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*Marvel's Spider-Man 【まーべる すぱいだーまん】 |ジャンル|アクションアドベンチャー|CENTER:&amazon(B07CNDV7J4)&amazon(B07P2WDJB3)| |対応機種|プレイステーション4|~| |発売元|ソニー・インタラクティブエンタテインメント|~| |開発元|Insomniac Games|~| |発売日|2018年9月7日|~| |定価|通常版:7,452円(税込)&br;デジタルデラックス版:9,612円(税込)|~| |レーティング|CERO:C(15歳以上対象)|~| |廉価版|Value Selection:2019年3月20日/3,900円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |ポイント|スパイディゲー随一の完成度&br()難易度はやや高め&br()良くも悪くも『Spider-Man Arkham』|~| |>|>|CENTER:''[[Marvel Comics関連作品シリーズ>Marvel Comics関連作品シリーズ]]''| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 マーベルコミック原作のスパイダーマンを元にしたゲーム。 ソニーとマーベルが製作、『[[ラチェット&クランクシリーズ>ラチェット&クランクシリーズ]]』『[[スパイロシリーズ>スパイロシリーズ]]』『[[Sunset Overdrive]]』を開発したInsomniac Gamesがデベロッパーを担当する。~ 何気にスパイダーマンの版権を持っているソニーが製作を務める初めてのスパイディゲーである。 **あらすじ ニューヨークを拠点に活動していたヴィラン(スーパーパワーをもった凶悪犯)「キングピン」ことフィスクが逮捕された。 長年、自らの私生活を犠牲にスパイダーマンとしてヒーロー活動を続けてきたピーター・パーカーは、街が平和を取り戻したこの機会に、一人の青年として平凡な生活に戻ることを望む。 しかし平穏は長くは続かなかった。ニューヨーク市民から信頼されていた慈善活動家、マーティン・リーが、突如として「ミスター・ネガティブ」を名乗り、ギャング集団「インナー・デーモン」を率いて街を襲い始めたのだ。 ピーターは、愛する人々を守るために凶悪な敵に立ち向かうことを決意する。しかし、敵はミスター・ネガティブだけではない。スパイダーマンに恨みを持つショッカー、エレクトロ、ライノ、バルチャー、スコーピオンら数々のヴィランがピーターの前に立ち塞がる。 果たしてピーターは強敵たちを退け、ニューヨークの街を守ることができるのか───。 (公式サイトから引用) **特徴・評価点 &bold(){ウェブ・スイングの完成度} -スパイダーマン最大の特徴と言えば、両手首から発射する蜘蛛の糸。そしてこれをビル街などの高所に引っ掛けて振り子のように高速移動する「ウェブ・スイング」であろう。 -本作では、この「ウェブ・スイング」を、PS4の3Dグラフィック能力をフルに活かして忠実に再現している。街中を高速で移動するのはかなり快感。特に高層ビルから飛び降りてギリギリの所で糸を伸ばすのは最高。 -この「ウェブ・スイング」の快感に魅せられて「ストーリーなんかどうでもいいからずっとスイング移動を楽しんでいたい」というプレイヤーが続出。また「ピーター(スパイダーマンの本名)は日頃からこんな素晴らしい気分を味わっていたのか」と羨む人も現れた。 &bold(){完全オリジナルストーリー} -ストーリー開始時点ですでにピーターがスパイダーマンになって8年が経過しており、多くのヴィランとの戦いを終えている。 --この段階でもまだ出現すらしていないヴィランもいる。 --ピーターは原作で敵として登場することが多い''オットー・オクタビアス博士の元で研究員を務めている''。ただし、貧乏研究員で家賃滞納中。 ---当初のオクタビアス博士はピーターからも尊敬される善人というif設定。 ---他にも、ミスター・ネガティブも本来は善人であるという設定となっている。彼らがどういう運命をたどるのかは、ぜひ実際にプレイしてその目で確かめてほしい。 &bold(){再現度の高いニューヨーク} -『スパイダーマン』の原作通り、本作の舞台はニューヨークとなっており、あらゆる部分が再現されている。 --地下鉄に乗ることはできないが、駅の入り口はファストトラベルのポイントとなっている。 --街中にはアベンジャーズタワーやワカンダ大使館といった建造物など、他のマーベルヒーロー達の小ネタが散りばめられている。 &bold(){バトルの完成度} -本作は[[『バットマン アーカム』シリーズ>バットマンシリーズ]]のフリーフロー・コンバットを参考にしており、それをスピーディーにしているため動かしていて気持ちがいい。慣れていくと雑魚相手に圧勝できてスパイダーマン無双となること --ガジェットもかなり豊富。 ---通常の糸を巻き付けるウェブ・シューターを始め、感電させたり罠を張って絡めとったりサポートドローンに攻撃させたり、といった効果を得られる。 ---獲得したガジェットはレベルアップとトークン消費によって強化できる。 ---一部死にガジェットかあるのが残念だが。 --ウェブを使って、足場に移動・音もなく敵をステルスキル・空中に引っ張り上げる・敵をぶん投げる・ターザンキックを叩き込む、など機敏な格闘戦を演じることができる。 --レベルアップなどに応じてスーツの新規入手・改造がアンロックされる。多くのスーツは獲得するとスーツパワーという任意発動型の特殊能力がアンロックされる。スーツ間に性能の差は無く、外見とスーツパワーをプレイヤーの好みに応じて自由に組み合わせることが可能。 ---スーツパワーを発動すると、少しの間様々な補助効果を受けられる。中にはヴィランの能力が使えるようになるものも。 ---スーツ改造は3つの枠にダメージ軽減やステルス性能アップなどの効果をセットできる。また、それぞれ攻撃力などもアップするようになっている。 **その他 -質の高いローカライズ --スパイダーマンことピーターの声優には興津和幸氏を起用、正義感のあるピーターを味わえる。 ---日本語版オリジナルの台詞として1978~1979年にマーベルコミック版スパイダーマンを原作として東映が制作し東京12チャンネル(現・テレビ東京)で放映された特撮番組『スパイダーマン((当時マーベルコミックと東映の間で結ばれていた「3年間にわたり、お互いのキャラクターを自由に使用してよい」という契約に基づき制作された。『東映版スパイダーマン』と呼ばれることが多い))』におけるスパイダーマンの決め台詞も使用されており同作を知るファンをニヤリとさせている。 --ヴィランの大半には大御所声優が多数使われている。テレビで一度は聞いたことのある声だろう。 ---バルチャー役の大塚芳忠氏とスコーピオン役の中尾隆聖氏は多少のミスキャスティング感が否めないが。((2人の名誉のために言っておくと演技がひどいわけではない。問題は声質と役柄のミスマッチ感である。)) --街の中の通行人一人一人にも声がついている。 ---ただバグのせいで時折通行人の音声が英語音声になるのは残念なところ。今のところ(バージョン 1.11)は修正されていない。 ---また、英語音声かつ日本語字幕に出来ない点は不満の声が多い。 -QTE、パズルを設定でカットすることが出来る。 --細かい事ではあるが一部の層には好評。 ---PVが公開された時にQTEに対しかなり批判が続出していたため良い対応と言えるだろう。 --その他にはQTEの連打を長押しに切り替えることが出来る。 -フォトモード --ゲーム中、ほぼすべてのシーンでゲームの進行を一時停止することが可能。デモムービー中以外であればカメラングルの変更やフォーカスの調整、色彩フィルターやフレームなどの細かい設定を行うこともできる。 --ハード側に備わっているスクリーンショット撮影&SNSとの連携機能との相性が良いこともあり、やろうと思えば文字通り映画のワンシーンのような画像を気軽に撮影・共有することができる。勿論、これは美麗なグラフィックによるところも大きい。 --その特性上、これを事実上のエンドコンテンツと捉える事も可能。本作ではメインストーリー終了後にマップ内の時間を日中・夕暮れ・夜間から自由に選択できる機能が開放されるが、特定状況下でのみ撮影可能な一枚を求めてニューゲームを選択するプレイヤーも多数現れた。 **賛否両論点 -難易度の高さ --本作は難易度「FRIENDLY」(イージーモード)でも気を抜いているとかなり難しい。 -- 具体的には敵の攻撃が強力で、数発の被弾でスパイダーマンがピンチに陥る事が多い。敵の拘束と回避を重視した戦い方が推奨される。 --特にそれが顕著なのは序盤のチュートリアルで、ガジェットが増える中盤以降と比べ、手数も少ない中次々に説明が差し込まれてきて混乱している所にボコられ死亡というのも珍しくない。 --実際の所、レベルアップにより開放されていく物を除いた基本的なアクションだけでも理解してしまえば戦闘の難易度は劇的に下がる。そこに至るまでのハードルが人によっては高く感じられるのは事実だが、映画やコミックのように華麗に立ち回るスパイダーマンを自由自在に操作する楽しみは素晴らしい物だろう。 --ただ発売前はPVが戦闘の際にスタイリッシュに立ち回っていた為、戦闘の難易度は簡単だと思われていた為歯ごたえのある戦闘が味わえて嬉しいとの声もある。 ---後にアップデートで難易度「FRIENDLY」はある程度易化された。 -ボス戦が単調 --ボス戦は「隙を作る→攻撃→隙を作る→攻撃」の繰り返しな為つまらないという声がある。ライノは特にそれが顕著。 ---様々な手段が通じる分雑魚戦やキングピン、DLCボスのハンマーヘッドの方が楽しいという声も多い。 ---かといって、スパイダーマン以上に空を飛び回れるバルチャーやエレクトロ、正面戦闘では勝ち目がないライノなど、正面から戦えたらおかしい敵が多いので仕方ないところはある。そのキャスティングをした責任はあるが。 --序盤のショッカーとサブクエのトゥームストーンやタスクマスターは同じパターンだが楽しいという声もある為、魅せ方次第だろう。勿論プレイヤー側の感じ方にも差はある。 --ただ前述のキングピンやハンマーヘッドはガジェットを使えばほぼ一方的に攻撃出来る為つまらないという声もある。 ---もっとも、キングピンはプロローグのボスであり、そもそもNewGame+でしかガジェットが持ち込めない相手なので、それ相手にガジェットを使ったらつまらないというのは理不尽と言える。 -良くも悪くも王道なストーリー --この手の作品をやっている人ならば容易に想像できる展開が多い。 --ラスボスも原作や映画を見ている人なら序盤の序盤で察せてしまうだろう。PSblogや公式サイトでは紹介されていない為尚更。 ---本作が初めてのスパイダーマンな人は問題ないだろう。 -原作を知らないと分かりづらいシナリオ・設定 --基本的に映画は元より漫画も見てみないと分かりづらいキャラクターや人物相関が設定がチラホラ。一応メニューの登場人物で説明されるが… --しかし、知ってる前提で作り上げており、原作再現しているという裏返しである。 -一部のキャラクターの描写 --前述のようにストーリーの完成度は高いのだが、一部のキャラクターについては賛否が分かれる。 #region(賛否分かれるキャラクターについて。''軽度のネタバレ注意'') -''ノーマン・オズボーン'' --作中の諸悪の根源とも言える存在なのだが、最後までノーマンの悪行に対する罰が下ることはない。&br()せいぜい黒幕に痛めつけられるくらいで、ある人物ともども''「次回作のヴィランとして温存されている」''感がある。 --一応、彼にも何かしら思うところがある様子が描かれてはいる。まあ、だからと言って彼の所業が相殺されることは絶対にないが。 ---オットーとの仲が険悪なのだが、彼自身は私室に彼とともに活動していたころの写真を額縁に入れて大事にしている。しかし、態度が猛烈に悪い上に心情が語られることがないため、推測で終わってしまう。 ---そもそもよく言われている「ノーマンがオットーの補助金を打ち切った」というのも真実か不明である((実際にオットーは安全基準違反を度々犯しており、それをオットーが抑えていた可能性もなくはない))。 -''MJ'' --''今作のストレス製造機その1''。昨今の原作アメコミのキャラクターに合わせてか積極的に街のスキャンダルに迫り、ピーターとの合流後は彼とは別にヴィランの情報を集めてサポートしようとするのだが、序盤~中盤は危険も顧みずに事態に首を突っ込んでピーターの手を煩わせることが多い。特に中盤、独断でセーブルの拠点に潜入して事態を悪化させておきながら、救出に来たピーターに感謝もせず喧嘩に発展してしまうシーンは不評。 --その行動力には「ピーターに守られるだけの女ではいたくないから」という明確な理由があるのだが、後述のMJ操作パートの煩わしさもあってそのアグレッシヴさに「コイツさえいなければ…」と苛立つプレイヤーは多い。 --シナリオ後半は自身の身勝手さを自覚し落ち着きを見せるが、そこに至るまでが長いので悪印象が先行しやすい。 -''シルバー・セーブル(セーブル・インターナショナル)'' --''今作のストレス製造機その2''。フィスクの逮捕によるヴィランの活性化を機にノーマンに治安維持のために雇われた自警武装集団。しかし、スパイダーマンを敵視するノーマンの意向からスパイダーマンも攻撃対象としてくる上、ある事件を機にスパイダーマンを最優先目標として攻撃してくる。 --上記のような命令を受けているにしても明らかにスパイダーマンに対する殺意が高く、''危険な兵器を奪ったデーモンたちがいようと、ラフトの危険な囚人たちが脱獄しようと、市民や警察の危機はおかまいなしに愚直にスパイダーマンだけを狙ってくる。''ピーターの「せめて囚人たち倒すまで待っててくれない!?」という台詞に心から同意したくなること間違いなし。 --そのリーダーであるシルバー・セーブルも同様でスパイダーマンに強い敵意を抱いているのだが、終盤、雇い主のノーマンの危機にピーターと利害が一致すると''あっさりこれまでの敵意を捨てて協力的になる。''配下のセーブル兵士のゲーム的なウザさもあって''「MJよりもヘイトが溜まる」「ヴィランよりもこいつをぶちのめしたかった」''という意見も。 #endregion -戦闘システム --前述の通り戦闘システムは[[『バットマン アーカム』シリーズ>バットマンシリーズ]]のフリーフロー・コンバットを真似ているため、本作のことを皮肉をこめて「Spider-Man Arkham」と呼ぶ声もある。 ---ただフリーフロー・コンバットのシステム自体は過去のスパイディゲーが元になっている。 --フリーフロー・コンバットよりもスタイリッシュにしていて回避メインのため差別化はできている。 -さまざまなスーツのバリエーション --ゲーム進行につれて、さまざまなデザインのスーツを獲得して着替えることができるようになる。~ おなじみの赤青スーツだけでも何種類もある上に、知名度の高い「黒いスーツ」や「スパイダー・アーマー」、スピンオフ作に登場した未来(2099年)のスーツ、変わったところでは昔のコミック調の絵柄っぽく見えるスーツ(ゲーム世界はリアル調なので違和感バリバリ)など。~ そのほとんど全てが、原作コミックもしくは映像化作品に登場したものであり、原作愛のある人ほど「こんなスーツも収録されているのか!」と感動できる。 --しかし、裏を返せば原作知識がそれほどない人には「似たようなデザインが多い」「イロモノ系のスーツが多い」という感想を持つかもしれない。 ---パンツ一丁で戦うピーターの姿を見て「まるで原作におけるナントカのエピソードを彷彿させるな」と得心できる人は、たぶん少ないだろう。 --スーツごとに性能差は一切ない。どんなスーツでも戦えると捉えるか多様なバリエーションは外見だけなのかと捉えるかはプレイヤー次第。 --DLCで更に増えるが、スーツ能力はない。 -JJJのファクトニュース --スパイダーマンを嫌っているジェイムソンが届けるニュースサービスであるが、偏向的な報道でプレイヤーが動かすスパイダーマンの活躍を悪く言われるためやる気をそがれる。 --しかし、JJJがスパイダーマンのことを悪く言うのは原作通りである上、オンオフできるので気になる人はオフにした方がよいだろう。 //-戦闘中のスパイダーマンのジョーク //--とにかく戦闘中におしゃべりで、ジョークを良く言う。しかも対して面白くない。敵のボスからもつまらないと言われる始末。失敗すると何度言われる。 //--しかし、このジョークはピーターの勇気を出すための原作再現である。 //↑スパイダーマンが戦闘中にジョークを言うのは原作通りなので、評価として書くのはナンセンスでは? -- **不評点 -ボリュームがやや少ない --ストーリーだけ進めていれば20時間程度でサクッと終わる。殆どのSIEゲーに言える事だがトロコンも割と簡単。((トロコンに関してはトロフィー収集家には好評)) ---寄り道で30時間、DLCで35時間程度にはなる。 ---近年のゲームはボリュームが多いのが大半なので、相対的に少なく見える部分もある。 ---あくまでアクションゲームなのでそこまで短くは無いものの、やりこみ要素や寄り道がもう少し欲しかったという声は多い。 --DLCはやり込み要素込みで4時間程度。単体での値段は1,080円する為不釣り合いとの声もある。 ---一応シーズンパスを買えば値段はそこまで気にならないが。 --DLCは三部作構成の為、単体で買えばブツ切り感があるのでまとめて一つにして売って欲しかったとの声もある。 -次回作前提のストーリー --回収されない伏線や展開が多い。ブラックキャットに関してはDLCでしか回収されない為不満の声が多い。 ---あるいは、本作以前のストーリーも展開可能ではある。 -ヴィランのチョイス、人数 --今回のメインヴィランはあらすじで紹介した6人+ラスボス。''以上''。 ---サブクエとDLCのヴィランも微妙なチョイスとの声が多い。DLCに関しては最初に公開されたキービジュアルの第二弾の見た目が緑でゴブリンが出てくると予想していた人も多かった為尚更不満が多かった。 ---とはいえ、この7人のうち6人は元々「シニスター・シックス」としてセットになっているメンバーなので、その組み合わせで登場すること自体は全くおかしくはない。 ---これも次回作の為にお預けな事が想像出来る。 --映画でしか知らない人はエレクトロ、ライノ、バルチャー、ラスボス位しか知ってるヴィランがいない為イマイチに感じるだろう。((エレクトロやライノは映画とは違い原作通りのデザインの為違和感を感じる)) --本作の前に発売された制作販売アクティビジョン(国内販売はスクエニ)、開発Beenoxの「アメイジングスパイダーマン2」は%%出来はともかく%%ヴィランの種類が豊富だった為本作の少なさは尚更目立つ。((余談だがアメイジングスパイダーマン2は2017年にダウンロード販売が停止されており、現在は中古でしか入手することが出来ない。本作の為だろうか?)) -頻繁に入る強制ステルスパート --MJとマイルズを操作するステルスパートがあるのだが、見つかったら一発アウトで尚且つそこそこ長いロードが入る為かなりストレスが溜まる。 --序盤は新鮮で楽しいだろうが何度も入る為煩わしさや苛立ちの方が大きくなる。周回プレイの際のストレスになりやすい。 ---展開が進むにつれ手数が増える為ある程度ストレスは緩和される。MJ視点でスパイダーマンの活躍を見るパートは好評。 --このパートでたださえストレスが溜まっているのにストーリーでMJがワガママな言動を繰り返す為MJに対する不満が多い。 ---言動自体はよくある物ではあるが。 -オープンワールドでありながら狭い --ウェブ・スイングの速度が速いのもあるが割と狭い。 -飽きやすい --ウェブ・スイングでの移動は最初は快適で爽快感があるが次第に飽きてくる。 -ワンパターンな犯罪ミッション、やり込み要素 --犯罪の種類はカーチェイス、強盗、襲撃とかなり少ない。カーチェイス以外はロケーションが違うだけでやる事は敵を倒すだけなためワンパターン。 --やり込み要素も拠点の奇襲、タワー開放、写真を撮るくらい。同じことの繰り返しな為次第に作業感の方が大きくなる。 ---拠点奇襲は敵の見た目が違うだけでやる事はほぼ一緒。 -理不尽さを感じるセーブル部隊 --ゲーム中盤より出現する敵勢力「セーブル・インターナショナル」は硬い上に攻撃力がかなり高く、本作では珍しい空中を飛行するユニットを有している。特定のガジェットやアクションで容易に無力化する事も可能だが、それらをこの時点までに開放していない場合はその強さに若干の理不尽さを感じる場合も。 -トークンシステム --一度取得したトークンは再取得することが不可能なので、配分を間違えるとトロコンの難易度が跳ね上がってしまう。 ---DLCで救済措置はある。 ---- **総評 スパイダーマンを知らないという人にも、コアなファンにも、キャラゲーは地雷ではないかと警戒する人にもお勧め出来る作品。 ~スタッフの原作愛による高い完成度により受賞は逃したもののGOTY2018にもノミネートされ世界的にも評価された。 ~ヴィラン、ボリュームが少ないなどの欠点もあるが、それを許容出来れば満足度の高い作品である。 ---- **余談 -ある場面で、スパイダーマンの生みの親であるスタン・リー氏が出演している。 -2019年8月に[[SIEがInsomniac Gamesの買収を発表>https://www.sie.com/corporate/release/2019/190820.html]]。