【びーとまにあ つーでぃーえっくす いんふぃにたす】
ジャンル | DJシミュレーション | ||
対応機種 | Windows 7/8.1/10 | ||
販売・開発元 | コナミアミューズメント | ||
基本料金 | 1,628円/月(税込) | ||
サービス開始日 | 2015年12月1日 | ||
判定 | 初期版 | シリーズファンから不評 | |
2019年以降 | 改善 | ||
ポイント |
KONAMI初のPC版IIDX 収録曲数は1500曲以上 SIRIUSから現行作までの楽曲がプレー可能 膨大な楽曲数が売りだが、それによる解禁の重さが問題 キーボード及びゲームパッドを使った新たな遊びが可能 |
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beatmania IIDXシリーズ |
PS2で発売された『beatmania IIDX 16 EMPRESS + PREMIUM BEST』(以下CSEMP)から6年ぶりに登場した家庭用IIDX。17 SIRIUS以降の収録楽曲を中心に収録した完全新作となっている。
コナミのクラウドゲーミングサービスである「コナステ」(*1)内のコンテンツであるため、対応機種がWindowsPC向けとなっている。
システムに『beatmania IIDX 21 SPADA』をベースにしつつ、全体的に課金方法や仕様等が過去の買い切りであったCSとは大きく異なるものとなっている所が特徴。
長らく停滞していた久々の家庭用新作という事もあって、熱心なユーザーからの期待を集めサービス開始前から盛り上がりを見せていた。
サービス開始の当初はシステムの基礎が未熟で楽曲数が39曲のみと不備が多かったのだが、本作の4周年を迎えた2019年以降は未解禁楽曲の救済処置が行われている他、現在の楽曲数は1500曲以上という抜群のボリュームを誇った事により、評価は2018年以前とは異なって一気に上昇した。
2020年8月5日及び2024年3月13日にて行われた大型アップデートにより、UI及びゲームシステム等の要素は一新されている。2023年8月の時点でLEGGENDARIA譜面の実装及びBIT解禁における仕様の見直しも行われており、サービス開始の当初と比べて評価は著しく向上している。
ゲーム自体の仕様(BEMANIシリーズのコナステ版共通)
料金体系
+ | 有料追加楽曲パック一覧 |
収録曲数
本作独自のオプション
解禁システム
家庭用音楽ゲームにしては破格の楽曲数
AC版ゲームシステムへの対応
キーボード及びゲームパッドでのプレーに公式対応
オンライン接続対応
PCゲームにしては軽い方に入る動作条件
その他の評価点
公式プレミアム専用コントローラーの出来
楽曲パックについて
大型アップデート第2弾にて改修された段位認定の課題曲について
版権曲・JASRAC信託曲は基本未収録
楽曲追加ペースの遅さ・収録曲の偏り
面倒かつ大変なBIT解禁
解禁システムについて
過去作CSにあった機能の未搭載
INFINITASチケットについて
旧曲の難易度・譜面修正について
プレミアムカスタマイズについて
ランチャー側のオプション設定について
+ | 2022年現在にて改善された問題点 |
当時コナステ初のBEMANI作品なだけあって、サービス開始当初は事実上のCS新作として発表されたが、CS版として見てもプレー環境構築の厳しさや楽曲追加ペースの遅さ、独自要素の少なさ等の多くの問題点があったことから、しばらくの間は改良が望まれていた状況と言える。
特にパッケージ収録されていない期間限定解禁楽曲について、解禁を逃した場合のサポートの遅さは問題だった。
その一方でバグ修正はしっかりと行われており、ライバルやペースメーカー等の最低限のオプションについても整備されていたなどプレー環境として不備はなかった点については2019年以前の改善前環境でも評価点できる点だろう。
またSIRIUSにて追加されたCN譜面や、同じくSIRIUS以降で増加した☆12の連続スクラッチを主体とする楽曲は、代替になる譜面を除いてCS旧作では無いも同然だったので、これらが家庭用環境でできるようになったことも大きい。
システム面もFHSやEX-HARDなどが家庭版初登場であり、特に前者は速度変化する楽曲への対処方法に大きな影響があるため、これが使える環境でAC向けの練習ができるのは大きい。
その後にて、楽曲パッケージの追加が2019年以降からおよそ1バージョン/半年のペースで実施されるようになり、また登場から2年が経過した期間限定楽曲についてもある程度のサポートが実施されるようになってからは、家庭用向けIIDX環境としてはかなり整備されたと言える。
特に総収録楽曲数は2024年現在では1500曲以上とオンライン環境を活かした対応となっており、2024年3月13日以降の大型アップデート第2弾以降に至っては本作向けのオリジナルLEGGENDARIA譜面の実装や、解像度が1080pに対応等の評価点及び改良点も更に重ねる様になった。
但し、新規イベントや、難易度変更等などといった対応はほとんどないため、イベントを重視するユーザーにとっては味気ないと言えるかもしれない。
また環境構築や楽曲パック等というゲーム外での大きな費用捻出が待ち構えている以上、それ相応にプレーできるユーザーでなければその恩恵を十分に得られるとは言い難いことはあまり変わっていない。
もちろん、アーケードだけでなく家庭用環境でも練習したい、もしくは楽曲をしっかり遊びたいユーザーにとっては、アーケード仕様に近い環境をソフト面でも整えた上でプレーができることは非常に大きいと言えるだろう。
この事から楽曲パック及びBITによる楽曲解禁などのハードルはあるものの、総じて言えば「ACにあるLEGGENDARIA譜面及びSIRIUS以降の楽曲をPCで遊びたい」や「ACには未収録の削除曲やオリジナル楽曲及びオリジナルLEGGENDARIA譜面を遊びたい」とかのニーズを持つユーザーにはお勧めできる作品になっている。
開発チームについて
本作の韓国版について
スマホアプリ版『beatmania IIDX ULTIMATE MOBILE』
プラットフォーム元のコナステについて
*1 2018年6月以前はe-amusement CLOUDという名称だったが、2018年7月からはコナステへ改名された
*2 2020年8月以前のバージョンにのみ存在
*3 AC Rootageにもある50th memorial songsシリーズ
*4 EASY以上のクリアランプ更新ごとに追加で200~250以上BIT貰える。アップデート前に存在したREWARD MISSIONに準ずる仕様。
*5 2019年末時点ではこれを含めて300曲以上も収録されている
*6 ムービーにKONAMIを退社したNAOKIが出演している。
*7 かつては『ポップンミュージック』のように、ジャストタイミングの間はノーツが判定ラインに留まり続けるという仕様であったが、tricoro以降はタイミングを問わず判定ラインを素通りするように変更されている。
*8 「satfinal」が該当。CS DJ TROOPERS ではアクティの胸の揺れが修正されていた
*9 スイッチ0.98N/バネ100g。AC HEROIC VERSE 以降の新筐体LIGHTNING MODELでは0.49N/50g
*10 スイッチ0.25N/バネ20g、またはスイッチ0.49N/バネ20~60g
*11 実は日本未発売に終わった『beatmania II』筐体と同じだったりする。さすがに鍵盤とターンテーブルの間隔はIIDX筐体同等になってはいるが。
*12 25曲パックで5073円、30曲パックで6091円
*13 どちらも非公式難易度は12.7であり、元々DP皆伝では主に非公式難易度が12.6の課題曲が選ばれている為
*14 RESIDENT及びEPOLISのSP中伝における3曲目とラストがどっちも元SP皆伝課題曲であった「天空の夜明け」と「perditus†paradisus」のSP ANOTHERである為
*15 ACでは段位課題曲の改訂(=新作稼働)時には取得していた段位が剥奪される
*16 発売当初は16,280円だったが、2023年1月より価格改定。
*17 前述の通り(2020年時点で)9年前に生産されたコントローラーしか存在しないため、実際に触れない環境で買うのはかなりリスクが高い
*18 さらにUSB接続のキーボードには最大同時押し数が6キーまでという仕様の壁が存在し、7個~全押し譜面やダブルプレイまで対応する場合はかなり古い規格である"PS/2接続キーボード"が要求される
*19 JASRAC公式サイト内のデータベース上で確認できる本作で使用する権利に係わると思われる項目は「複合・配信」。
*20 ゲーム内・公式サイトともにJASRAC許諾番号表示はどこにもない。
*21 ログインするだけで解禁できるが、その月の内にログインしないと解禁手段がなくなる
*22 それ以前は必ず月初に精算・いつサービス登録しても初月の契約は月末で打ち切りであったものを、いつ契約してもそこから1か月継続するシステムとなった。
*23 課金体系の変更により、月後半に加入することで1か月分の課金で2か月分のログイン特典を受け取り出来てしまうようになるためと思われる
*24 計算式としては「(SPのレベル+DPのレベル)*500」。一部楽曲のANOTHER譜面などDP譜面が存在しない場合はDPのレベルを0として扱う
*25 その一種類はプレーヤー間で最も人気が高かったと言われている水曜日のもの。
*26 現時点で対応されている最低解像度は360p、最高解像度は8K(4320p)である為
*27 DirectSoundと遅延が著しく低いASIOも設定可能
*28 例として5.1.1のNORMAL等の☆1譜面がほとんど☆2に変更
*29 JAEPO2019の開催日の時点で製品版のバージョン番号が2018040400ではあるが、JAEPO2019にて展示された本作のバージョン番号が2019012509である