月26日のコミックマーケットにおいて、ファンディスク『叶とメグリとのその後がイチャらぶすぎてヤバい。』が発売された。~
長らくDMM.comのみでDL販売されておりパッケージ版が存在しなかったが、現在では本編との抱合せにて発売されている。

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