beatmania IIDX INFINITAS

【びーとまにあ つーでぃーえっくす いんふぃにたす】

ジャンル DJシミュレーション
対応機種 Windows7~10
販売・開発元 コナミアミューズメント
料金 1,598円/月(税込)
サービス開始日 2015年12月1日
判定(初期版) シリーズファンから不評
判定(2019年以降) 改善
ポイント KONAMI初のPC版IIDX
SIRIUS以降の楽曲がプレーできるのがウリ
プレー環境の最低条件と楽曲解禁が問題
やり込み要素が薄い代わりに収録曲が700曲以上
キーボードを使った新たな遊びが可能
beatmaniaIIDXシリーズリンク


概要

PS2で発売された『beatmaniaIIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST』(以下CSEMP)から6年ぶりに登場した家庭用IIDX。17 SIRIUS以降の収録楽曲を中心に収録した完全新作となっている。
コナミのクラウドゲーミングサービスである「コナステ」内のコンテンツであるため、対応機種がWindowsPC向けとなっている。
システムに『beatmaniaIIDX 21 SPADA』をベースにしつつ、全体的に課金方法や仕様等が過去の買い切りであったCSとは大きく異なるものとなっている所が特徴。
長らく停滞していた久々の家庭用新作という事もあって、熱心なユーザーからの期待を集めサービス開始前から盛り上がりを見せていた。
サービス開始の当初はシステムの基礎が未熟で楽曲数が39曲のみと不備が多かったのだが、本作の4周年を迎えた2019年以降は未解禁楽曲の救済処置が行われている他、2019年12月6日時点では楽曲数は728曲という抜群のボリュームを誇った事により、評価は2018年以前とは異なって一気に上昇した。


今作独自の特徴

ゲーム自体の仕様

  • 「コナステ」内のコンテンツであるものの、他のCLOUDタイトルと異なりゲームそのものはクラウド配信ではない。
    そのため、本編をダウンロードしてインストールしなければプレイ出来ない点に注意。

料金体系

  • 料金は月額制となっている。利用料金である1,598円/月(税込)をクレジットカードかPASELIで支払い可能。
    • 日割計算されないため何日からでも1ヶ月分課金される。末日までに解除していない場合は翌月1日に自動継続される。
      月の途中で解除しても末日までは有効な為、解約したい場合はその日の内に解約する事を推奨。
  • 従量課金要素として「INFINITAS TICKET」(以下、チケット)が存在する。
    • 「段位認定」「追加MISSION」「championship」をプレイする際に使用する。
  • 最初から特定の曲がセットで販売されている楽曲パックもある。購入は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。曲数はvol.1のみ25曲で、vol.2以降は30曲。以下は現在販売されているパックの一覧。
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.1(19 Lincle)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.2(19 Lincle + The 7th KAC)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.3(20 tricoro)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.4(20 tricoro + The 8th KAC)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.5(20 tricoro + 旧曲)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.6(21 SPADA)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.7(21 SPADA)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.8(22 PENDUAL)」
    • 「INFINITAS 楽曲パック vol.9(22 PENDUAL)」
      • 値段はvol.1のみ5073円または4612ポイント。vol.2以降は6091円または5538ポイント。

収録曲数

  • 728曲が収録されているが、最初から選べる曲は『SIRIUS』初出の一部、その他の旧曲、そして2019年にて追加された4曲*1の計43曲である。それ以外の楽曲はChampionship、楽曲パック、DJ POINTとBITを利用した解禁楽曲になる。
    • 厳密には毎月2曲ほどの「その月にログインするだけで解禁される特典楽曲」があるのでたいていの場合はそれも加わる。ただし、月初から数日のアプデ前にのみログインした場合は入手不可。

本作独自のオプション

  • キーボード向けのASSISTオプションとして「KEY ASSIST」「ANY KEY」が搭載されている。いずれもこれを使用してクリアした場合は「ASSIST CLEAR」になる。
    • 「KEY ASSIST」
      3つ以上の同時押しが、無条件で2つの同時押しに減るオプション。
    • 「ANY KEY」
      タイミングが合っていれば、どのキーを押してもオブジェがあるレーンで押した判定となる、判定タイミングの調整に使用するオプション。
  • MOVIE ON/OFF(詳細設定から変更)
    • これを使ってOFFにするとムービーが非表示になる。
      その場合、ムービーが表示される部分には今作のモノクロロゴ付きシャッターが表示される。

解禁システム

  • 現在はゲーム内通貨「BIT」を貯め、それを使って楽曲やカスタマイズを解禁する仕組みになっている。
    • BITを貯める手段として、決められた課題をクリアする「MISSION」というシステムが存在する。チケットを使えば更に多くのMISSIONを受注する・MISSION達成時の報酬を増やす・1日1回のみ達成可能なMISSIONを再受注可能な状態に戻す、といった事が可能になる。
    • 貯まったDJ POINTの数量に応じて解禁される隠し曲もある。
      • なお、カスタマイズの解禁は、eAMUSEMENTサイトの購買部で行う。

評価点

家庭用音楽ゲームにしては破格の楽曲数

  • SIRIUS以降の一部楽曲を、自宅等ゲーセン以外の環境でプレイできる。収録曲数は隠し曲を含めて現時点で700曲を超えており、CSEMPの3.6倍以上のボリュームを誇る。
    • やはり音楽ゲームなので収録楽曲が多いことは魅力的。PCとはいえ家庭用音楽ゲームとしては規格外の収録楽曲数を誇る。
      • 携帯機である3DSタイトルの為単純比較はできないが、『シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』の221曲+DLC100曲でも「家庭用音楽ゲームとしては驚異の曲数」と評価されている事と、現時点ではそれの2倍以上を誇るボリュームを誇るから本作の収録曲数の多さがわかるだろうか。
    • ACの直近作・Rootageの楽曲も、僅か6曲だが収録されている。
    • もちろんACの一部削除曲も収録されており、専用ムービー付きで収録されたBe Rock U (1998 burst style)など意外性のあるものも収録。
    • 高難易度譜面も多く揃っており、現在はDP非公式難易度12.7である「Almagest」や「†渚の小悪魔 ラヴリィ~レイディオ†(IIDX EDIT)」等のCS未収録楽曲を本作にて遊べる。
    • 過去のCS作品には無い新譜面や追加DPAをプレイできる旧曲もある。

ACにあったシステムを本作に移植した事

  • システムはSPADAベースなので、今までのCSに無かったチャージノートやEX-HARDゲージ、フローティングハイスピード等がついに家庭用に。昔の楽曲を最近のシステムでプレイすることができる。
    • HI-SPEED関連の仕様がAC版と同一のものとなった(サービス開始当時)ため、速度変化をする楽曲への対策(いわゆるギアチェン)のACに通用する練習ができるのも過去のCS作品と比べた大きな利点。
    • 細かな点では判定の仕様も違っているため、tricoro以降からプレイを始めたユーザーも馴染みやすい。*2

PCらしく、キーボードでもプレイ可能

  • PCと言う本機種を活かして本作ではキーボードでもプレイ可能。1鍵盤毎に2つのキーがアサイン可能、そしてRealforceや昨今のゲーミングキーボードのように同時押し制限の無い「Nキーロールオーバー」を謳っているキーボードを使えば同時押し制限を恐れないまま自由にプレイできる。それを活用し、キーボードを使って高難易度譜面にて凄まじい全一スコアを出せる猛者も居る。

オンライン接続による恩恵

  • ACとは仕様が異なるものの、家庭用としては初のクリアレート、ネット接続によるライバル機能等が追加された。

その他の評価点

  • 本作に移植された「satfinal」のBGAが、年齢制限を考慮して修正しざるを得なかったCS DJ TROOPERSとは異なり、こちらは無修正のままになっている。*3

賛否両論点

公式プレミアム専用コントローラーの出来

  • サービス開始から約半年後に発売されたプレミアム専用コントローラーだが、以下の理由で評価が割れている。
    • 先ず鍵盤のマイクロスイッチの重さは100gと、一般的なAC版コントローラーよりとても重い*4。人によっては連打に支障が出るレベルである。逆に言えば押す力を鍛えられるメリットがあると言えなくはないが、製品仕様の擁護としてはやや厳しい。
    • 次にターンテーブルの方だが、公式にあったプレビューとは異なりスクラッチしやすさを補助する凹凸付きのカーボンシート(通称EMPRESSシート)が貼られていない。改造オプションでシートを貼る事はできるが、初期版だとスクラッチが少しやりづらい。更にサイズがPS2版専用コントローラーと同じである為、本コントローラーでスクラッチに慣れるとACで違和感を覚えてしまう。*5
    • 公式がコントローラのメンテナンス方法を解説する動画を公開しており、プレイヤー側でカスタマイズすることが前提の模様。パーツ代が二度手間でかさみ、下記の問題点が助長されるばかりではあるが…。
  • これに関しては2018年2月にて改善版のプレミアム専用コントローラーが発売された。鍵盤が100gから80gになってやや軽くなり、ケーブルも差し抜き式になった事で根本が折れる心配は無くなったものの、代わりにターンテーブルが軽過ぎになって反応が鈍くなった。
    • 後にて素材がプラスチックになった、上記のエントリーモデル版の専用コントローラーが2019年8月31日にて発売された。
      • こちらはボタンがPS2版と同じくプラスチック製になっている上、Bluetooth機能が追加されている。また、公式によると今度スマホで展開する"beatmaniaIIDX ULTIMATE MOBILE"にも対応する予定との事。

楽曲パックについて

  • 楽曲パックに関しては購入すればBIT消費による解禁は不要であり、直ぐに遊べられると言う大きいメリットはあるが、その値段は6091円(Vol.1のみ5073円)と出費しづらい値段になっている。
    • 1パックあたりの楽曲数が25曲~30曲と多い為、全曲満遍なくプレイする人なら価格相応の価値はあるものの、やはり特定の曲だけが目的の人にとってこの出費はきついものがあるのもまた事実である。
    • 値段はおおよそ税込みで収録曲数×約200円*6。同社のスマートデバイス向けアプリ『jubeat Plus』や『REFLEC BEAT plus』等が4曲500円であることを考えると一見やや割高だが、本作の場合はキー音やBGA等で制作の手間が上記タイトルよりかかること、SP/DPで譜面数で言えば倍あることなどを考えればフェアと言える。
      • ただし、収録楽曲及び譜面は全てAC版からの移植。独自楽曲も存在する上記アプリとは単純比較はできないだろう。

問題点

比較的旧環境のユーザーにはプレー環境構築が厳しい部分があるが、一部の説明に不備がある。

+ 必須・推奨スペック
  • OSは「Windows7」「8」「8.1」「10」が必要である。
    • ※一応、MacでもややPCの知識が必要になるが、Boot Campや仮想OS等を利用すれば可能。
  • CPUは「2.8GHz」以上が必須であり、きちんとした動作をさせるのならば「Intel® Core™ i5シリーズ3.2GHz以上」「AMD A8シリーズ3.5GHz以上」が望ましい。但し今のCPUでは当たり前の様に記載されている、CPUのコアとスレッドの数は書かれていない。
  • HDD・SSDの空き容量は30GB以上、及び速度がそれなりに出るものが必要である。
  • メモリ(RAM)の容量は「2GB」以上で性能は「DDR3」が必須であり、きちんとした動作をさせるのならば「4GB」以上が望ましい。が、そのメモリの必要な何MHzは書かれていない。
    • 特に「Windows10」においては、この位のRAM容量が無ければOS自体がまともに動かない為、この程度の容量は搭載して当然だが。
      それなりの処理を求める今作を動かす事を本当に考えているのならば、少なく見積もっても「8GB」以上は必要だろう。したがって、Windows10に限らないが64bit版のOSが必須になる。*7
  • ビデオ(VRAM)メモリが1GB以上(GDDRの種類は未記載)搭載されていて且つMicrosoft DirectX® 9.0C以上が動作する物が必須。2016年以降で十分な速度が出るものが推奨されている。当初は256MB以上だったが、いつの間にか要求スペックが上がった。
  • サウンド面はステレオ出力が出来る環境が必須。
  • ディスプレイは「1280x720ピクセル以上の解像度が出力出来る」モニタが必須であり、しっかりとしたグラフィックをモニタに表示させたいのならば「16:9の画面比率が表示出来、画面のリフレッシュレートが60Hz表示に対応可能」な物が望ましい。
  • キーボードは Nキーロールオーバー対応製品が必須。
    • 後述するが、キーボードでちゃんと音楽ゲームをプレイするのならば、東プレ製の「Realforce」や昨今のゲーミングキーボードのような同時押し制限の無いキーボードが必須となる。
  • 通信回線にブロードバンド回線が必須である。低速回線であるナローバンド回線ではダメ。
  • DirectXはMicrosoft DirectX® エンドユーザーランタイムが必須である*8
  • 目安として2019年現在のアッパーミドル(旧世代のは除く)~ハイクラス(下)以上のパソコンは条件が満たされていることも多く、周辺機器にも異常がなければ問題なく遊べるが、エントリー~旧世代ミドルクラス(中の下)以下のパソコンだと、ズレや処理落ちと長いロード時間がちょくちょく発生し、まともにプレイすることが難しくなるため改良が必要。
  • そして、一番の問題はコントローラ。公式の物の場合、入手困難なPS2の専用コントローラを(コンバーターを介して)使うか、受注生産のプレミアムコントローラを購入するか、或いはサードパーティ製の専用コントローラーを買うのか、の3択である。
    • 今作の為に販売開始された「プレミアムモデル」は、税込み32,184円。
      その上で購入の際の支払いにクレジットカードしか対応しておらず、現金・コンビニや銀行等のその他振込みには対応していない
      額が額である事もあり、そもそも受注生産や抽選販売といった体制を採っていたため、現在は公式通販であるコナミスタイルでは購入出来ない。一方でサードパーティ製の専用コントローラーがそれなりにあるのが幸いだが、こちらは機種によって本作用のセッティングが必要。
    • PS2コントローラーの場合、コンバーターの遅延に悩まされる。機器の選定は勿論の事、遅延対策も必要となる。
    • 一般のゲームパッドも使えるが、5鍵盤ならまだしも7鍵盤というボタン数の多さや、難易度インフレによる操作量の増加、本来のゲーム性を考慮すればかなり人を選ぶプレイスタイルである。
    • キーボードの場合だと、Realforceのような同時押し制限の無いキーボードでも無い限り、どうしても限界に当たってしまう(参考)。
      • 本シリーズの高難易度譜面の多くは複数キーによる同時押しが多発するため、キーボードの同時押し制限は無視できない壁となる。
  • …初期投資の時点で、PC周りのパーツや周辺機器に関する基礎知識が必要で、「全てがゼロの状態から気軽に」とは簡単に行けるものでなく、環境構築にも情報収集が重要になってくるので、下調べなどはきちんと済ませてから導入を検討すべき。なお、公式サイトで動作確認用のデモ版が配信されているので、そちらでスペックが足りているかどうかを確認できる。

ゲーム自体の問題点

楽曲追加ペースの遅さ・収録曲の偏り

  • 追加頻度は1ヶ月でおよそ8曲ほどと、過去作で登場した曲数を踏まえると遅さが否めない。
    • 追加される楽曲は『EMPRESS』以前の楽曲の配信が多い。一方『SIRIUS』以降の楽曲は主に『PENDUAL』までしか収録していない。
      • 「MIRU Key Way」等の版権曲はライセンス契約の問題のせいか、今のところ未収録。おまけに『SIRIUS』の未収録曲の中にはAC現行作でプレイできるものもある等、収録基準に不透明感が漂う。
      • SIRIUSでデビューしたPRASTIK DANCEFLOORや、数作にわたって参加している上野圭市や久保田修等の楽曲は現時点で未収録。また、横田商会(及びRemo-con)、good-cool、PINK PONG、平田祥一郎、TaQの楽曲も僅かしか収録されていない。
    • 『SIRIUS』以降の楽曲が家庭でプレイできることを売りとしているが、2015年12月のサービス開始時点ではイベントがらみの例外を除いて『Resort Anthem』以降の楽曲は配信されていなかった。
      その後2016年8月に『Resort Anthem』、2017年8月に『Lincle』、2018年11月に『tricoro』、2019年3月に『SPADA』、2019年10月に『PENDUAL』楽曲の配信が解禁された*9
      サービス開始時点で6作分遅れている状態あったが、あまり差を縮められていない。現行作に追いつくのは無理としても、家庭用の展開が停滞していた期間をある程度取り戻すようなこともしていない。
    • プレー特典曲は、逃すとBITで解禁できるのを待つしかなくなってしまう。
    • championshipモードでの解禁曲は、再開催や限定イベント以外での解禁手段が一切用意されていない。
      • よりにもよって人気曲やtricoro以降の楽曲がこれに充てられたため、ますます不満が募る事に。尤もイベントモードに目玉となる楽曲が用意されるのは必然ともいえるが、再開催の頻度が少なすぎるため、解禁できていない人からの不満の声は大きい。
      • 但し解禁を逃した楽曲についてはライバル挑戦状を利用する事で未解禁楽曲を送った相手のハイスコアを更新しない限りは一応解禁を逃した楽曲を遊ぶ事ができる。

面倒なBIT解禁

  • 本作一番の問題点の一つ。本作の月々のBIT解禁曲、過去のプレー特典曲、カスタマイズを合わせると解禁要素が相当なものになる。
    • 譜面の解禁に必要なBIT量は難易度に比例し*10、例としてSPDP両方とも☆12であるのなら値段は12000BITだが、課金無しで1日で稼げる*11を考慮するとこれがやっとである。
      • 初期と比べると比較的BITの稼ぎやすいミッションが追加されたりはしている。また、稼ぎやすいミッションは実力に依存するところが大きく、達成困難だったり効率が落ちたりする。とはいっても低難易度の譜面は値段も安いため中級者以下では必要BIT数も減るのだが。
    • その一方で本作は最初から選べる曲数がかなり少ないため、プレー特典曲が少ない状態だとボリューム不足と感じられる上、BIT稼ぎも苦行になる。
      • 定期的にBIT獲得のキャンペーンをやったりしているが、対象は追加課金利用時のみの為恩恵は非常に薄い。そんな事をするより無条件でプレーできる楽曲を増やしてもいいのでは…。
      • 2019年のゴールデンウィーク記念アップデート以降からは2年前からの毎月ログイン特典楽曲をBIT解禁楽曲として移動されており、プランクが大き過ぎるものの一応救済処置はある。

独自要素の少なさ

  • 3y3sのロングバージョンしか今作独自の楽曲が今のところ存在しない。そしてこれ自体も、既存の作者アルバム音源を入れただけである。解禁条件のDJ POINT稼ぎ(SP/DPの合計で3,200pt到達が解禁条件)含め、ランプ埋めが苦行だと評価はイマイチ。
    • 初期に至っては楽曲数の少なさから、全曲理論値だとしてもSP・DPどちらか片方のみでは3200ptに届かず、SP・DP双方のプレーでようやく解禁ができるという有様だった。現在は楽曲追加により解禁のハードルは低くなっているものの、解禁する為の作業ゲーは免れない。
    • そもそも3y3s自体ACのIIDXに現在でも収録されている楽曲であり、ロング化以外にCN搭載の新譜面になっていても印象として目新しさはそんなにない。
  • しかも、家庭用なのに新規黒譜面どころか旧曲の黒譜面すら収録されておらず、手抜きな面も見られる。システムがACのものなので第4譜面の追加が厳しいのかもしれないが、ACでは黒譜面がLEGGENDARIA譜面として移植されるケースが増えている中、本作ではLEGGENDARIAフォルダ自体が未実装。
    • システムはSPADA*12のものなので下地はあると思われる。
      • これに関連して、楽曲「ミッドナイト堕天使」がACで復活した際にANOTHER譜面がCS旧作での黒譜面に差し替えられたが、本作のANOTHER譜面が旧ANOTHER譜面のままであるため、AC現行作との比較で本作独自の要素と呼べなくもなくなってしまったという逆転現象が発生している。
      • 一方で2019年5月のアップデートにて楽曲「State Of The Art」が収録された際はSPDP両方のANOTHERがSINOBUZにて復活された時の新譜面に差し替えられている。*13

解禁システムについて

  • かつて行われていた解禁イベントは単調さやテンポの悪さから評判こそ悪いものであったが、一応本作独自の演出の行われる解禁イベントではあった。現在はそれに類するものはなく選曲画面での解禁となるため、自由度や手軽さはあれど味気なくなったとも言える。

過去作CSにあった機能が無い

  • トレーニングモード、STATISTICS(プレイヤーのステータスを閲覧出来た)のみならず、シリーズ伝統の筈のEXPERTモードすら無い。
    • アーカイブ等も無く、SIRIUS以降のリザルトグラフィックが見れるなんてことも無い。
  • エフェクターも未実装。サウンドボードとの問題を考慮したのかもしれないが…。

段位認定等の為に強いられるチケット仕様について

  • 段位認定や大会参加にも別途有料のアイテムが必要になる。1プレーにつき100円程度のものだが、途中終了のリスクがあり、そもそも月額制で基本料金を支払っている所にそういったシステムを盛り込んだ事に批判が多かった。

段位認定の課題曲が一部おかしい

  • 実装当時の収録曲で選出された関係上、ACと比較して疑問符の付く内容となっている。
    • 例として、☆8上位~☆9下位クラスが主に選ばれるSP五段の曲目で、☆9でもかなり難しい方と言われるDROP(HYPER)が3曲目に選出されていたり、一番上の段位であるSP皆伝の1曲目が、一つ下の段位である中伝の一部楽曲よりも簡単とされているG59(ANOTHER)であることなどが挙げられる。
      • SP五段については、☆8でもかなり易しい部類のMermaid girl(HYPER)が1曲目に選出されており、難易度バランスの悪さが批判の対象となった。
    • 特に指摘が相次いだのはDP皆伝で、前3曲はACと同等クラスの難易度になっているのだが、ラストに配置されたAlmagest(ANOTHER)が余りにも難しすぎるとして問題となった。
      • 前3曲はおろかACで定番ボスとなっているquasar(ANOTHER)と比べても圧倒的に難しいためか、DP皆伝の達成者数はわずか数十名しかいない。当然ながら難易度のバランスが悪すぎるとして批判の対象となった。
    • また、楽曲が増加した後も課題曲の改訂などが一切行われていない。
    • 但しSP皆伝に関しては、2曲目以降からは現行のACと全く同じ課題曲*14となるため、合格難易度そのものはほぼ変わっていないとされる。これはこれで変わり映えがないという意見もあるにはあるが……。
    • 他のシリーズでも、悪名高い「AC10th八段」を筆頭に問題のある段位はあったものの、今作がここまで槍玉に挙げられる理由としては、上記の通り受験に追加料金が必要というシステムが一因であると言える。
      • ちなみに、後にアーケードの『24 SINOBUZ』のCLASSIC CLASSの中伝に本作のコースが移植されているが、中伝自体の初出は『23 copula』と日が浅いため、単に数合わせで移植した可能性もある。

SOUND DATA CREATE ERRORというエラー

  • 2018年以前からはこのエラーがあまり起きる事は無かったものの、2019年以降からはそのエラーの発生頻度が高くなっており、特に長時間遊びたいプレイヤーにとっては大問題になる。
    • 発生条件は不明だが、一部の楽曲を選曲すると高確率で上記のエラーで強制終了する事がある。

消極的なアップデートを続ける運営

  • 2016年11月以前まではモードの追加やり込み要素を含んだアップデートが実施されていた。
  • しかし、それ以降のアップデートは毎月8曲程度を追加する以外では、(不具合修正などの)小規模なものにとどまっている。
  • この為、今後新たなやり込み要素やプレーオプションの実装を含んだ大規模なアップデートが行われる可能性は低いと考えられている。
  • ベースとなるシステムもずっとSPADAベースになっており、『PENDUAL』以降に追加されたR-RANDOMやASSISTED EASY等のプレーオプションが実装されていない。
    • ACでは『Rootage』よりHI-SPEEDの仕様が変更されており、一部方法によるギアチェンがACと同じ感覚でできなくなったことも見逃せない問題点と言える。
    • また、一時的には「朧」のBGAも『SINOBUZ』で追加されたものではなく汎用が使用されているが、後に『SINOBUZ』にて追加されたBGAと入れ替えられた。また、「キャトられ~♡恋はモーモク」のBGAがACでNORMAL譜面のみが解禁されていたころのものとなっていたが、2019年1月のアップデートにて現行ACでプレイした場合と同じ状態のものに修正された。

カスタマイズの乏しさ

  • どう言う訳か、Lincle以降のパーツはほとんど追加されていない。

アップデート前に存在した問題点

+ 2019年現在にて改善された問題点

STANDARDモードがステージ制

  • プレー終了の度に一々セーブ画面が入ってテンポが悪かった。更に初期はモード画面に戻された。
    • レベル制限やEXTRA隠し曲も無く、そもそもエスケープキーにより常時途中終了ができるため、わざわざこの仕様にする必要性が無い。
    • アップデートにより、過去CS作のFREEモード同等の仕様になり、またステータスも「プレー数」から「プレー数」に変更された。

不評を買った解禁イベント「Akashic Explore」

  • 早い話がBITを消費して賽を振る双六だが、単なる作業ゲーであり、特に冗長過ぎる演出がかなり不評だった。
    • 楽曲数の少ない頃から導入したために、ますます作業感を助長する事に。
    • アップデートで、BIT消費により好きな譜面を解禁できるシステムに変更された。

DJ NAMEが変更不可(2019年3月のアップデートにて改善)

  • 一度DJ NAMEを登録すると変更ができないという仕様がプレイヤー達からの不満を買った。
    • 2019年3月のアップデートにてようやく搭載されたが、INFINITASベーシックコースに加入した状態が利用条件であり、10回遊ぶと再変更可能だったAC版とは異なり一度変更すると30日の間DJ NAMEの変更ができなくなる。

告知無しでの譜面変更

  • 2019/6/7にて、「New Castle Legions」のANOTHER譜面が変わると言う変更があった。変更後の譜面自体はRootageにて復活した時にて差し替えられたCN付きの☆12なのだが、これに関しては意見が割れていた。
    • 問題はノート数が違う上、☆11→12への難易度変更が適用されていない事。このケースにより、本譜面をクリアしたプレイヤーにクリアランプとスコアにおける混乱を齎してしまった。
  • 一方で良く言えば"Rootageにある方のANOTHER譜面がARENAでの解禁無しでも遊べられる"との意見があるが、悪く言えば"古い方のANOTHERが遊べられない"という意見がある。
    • 2019/6/19に「意図しない譜面の変更」として不具合であったと発表。翌20日に修正された。

総評

CS移植ではなく、あくまでも新作として舵を切ったが、その実態は(悪い意味で)AC版の延長に過ぎない物であった。
加えて、プレー環境構築の厳しさや楽曲追加ペースの遅さ、独自要素の少なさなどから、CS版のIIDXとしては問題点が多い一作となってしまった。

しかし、バグ修正はきちんと行われており、ライバルやペースメーカー等の最低限のオプションは揃っているためソフトウェアとしてはプレイ環境として不備はなく、全て解禁&楽曲パックを追加購入したとして曲数だけを見れば650曲以上、それも複数の旧バージョンに跨って収録されているという今までの家庭用作品で出来なかった、評価するべきの光る面もある。
特にSIRIUSにて追加されたCN譜面や、単曲での対策が必須な☆12の連続スクラッチを主体とする楽曲は、代替になる譜面を除いて今までのCS(~EMPRESS)では無いも同然だったので、これらがやり放題と言う点はとても大きい。
システム面もFHSやEX-HARDなどが家庭版初登場であり、特に前者は速度変化する楽曲への対処方法に大きな影響があるため、これが使える環境で練習できるのは大きい。
初期版は明らかにファン達から不評を買った出来ではあったが、本シリーズの20周年を迎えた2019年現在は収録楽曲数が650曲以上という、他会社の家庭用音楽ゲーム達より一歩出たぐらいのボリュームを誇り、同じく不評を買ったResort Anthemと比べると、こちらは楽曲の解禁ネタバレや致命的なバグ等の致命的な問題が殆ど無い。

専用コントローラーの発売といった盛り上がりも含め、良くも悪くも家庭用IIDX現行作であることが本作の存在意義であるといえる。おまけに本作が初のコナステのダウンロード式作品である為、まだノウハウが確立できていないという側面も否めない。上記の裏返しとなるが、本作のプレイ意義はAC版ありきとも言える。
しかし環境構築というゲーム外での大きな費用捻出が待ち構えている以上、それ相応にプレイできるユーザーでなければその恩恵を十分に得られるとは言い難い。AC版の練習用以上の本作単体での完成度を求めるには現状の運営の姿勢は些か気概が足りないと言わざるを得ないだろう。


余談

  • CS IIDX繋がりとして、2019年現在のCS IIDX最新作である本作がサービス開始してから約3年後のJAEPO2019にて、beatmaniaIIDXのスマホ版である「beatmaniaIIDX ULTIMATE MOBILE」が発表された。
    • こちらは譜面の自動演奏機能がある他、ビートストリームやMÚSECA等のオンラインサービス終了済み機種を含めたBEMANIシリーズの楽曲が聴き放題になる音楽プレイヤー機能が付いている。
    • beatmaniaIIDX以外にもSOUND VOLTEXとDanceDanceRevolutionにそのULTIMATE MOBILEと冠したスマホ版BEMANIのプロジェクトが始動した。どちらにも専用コントローラーが用意された。
  • 本作もエントリーモデルの専用コントローラーと共に展示されており、同時にJAEPO2019限定の特別バージョン*15と共に一部のtricoro楽曲と8th KAC課題曲を詰め込んだ第4弾の楽曲パックが先行公開された。後の1月30日のアップデートにて本作用の第4弾の楽曲パックが配信された。
  • サービス開始から約3年5ヶ月の2019年4月24日にて、IIDXシリーズのデザイナーであるGOLI氏によると本作がAC IIDXの開発チームに譲られる事になった、という事が判明した。(ソース
    同氏の発言から、今後のアップデートにも期待したい。

*1 AC Rootageにもある50th memorial songsシリーズ

*2 かつては『ポップンミュージック』のように、ジャストタイミングの間はノーツが判定ラインに留まり続けるという仕様であったが、tricoro以降はタイミングを問わず判定ラインを素通りするように変更されている。

*3 ACと本作ではアクティの胸が揺れているのだが、CS DJ TROOPERSではその揺れが収まっている

*4 店舗によるが、マイクロスイッチは25g~50gで後はバネの重さによって調整、という所が多い

*5 実は日本未発売となったBeatmaniaII筐体と同じでもある。さすがに鍵盤とターンテーブルの間隔はIIDX筐体同等になってはいるが。

*6 25曲パックで5073円、30曲パックで6091円

*7 但し2019年現在のPCゲームでは8GBでも不足するケースがかなり増えているため、余裕を見るなら「16GBが最低ライン」と考えたほうが無難。

*8 ちなみに本作にて使用されているDirectXはDirectX 9

*9 前述したイベントやPack収録曲などで『SPADA』以降の楽曲も各バージョン1~2曲程度だが存在はする

*10 計算式としては「(SPのレベル+DPのレベル)*500」。一部楽曲のANOTHER譜面などDPが存在しない場合はDPのレベルを0として扱う

*11 一度達成したミッションは22時間経過しないと再受注できないため

*12 ACでのLEGGENDARIA初出作

*13 SP ANOTHERは☆11の新譜面、DP ANOTHERがCS DJ TROOPERSにあるDP BLACK ANOTHER

*14 1曲目の入れ替わりはあれど、2曲目以降はSPADA以降変化がない

*15 JAEPO2019の開催日の時点で製品版のバージョン番号が2018040400ではあるが、JAEPO2019にて展示された本作のバージョン番号が2019012509である