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チョロQワンダフォー! - (2021/05/18 (火) 19:20:10) の編集履歴(バックアップ)


チョロQワンダフォー!

【ちょろきゅーわんだふぉー】

ジャンル レースゲーム
対応機種 プレイステーション
メディア CD-ROM
発売元 タカラ
開発元 イーゲーム(E-GAME)
発売日 1999年8月5日
定価 6,090円
プレイ人数 1~2人
判定 なし
ポイント ゲーム性の大幅変更
レース<探索
まさかの燃料制
シリーズ中でも非常に高い難易度
特定のユーザーからは黒歴史という声も
チョロQゲームリンク


概要

  • PS版チョロQシリーズの4作目にあたる*1
  • コース多め、ボリュームたっぷりで高評価を得た『チョロQ3』(以下前作)の後に発売された。
  • 前作のエンディング後の画面で『チョロQ4』の製作・開発を示唆していたが、実際に発売されたのは製作会社の異なる今作であった。(但し製作スタッフはタムソフトからの移籍)

特徴及び評価点

  • 町要素の充実・拡大
    • 過去のチョロQシリーズ(以下過去作)のレースメイン、あくまで町要素はサブであったゲーム構造とは大きく変わり、町要素がメインとなった。
      • 最初から町そのものを走り回り、各町の「Q's ファクトリー(以下Q's)」という場所に行ってレースに参加するという流れになっている。
      • レースの受付だけではなく、燃料の補給やパーツの変更、データのセーブもこのQ'sで行うことになる。
      • またそれぞれの町にはいくつかの宝箱があり、これを開けることによって車を速くするパーツを獲得することができる。
    • 過去作はプレイヤー以外のチョロQの存在が、街では殆ど皆無だったのに対し、今作は様々なチョロQが暮らす世界が舞台となった。
      • チョロQは人と同じような扱いとなっており、RPGさながら他のチョロQと会話することができる。
  • イベント・ストーリーの充実
    • ゲームの最終目的はワールドグランプリ(以下グランプリ)で総合優勝すること。
      • ただひたすらレースが目的であった過去作とは異なり、プレイヤーがレースに出場するためのストーリーも存在する。
      • グランプリの開催には優勝カップの返還が必要になるのだが、前回の優勝者である主人公(プレイヤー)は優勝カップを不注意で壊してしまい、
        代わりとなるものを探すべく各地を飛び回る、というストーリー。
    • レースで勝ったり、住人のお願いを聴いてあげたり、ミニゲームをクリアしたりすると、スタンプがもらえる。
      • チョロQに話しかけるだけで良いものもあれば、各街を行き来しないといけないものなど様々。
      • スタンプは全部で100個あり、全てもらうのは大変なもののやりごたえのあるものになっている。
      • スタンプを全て集めてからある人物のもとへ行くと、シリーズ恒例のあるアイテムを貰えるのだが…詳細は後述。
      • スタンプの他にも、攻略のヒントとなる「メモ」が増えていく。主人公の解説書の口調とメモ内の口調の違いはある意味必見*2
    • ストーリーが進むと過去に行くことになる。
      • 過去へ行くのは、前述の通り代わりの優勝カップを手に入れるため*3
      • 過去でもマップの形状は全体的には変わらないため、一部建物は現代と似た外観のものもある。とはいえ、きちんと現代の街と差別化されており、殆どの街が大幅に外観が変わっている。
      • 現代の自分のガレージの場所が、過去では地下迷路の入り口となっていたりなど、現代と過去の比較が楽しめるようになっている。
      • 「ゴールドシティ*4」や「ブルーシティ*5」関連の設定は攻略に直接関わるものではないものの、現代と過去の住民や街の違いから「なぜああなってしまったのか」を考えさせられる、デフォルメ玩具を元とした「チョロQ」シリーズらしからぬ闇の深い設定となっている。
  • その他
    • オプションパーツが装備可能に。
      • 汎用ではなく選んだボディに合わせた専用のデザインが用意されている。それぞれの選んだボディに合わせた専用のパーツのデザインがあるのはシリーズ中、本作と「HG」(但しこちらは一部ボディのみ)だけである。
    • UI関係では、コースマップは常に左端に表示されるようになった。
      • チョロQ3』までの3部作に比べるとサイズはやや小さめだが、自車や敵車の位置が判りにくいということは無い。
      • この仕様はPS2でのタイトル(HGシリーズなど)でも採用された。

問題点

  • ゲーム開始時に選択したプレイヤーのチョロQの車種は途中で変更できない。過去作ではボディチェンジが可能だったのだが。
    • その車種もたったの6種類。せいそうしゃなどの色物を使う事もできない
    • また、カラーバリエーションも8種類しかなく、単色のみで過去のシリーズでできたレーシングカラー等にすることもできない。そもそもカラーチェンジ自体、ストーリーを正攻法で進めると終盤でしか行うことができない。
  • コースはグランプリ専用のコースを含めても全部で10しかない(前作の半分以下)。当時のハードの性能や、ソフトの容量を考えると致し方ない部分もあるが。
  • 現代において、グランプリに参加可能になるまでは「地下迷路*6」を用いなくてはならず、町から町への移動が少々面倒。
    • グランプリに参加可能になると転送センターが使えるようになり、移動が楽になる。ただし使用するには、各町にある「ドミソビザ*7」で"ビザ"を受け取っている必要がある。
      • もっとも現代のグランプリが開催されている時点で、物語の進捗的には最終盤であり、今更転送センターが使えても…という感じはあるのだが。
      • せめて過去のグランプリ開催の時ぐらいまでには使用できても良かった気もするが、本作のタイムスリップを軸としたストーリーを意識しての仕様の可能性もある。(転送センターは現代のグランプリ開催時まで 「ネットワークのバグ」 によって使用ができない上、転送台のデザインが終盤のある街の仕掛けのデザインとの類似性がある)
  • 各町、それ以上に地下迷路の構造が複雑にもかかわらず、ゲーム内でのマップが存在しない。
    • 一応ポケットステーションでマップの確認は出来るがおまけ程度で、現在位置も確認できない。
    • コイン集めもかなり大変。集めたら集めたでどこかの街に着かないと、途中リタイヤしてしまうと没収となる。マップが無いのでにマッピングするか、攻略本を見たほうがいいだろう。中には無限回廊の手前に設置されているものもある。一応とある場所に存在する研究所でそのコインの情報を教えてくれるのだが。
      • そもそも街を行き来するためになぜ高速道路などではなく、地下迷路に潜り込まなければならないのか?という疑問が生まれるが、これについては特に理由は語られない。 恐らく当時のハードの性能の問題があったのだろう。 以降の作品でも、必ずしも全ての街間を高速道路で移動する訳では無いので、チョロQシリーズでこういった面に突っ込むのは野暮かもしれない。
  • 過去に行くには「タイムユニット*8」と「ジェットタービン*9」というアイテムが必須だが、これらの入手が少々大変である。
    • レースゲームを期待して買った層からすれば、この作業はなかなか大変だと考えられる。
    • 一度過去に行くと、グランプリへ参加可能になるまで現代には戻れないため*10、現代でギリギリ入賞した状態で過去に行くと苦戦を強いられる可能性がある。
  • メモ帳は特定の期間でないと記帳されないものがある。
    • ブラックシティのとある住民の家に、とあるイベント後、スタンプを100個集める前にもう一度家に入らないと記帳されないメモがある。他にも同様の現象が起きる、隠しコースに関してのメモもある。 もっともメモ帳に関しては、スタンプとは違って全部埋めても特典は無いのだが。
  • 一部ミニゲーム、スタンプの難しさ
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    • ミニゲームの一つである、 レッドシティのジム牧場の牛数えゲームが難しい。
      • 牧場内の牛の頭数を数える必要があるのだが、地形の高低差が大きく、初見だと坂が2つある事に気付きづらい上、草の色に紛れて牛の姿が確認しづらいため数えるのが困難。
        しかも、牛に接触すると即終了プレイ毎に牛の頭数が変化するというおまけ付きで、運が悪いといつまでもクリアできない事になりかねない*11
      • なお、牧場内にもチョロQコインが落ちており、その回収実績もスタンプに含まれる。ただし、クリアできなければコインは没収となるため、前述の仕様とあいまって回収の難易度は跳ね上がる。
    • 「ブルーシティのレースを一度もぶつからずに完走する」 という内容のスタンプがある。
      • 他のコースは「ぶつからずに入賞」となっているのだが、このコースのみ後述する難易度の高さ故、「ぶつからずに完走」となっている。
      • このコースは狭い道が多い上、かなり入り組んでいるため壁や敵車に接触せずに走ることは困難を極める。このコースで常に入賞レベルのスピードを出すのはやりこみプレイでもない限りは推奨しないが、遅すぎるのも危険。壁に接触しない様恐る恐る走っていたら後続車にぶつけられた…という事にもなりかねない。
    • 「サッカーをしてストレートでゲームに勝った」 は人によっては恐らく本作で最も入手が難しい内容の一つ。
      • ただでさえボールをコントロールするのが難しい上、フィールドはオフロードなのにも関わらず、コンピュータは敵味方含めて隠しパーツのタイヤを履いているかのようにほぼスピンせず、尚且つジェットタービンを常に使用しているかの如く凄まじい加速で挑んでくる*12ため、1点勝ち取ることさえもやっとのところを、1回も負けずに3戦を勝ち抜かなければならない。故に実力だけでなく運も絡んでくるのも難しい理由の一つ。
      • 味方のレッカー車のことも上手くサポート(ボールを取れる場面では敢えて自分がボールを味方から横取りする、ボールが壁際に行った場合はボールをレッカー車に任せる等)してあげなければオウンゴールしてしまう。逆に言えば、終盤の装備を着けているにも関わらず味方がオウンゴールしてしまう場合は、大抵は自分の操作に問題があるとも言える。 きちんとサポートしてあげれば味方も割とサポートをしてくれるので、NPCとの協力の楽しさはシリーズ中でも随一かもしれない。 但し序盤の装備の場合は味方のオウンゴール率が非常に上がる。 基本的に性能を強化してから挑む様に。
    • 「グリーンタウンのレースを一度もぶつからずに入賞する」 というスタンプで、コース終盤の坂に乗り上げてジャンプするセクションで、 坂に乗り上げた際に偶にぶつかった判定になってしまうという仕様となっており、非常に難易度が高い。 理不尽な仕様の為ストレスも溜まりやすい。
      • これを回避するには速度を落とすか、坂の右側から通り抜けるかで対策しなければならないのだが、坂を通り抜ける場所によってはジャンプ時に自車をコントロールできなくなり壁にぶつかり、速度を落とすと後続の敵車に追いつかれ易くなる。但しぶつからずに 「入賞」 なので3位を狙ってぶつからない様にすれば達成し易くなる。 但し、一応ぶつかった判定の理不尽さ自体は前作の「チョロQ3」や「チョロQ2」にも存在する。

賛否両論点

  • 過去作とはゲーム性が大きく変化したため、賛否両論点が多く、評価も分かれる部分が多い。
  • グラフィックが前作までと比べ大幅に変化しており、動きも少し「もっさり」している感じで動きが遅いと思えてしまう。
    • グラフィックに関しては基本的には(あくまでPSのゲームとして)綺麗なのだが、一部グラフィック(例としてタイヤのグラフィック)が粗い。
    • 実は、 グラフィックを作り込み過ぎてPSの性能を超えてしまい、本来のグラフィックよりも粗く表示されてしまっている・・・ というのが真相。容量の事を考えると、恐らく選べるボディが少ない原因の一つ。エミュレーターでプレイすると本来のグラフィックを見る事ができる。

  • 燃料システムの導入
    • 今作ではチョロQシリーズで初めて「燃料」という概念が導入され、燃料をなくさないようにレースをしなくてはならなくなった。
    • アクセルを踏むだけで燃料が少しずつ消費される他、既述したように「ジェットタービン」を使用することで莫大な燃料が消費される。
    • エンジンの一つ「ウルトラターボ」は数あるエンジンの中でも最高のパワーを誇るが、燃費の悪さも最高。その消費量たるや1つ前のエンジンの2倍にもなるほど。ジェットタービンとの組み合わせは特にご法度。
    • なお、クラッチも存在し、クラッチを切って燃料の消費や減速を抑える事はできる。これによる惰性走行中(アクセルOFF)は燃料を一切消費しない*13
      • 作中でも解説してくれる住民がいるが、エンジンブレーキ*14が効かなくなるため。ガス欠になった際、下り坂であればクラッチを切って惰性で走った方が速い場合もある。
      • 現実のようなクラッチを急に繋ぐことで起きる(エンジンとタイヤの回転差等による)ショックや減速も無いため、燃費に厳しいレースが増えてくる終盤はクラッチを積極的に活用することが求められる。
    • 過去作のように好きなように走り回れなくなり自由度が減った。ゲーム性としては少々複雑になったため、合わない方もいると思われる。
      • そもそもゲームで、しかもチョロQで再現されても困る!」との声もあるが、燃料システムは『チョロQ HG2』にも受け継がれる。(クラッチは廃止)

  • 挙動の大きな変更
    • チョロQ3までは少ない減速で曲がれたが、今作はしっかりと減速をしなければ素早く曲がれない挙動になっており、慣れるまでが大変。
    • 前作までのゲーム然とした挙動というよりは、GRAN TURISMOに近いレースシミュのようなやや難しい挙動になっている。前述した燃料システムやクラッチシステムもそうだが、システム自体が悪いという訳ではない*15ものの、これに関してもチョロQでそれをやる必要があったのかという声もある。
    • しかし、 チョロQシリーズ自体が型にとらわれない作風 であり、上述の 一部の街の闇の深い設定 や、本作の様な挙動や、挙動の方向性こそ異なるものの「チョロQ3」までの様な 硬派な挙動を採用しての人気がある のも事実である。
    • 出来自体は良いものの、前作までとは違いすぎる方向性に多くのプレイヤーが戸惑う事となった。

  • 難易度の高さ
    • ゲーム序盤で走ることになる「レッドシティ」「グリーンパーク」でのレースの敵車がやや速く、ハンドリングやブレーキングをきちんとしないと入賞できない。慣れていれば難易度は低いが。
    • 街から街へ行く際にミニゲーム的なステージがあるがどれも難しい。中でも「音当て峠」は音を聞き分けて正解を選んでいかないといけない上に一回でも間違えるとやり直し。燃料制との相性も悪い。正解ルートはいつも決まっている為、メモをしながら進めればクリアできるが時間がかかってしまう。
    • 過去のグランプリは、ジェットタービンの使用が前提のバランスになっているのか、非常に敵車が速い(ジェットタービン無しでは入賞すら危うい程)上、敵車の速さにバラつきがありパターンによっては非常に難易度が跳ね上がる。特に「グリーンタウン」のコースの難易度が高い。
      • 逆に、ジェットタービンの使用を禁止されている現代のグランプリでは、第1戦のオンオフ混合の「ブラックシティ」のコース以外は、基本的に適切な運転を行えば追い抜かれることは少なく、更に過去のグランプリに比べ上位勢のライバルが固定されにくいという理由もあり、かなり拍子抜けな印象を受ける。
      • 現代のグランプリの最終戦はある隠しコースで行われるのだが、特殊な路面の為、一見かなりの高難易度に思わせながらコースのある特性に気付いて対策するとあっさりと勝ててしまうため、最終戦とは思えぬ難易度となっている。コースの特性が救済措置になっているとも言えるが。
      • 但しあくまで「過去のグランプリと比べて」難易度が低いというだけであり、現代のグランプリも跳ね橋の宝箱などの高性能パーツを取れていなかった場合、非常に難易度が高い。特に上述の「ブラックシティ」のコースで1位を取るのは至難の業。
  • しかし慣れてしまえば意外と丁度良い難易度であり、別ボディでのクリアもしたくなるぐらいの秀逸な難易度ではある。

  • パーツショップの廃止
    • 過去作とは異なり、お金の概念やパーツショップが存在せず、パーツは町などの特定の場所に配置されている宝箱から入手する必要がある。
    • レースで勝てない場合に他のコースを何度も走ることでお金を貯め、より良いパーツを購入し、そしてリベンジ、といういわゆる救済処置がない。
      • 裏を返せば、資金稼ぎをせずとも入賞に必要なパーツを手に入れられるということでもある。序盤2つの町を除けば入賞せずとも次の町へ行ける為、探索を優先すれば高性能なパーツを手に入れて戻ることも出来る。
      • ストーリー進行に関わるような一部パーツは、フラグ管理や別のパーツを入手してからなど手順を踏まないと入手できないように対策されている。
  • パーツの性能表記のわかりにくさ
    • 過去作ではパーツ性能がグラフで示されていたため性能を予測しやすかったが、今作では一行だけの説明文しか記載されていないため、具体的な性能がわかりにくい。
      • 例を挙げると、ビッグタイヤは「比較的万能なタイヤ」と説明されているが、内部データではロードグリップがオンロード特化のタイヤと比べるとやや低めで少々「万能」とは言い難い性能(最もビックタイヤとレーシングタイヤ等を比べて、こちらの方がオンロードが得意だと思うケースは少ないとは思うが)である。
      • ローハイミッションは「ローとハイの2段しかないのだよ」と書かれているだけで特性*16が全くわからなかったりするなど。
      • ただしエンジンだけは例外で、「パワー」と「消費E(エネルギー)」の2項目が明記されているためパッと見でも性能を把握しやすい。
      • 他にも、レーシングタイヤは「アスファルトでは抜群のグリップだけど」と表記されており、長所を明確にしつつ短所もそれとなく仄めかすような説明文になっているのが秀逸。
  • 使い所がかなり限定されるパーツがある
    • ほぼグリーンパークのゲレンデ専用のタイヤ「スタッドレス」や、ブルーレイクでの水中移動でしか使わないであろう「おもいシャーシ」など。特に前者はQ'sからゲレンデまでの距離がやや長く、道もアスファルトのため滑りやすく走りにくいといった弊害もある。ゲレンデ前では燃料補給をしてくれるので大した問題ではないが。
    • 「ローハイミッション」に至っては、挙動に癖がありすぎて街乗りも満足に行えないような性能。ちゃんと出番のある先述2種のパーツと異なり、このパーツが必要となる状況は通常ない。
      • 強いて言えば入手できる時点(現代から過去に行くまで)のミッションの中では最高速が最も高くすでに手に入っている他2種より非常に速い*17ため、無理やり序盤にウルトラターボを入手すれば低い加速力をカバーして次のミッションが手に入るまで使うことも可能。
  • オフロード系タイヤの不備
    • 本作ではグランプリのシステム上、終盤までオフロードコースを走る事となるのだが、これまでの作品に比べオフロードタイヤの強化が無い。基本的に序盤に入手する「オフロード」タイヤか、終盤に入手する「ビックタイヤ」を使用する事になる。
      • 一応「ビックタイヤ」は「オフロード」の完全上位互換の性能なのだが、「レーシングタイヤ」等のオンロード特化のタイヤと比べると特化系タイヤとして力不足であり、オフロードコース(特に過去)の難易度を高くしている。
      • 更に上述の通り性能表記も説明分のみの為(特に「オフロード」の説明文は『オフロードでもあまりグリップが落ちない』というものの為)、ビックタイヤが上位互換である事に非常に気付きづらい。

  • スタンプ全回収の特典
    + ネタバレ注意
    • スタンプをすべて集めてとある場所へ行くと、シリーズ恒例の「アクマのタイヤ」を受け取ることができるが、もらった所でもうやるべき事も無いので今更感が強い。とはいえご褒美の様なパーツの上に、貰った際にも公式で『もうやるべきことはないので後は自由に遊んでくれ』といった旨の台詞を言われる。
      • 性能そのものは今までのシリーズと変わりはなく、一度装備すれば他のタイヤとは次元の違うグリップ力を見せつける。本作の理不尽とも言える難易度を考えれば十分の性能。説明文通り理屈じゃない!

総評

前作までとは方向性が大幅に変わった上に、非常に高い難易度ではあるものの、挙動に慣れれば秀逸な難易度であり、
多くの街・多くのチョロQの存在や、魅力的なオプションパーツ等のような、後のシリーズに影響を与えた要素も多く存在し、
自車ボディの仕様やコースの少なさ等の問題点はあるものの、総合的には良作であると言える。
チョロQ3までとは大きく異なる今作では、ユーザーによって受け入れられるかどうかが分かれる作品となった。
今作の後、開発元のe-gameは本作の要素を発展させた『HG2』や、
街の数は少ないが、燃料システムを廃止し(但し一部パーツの燃料は存在する)レース面に力を入れた『HG3』を出すこととなる。


余談

  • 2001年にベスト版(廉価版)として再発売された際には、ディスクのデザインの黄色の部分がピンク色に変更された。
  • 「ふたりであそぶ」モードは初期状態だと「レースコース3つ+ミニゲーム2つ」と少ないが、「ぼうけんに出る」のデータをロードし、すぐにタイトル画面に戻った後、「ふたりであそぶ」を選ぶと、「ぼうけんに出る」のデータの進捗度によって走れるコースと遊べるミニゲームが増える。
  • 「グリーンタウン」のBGMが、セガが1989年にリリースしたアーケードゲーム「レーシングヒーロー」のステージ1のBGMと酷似している。
  • 「ブルーレイク」にはちょっとした小ネタがある。
    + クリックで詳細
  • 「ブルーレイク」のQ'sファクトリーは建物がなく、ただそこにレッカー車のチョロQが佇んでいるだけとなっている。
    • 「ジェットタービン」と「ビッグタイヤ」、そしてその他最強パーツを装備し、勢いをつけてQ'sファクトリーの石碑をジャンプ台にし、右側の壁伝いに走ると後ろに回り込む事ができる。
    • そして背後からレッカー車に話しかけると「ようこそ。いかにも、わたしがブラックバスです」と、ブルーレイクの何処かにいる「ブラックバス*18」と同じセリフを喋る。因みにスタンプも貰える。
    • 勿論その後はQ'sファクトリーに入ってしまうが、出た後もレッカー車を押し出すことができるし、その後にまた話しかけても上記と同じセリフを喋る。
    • 改造動画によれば、同様の環境の「ブラックシティ」のうらないシスターは、Q'sファクトリーのレッカー車のセリフを喋る様だ。