「beatmania IIDX INFINITAS」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る
beatmania IIDX INFINITAS」を以下のとおり復元します。
//第23版 P2D:J:A:A:2019040300, P2D:J:B:A:2019120900
*beatmania IIDX INFINITAS
【びーとまにあ つーでぃーえっくす いんふぃにたす】
|ジャンル|>|DJシミュレーション|~|
|対応機種|>|Windows 7/8.1/10|~|
|販売・開発元|>|コナミアミューズメント|~|
|基本料金|>|1,628円/月(税込) |~|
|サービス開始日|>|2015年12月1日|~|
|判定|初期版|BGCOLOR(khaki):''シリーズファンから不評''|~|
|~|2019年以降|BGCOLOR(paleturquoise):''改善''|~|
|ポイント|>|KONAMI初のPC版IIDX&br()収録曲数は1300曲以上&br()SIRIUSから現行作までの楽曲がプレー可能&br()解禁の重さが問題&br()楽曲数でのボリューム自体は及第点レベル&br;キーボード及びゲームパッドを使った新たな遊びが可能|~|
|>|>|>|CENTER:''[[beatmania IIDXシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
PS2で発売された『[[beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST]]』(以下CSEMP)から6年ぶりに登場した家庭用IIDX。17 SIRIUS以降の収録楽曲を中心に収録した完全新作となっている。~
コナミのクラウドゲーミングサービスである「コナステ」((2018年6月以前はe-amusement CLOUDという名称だったが、2018年7月からはコナステへ改名された))内のコンテンツであるため、対応機種が''WindowsPC''向けとなっている。~
システムに『[[beatmania IIDX 21 SPADA]]』をベースにしつつ、全体的に課金方法や仕様等が過去の買い切りであったCSとは大きく異なるものとなっている所が特徴。

長らく停滞していた久々の家庭用新作という事もあって、熱心なユーザーからの期待を集めサービス開始前から盛り上がりを見せていた。~
サービス開始の当初はシステムの基礎が未熟で楽曲数が39曲のみと不備が多かったのだが、本作の4周年を迎えた2019年以降は未解禁楽曲の救済処置が行われている他、現在の楽曲数は''1300曲以上''という抜群のボリュームを誇った事により、評価は2018年以前とは異なって一気に上昇した。

2020年8月5日にて行われた大型アップデートにより、UI及びゲームシステム等の要素は一新されている。2023年8月の時点でLEGGENDARIA譜面の実装及びBIT解禁における仕様の見直しも行われており、サービス開始の当初と比べて評価は著しく向上している。

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**今作独自の特徴
''ゲーム自体の仕様''(BEMANIシリーズのコナステ版共通)
-「コナステ」内のコンテンツであるものの、タイミング判定の関係でクラウドゲーム形態を使用していない。~
そのため、本編をダウンロードしてインストールしなければプレー出来ない点に注意。

''料金体系''
-料金は月額制で、クレジットカードかPASELIで支払い可能(1,628円/月)。
//--購入期間は毎月1日~月末までの固定で日割り計算がない。月後半から契約を開始しても有効期限は月末までで、全額課金が発生する。月末からの利用開始は大損である。
//--月の中途で解約しても、契約は月末まで有効。
//料金体系の仕様に変更があったため、もともとの文章をCOして記述してみました。
--サービス開始からしばらくは「購入期間は毎月1日~月末までの固定」、「日割り計算がなく、月後半から契約を開始しても全額課金(有効期限は月末まで)」という仕様であり、「加入日が月末に近いほど損をする」という状態だった。
--2022年10月に「加入日から翌月加入日と同日の前日までサービス利用可能となり、以後加入日同日に自動更新」という仕様に変更されたため、上述のような状態はなくなった。
-従量課金要素として「INFINITAS TICKET」(以下、チケット)が存在する。
--「段位認定」「MISSIONの追加機能」「championship((2020年8月以前のバージョンにのみ存在))」をプレーする際に使用する。
-最初から特定の曲がセットで販売されている有料追加楽曲パックもある。購入は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。~
以下は現在販売されている楽曲パックの一覧(長いので折りたたみ)。特記しない限り曲数は30曲で値段は6091円または5538ポイント。
#region(有料追加楽曲パック一覧)

-「INFINITAS 楽曲パック vol.1(19 Lincle)」(25曲/5073円または4612ポイント)
-「INFINITAS 楽曲パック vol.2(19 Lincle + The 7th KAC)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.3(20 tricoro)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.4(20 tricoro + The 8th KAC)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.5(20 tricoro + 旧曲)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.6(21 SPADA)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.7(21 SPADA)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.8(22 PENDUAL)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.9(22 PENDUAL)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.10(23 Copula)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.11(23 Copula)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.12(24 SINOBUZ)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.13(24 SINOBUZ)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.14(25 CANNON BALLERS)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.15(25 CANNON BALLERS)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.16(26 Rootage)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.17(26 Rootage)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.18(26 Rootage + 旧曲)」
-「INFINITAS 楽曲パック vol.19(27 HEROIC VERSE + BPL S2)」(50曲/10780円または9800ポイント)
-「INFINITAS 楽曲パック vol.20(27 HEROIC VERSE)
-「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.1」(8曲/980円または891ポイント)
-「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.2」(8曲/同上)
-「INFINITAS スタートアップセレクション楽曲パック vol.3」(8曲/同上)
-「INFINITAS pop'n music セレクション楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント)
-「INFINITAS jubeat セレクション楽曲パック vol.1」(10曲/1980円または1800ポイント)
-「INFINITAS SOUND VOLTEX セレクション 楽曲パック vol.1」(12曲/2480円または2255ポイント)
-「INFINITAS BPL((「BEMANI PRO LEAGUE」というBEMANIの音楽ゲームによるゲームセンター運営団体が擁するプロチームの対抗戦+DJライブという興行。その第一回で使われたのがIIDXで、これに合わせてイベントや各チームのテーマソングが作曲されており、プレイアブルなものがAC版28・29・30に収録されている。)) セレクション楽曲パック vol.1」(10曲/同上)
#endregion

''収録曲数''
-総収録曲数は2023年8月時点で''1387曲''。
--最初から選べる曲は2022年4月のアップデート時点で131曲。下記の楽曲に加え、Rootageまでの全バージョンから有名どころを揃えている。
---それ以前は『SIRIUS』初出の一部、その他の旧曲、2019年にて追加された4曲((AC Rootageにもある50th memorial songsシリーズ))、2020年に追加されたオリジナル2曲と『HEROIC VERSE』初出2曲の計47曲と、他機種のコナステに比べるとずいぶん寂しいボリュームだった。
--それ以外の楽曲はChampionship、楽曲パック、DJ POINTとBITを利用した解禁楽曲になる。
//厳密には毎月2曲ほどの「その月にログインするだけで解禁される特典楽曲」が2曲ずつあるのでたいていの場合はそれも加わる。ただし、月初から数日のアプデ前の未配信時のログインはカウントされない。
//ログイン特典楽曲は2023年9月の時点で全部BIT解禁楽曲として移行されるのでCO

''本作独自のオプション''
-キーボード向けのASSISTオプションとして「KEY ASSIST」「ANY KEY」が搭載されている。
--「KEY ASSIST」~
3つ以上の同時押しが、無条件で2つの同時押しに減り、なおかつチャージノートも先端のみになるオプション。使用してクリアした場合は「ASSIST CLEAR」になる。
--「ANY KEY」~
タイミングが合っていれば、どのキーを押してもオブジェがあるレーンで押した判定となる、判定タイミングの調整に使用するオプション。使用時はスコアもクリアも記録されない。(プレー曲数のみカウントされる)
-MOVIE ON/OFF(詳細オプションから変更)
--これを使ってOFFにするとムービーが非表示になり、薄くタイトルロゴが表示されるのみになる。

''解禁システム''
-現在はゲーム内通貨「BIT」を貯め、それを使って楽曲やカスタマイズを解禁する仕組みになっている。~
BITは楽曲クリアごとに「譜面問わず1回1000BIT((EASY以上のクリアランプ更新ごとに追加で200~250以上BIT貰える。アップデート前に存在したREWARD MISSIONに準ずる仕様。))」が貰える他、累計実績「Achieve Mission」をクリアすることでも貰える。
--2023年7月下旬にのアップデート前は、BITを貯める手段が選択した課題・解禁譜面ごとや累計の実績をクリアする「MISSION」システムのみであった。
チケットを使えば1日間2~3個のMISSIONを受注する・MISSION達成時の報酬を倍増する・約1日(22時間)1回のみ達成可能なMISSIONを即座に再受注可能な状態に戻す、といった事が可能になる。
--楽曲ごとのハイスコア累計に比例して貯まったDJ POINTの数量に応じて解禁される隠し曲もある。
---なお、カスタマイズの解禁は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。

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**評価点

''家庭用音楽ゲームにしては破格の楽曲数''
-これが本作最大の評価点と言える。SIRIUS以降の楽曲を自宅等のゲーセン以外の環境で、低難度譜面から高難度譜面まで幅広くプレーできる。総収録曲数は2023年8月の更新で''1387曲''もある。
--やはり音楽ゲームなので収録楽曲が多いことは魅力的。PCとはいえ家庭用音楽ゲームとしては規格外の収録楽曲数を誇る。
---どれぐらい大規模なのかと言えば、携帯機ではあるが『[[シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール]]』の221曲+DLC100曲やPS4の「[[DJMAX RESPECT]]」の146曲+DLC専用楽曲((2019年末時点ではこれを含めて300曲以上も収録されている))等、PC版の「[[EZ2ON REBOOT:R]]」の256曲+DLC135曲でも「家庭用音楽ゲームとしては驚異の曲数」と評価されている事と、現在ではそれらの数倍以上という大規模のボリュームを誇る事から本作の収録曲数の多さがわかるだろうか。
--2022年3月には当時のAC現行作CastHourの楽曲も配信され、ついにAC全てのバージョンフォルダが揃った。2023年現在はRESIDENTの楽曲まで追加されている。
--もちろんACの一部削除曲も収録されており、専用ムービー付きで収録された「Be Rock U (1998 burst style)」など意外性のある旧曲も逃していない。
--INFINITAS向けのオリジナル楽曲も評価は高い。その例として挙げるのならINFINITASの大型アップデートを記念した「Rejection Girl」やPS2向けのCS IIDXシリーズではお馴染みだったL.E.D.氏によるCS EMPRESSの「ErAseR EnGinE DistorteD」以来12年ぶりのINFINITAS向けオリジナル楽曲となる「GRAVITON」、その他にもINFINITAS向けに他のBEMANI機種からの新規移植楽曲としてpop'n musicやjubeat等からのINFINITAS向け新規移植楽曲なども色々ある。
--過去のCS作品には無い新譜面や追加DPAをプレーできる旧曲もある。
-この膨大な楽曲数は後にコナステ作品である「[[SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS]]」のほうが上回っているが、譜面数やBGA等のデータ量を考えれば、1曲毎の要素としてこちらは後者に勝る。

''AC版ゲームシステムへの対応''
-初版システムからSPADAベースなので、今までのCSに無かったチャージノートやEX-HARDゲージ、フローティングハイスピード等がついに家庭用に登場。昔の楽曲を最近のシステムでプレーできる。
--HI-SPEED関連の仕様がAC版と同一のものとなった(サービス開始当時)ため、速度変化をする楽曲への対策(いわゆるギアチェン)のACに通用する練習ができるのも過去のCS作品と比べた大きな利点。
--細かな点では判定の仕様も違っているため、tricoro以降からプレーを始めたユーザーも馴染みやすい。((かつては『ポップンミュージック』のように、ジャストタイミングの間はノーツが判定ラインに留まり続けるという仕様であったが、tricoro以降はタイミングを問わず判定ラインを素通りするように変更されている。))
--copulaにて搭載されていたHELL CHARGE NOTE要素も2020年2月の楽曲パック登場とともに実装された。CastHourの新要素であるマルチスピンスクラッチ(MSS)要素も2022年3月の当該楽曲の追加で実装。
-2020年8月に大型アップデートが行われ、よりAC版に近い仕様になった。
--『HEROIC VERSE』のLIGHTNING MODEL筐体と同じフレームレート120Hzのゲーミングモニターに対応。
--R-RANDOM、ASSISTED EASYオプション追加、BEGINNER譜面追加。
---その後も「レーンの明るさ調整」「ここからスタート表示」「エフェクター機能」「判定自動調整」等と継続的に機能が追加されており、徐々にAC版に近い仕様になっている。
-2022年4月のアップデートにより、プレー画面やリザルト画面が現行ACのCastHour準拠(割合制の旧式スコア廃止など)の仕様になった。
-2023年7月のアップデートに伴い、現行作の最上位譜面である「LEGGENDARIA譜面」が遂に実装された。ただしその譜面を遊ぶには「INFINITASチケット1枚を5枚のLディスクと交換し、1回遊ぶ毎にLディスクを1枚消費する」という仕様になっている。

''キーボード及びゲームパッドでのプレーに公式対応''
-PCと言う本機種を活かして本作ではキーボードでもプレー可能。1鍵盤毎に2つのキーがアサイン可能、そしてRealforceや昨今のゲーミングキーボードのように同時押し制限の無い「Nキーロールオーバー」を謳っているキーボードを使えば同時押し制限を恐れないまま自由にプレーできる。
--2020年8月5日の大型アップデートに伴い、ゲームパッドにおけるボタンのアサインにも対応する様になり、サードパーティー製ゲームコントローラーにおけるボタンのアサインが容易くなった。

''オンライン接続対応''
-ACとは仕様が異なるものの、家庭用としては初のクリアレート、ネット接続によるライバル機能等が追加された。
--かつて開催されていたChampionshipも、その内容は楽曲解禁&スコア競い合いというモードであり、オンライン接続ならではできたオリジナル要素とも言える。

''PCゲームにしては軽い方に入る動作条件''
-本作の動作条件はサービス開始した時の基準から見れば(当時高性能パソコンがまだ普及していなかった事もあって)高い方に入っていたのだが、2020年現在ではHDD容量やメモリ容量等を除いてその動作条件はあまり変わっておらず、本作の動作条件を全て満たしているPCが非常に増えている。
--目安として2020年現在のミドルクラス以上のPCであれば本作の動作条件を全て満たしており、入力遅延に関してもモニターとPCの特定の設定を変えれば解決可能。
---本作のトライアル版を用いることで、動作確認が可能。
//配信当初と比べると要求スペックが上がったのと情報が古いためブログへのリンクを削除

//#region(動作条件となる必須と推奨スペック)
//公式データと参考情報見ればいいだけだし必要ないよね、ということで削除。下の方の該当箇所でNキーロールオーバーを書いとけばいいでしょう。


''その他の評価点''
-CEROレーティングの影響がないため、一部の曲のBGAがACと同じ内容で収録されている。((「satfinal」が該当。CS DJ TROOPERS ではアクティの胸の揺れが修正されていた))

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**賛否両論点

''公式プレミアム専用コントローラーの出来''
-サービス開始から約半年後に発売されたプレミアム専用コントローラーだが、以下の理由で評価が割れている。
--鍵盤仕様について:
---マイクロスイッチ100g重(0.98N)のバネ無し。販売当時の旧筐体の出荷設定((スイッチ0.98N/バネ100g。AC HEROIC VERSE 以降の新筐体LIGHTNING MODELでは0.49N/50g))とも、ゲーセン独自でカスタマイズにおける主流設定((スイッチ0.25N/バネ20g、またはスイッチ0.49N/バネ20~60g))とも異なる仕様。そしてやや重めの設定であるため慣れていないと体力消費が激しい。
//マイクロスイッチ100gのバネ無しが仕様。100gはバネではなくマイクロスイッチの重さ
---これに関しては2018年2月にて改善版のプレミアム専用コントローラーが発売された。鍵盤マイクロスイッチが100gから80gになってやや軽くなり、ケーブルも差し抜き式になった事で根本が折れる心配は無くなったものの、代わりにターンテーブルが軽過ぎになって反応が鈍くなった。
--ターンテーブル:
---ターンテーブルのサイズがPS2版専用コントローラーと同じく小さめである為、本コントローラーでスクラッチに慣れるとACで違和感を覚えてしまう((実は日本未発売に終わった『beatmania II』筐体と同じだったりする。さすがに鍵盤とターンテーブルの間隔はIIDX筐体同等になってはいるが。))。
---公式にあったプレビューとは異なりスクラッチしやすさを補助する凹凸付きのカーボンシート(通称EMPRESSシート)が貼られていない。改造オプションでシートを貼る事はできるが、初期版だとスクラッチが少しやりづらい。
--後に素材がプラスチックになった、エントリーモデル版の専用コントローラーが2019年8月31日にて発売された。
---こちらはボタンがPS2版以前の仕様と同じくプラスチック製になっている代わりに、Bluetooth機能が追加されており、本シリーズのスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』にもBluetooth経由で対応している。
-2020年に発表されたプロフェッショナルモデルならばターンテーブルも含めAC・LIGHTNING MODELの仕様を再現している。ただしお値段は''税込80,080円''(INFINITASチケット100枚付属なので実値段は7万)である。

''楽曲パックについて''
-楽曲パックに関しては購入すればBIT消費による解禁は不要であり、すぐに遊べられると言う大きいメリットはあるが、その値段は6091円(Vol.1のみ5073円)とかなり高い。
--1パックあたりの楽曲数が25曲~30曲と多い為、全曲満遍なくプレーする人なら価格相応の価値はあるものの、特定曲のみ購入することはできないのが痛いところ。
--値段はおおよそ税込みで収録曲数×約203円((25曲パックで5073円、30曲パックで6091円))。同社のスマートデバイス向けアプリ『jubeat Plus』や『REFLEC BEAT plus』等が4曲500円であることを考えると一見やや割高だが、本作の場合はキー音やBGA等で制作の手間が上記タイトルよりかけられていたことと、DP用にさらに各難易度ごとの譜面が存在することなども含めれば不当とは言い難い。
---ただし、収録楽曲及び譜面は全てAC版からの移植。独自楽曲も存在する上記アプリとは単純比較はできないだろう。
---なお、2020年4月8日から4月28日までの間、新生活応援セールとしてVol.1とVol.2の楽曲パックが半額となった事例がある。2022年6月1日から6月30日までの間にvol.3とvol.4の楽曲パックが半額、2022年6月27日から7月25日までの間にvol.5とvol.6が半額になった。
//INFINITASの楽曲パックが一曲当たり約200円(\4980/25曲、\5980/30曲)、jubeat plusやRb plusが一曲当たり125円(\500/4)なので安くはないかと。他社アプリは知識不足で比較していないですが…。
//---とはいえ、これでもスマートフォンの他音ゲーの楽曲追加の課金よりは単曲あたりの価格は安いが。
-2020年12月にスタートアップセレクションが登場。これらは8曲980円(一曲当たり約123円)と非常にお手ごろな価格・曲単価になっている。

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**問題点

***本作用のコントローラーの準備について
-公式の物の場合、入手困難なPS2の旧作向け専用コントローラーを(コンバーターを介して)使うか、受注生産の新型コントローラを購入するか、或いはサードパーティ製のIIDX用コントローラーを買うのか、の3択である。~
上記が用意できない場合はキーボードもしくは一般のゲームパッドでのプレーに限定される。
--今作向けに販売開始された「[[プレミアムモデル>https://www.konamistyle.jp/products/detail.php?product_id=73912]]」は、税込み32,184円。~
また支払いについては''クレジットカードしか対応しておらず、現金・コンビニや銀行等のその他振込みには対応していない''。
--なお、2019年に登場した「エントリーモデル」(税込18,800円((発売当初は16,280円だったが、2023年1月より価格改定。)))以降はPASELIでの決済に対応している。
--最新版の「プロフェッショナルモデル」(税込80,080円)はAC版のLIGHTNING MODEL筐体に準拠している。
---「プレミアムモデル」と異なり、こちらはターンテーブルのシートに凸凹が追加され、更にターンテーブルが向いている横側に新たにイヤホンジャックが加わる他、プレー状況に応じたLED電飾が搭載されている。
--各新型コントローラーは受注生産や抽選販売といった体制を採っているため、''受注/抽選期間中でのみ正規購入が可能''だったことも入手難度を上げている。~
ただし金額と時期を除いた専用コントローラーの入手難度そのものは、2000年後半~2011年頃、およびINF専用コントローラー販売までの期間からさほど変わっていないかむしろ下がっている。これは旧作向け専用コントローラーの販売自体が、2000年・2004年・2011年にしか行われていないため。
--PS2専用コントローラーの場合、コンバーターの遅延に悩まされる。機器の選定は勿論の事、遅延対策も必須。また特にPS2専用コントローラーは中古での購入が前提となるため状態の問題も存在する((前述の通り(2020年時点で)9年前に生産されたコントローラーしか存在しないため、実際に触れない環境で買うのはかなりリスクが高い))。
--本シリーズ向けのサードパーティ製のIIDX用コントローラーについては、種類がそれなりにあり、日本からでも比較的いつでも購入可能なのが幸いだが、機種によっては本作用のセッティングが必要。
--キーボードの場合について:本シリーズの高難易度譜面の多くは複数キーによる同時押しが前提となるため、キーボードの同時押し制限は無視できない壁となる。高難度譜面をキーボードでプレーするつもりならNキーロールオーバーに対応したゲーミング仕様のものは必須である((さらにUSB接続のキーボードには最大同時押し数が6キーまでという仕様の壁が存在し、7個~全押し譜面やダブルプレイまで対応する場合はかなり古い規格である"PS/2接続キーボード"が要求される))。
--一般のゲームパッドの場合、5鍵盤ならまだしも7鍵盤というボタン数の多さや、難易度インフレによる操作量の増加、本来のゲーム性を考慮すれば、まずプレイ環境という面でのハードルが非常に高いと言える。
-「エントリーモデル」については頻繁に再生産がおこなわれており比較的入手しやすいが、構造がPS2時代のコントローラとあまり変わらないにもかかわらず、税込み18,800円と従来よりも高価となってしまっている。

''版権曲・JASRAC信託曲は基本未収録''
-『17 SIRIUS』の「MIRU Key Way」などの版権曲、『22 PENDUAL』の「BEMANI×東方Project」楽曲、『26 Rootage』以降のIIDX EDITIONカバー楽曲はライセンス契約の問題のせいか、今のところ未収録。
-また、オリジナル楽曲でも一部はJASRACに著作権管理を委託しているもの((JASRAC公式サイト内のデータベース上で確認できる本作で使用する権利に係わると思われる項目は「複合・配信」。))があり、収録を行おうとするとJASRACからの許可および楽曲使用料金の支払いが必要になるため、家庭用版での収録が難しいものと考えられている((ゲーム内・公式サイトともにJASRAC許諾番号表示はどこにもない。))。楽曲の権利扱いが似ている後述の『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』でも同様の楽曲は収録が見送られているものが多い。
--最新バージョンまで継続的に楽曲を提供しているY&Co.(REMO-CON)の楽曲が主にこれに該当しており、現在も話題にあがる人気曲である「Daisuke」は未収録。シリーズ初期の人気アーティストであるTaQやgood-coolの楽曲も7th以降のものはUMでも収録されていない(≒今後も本作で収録される見込みが薄い)のはこれが要因と思われる。これにより9thのワンモア曲でDP皆伝の常連ラスボス曲「quasar」やGOLDのワンモア曲「Sense 2007」などが未収録。
//--ただし、JASRACが著作権を管理している楽曲でも収録されている曲もあり、今後状況が変わる可能性は0ではない模様。
//収録曲を改めて精査したところJASRAC信託曲は皆無でしたのでCO。
-これにより、家庭用版が無い『17 SIRIUS』以降の収録曲かつアーケード現行版で削除済みのためプレー手段が希薄となっている楽曲がいくつか存在している。
//---「MIRU Key Way」等の版権曲はライセンス契約の問題のせいか、今のところ未収録。おまけに『SIRIUS』の未収録曲の中にはAC現行作でプレーできるものもある等、収録基準に不透明感が漂う。
//---SIRIUSでデビューしたPRASTIK DANCEFLOORや、数作にわたって参加している上野圭市や久保田修等の楽曲は現時点で未収録。また、横田商会(及びRemo-con)、good-cool、PINK PONG、平田祥一郎、TaQの楽曲も僅かしか収録されていない。
//---一応これには理由がある。オリジナル楽曲の一部はJASRACが著作権を管理しているものがあり、収録を行おうとするとJASRACからの許可が必要になるため、収録が難しいものと考えられている。上記アーティストの楽曲のほとんどはJASRACが管理しているため収録があまり行われておらず、楽曲の権利扱いが似ている後述の『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』でも同様の楽曲は収録が見送られているものが多い。ただし、JASRACが著作権を管理している楽曲でも収録されている曲もあり、収録基準の不透明さはあまり変わらないと言えるか。

''楽曲追加ペースの遅さ・収録曲の偏り''
-楽曲パックを除く追加頻度は1ヶ月でおよそ8曲ほどと、過去作で登場した曲数を踏まえると遅さが否めなかった。
--当初の追加楽曲は『EMPRESS』以前の楽曲の配信が多く、2015年12月のサービス開始時点ではイベントがらみの例外を除いて『Resort Anthem』以降の楽曲は配信されていなかった。~
その後2016年8月に『Resort Anthem』楽曲が追加配信され、2017年8月より『Lincle』以降の追加曲を楽曲パック中心で配信し始めている。((2018年11月に『tricoro』、2019年3月に『SPADA』、2019年10月に『PENDUAL』、2020年2月に『Copula』、2020年4月に『SINOBUZ』、2021年4月に『CANNON BALLERS』、2022年5月に『Rootage』の楽曲の配信が解禁された。前述したイベントや楽曲パック収録曲などで『Rootage』以降の楽曲も各バージョン1~2曲程度だが存在はする))。~
サービス開始時点で6作分遅れている状態あったが、SPADAパック配信開始からペースが上がり、2021年末現在およそ3作分遅れまでは縮まっている。それでも過去のCS作品が大体1年越しに発売されてきたことを考慮すると、依然として差は大きい。
//--配信曲のほとんどが現行ACでプレーできる楽曲。AC削除曲はかなり少ない。
//削除曲自体の全体から占める割合と、権利関係で削除された楽曲も存在することを考えるとそこまで極端に少なくもないかと
--各月プレー特典曲は、期間内に1度もログインしなかった場合はBIT解禁が可能になるのを待つしかなくなってしまう。
---これらはBIT解禁が必要になるのはまだしも&color(red){その解禁が可能になるまで約2年もかかっている}という、新規プレーヤーにかなり厳しい代物であった。
---これに応じてか、2021年3月から1年間だけ過去の特典のBIT解禁移行のペースが2か月分/月と加速し、現在はBIT解禁化までの期間が1年に短縮。~
しかし楽曲パック以外の追加配信はほとんどなくなった((2022年4月以降、月次でのBIT解禁楽曲は追加されなくなったが、同年9月からはBIT解禁追加に移行し、代わりにプレー特典曲の期間限定追加は行われなくなった。))分、今度はきちんとプレー特典を受け取ってきたプレーヤーの方から不満の声が上がることも。
//---2019年のゴールデンウィーク記念アップデート以降からは2年前からの毎月ログイン特典楽曲をBIT解禁楽曲として移動されており、ブランクが大き過ぎるものの一応救済処置はある。
//---その後、2019年12月のアップデートではChampionshipの第1回から第3回までの12曲がようやくBIT解禁対象になり、2020年4月16日の「INFINITAS感謝祭」の開催に伴い第4回の4曲が漸くBIT解禁楽曲として移行された。
//「月ごとのプレー特典曲」「Championshipモードの特典曲」「tricoro以降の楽曲」の話題が混ざって誤った内容となっていたため、ほぼ救済の終わった・目途が立った後者二つに関する内容を消し、各月プレー特典曲に絞って内容を整理
//--自身で解禁できていない/未購入パックの譜面についてもライバル挑戦状を利用する事で、未解禁楽曲を送った相手のハイスコアを上回るまで解禁を逃した楽曲を遊ぶ事ができていたが、これは2023年7月下旬のアップデートより「両者プレイ済みの譜面のみ挑戦状が送られる」ようになったため不可能となった。
//ライバル挑戦状を使えば解禁を逃した楽曲を遊ぶ事ができるのは事実です。

''面倒かつヘビーなBIT解禁''
-本作一番の問題点だったの一つ。本作の月々のBIT解禁曲、過去のプレー特典曲、カスタマイズを合わせると解禁要素が相当なものになる。
--2023年7月下旬のアップデートにより、アーケード版のように「譜面問わず曲を1回クリアすれば必ず1000BITを得られる」という仕様に変わった。これは「SPDP両方が☆12の譜面を1つ解禁する際でも12回遊べば解禁できる&時間による制限なし」ということであり、以前の解禁方法と比べると段違いに軽くなっている。
---譜面の解禁に必要なBIT量は難易度に比例し((計算式としては「(SPのレベル+DPのレベル)*500」。一部楽曲のANOTHER譜面などDP譜面が存在しない場合はDPのレベルを0として扱う))、例としてSPAが☆11、DPAが☆12であるのなら両譜面のANOTHERの値段は11500BITになるが、かつてはチケット課金無し、かつ''REPLAY MISSIONのみで1日で稼げる量''を考慮すると、ANOTHER譜面を1日に1~2曲分がやっとだった。
---初期と比べると比較的BITの稼ぎやすいミッションが追加されたりはしている(ただしそれらの稼ぎやすいミッションはノーツ数=実力に依存するところが大きく、達成困難だったり効率が落ちたりする)が、逆にMISSIONを介さないプレー報酬や日替わりのボーナス対象曲などといった&bold(){ミッション以外でBITを得る手段が本当に皆無}だったのである。
---低難易度の譜面は値段も安いため初級者帯なら必要BIT数も減るのだが、それとは関係なく、''プレーの敷居が非常に高いDP譜面と必ずまとめ買いになっているのは無駄が多すぎる''。
--その一方で本作は最初から選べる曲数がかなり少なかったため、プレー特典曲が少ない状態だとボリューム不足なうえにBIT稼ぎも苦行になる。
--定期的にBIT獲得に関するキャンペーンをやったりしていたが、それらはほとんど「ログインボーナス」の他はチケットによるBITブースト=追加課金利用時のみの場合が多いため恩恵は非常に薄い。
---ただし、BITブースト自体は期間限定で効果強化イベントが行われるため、ログインボーナスで貯めたチケットを注ぎ込んでBIT稼ぎを補助するお助けアイテムとしては今後も有用であると考えられる。
--2020年の大型アップデートの際に、収録済み楽曲のBEGINNER譜面が実装されたが、2023年7月下旬のアップデートが来るまではこれも初期解禁曲のもの以外全てbit解禁が必要だった。
---現在は全てのBEGINNER譜面が無条件解禁され、かつAC版と同じく他の譜面と同様通常選択ができる様になった。
//---かつては''☆1のBEGINNER譜面がすべて要解禁だった''。2022年の初期解禁曲の追加で常時解禁となったBEGINNER☆1も存在するが、それでも数曲程度にとどまっている。~
//---AC版未経験で初めて遊ぶような初心者にとって遊べる譜面の選択肢が極端に狭くなってしまっており、「BEGINNER譜面は全て解禁無しで遊べるようにしておくべき」と批判が大きい。
//---BEGINNER譜面はDP譜面がないので解禁費用こそ割安ではあるが、''リワードミッションに対応しておらずクリアランプでBITを獲得できない''ので積極的に挑戦しづらい。
//---ULTIMATE MOBILEとの比較から「BEGINNERとNORMAL譜面は全て解禁不要でよいのでは?」という声もある。また、DJ POINTを条件とする曲は一切追加されていない。

''解禁システムについて''
-かつて行われていた解禁イベントは単調さやテンポの悪さであり、結局MISSIONで稼いだBITを使うことに変わりはないというもので評判こそ悪いものであったが、一応本作独自の演出の行われる解禁イベントではあった。~
現在はそれに類するものはなく選曲画面での解禁となるため、自由度や手軽さはあれど味気なくなったとも言える。

''独自要素の少なさ''
-INFINITASオリジナル楽曲は「3y3s(Long ver.)」、完全新曲は「Rejection Girl」「GRAVITON」「24h Endurance Race」「ALL OK!!」「Vector」「Lycoris」、The 4thの20周年記念イベントの一環で収録された「Clione (Ryu☆ Remix)」、他機種楽曲パック収録のAC未移植曲を併せた計29曲。
--サービス開始当初に至っては「3y3s(Long Ver.)」のみしかなかったが、大型アップデートが行われてからオリジナル楽曲を徐々に追加する様になった。
--3y3sロング自体、既存の作者アルバム音源をベースにしただけである。解禁条件のDJ POINT稼ぎ((SP/DPの合計で3,200pt到達が解禁条件))含め、ランプ埋めが苦行だと評価はイマイチ。また「Clione (Ryu☆ Remix)」もアルバムからの収録である。
//BEMANI wikiによるとサントラ音源とは別バージョンとのことです
--初期に至っては楽曲数の少なさから、全曲理論値だとしてもSP・DPどちらか片方のみでは3200ptに届かず、SP・DP双方のプレーでようやく解禁ができるという有様だった。現在は楽曲総数が莫大になったことで到達自体は不可能ではなくなっているものの、解禁する為の作業ゲーは免れない。
--そもそも3y3s自体ACのIIDXに現在でも収録されている楽曲であり、ロング化以外にCN搭載の新譜面になっていても印象として目新しさはそんなにない。そして通常バージョンも2018年7月にログイン特典として配信されたため、ますますロングバージョンの立場がなくなる事態に。
//--この楽曲の存在が影響しているかは不明だが、通常版は2018年5月現在未収録。
//2018/07配信曲となったためCO
--完全新曲は2020年の大型アップデートと同時に「Rejection Girl」が、2021年に大型アップデートの1周年を記念して「GRAVITON」が追加と、現状は年1ペース。なお、「GRAVITON」追加と同時期に「Rejection Girl」はアーケード版でもプレー可能になった。
//-家庭用なのに新規黒譜面どころか旧曲の黒譜面すら収録されておらず、手抜きな面も見られる。システムがACのものなので第4譜面の追加が厳しいのかもしれないが、ACでは黒譜面がLEGGENDARIA譜面として移植され、後に第5の難易度枠として統合されているにもかかわらず、本作ではLEGGENDARIAの仕様そのものが未実装。
//--システムはSPADA((ACでのLEGGENDARIA初出作))のものなので下地はあると思われる。
//---これに関連して、楽曲「ミッドナイト堕天使」がACで復活した際にANOTHER譜面がCS旧作での黒譜面に差し替えられたが、本作のANOTHER譜面は旧ANOTHER譜面のままという逆転現象が発生している。
//---一方で2019年5月のアップデートにて楽曲「State Of The Art」が収録された際はSPDP両方のANOTHERがSINOBUZにて復活された時の新譜面に差し替えられている。((SP ANOTHERは☆11の新譜面、DP ANOTHERがCS DJ TROOPERSにあるDP BLACK ANOTHER))
//2023年7月下旬のアップデートによりLEGGENDARIA譜面が実装されたのでCO

''過去作CSにあった機能の未搭載''
-シリーズ伝統でありながら近作では廃止されてしまったEXPERTモードはまだしも、トレーニングモード、STATISTICS(プレーヤーの詳細な累計ステータスを閲覧出来た)も存在しない。
--アーカイブ等も無く、SIRIUS以降のリザルトグラフィックが見られるなんてことも無い。
-サービス開始当初はエフェクターが実装されていなかったが、サービス開始から5年経った2020年12月にクイックリトライ、2021年7月28日にエフェクターがようやく実装された。

''INFINITASチケットについて''
-段位認定や大会参加にも有料アイテムのINFINITASチケットが1個必要になる。このチケットは1個110円(まとめ買いの無料チケット分を除く)だが、途中終了のリスクがあり、そもそも月額制で基本料金を支払っている所にそういったシステムを盛り込んだ事に批判が多かった。
--段位認定では未解禁のコース楽曲もプレーできるのでその兼ね合いであると思われ、今は「ノスタルジア Op.2」からのクラス検定システムにも搭載されているものの、それでも挑戦権の為に追加料金を払う必要性に不満の声が上がっている。
-2023年7月下旬のアップデートによりLEGGENDARIA譜面を遊ぶ際に必要であるLディスクと5枚交換できる様になった。ただしAC版の方が1クレジット分で10回分遊べられる為、やはりそれに不満を持つプレイヤーはいる。

''段位認定について''
-実装当時の収録曲で選出された関係上、課題曲についてはACと比較して疑問符の付く内容となっている。
--例として、☆8上位~☆9下位クラスが主に選ばれるSP五段の曲目で、☆9でもかなり難しい方と言われる「DROP」のSP HYPERが3曲目に選出されていたり、一番上の段位であるSP皆伝の1曲目が、一つ下の段位である中伝の一部楽曲よりも簡単とされている「G59」のSP ANOTHERであることなどが挙げられる。
---SP五段については、上述の「DROP」のSP HYPERが3曲目にいる一方で、☆8でもかなり易しい部類の「Mermaid girl」のSP HYPERが1曲目に選出されており、難易度バランスの悪さが批判の対象となった。
//=>ACでも同様
//ACではRootageよりMermaid girlが外されたため、追記の上でCOを解除してみる
--特に指摘が相次いだのはDP皆伝で、前3曲はACと同等クラスの難易度になっているのだが、ラストに配置された「Almagest」のDP ANOTHERが余りにも難しすぎるとして問題となった。
---前3曲はおろかACで定番ボスとなっている「quasar」のDP ANOTHERと比べても圧倒的に難しいためか、当初におけるDP皆伝の達成者数はわずか''数十名''しかいない。当然ながら難易度のバランスが悪すぎるとして批判の対象となった。
--また、楽曲が増加した後も課題曲の改訂などが一切行われていない。
---SP皆伝に関しては、2曲目以降からは現行のACと全く同じ課題曲((1曲目の入れ替わりはあれど、2曲目以降はSPADA以降変化がない))となるため、合格難易度そのものはほぼ変わっていないとされる。これはこれで「変わり映えがない」という意見と、「皆伝2曲目以降はこれで完成されているため、再現されてよかった」とする意見もあり、やや賛否両論か。
---ちなみに今でもSP皆伝の1曲目としてお馴染みだった「嘆きの樹」はこの段位認定の実装から後に登場しているが、「それなら段位認定より先に収録すれば良かったのでは?」という不満の声が出ている。
--他のシリーズでも、悪名高い「AC10th八段」を筆頭に問題のある段位はあったものの、今作がここまで槍玉に挙げられる理由としては、上記の通り''受験毎に追加料金が必要''という仕様が一因であると言える。
---ちなみに、後にアーケードの『24 SINOBUZ』のCLASSIC CLASSの中伝に本作のコースが移植されているが、中伝自体の初出は『23 copula』と日が浅いため、単に数合わせで移植した可能性もある。
-また、2023年8月現在AC版にある「MIRROR段位」、「EX段位」、「極段位」と「裏皆伝」等は未実装のままになっている。
//SP中伝は十段と皆伝の間を更にうまく埋めているという旨の項目があるので、中伝の項をDROP(hyper)のある五段に変更及び該当箇所を削除。難易度設定に問題があるという内容なので問題点の項へ移動。

''旧曲の難易度・譜面修正について''
-本作に収録された、AC削除曲である「Ubiquitous Fantastic Ride」のDP HYPERや「DENJIN AKATSUKINI TAORERU -SF PureAnalogSynth Mix-」のSP ANOTHERの難易度が上方修正されたが、それを除けば本作に登場している楽曲の譜面は修正されていない。
--難易度が明らかに詐称である「ADVANCE」のSP ANOTHERなどは本作収録の際に修正されていない。
--また、AC最新バージョンでの難易度変更が反映されていない。オンラインアップデートが前提な作品なのにこのあたりの動きが遅い。

''プレミアムカスタマイズについて''
-BITではなく有料でのみ購入できるカスタマイズで、現在は『7th Style』~『27 HEROIC VERSE』までの選曲・決定BGMが実装されている。
--『24 SINOBUZ』は遁術システムにより曜日ごとに選曲BGMが7種類に変化する演出があったが、本作ではSINOBUZの選曲BGMは一種類しかない((その一種類はプレーヤー間で最も人気が高かったと言われている水曜日のもの。))。
-『26 Rootage』のような、システムUIを各バージョン風のものに変えるスキンなどは未実装。現状はあくまでBGMを変えるのみである。

#region(2022年現在にて改善された問題点)
''STANDARDモードがステージ制''
-本作は後のBEMANIシリーズコナステ版と違い、ACの1クレジットプレーに相当する従量課金モードを用意していない。にもかかわらず当初は最大3~4曲プレー終了の度に一々セーブ画面などが入ってテンポが悪かった。
--レベル制限やEXTRA隠し曲も無く、そもそもエスケープキーにより常時途中終了ができるため、わざわざこの仕様にする必要性が無い。
--アップデートにより、過去CS作のFREEモードと同等の仕様になり、またステータスも「プレー数」から「プレー''曲''数」に変更された。

''不評を買った解禁イベント「Akashic Explore」''
-早い話がBITを消費して賽を振る双六だが、単なる作業ゲーであり、特に冗長過ぎる演出がかなり不評だった。
--楽曲数の少ない頃から導入したために、ますます作業感を助長する事に。
--アップデートで、BIT消費により好きな譜面を解禁できるシステムに変更された。

''DJ NAMEが変更不可''(2019年3月のアップデートにて改善)
-一度DJ NAMEを登録すると変更ができないという仕様がプレーヤー達からの不満を買った。
--2019年3月のアップデートにてようやく搭載されたが、INFINITASベーシックコースに加入した状態であるうえで、最後の変更から30日経過しているのが利用条件である。

''告知無しでの譜面変更''
-2019/6/7にて、「New Castle Legions」のANOTHER譜面が未告知で変更されていた。変更後の譜面自体はRootageにて復活した時にて差し替えられたCN付きの☆12なのだが、これに関しては意見が割れていた。
--譜面変更自体は今後の予定に含まれていた可能性もあるが、不具合によりクリア・スコアのデータベース情報変更をしないまま譜面のみが差し替えられてしまっていた。
--データベースが旧譜面を参照していたままだったため、旧譜面でクリア・スコアを保存していた場合、新譜面プレーの結果と全く合わない状態になっていた。
-譜面変更そのものについても、"Rootageにある方のANOTHER譜面がARENAでの解禁無しでも遊べられる"との意見があるが、悪く言えば"古い方のANOTHERが遊べられない"という意見がある。
--2019/6/19に「意図しない譜面の変更」として不具合であったと発表。翌20日に修正された。

''SOUND DATA CREATE ERROR''
-2018年以前からはこのエラーがあまり起きる事は無かったものの、2019年以降からはそのエラーの発生頻度が高くなっており、特に長時間遊びたいプレーヤーにとっては大問題になる。発生条件は不明だが、一部の楽曲を選曲すると高確率で上記のエラーで強制終了する事はある。
--例として「Chrono Diver -PENDULUMs-」か「chrono  diver -fragment-」等の特定の楽曲を選曲すれば上記のエラーでクラッシュしてしまう。
-これに関しては2019年12月中旬のアップデートでこの問題は解消された。


''最新オプション''(2020年8月改善)
-ベースとなるシステムも長らくSPADAベースになっており、『[[PENDUAL>beatmania IIDX 22 PENDUAL]]』以降に追加されたR-RANDOMやASSISTED EASY等のプレーオプションが実装されていなかった。
--大型アップデートで上記オプションは実装されたものの、その後もACは続々と機能追加を続けており、まだまだ未実装機能は多い。

''カスタマイズ要素の乏しさ''
-2020年4月28日のアップデートまではResort Anthemまでのカスタマイズパーツしか配信されていなかった。
--上記のアップデートにより、LincleからSPADAまでのパーツが配信。さらに後にPENDUAL~CANNON BALLERSのパーツや、有料パーツとして選曲BGMも配信されている。
-なお、プレー画面の背景外観を変更するフレームスキンカスタマイズは実装されていない。

''消極的なアップデート''
-2016年11月以降小規模なアップデートのみで、楽曲追加以外はイベントもシステムも特に変わらない状況が続いていた。
--2020年8月にようやく大型アップデートが行われ、またそれ以降は定期的にシステム面のアップデートも実施されるようになり、この状況は脱したと言える。

''遊べる初期曲が少ない''
-解禁に使えるBIT収入が少なめなこともあり、どのレベル帯でも遊び始めの段階で同じ曲を高頻度で遊ぶといった事が起こりやすかった。
-2022年4月のアップデートでBIT解禁曲のうち26までの各バージョンから何曲かずつ初期解禁曲となり、最初から遊べる曲が131曲に増加している。

''HEROIC VERSEにて変更された一部旧曲の難易度の未反映''
-『beatmania IIDX 27 HEROIC VERSE』では初期楽曲のNORMAL譜面を主に規模が大きい難易度修正が入っていた((例として5.1.1のNORMAL等の☆1譜面がほとんど☆2に変更))が、これらの変更が反映されていなかった。
--HEROIC VERSE稼働から3年が経過した2022年4月のアップデートにてようやくこれらの難易度修正が反映された。

#endregion

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**総評
//・2019年の改善以前の状況~
サービス開始当初は事実上のCS新作として発表されたが、CS版として見てもプレー環境構築の厳しさや楽曲追加ペースの遅さ、独自要素の少なさ等の多くの問題点があったことから、しばらくの間は改良が望まれていた状況と言える。~
特にパッケージ収録されていない期間限定解禁楽曲について、解禁を逃した場合のサポートの遅さは問題だった。~

その一方でバグ修正はしっかりと行われており、ライバルやペースメーカー等の最低限のオプションについても整備されていたなどプレー環境として不備はなかった点については2019年以前の改善前環境でも評価点できる点だろう。~
またSIRIUSにて追加されたCN譜面や、同じくSIRIUS以降で増加した☆12の連続スクラッチを主体とする楽曲は、代替になる譜面を除いてCS旧作では無いも同然だったので、これらが家庭用環境でできるようになったことも大きい。~
システム面もFHSやEX-HARDなどが家庭版初登場であり、特に前者は速度変化する楽曲への対処方法に大きな影響があるため、これが使える環境でAC向けの練習ができるのは大きい。~

//・改善以降の状況~
楽曲パッケージの追加が、2019年からはおよそ1バージョン/半年のペースで実施されるようになり、また登場から2年が経過した期間限定楽曲についてもある程度のサポートが実施されるようになってからは、家庭用向けIIDX環境としてはかなり整備されたと言える。~
特に総収録楽曲数は2023年現在では1300曲以上とオンライン環境を活かした対応となっている。~

但し、新規イベントや、難易度変更等などといった対応はほとんどないため、イベントを重視するユーザーにとっては味気ないと言えるかもしれない。~
また環境構築や楽曲パック等というゲーム外での大きな費用捻出が待ち構えている以上、それ相応にプレーできるユーザーでなければその恩恵を十分に得られるとは言い難いことはあまり変わっていない。~
もちろん、アーケードだけでなく家庭用環境でも練習したい、もしくは楽曲をしっかり遊びたいユーザーにとっては、アーケード仕様に近い環境をソフト面でも整えた上でプレーができることは非常に大きいと言えるだろう。

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**余談
''開発チームについて''
-サービス開始から約3年5ヶ月の2019年4月24日付で、[[開発担当がACチームに移管された>https://twitter.com/goli_mat/status/1120911071278014464?s=21]]ことが、IIDXシリーズのデザイナーであるGOLI氏の発言で判明した。

''スマホアプリ版『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』''
-CS IIDX繋がりとして、2019年現在のCS IIDX最新作である本作がサービス開始してから約3年後のJAEPO2019にて、『beatmania IIDX』のスマホ版である『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』が発表され、2019年12月9日にてサービスが開始された。
--こちらは譜面の自動演奏機能がある他、''『[[BeatStream]]』『[[MUSECA]]』等のオンラインサービス終了済み機種を含めた''BEMANIシリーズの楽曲が聴き放題になる音楽プレーヤー機能が付いている。
--『beatmania IIDX』以外にも『SOUND VOLTEX』『DanceDanceRevolution』にそのULTIMATE MOBILEと冠したスマホ版BEMANIのプロジェクトが始動し、どちらにも専用コントローラーが用意されていたもの、そちらは本作と違い長年音沙汰がなく、自然消滅した形になる。
---後にそれぞれPCコナステ版の『[[SDVX III>SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS]]』および『DDR GRAND PRIX』として結実している。
-本作もエントリーモデルの専用コントローラーと共に展示されており、同時にJAEPO2019限定の特別バージョン((JAEPO2019の開催日の時点で製品版のバージョン番号が2018040400ではあるが、JAEPO2019にて展示された本作のバージョン番号が2019012509である))と共に一部のtricoro楽曲と8th KAC課題曲を詰め込んだ第4弾の楽曲パックが先行公開された。後の1月30日のアップデートにて本作用の第4弾の楽曲パックが配信された。

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