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てんたま」を以下のとおり復元します。
*てんたま
【てんたま】
|ジャンル|恋愛アドベンチャー|~|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売・開発元|KID|~|
|発売日|2001年1月25日|~|
//|分類|''鬱ゲー判定''|~|
|ポイント|プロローグにおける衝撃の結末|~|

**概要
-過去に悲しい別れ(詳細後述)を経験した主人公・早瀬川椎名の元に見習い天使・花梨がやってくる。そして、彼女の卒業試験の課題である「対象者を幸せにする事」を達成するために出会う女の子の誰かと恋仲になる事が目的。

**鬱展開について
-一見すると平凡な恋愛AVGに見えるが、特筆すべき鬱展開を誇るのはプロローグである。
-プロローグの概要は、[[高校入学の日にクラスメイトになった少女・渡瀬双葉(その前に彼女の飼い犬を助けていた)と出会う>http://www.nicozon.net/watch/sm3135200]]→[[双葉は椎名に好意を抱き、ある日クラスメイトの前で告白、恋人同士に>http://www.nicozon.net/watch/sm3135278]]→[[それから後、双葉は不治の心臓病を患っていることを椎名は知ってしまい、双葉が生きている証を作ろうとする(双葉は自分の思い出を椎名のために作ろうと決意する)→しかしその想いも虚しく、クリスマスの日に双葉は死んでしまう…>http://www.nicozon.net/watch/sm3135334]]というものである。
--『[[MemoriesOff]]』において、彩花の回想が切れ切れに入ったこと、そして彩花の死の真実が某ルートでしか語られない事の反省と見て取れるが。
--プロローグに衝撃を受けその後のストーリーをプレイする気がなくなった、というユーザーも多かった。
---後のDC・PS2移植ではテキストや演出はマイルドになっているが。
--この年に発売されたKIDゲーの共通点として「恋人との別離」が挙げられるが、一番シンプルである分丁寧に描かねばならない事の証左とも見て取れるが。
-プロローグに衝撃を受けるかどうかは双葉に感情移入できるかどうかである。
--しかし肝心の双葉自体、内気で引っ込み思案(同性でも異性でも嫌いな人が多い性格である)・一途(裏返すと「恋愛依存症」とも見て取れる。特に内気なら尚更)・子供っぽい外見と性格(ただでさえ「てんたま」自体、何処かロリ臭いキャラデザだが)・不治の病に冒されている(それをギリギリまで伝えなかったこともマイナス。「障碍」以上に恋愛する事は残される者の苦しみや絶望を考慮すると不可能に近い)と好みの分かれる部分を多く持つキャラでもある。
---前述したように「クラスメイトの前で告白」するので、「どこが内気で引っ込み思案なんだ」とツッコミを入れたくなる部分もある。
---そうでなくても双葉が椎名に惹かれた理由は何となく理解できても(飼い犬を助けてもらい、一目惚れ)、椎名が双葉に惹かれた理由自体が本編内で語られる事もないので今ひとつ感情移入もできないのだが。
---双葉に惹かれた理由が「椎名自身がB80以上の女性は最初から相手にしない筋金入りの真性ロリコンだったから」と語る声もある。キャラデザ自体、花梨たちてんたまは小学1年生、千夏は中学1年生、初音は中学2年生、真央・理香子は小学6年生、結花は高校1年生、双葉は小学3年生をイメージしたそうであり、どう見ても外見と実年齢とは釣り合わないので真性ロリコンにとっては天国なのだろうし。
---また双葉は告白した後の次のシーンから、主人公を呼び捨てにしてこれまでの丁寧口調から少し砕けた口調に変わるが、それも椎名自身が「オレの事は呼び捨てにして、そしてオレ相手に丁寧語を使わなくていいよ」と一言も言っていないのにいきなりそう言い出すので「少し馴れ馴れしいんじゃないか?」と疑問に思うプレイヤーもいたとか。
--また、[[双葉の外見&性格>http://www1.odn.ne.jp/~chr50570/tentama01.JPG]]は[[ときめきメモリアル]]の[[美樹原愛>http://www.konami.jp/products/tokimeki_ps/images/info_chara_mikihara_l.jpg]]がモデルという説がある。一説にはシナリオライターがそのゲームを最初にクリアした時に告白してきたのがそのヒロインだったからである(ちなみに主人公名の「早瀬川椎名」もそのときに使った主人公名だそうである)。性格も「動物好きで犬を飼っている」「内気な割に好きになった男の子には非常に積極的」「すぐに主人公の呼び方が親しい物に変わる」など共通点が多いのだから。モデルとなったキャラが入学式でも日常でも会えず、ただクリスマスパーティーとバレンタインでしか会えないことから、「入学して間もなくそのキャラと会えたらどうなるのか」「クリスマス(あるいはバレンタイン)が逆に別れの日だったらどうなるのか」という逆説から作られたキャラといえるのだろう。
//リンクしている以上「とあるゲーム」「某ヒロイン」と伏せる意味が無いので明記。
---モデルとなったヒロインは初心者時代に何度も割り込み告白をし、プレイヤーにトラウマを植え付けてきた存在でもあるため、開始20分も経たないうちに双葉の告白を見てその時のトラウマの傷口に焼き鏝を当てられたプレイヤーもいたとかいないとか。それ以前にキャラの類似性で、某「ゲーム業界の秩序」といえるメーカーがお得意の訴訟を起こさなかったのが余程不思議だが。
--プロローグに対し、「高校生程度のお子様恋愛で何をそこまで絶望する必要があるのか」とドライに評するレビュアーも存在したが。
---むしろ女性のプレイヤーの方が、プロローグに対して冷静でドライな評価を下している。また双葉自体も女性プレイヤーからの人気は異常に低かった事を追記しておく。
//意見箱での意見により、個人のブログサイトへのリンク(http://mikagaminotuki.blog91.fc2.com/blog-entry-8.html)は外しました。
-その後、物語はメインヒロインである見習い天使・花梨が登場し、双葉との別れを引きずって落ち込んでいる主人公を何とかして元気付けようとするのだが...
--主人公は事あるごとにネガティブな発言を繰り返す。花梨は典型的な天使で、何とかして主人公を元気付けようとする。
---それゆえにどのルートにおいても花梨は主人公に対して大なり小なり好意を抱くようになり、個別ヒロインルートに通ると必ず花梨が失恋すると言う展開を見せてくれる。
--花梨ルートでは晴れて花梨の思いが成熟するのだが、そのためには幼馴染の千夏の好感度をある程度高め、かついくつかのフラグを立てるという少々複雑な選択肢が必要。千夏の好感度を高めすぎると千夏ルートになり、主人公・花梨・千夏・もう一人の幼馴染の四画関係へと発展してしまう。
---千夏ルートに入ったが最後、花梨の思いは成熟しない。大抵その事に気付かず花梨寄りの選択肢を選んでいると主人公が千夏に思いを寄せ、千夏がもう一人の幼馴染と相思相愛になり、花梨は帰ってしまいもう二度と会えなくなると言うエンディングに到達する。

**ゲームとして
-一般的なアドベンチャーゲームであり、特筆すべきシステムは搭載されていない。
--強いて言うなら、特定条件を満たしたエンディングを見るとサブキャラクターが主人公のサイドストーリーを閲覧できる事か。
--選択肢の数は少ない。ただし、ちゃんとストーリーを把握し、キャラクターの心情を理解していないと特定のルートに突入できない等、難易度は高い部類に入る。
-特筆すべき事項はBGMの数で、長いもの短いものあわせて44曲収録されている。
--OPテーマをアレンジした通常BGMなど、どれも評価は高い。

**その後の展開
-後にドリームキャスト、プレイステーション2、Windowsの各ハードにて改良版である『てんたま -1st Sunny Side-』が移植された。
--ドリームキャスト版(2001年10月24日発売)
---PS版に、シナリオのリライトやアペンドストーリー機能などの追加・変更を施した改良版。
---PS版発売から1年以内に出る、という発売形式だったが、批判の声は少なかった。
--Windows版(2002年6月28日発売)
---
--プレイステーション2版(2003年10月30日発売)
---DC版に、全アペンドストーリーとPCアクセサリー集に収められていたCGの収録や演出の見直し等、さらなる改良を加えた完全版というべき存在。
---2006年8月24日にて廉価版が発売された。
-直接的続編、てんたま2winsが登場。前作の主人公椎名が別キャラクターの4角関係エンド後の状態で登場・今度の主人公は双葉の家に居候していると、前作を知っているとバリバリの鬱フラグを立てているのだが、全体的に軽いノリで鬱要素はそれほど多くない。

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