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【しゅくふくのかんぱねら ぽーたぶる】
ジャンル | 祝福の鐘鳴り響くAVG | ※DXパック |
※通常版 |
対応機種 | プレイステーション・ポータブル | ||
メディア | UMD 1枚 | ||
発売元 | 角川書店 | ||
開発元 | レジスタ | ||
発売日 | 2010年9月30日 | ||
定価 |
DXパック:8,400円 通常版:6,090円 |
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プレイ人数 | 1人 | ||
セーブデータ |
750KB以上の空きが必要 ※システムデータ1つ+通常セーブスロット30個+クイックセーブスロット30個までセーブ可能 |
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レーティング | CERO:B(12歳以上対象) | ||
コンテンツアイコン | 恋愛、セクシャル | ||
ポイント |
バトルパートのシステム変更→移植元作品とは別の意味で作業に サブストーリー、新規CGを追加 ディスク読み込みの影響で演出面が色々台無し&テンポの大幅な悪化 |
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ういんどみる作品リンク |
WindowsPC向けに発売されたアダルトゲーム、『祝福のカンパネラ』(ういんどみるOasis)のPSPへの移植作品。本項では以降、移植元を「PC版」と表記する。
PSPへの移植に伴い、18禁要素の削除と一部の性的なネタが差し替えられている(*1)。
この手の移植にありがちな追加キャラクターなどは無いが、サブキャラクター3人それぞれに1本ずつとOasis全体に1本、合計で4本のサブストーリーが追加されている。
また、PC版で不評だったバトルパートをアクティブタイムバトルに変更し、ゲーム性を持たせた。
登場するキャラクターはゲームではボイスが用意されていない主人公のレスターを除いて、本作発売前に放映されていたテレビアニメ『祝福のカンパネラ』(以下「アニメ」)で各キャラクターを演じた声優陣がそのまま担当している(*2)。
なお、本項ではストーリーやキャラクター、用語などの紹介は挟まずにPSP版の追加要素などの内容紹介にとどめる。
また、評価点や問題点もあくまでPSP版特有のものにのみ絞るため、PC版からの内容は省略する。
そのため、『祝福のカンパネラ』という作品全体で見た場合の評価点や問題点、キャラクターや関連用語などの情報はPC版のページを参照頂きたい。
CGやサブストーリーの追加
バトルパートのシステム変更
収集要素の追加
+ | 長いのでクリックで展開 |
ローディングによる様々な弊害
不便なシステム周り
戦闘システム
メインストーリーの量が実質減少
追加サブストーリー
PC版のBGMの使用
PC版から改良された点
携帯機で『祝福のカンパネラ』が楽しめるのは良いのだが、同時に読み込みやそれに伴う演出面などの問題点は作品の魅力をスポイルしかねない勿体ない要素と言わざるを得ない。
売りにしていた戦闘システムもPC版とは別ベクトルでの作業になってしまい、むしろ演出として用いていたPC版とは異なり、それさえもちぐはぐになってしまったことでかえって裏目に出ている。
PC版に比べるのは酷であるにしても何かと不親切で不便なシステム周りも地味にストレスに昇華される要因となっている。
だが、ここまで何だかんだと書いて来たが、作品そのものの世界観やキャラクターといった要素も含めてトータルで見ればPC版同様に決してクソゲーと断じるほどに酷い出来になっているゲームと言う訳でもない。
しかし、戦闘システム周りに関してはフォローのしようもなく、異常に多い読み込みなどの問題に関しても、せめてメディアインストールに対応していればこの辺の問題の解消とは行かなくとも軽減は図れたであろう事を考えると、手を抜いたと見られても仕方ないと言える。
とは言え、この手のゲームを一分一秒を争うような時にプレイすることはまず無いであろう事を考えれば、時間がある時にじっくりとプレイする分にはプレイし始めの頃はともかく、慣れてくれば存外気にならなくなってくると言う意見も少なくない。
作業感が強い戦闘システムも難易度は先述したように一部を除いて低く、他のゲームで時折見られる「作業感が強い上にやたら難易度が高い」ということはない。
そのため、アニメから入った方やPC版からのファンは勿論、それ以外で単純に何らかのきっかけで『祝福のカンパネラ』に興味を持ったと言う方でも時間に余裕があってなおかつ根気があると自負出来るならば手に取ってみるのも悪くはないだろう。
なお、自分の部屋などの周りをあまり気にする必要が無い空間でプレイするとしてもディスクアクセス音をしょっちゅう聞かされることになり、それのせいで物語への感情移入を阻害されてしまうということにもなりかねない。
物語をより楽しみたいのであればヘッドホンかイヤホンを付けてプレイした方が余計な読み込み音などを聞かされにくくなるので良いだろう。
もっとも、PC版のページにあるように主人公が主人公なので、ディスクアクセス音を抜きに感情移入が難しい所もあるのだが。
本作の各ヒロインルートのエンディング(スタッフロール)でかかる曲は後述のアニメのキャラクターソング(以下「キャラソン」)ではなく、PC版のキャラソンが流用されている。
各ルートの山場でPC版のキャラソンのアレンジBGMが使われていること、そして、大元のストーリーが変わっている訳ではない以上、そもそもPC版キャラソンが「各ヒロインルートのストーリーを踏まえて作られた曲」であることも理由だと思われる。
なお、エンディングでは曲名も歌い手の情報も表示されず、音楽鑑賞モードでは曲名は表示されるものの、やはり歌い手の情報は表示されない(*21)。
先に少し触れたが、本作発売前に放送されていたアニメではPC版とは違うキャラソンが用意されており、アニメキャラソン集「coccarda(コッカルダ)」も発売されている。
なお、このCDには各ヒロインのキャラソンの他にそれぞれのキャラクターのモノローグが収録され、CDではモノローグの後でキャラソンに繋げる形を取っている。
各キャラソンは基本的には各ヒロインメインの回(*22)の挿入歌という使われ方だが、トルティア姉妹のキャラソンのみ、第8話の特別仕様のオープニングで使われている。
なお、アニメキャラソンにはPC版のキャラソンの作曲を担当した「Elements Garden(エレメンツガーデン)」は関わっていない。
参考までにアニメのキャラソンとゲーム(PC版)のキャラソンをまとめた。
キャラクター | アニメキャラソン | ゲームキャラソン |
ミネット | みらくるみらい | *twinkle*twinkle* |
カリーナ | 魔法それとも愛の魔法? | White Crystal |
チェルシー | 清らかな誓い | 銀月 ~La lune de l'argent~ |
アニエス | 夢よ、ひらけ! | A ray of sunshine!! |
サルサ リトス ゴーレム(*23) |
夢のpreparation |
ふたりDEトルティア ~しあわせでいきましょう~(*24) |
また、キャラソンとは離れるが、本作のDXパックに同梱されているグッズの中に「祝福のボーカルCD」が含まれている。
そちらにはElements Gardenが新たに曲を描き下ろしたデュエット曲「LOVEandPEACE(*25)」のカリーナとチェルシーが歌う「Cool Version」とミネットとアニエスの歌う「Cute Version」の2つが収録されている。