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ノスタルジア」を以下のとおり復元します。
*ノスタルジア
【のすたるじあ】

|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|コナミアミューズメント|
|稼働開始日|初代 2017年3月1日&br()FORTE 2017年7月19日|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|
|ポイント|ピアノを題材にしたデザインはKEYBOARDMANIAを彷彿とさせる&br()筐体流用によるBSファンからの逆恨み&br()CHUNITHMとの類似性の指摘も&br()FORTE初期はNEAR判定で大荒れ|
|>|CENTER:''[[BEMANIシリーズリンク>BEMANIシリーズ]]''|

**概要
-[[KEYBOARDMANIA]]以来となる、鍵盤楽器((公式にはピアノとされているが、楽曲によってはオルガンやシンセを演奏しているものもある。))をフィーチャーした[[BEMANIシリーズ]]作品。
-かなり久々のキー音搭載機種である。
--ピアノが弾けない人でもピアノを弾いている気分になれる、というゲームを目指して作られたらしい。
-本稿ではいくつかの機能を追加したマイナーチェンジバージョンである「FORTE」も同時に扱う。

**特徴・基本ルール
-筐体は[[BeatStream]]シリーズから流用し、鍵盤パネルを追加したものとなる。
--BeatStreamが稼働していなかった韓国やシンガポールでは、最初から鍵盤パネルを組み込んだ筐体が確認されている。これらの地域に限り、後述する事故は起こらない。
--選曲などの楽曲プレー以外の場面では画面のタッチパネルを使い、楽曲プレー中のみ鍵盤を使用する。

-鍵盤パネルは物理的にはピアノの白鍵のみとなっている((黒鍵をイメージした装飾はあるが、実際のピアノと違い半音上がった音のある鍵盤の右上となっている))。
--なお判定ラインにノートが接近してくると黄色のランプが、押している鍵盤は緑色のランプが、それぞれ点灯するようになっている。これらのランプは鍵盤の内側にある。

-画面の奥から曲線状に降ってくるノートに合わせて鍵盤で演奏する。
--ノートには赤もしくは青の色が付いており、どちらの手で取ることを想定しているかを表している。
---色自体は深い意味を持たず、隣接している2色のノートを片手でまとめて取ってもよい。あくまでどちらの手で取るかの想定のみである。
---片手譜面(右手/左手どちらも選択可能)にするとどちらか一方の色のノートのみの譜面をプレーすることになる。
--KEYBOARDMANIAと違いレーンが存在しない。そしてノートには幅が存在し、左右方向の多少のずれは許容される。幅の大きさは譜面難易度によって異なる。
--FORTE以降はノーツ外側に、スコアは0となるがコンボは継続となるNEAR領域も追加された(領域自体は見えないが幅は鍵盤1つ程度)。
---NEARなしでフルコンボを達成した場合((「NEAR判定をOFFにしてフルコンボ」「NEAR判定をONにしたが出さずにフルコンボ」のどちらでも有効))は選曲画面のフルコンボマークが虹色背景になる。

-ノートは通常のもののほかにテヌート・グリッサンド・トリルの3種類がある。
--テヌートはその区間の間対応する鍵盤を押し続ける。終点で離す必要はない。
---なお、途中で離してしまうと消滅はするが判定はGOODとなりコンボは切れない。
--グリッサンドは連続したノートをスライドする形で連続的に押していく。比較的判定が甘めでNEARも発生しない。
---無印では手のひらで押しっぱなしでも繋がるほど判定が甘かった。
--トリルはその区間中隣り合う鍵盤を交互連打する。

-判定はパーフェクトジャスト(◆記号付きJUST)・JUST・GOOD・MISSの4段階が基本。
--先述のNEARは「押した鍵盤がノートの範囲をわずかに外れている状態でのGOOD以上」となる。

-クリア条件はスコア70万点以上、満点となるPianistランクは100万点。
--ただし、クリア成否はゲーム進行には影響しない。強いて挙げればスコアが70万点未満だとリザルト画面のクリアランクスタンプが周囲に「Don't Give up...」と書かれただけのものになるぐらい。
--70万点以上でクリア、なおかつクリアするとCランク以上という点は[[jubeatシリーズ]]と同じだが、それ以外のボーダー構成は異なる。
---また、jubeatシリーズと違い100万点がすべてノートに対するスコアで算出されている。

-スコアとは別に、プレイ成果に応じて増減する「達成値」と呼ばれるゲージがある。
--良い判定を得られればゲージが増え、逆にミスをしてしまうと減ってしまう。演奏が終わった時点でゲージの最大到達値により各種隠し要素の解禁の進み具合が変わってくる。
--イベントなどで得られるブローチによって、達成値の進みが変わってくる。
--達成値は後述のステージに関係してくる。

-譜面難易度はNormal/Hard/Expertの3段階、譜面レベルは12段階。
--譜面難易度が高いほどノート幅が狭くなる。
--ExpertはHard両手譜面においてAランク以上を出すと解禁される。もしくはForteスタートの特典で一時解禁。

-ステージ
--本ゲームでメインとなる解禁要素。
--メインの「ノスタルジア」ステージの他、不定期に期間限定のステージが開催される。
---また、「ノスタルジア」ステージのChapter11をクリアすると「終わりなき道」が出現。こちらは9999Stepごとに時計を入手できる。
--1曲プレーするごとに黒猫のCroitが階段を上っていく。上る段数(Steps)は前述の達成値によって決まり、高いほど段数が増える。
---FORTEにおいては、プレー料金の高いFORTEスタートだと特典として1Step多く進める。
--上っていくと扉にぶち当たり、課題が発生。クリアすれば先に進めるようになる。
---「ノスタルジア」ステージでは扉が出た時点で楽曲解禁、ストーリームービーが再生される。これは公式サイトから再び見ることもできる。
---期間限定ステージでは譜面難易度指定や目標Step数の設定がある。FORTEにおいて、この目標Step数の達成にはFORTEスタートの特典は効果がない。
--楽曲以外にも時計が設置されている。
---時計はプレー終了時に、獲たStepsの合計値で針を進めることができ、進めきるとその時計に対応したブローチを獲得。
---ブローチは種類によって達成値に様々な効果をもたらす。扱いやすいものからハイリスクハイリターンなものまで様々。

-また、不定期にMISSION BINGOが追加されており、こちらでは様々な課題をこなすことでそろえたラインの数によって楽曲解禁が発生する。

**評価点
-''ある意味「KEYBOARDMANIA」の復活であった事''
--当時ハードルが高過ぎる事から短命に終わってしまった作品であったが、ピアノに形を変えつつも、広いノーツ判定といった遊びやすさを加えて間口を広げる事に成功。公式で明言されているものではないが、その題材や親和性はまさしくかつての作品の復権だったと言える。
---現行稼動のIIDXなどのキー音機種と比べてもハードルは低めで、音ゲー初心者にもオススメできる。
--実際に同作からの楽曲収録も多く行われている。中でも特筆すべきは''17年ぶりとなる「Carezza」の登場''。
---リリース後初のKACとなる2018年のThe 7th KACにおいて、決勝戦の最後の曲としてKEYBOARDMANIA 3rd MIXからの移植曲「Carezza」が登場するというサプライズが発生。楽曲コメントは「伝説に 挑め」とシンプル。
---この曲は様々な事情から長い間他機種への移植が行われていなかったが、[[作曲者である久保田修氏自身も本機種への収録については宣伝するほど>http://twitter.com/osamukubota/status/962938159121162240]]のもの。

-イベントなどで追加された曲のタイムリー性
--2017年冬に「木枯らしのエチュード」、2018年年始に「ラデツキー行進曲」((ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の新年公演でアンコールの最後に演奏される定番の曲として知られている))、2018年6月に「結婚行進曲」((シェイクスピア作の喜劇『夏の夜の夢』での結婚式のシーンが初出。なお原題『A Midsummer Night's Dream』のMidsummerには諸説あり、本曲が追加された2018/6/21はその諸説のうちの1つである夏至である。))といった季節柄と言える曲の追加が多い。~
クラシック曲主体と言える本作の楽曲ラインナップがこの面では有利に働いている。
--他ジャンルでも同様のケースがあり、オリジナル曲では「青葉もゆる演奏会」で「隅田川夏恋歌」、「紅葉舞う演奏会」で「KOUYOU」「fallen leaves」といったケースも。~
版権曲でも「2017年8月のアニメ『けものフレンズ』再放送のタイミングで『ようこそジャパリパークへ』が追加」というケースがあった(この時点ではこれを強調した告知はなかったが、その後「[[フレンズさんは是非お楽しみください>https://twitter.com/NOSTALGIA_573/status/899864725307117568]]」発言あり)。

-独自性の高い楽曲レパートリー、アレンジ
--題材となる楽器の関係上、クラシック楽曲が比較的多め。~
また、版権曲においてもテンポの遅い落ち着いた雰囲気の曲の収録も目立つ。~
こういった傾向から他機種には収録されていない楽曲が多く、機種数の増えてきたACの音楽ゲームの中でも差別化に成功している。
---「neko fun jitter」のコメントが「休み時間の音楽室でみんな弾きます」というネタも。((タイトルから察しがつくと思うが、元ネタは「猫踏んじゃった」である。))
---GITADORAシリーズ収録曲「子供の落書き帳」の原曲となる「主よ、人の望みの喜びよ」やDDRシリーズ収録曲「革命」の原曲「革命のエチュード」((本作では「革命」表記))など他機種収録曲の元ネタとなるものはあるが、そういった接点のない曲もある。
--アニメ、ポップス、バラエティ(ボカロ・東方など)も多く入っているが、ピアノアレンジされたものが大半を占める。ボーカル曲もインスト化されたものが多い。
--BEMANI移植曲はゲーム性を考慮して、「Frozen ray」など新たにアレンジが加わったり、「Evans」や「隅田川夏恋歌」など全てピアノでアレンジされることが多い。
---アレンジされるのも、ドラムなどではなくしっかり旋律部分を叩かせたいのだろう。
--アレンジはまらしぃ氏の担当が多い。稼働初期では動画サイトで人気を誇っていたアーティストらしく、プレイヤーの話題になっていたのだが、氏のアレンジは比較的パターン化されているためマンネリ化が激しくこちらやや賛否両論である。
// スレで移設意見が出ていたこともあり賛否両論点から移動。個人的には他とあまり被らないクラシックや版権曲はむしろ強みだと思います。

-クオリティの高いオリジナル楽曲群
--ノスタルジアオリジナルの楽曲の完成度も高い。全体としてはサウンドディレクターのwacがかつて関わっていた[[ポップンミュージックシリーズ]]のアーティストが多く、ポップン以外のBEMANI機種初進出のアーティストも少なくない。
---特に稼働当初から収録されているデフォルト曲の一つで稼働すぐに多数の機種に移植された猫叉Masterの「fly far bounce」は高い人気を得ている。
---「I」((「プリモ」と読む))は単独の「wac」名義としては初めて音楽ゲームに収録される楽曲となった。もともとは氏のアルバムの楽曲であるが、本作ではストーリー内に組み込まれている。

-幻想的な雰囲気のビジュアル面
--音楽ゲームといえばリズムに乗るゲームであることから、明るく言うなれば「ギラギラした」雰囲気のものが多いが、本作のビジュアル面は幻想的で比較的落ち着いた、例えるなら絵本のような雰囲気を持っている。
--前述した収録曲の方向性と合わさり、プレイヤー層も他機種と比べると比較的年齢層が高く、社会人プレイヤーも多い。
// プレイヤー層は自身がプレイしてての印象なので実際と異なっていたら消してください

**賛否両論点
-世界観
--少女と猫の物語となっているが、その途中のある段階が物議を醸している。
--特にChapter 10はムービーの内容や解禁楽曲「PLEASURE STREAM」のジャケットなどから…

-CHUNITHMとの類似性
--基本的なゲーム要素からセガの『CHUNITHM』との類似性を指摘されることがある。
--デバイスの操作感もそうだが、スコアとは別の成果に応じたゲージや解禁仕様など、共通点が多く存在する。
--本作の前に登場した『BeatStream』や『[[MÚSECA]]』など、ゲーム性がおざなりな作品が立て続けに登場していたこともあってBEMANI自体に後追いの姿勢が目立ってしまっていた事も、こうした良くない話に繋がる一因であると考えられる。
--なお、前述した収録曲の方向性に加え譜面傾向にも大きな違い((言葉で表すのであればCHUNITHMは動き重視、こちらは演奏感重視))があり、実際のプレイ感は異なる。

-階段譜面(グリッサンド除く)の対処のしづらさ
--良くも悪くも本ゲームを象徴する譜面傾向である。綺麗に取るのが難しいため、やり込み要素となっている側面もある。
--レーンが定まっている機種ではない上に、鍵盤デバイスもそこまで質の良いものではないため、指でしっかり1つ1つとるのが難しい。
--スライドしたり適当に押してしまうと判定の広さ故に後のノーツを巻き込んでしまい、GOODやNEARを暴発させてしまいやすい。

-キー音の仕様
--ノーツを叩いた時だけ音が出る仕様のため、適当に押しても演奏がぐちゃぐちゃになったりせず、アレンジプレイすることはできない。
--レーンが定まっていないため、実装が難しいと思われる。
--もちろん初心者が適当にたたいてもそれなりに聞けるものになるという利点もある。

-NEAR判定
--コンボが繋がるのでフルコンボはしやすくなるものの、スコアが一切入らないためクリア難易度が下がる訳では無い。それどころか例えば階段譜面ではただでさえ巻き込みによるGOODが暴発しやすいのに、NEARによってさらに巻き込みが発生しやすくなるため、むしろスコア面では難化する。
--NEARの暴発そのものを防ぐ改善策はない。スコアを狙おうとすると結局OFFにせざるを得ない。
--ブローチの効果には「コンボ数」や「Miss数」を参照するものがあり、MISSION BINGO実装後はそのお題に「最大コンボ数」「Miss数」「フルコンボ」を要求するものもある。スコアよりもMiss数を重視したい局面が存在するため、オプション項目となってからは使い分けすることが効果的となったといえるか。

**問題点
-筐体流用による弊害
--「BeatStream」の筐体を流用した事もあって16:9ワイドモニターを採用しているのだが、直感性を重視して画面と鍵盤の横幅を合わせた事が仇となり、慣れない内は「いつの間にか押すべき位置がずれていてミスを連発」といった事がザラに起こる。
---ピアノ演奏の性質上、伴奏と旋律を片手ずつ担当するのが基本であるため、画面を広く見渡さなければならないというのも追い打ちになってしまった。
--インターフェースは演奏のみ鍵盤で他は画面へのタッチという仕様のため、画面へのタッチ操作において鍵盤パネルの角に手をぶつけるというケースが多く発生している。
---完全な後付け設計だったのか、ほんの僅かにモニターが鍵盤パネルに隠れる格好になっている。プレイそのものに支障は無いが、一部のインターフェース((メトロノームON/OFF、判定位置調整など))が下寄りなのもあってやや窮屈になっている。
---BSからのコンバートではなく鍵盤組み込み済みの新規筐体となっている韓国やシンガポールでは発生しない。
--このほか、一部のBeatStreamファンからの逆恨みを買ってしまうという心象的な弊害も存在している。
---これについては[[BeatStream アニムトライヴ]]の余談を参照されたし。

-比較的重い楽曲解禁
--プレーを繰り返していけば自然に達成するとはいえ、ストーリーにおける楽曲解禁までの道は1本道であり比較的長め。
--''譜面難度により獲得Step数の限界が決まっている''。
---最低難度のNormalだと最高で4Stepにしかならず、Hardで最高7Step。
---最高で10Step進めることも可能なExpertだが、実際に10Stepを達成しようとすると非常に入手条件の厳しい((10Step到達が確認されているブローチを入手できる時計の入手条件はそれぞれ「『終わりなき道』にて累計69993Step」「メインストーリー完結」「MISSION BINGO完全制覇」である。))ブローチを使って高難度譜面を高精度でこなす必要があり、楽曲解禁に利用するのは現実的ではなく10Step達成そのものが余興の領域。
---自分の腕前や選ぶ譜面に合わせたブローチの組み合わせのコツをつかめば、腕前にもよるが7~8Stepあたりを安定させることはできる。
--MISSION BINGOは課題の難易度が様々なのだが、その中には「1曲プレー中にパーフェクトJUSTを1500回以上」などの上級者限定なものも存在する。
---中にはアンサンブルコンボの回数というローカルマッチング時限定の課題もある。これは一緒のプレーする相手がいない時だけでなく、1台しか置いていない店舗では絶対に達成不可能であり、MISSION BINGOのお題の中でも批判が大きい。
---どの課題も達成・進行できなかった楽曲プレーを10回繰り返すとランダムで1マス埋まる救済措置「MISSION BONUS」は存在するが、未達成のものからランダムで選ばれるため達成可能なお題は積極的に達成済みにしておいたほうが良い。

-短期間開催イベントがやたら多い。
--本作内のみで開催されたもの、他機種との連動イベントがどちらも多く開催されたが、全て2~3週間程度の開催となっている。取り逃してしまえば、再開催されるのを待つしかない。
--大半の期間限定ステージは「FORTE」のうちに再開催されたが、いくつかの隠し曲はOp.2まで放置されていたものもある。
---特に他機種との連動イベントは機会が少なく、特に[[IIDX>beatmania IIDXシリーズ]]とのイベントは再開催がなかった。

***アップデート前の問題点
-画面と鍵盤の位置にズレがあった。
--無印稼動から数週間後に判定位置を上下できるようになり改善。

-ベストスコアが表示されない。
--ランクしか表示されない状態だったが、無印の終盤で表示されるようになった。

-曲の絞込み、ソートができない。
--いちいちページをめくらなければならず、楽曲が増えるにつれて浮き彫りになった問題。
---余談だが、初期にはページを意図した表示が楽曲追加によるページ増に追随していない不具合もあった。
--FORTE稼働から約3か月後に、ジャンル別の本を選ぶという形で絞り込みが追加された。

-''NEARの強制''
--暴発を招きやすいNEARがスコア詰めの脅威になってしまい、実装された「FORTE」初期では主に上級者から大顰蹙を買ってしまった。
--その後、アップデートでOFFにできるようになった。上述の通り、スコアを重視したいか、ミス数を重視したいかで使い分けができるようになった。

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**総評
The 7th KACでの「Carezza」登場もあり、「よみがえったKEYBOARDMANIA」といっても過言ではない内容となっている。

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**余談
-JAEPO 2016に出展されていた本作の試作機では、作品のカラーが青で、画面のオブジェが銀盤では無く青と黄のオーブ状の物が降ってくる形式。本作のマスコットキャラクター「ノア」のデザインもアニメ調で描かれていたりと、現在における初代バージョンとは大きく異なる物であった。~
それから現在の初代バージョンのイメージに一気に近づいたのは、それから2016年7月に開催された第1回ロケテスト前後から。JAEPO 2016からロケテスト開催までの間にスキンのデザイン等が作り直された様子。

-本作のサントラは、当初は現行のSOUND VOLTEXシリーズと同様にゲームセンターでの限定配布というスタンスが取られていたが、後に「OP.2」までのオリジナル曲が収録されたサントラが市販された。
--同サントラには収録されていない楽曲も存在するが、それらの一部は[[ポップンミュージック うさぎと猫と少年の夢]]といった移植先のサントラに収録されている模様。

-プレー終了後にコンティニューの選択ができるが、YESを選んだ場合でもその後のスタート方式選択画面でキャンセル可能。
--ちなみにBeatStreamではコンティニュー選択時のキャンセルボタンは最後まで実装されなかった。
--料金の支払方法は前回と同じものしか選択できない(コイン使用時はSTANDARDのコインプレーのみ選択でき、PASELI使用時はそれ以外の2つから選択)。~
BeatStreamの仕様と同じである((2019年現在、コンティニュー機能を実装している機種のうち本作以外は毎回支払方法を選べる。余談だが、REFLEC BEATのみ「毎回暗証番号の入力を要求する」という仕様がある。))。%%継承した理由は不明。%%

-イベント「銀雪きらめく演奏会」で入手できる「ひんやりした時計」を変化させた「銀雪のブローチ」は最初から5Steps分の達成値が入るため、イベントステージにおける扉の強行突破に使われることもあった。
--プレーによる達成値の伸びは半減するが、それでも7Stepsは可能。

-ひなビタ♪曲「チョコレートスマイル」の当初の解禁条件となっていたMISSION BINGOは全マスが「ルミナスデイズをプレーする」というものとなっており、このBINGOを選択して「ルミナスデイズ」を1回プレーするだけで解禁はおろかコンプリートまで発生する形になっている。
--2018年2月14日にこのBINGOを達成していなくてもプレー可能なようにはなっているのだが、この場合「Op.2へのアップデート後プレーできなくなった」という報告があった。
--あえて「ルミナスデイズ」をプレーせずMISSION BONUSで4ライン埋めて解禁した剛の者もいるとか。

-2018年4月1日には「クラシック/ジャズ楽曲をプレーすると猫が鳴きまくる」というエイプリルフールネタが登場。~
コマンドでON/OFFを切り替えられるのだが、そのコマンドが「画面を対角線で分割した4エリアを上上下下左右左右の順でタッチした後、鍵盤の左端→右端」となっている。

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*ノスタルジア Op.2
【のすたるじあ おーぱすつー】

|ジャンル|音楽シミュレーション|
|対応機種|アーケード|
|発売・開発元|コナミアミューズメント|
|稼働開始日|2018年9月26日|
|判定|なし|
|ポイント|迷走する判定に今後への不安が募る|
|>|CENTER:''[[BEMANIシリーズリンク>BEMANIシリーズ]]''|

**概要(Op.2)
[[BEMANIシリーズ]]では久しぶりとなる第3バージョン作品。~
ゲームルールはそのままだが、いくつもの島を渡り歩くスタイルに変更された。

**特徴(Op.2)
-いくつもの島(など)を渡り歩くスタイルに変更
--プレー開始時に島(など)を選択し、そこで演奏結果(スコアや評価数など)から「星屑」を得て「旅の記録」を進めていく形になる。
---滞在する島を変更する際にはnos(ゲーム内通過)が必要。
---1プレー中に3回まで変更可能。プレー途中で「旅の記録」を埋めきった際に次の島(など)に即座に移動できる。
---旧バージョンのStepに相当する星屑の入手方法変更により、FORTEまでにあった「譜面難度による進行効率の格差」が(ほぼ)解消された。
---ちなみに、手に入れていたブローチは引き継がれているが特に効果はない。
---FORTEスタートの特典も、この星屑が1個追加という形でFORTEを踏襲している。
--旧バージョンの隠し曲を解禁できる「階段」も後に追加されている。システム自体は本作のもの。

-プレーモードにリサイタルが追加された。
--島ごとに決められたステージで3曲演奏し、多めのnosを入手できるモード。ただし開催時にある程度のnosを消費する。
--リサイタルの評価にはスコアのほかに「各ノートを最低限のタッチ数で取れているか」「テーマに沿った曲を選んでいるか」などもある。~
ランダムで5匹登場する「審査員猫」にはそれぞれどの項目を重視するかの設定がある。
--楽曲の特定の区間において強弱の指定がありそれも指示された通りにするとJUSTがELEGANTに変化する(パーフェクト付きも同様)。これもリサイタルへの評価に絡んでいる。

-Real譜面が追加された。一律ではなく不定期に1~2曲ずつ追加されていく。
--解禁条件はExpert両手譜面でAランク以上を出すことだが、FORTEスタートで開始していれば一時的に解禁される。~
ただし、プレーごとの消費or常駐コストという形でnosが必要。
--譜面レベルの表記が異なる。

-MISSION BINGOは当初は配信されず、2018年末に配信再開。
--達成率ゲージやStepが廃止されたため、MISSION BINGOの一部課題が変更されている。

**評価点(Op.2)
-楽曲解禁進行の譜面難易度依存の緩和
--前作の譜面難易度による上限が廃止され、Normal譜面でもExpert譜面でも理論上の最高進度が揃えられた。~
このため、Normal譜面メインのプレイヤーの進み具合は改善された。
---ただし、終盤の島ではMaxコンボ数やJust評価数のノルマがNormal譜面では達成不能となるケースが起きることはある(後述)。
---逆を言えば、Expert譜面メインの上級者は進行速度が鈍化しているという問題は挙げられる。

**賛否両論点(Op.2)
-一長一短になったCHUNITHMとの類似性
--前作と比べてブローチ効果の廃止や楽曲解禁のやり方が変わったものの、その代わりに譜面オプションにてCHUNITHMに近づける要素が追加された。
---オプションとして譜面の流し方がCHUNITHMと同じく"スライダー式"、ノートの幅を自動調整する機能が追加されている。
//譜面オプションにCHUNITHMへ近づけるオプションが追加されているので追記

**問題点(Op.2)
-判定不具合
--Op.2へのアップデート以降「押しているはずの鍵盤が反応せずMISS量産」などの不具合が多発。~
Op.2で判定関連をいじった結果不具合が発生したということで、約1か月後にFORTEまでのものに戻された。~
だがそれ以降もまだ抜けが発生しているという報告があるようで、完全には修正されていない模様である。
--また「全般的に前作より遅れ気味の上に、判定ラインの上下でも変動する」「そもそも曲とメトロノームがあっていない」といった指摘も。
--リサイタルモードのミスタッチ判定にも「同時に複数の鍵盤に触れた場合にはミスタッチをとられず、多少ずれていると遅れた側でミスタッチをとられる」という現象が確認されている。

-やはり重い楽曲解禁
--旧バージョンと比べて譜面難度への依存は解消されたが、島(など)によっては譜面難度によっては達成不能な課題が出現する場合はある。~
基本的には「JUSTの達成数」「最大コンボ数」ぐらいであり、またスコアの課題ではそれらとのトレードオフ(コンボを重視した結果GOODやNEARが多くスコアが足りなくなる、など)として起きるケースもある。
--MISSION BINGOの課題に関しては、一部課題の鬼畜難度は健在。また、システム面の変更から差し替えられた中にも難易度の高いものがある。
--イベントの開催期間についても、前作同様2~3週間のものが多い。

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**総評(Op.2)
アップデート当初から起きた判定面の不具合により評価を落とした感は強く、前作のChapter 14解禁曲「Noah's song of collapse」の不吉なタイトルが示すかのような崩壊につながらないか不安が募る。~
品質面をしっかりと立て直し、「よみがえったKEYBOARDMANIA」とも言える本作を久しぶりのロングラン作品にできるか手腕が問われるところである。

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**余談(Op.2)
-2018/12/20より配信されたイベント「凍てつく山脈」では、beatmania IIDX収録曲「V」の元ネタである「協奏曲第4番ヘ短調 RV 297『冬』」(ヴィヴァルディ)が登場している。

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