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新宿の狼 - (2018/11/10 (土) 05:30:53) の編集履歴(バックアップ)
新宿の狼
【しんじゅくのおおかみ】
ジャンル
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ハードボイルド刑事アクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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スパイク
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開発元
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ワイズケイ
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発売日
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2009年2月19日
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定価
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4,980円(税抜き)
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判定
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バカゲー
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ポイント
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俺が…法律だ! 新宿を舞台にしたハチャメチャアクションゲーム 喧嘩番長ならぬ喧嘩刑事 作りは粗いがゲームとしては十分遊べる
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概要
新宿を舞台としたオープンワールドアクションゲーム。主人公である刑事・三上英二を操作してフィールドを探索しつつ事件を解決していく。
開発会社が初期の『喧嘩番長』を手掛けたワイズケイである為か、『喧嘩番長』シリーズを彷彿させるシステムを多数採用しており、
パッケージの梱包に貼られたシールに「まさに喧嘩番長の『刑事版』」と書かれている通り、同シリーズに酷似したゲームとなっている。
だが、基本はハードボイルドな刑事シミュレーションゲームなのだが、『喧嘩番長』をも凌ぐ破天荒さと自由度を誇り、いろんな遊び方ができてしまうため、
遊ぶ人によっては刑事が変な格好しながら街中の物を素手やバズーカで破壊し尽くし、因縁つけて一般人暴行するバカゲーに変貌する。
『喧嘩番長』をベースとしつつも様々な要素を取り入れている為、その実態は謂わば『新宿版Grand Theft Auto』または『龍が如くが如く』または『TRUE CRIME:Shinjuku』。
国内メーカー開発、日本を舞台にしたGTAライクゲームという希少な作品でもある。
当初はカプコンから発売される予定として2006年に発表され、開発画面やイメージイラストも多数発表されたが、
「皆様のご期待に沿えるクオリティに達する見込みが立たなかった為」として2007年に発売中止が告知される。
その後、発売元をスパイクに変え、紆余曲折の末に2009年に発売に至った。
特徴(バカゲー要素)
基本操作
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前述した通り、主人公の操作方法、喧嘩による戦闘、オープンワールドなど、基本的なシステムは『喧嘩番長』と殆ど同じ。
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ダメージを受け続けるとスタミナ(HPの最大値)も徐々に減っていく、気力を消費して必殺技を放つ、と言った基本戦闘システムも『喧嘩番長』そのままである。ついでにモーションも殆どそのまま…。
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買い物画面や自宅画面も大体は『喧嘩番長』を踏襲している。
全ての車は盗めて、壊せる仕様
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街中を走る車は車種に限らずすべて盗める(始末書が発生するが)。その際運転手を引きずり出して乗り込むのがシュール。
やっぱりGTA…
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当然自由に走ることができ、人も轢ける。盗んだ車で歩行者に向かって突っ込み、人に当たる直前で車から脱出するとペナルティなし。ボス戦では…後述。
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パトランプを載せることが可能で、あらゆる車がサイレンを鳴らしながら走れる。
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車は便利そうに見えて意外ともろく、素手でぶち壊せる。
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バズーカで主人公ごと吹き飛ばされる事態も多々起こる。どうやら車にはバズーカの攻撃を軽減する機能が無い事が原因らしい。
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主人公は防弾チョッキを着ているとバズーカ耐性がついて死ななくなる。
気力の回復手段
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『喧嘩番長』ではうんこ座りで気力回復をしていたが、本作の場合は喫煙するというもので、どこでも可能。そしてポイ捨て。喫煙者への風当たりが強い中意欲的である。
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喫煙所で吸うと気力回復速度が上がる。
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また、愛煙家のせいか走ると息切れを起こす。アイテムに酸素の缶があり、息切れを阻止できたりする。妙なところがリアル。
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これとかこれとか、煙草がアイテムとして使えるゲームはどうもバカゲーやどこかおかしい作品になる傾向があるようだ。
「俺が法律だシステム」
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通称「俺法」。逮捕の時に気力ゲージが一定以上なら選ぶことができ、「豚箱にぶちこむ」「無罪放免にする代わりに賄賂」「個人的に罰金(金額はルーレットで決定)」の三つを選ぶ。まさに汚職警官。
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選んだあと容疑者に手帳から稲妻を走らせるなど、無駄にハデなエフェクトも突っ込み所。真面目にやられると生々しいと言う事もあるのだろうが。
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ユン・ピョウの映画や『機動戦士ガンダム00』を意識しているわけではない。
逮捕関連のシステム
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まず、逮捕する前に悪人を探すのだが、その方法が刑事の勘。刑事レベルが低いと誤作動することもある。
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しかし一般人の中にも犯罪者が多すぎ。職質すれば大体は何かやっている。そこに職業や男女の別は無い。一見普通の主婦が監禁犯だったり、人の良さそうな老人が殺人を犯している事もこの新宿では珍しくない。
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しかも武術の達人、こうなったら抵抗するしかない等と反撃してくる上、割と強い。但し、しらばっくれて逃げる者やあっさり罪を認める者もいる。
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そして喧嘩が始まると一般人でもはやし立て始める。威嚇射撃をすると逃げていく。
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冤罪逮捕でも刑事レベルが上がる。冤罪逮捕能力も刑事スキルの内なのだろうか。
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その他にも、おとり用財布を落として拾ったら逮捕。おとり捜査には慎重を要するはずだが、狼には関係ない。
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イベント犯罪(?)の内容もツッコミ所満載。
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引ったくり、盗撮犯などは分かるが、痴話喧嘩の仲裁、喧嘩両成敗として双方をボコる、残念な女の子達を拳で教育、などは完全にツッコミ待ちである。
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その揉め事も、彼女に浮気を疑われる彼氏が断固として携帯を見せない為に喧嘩に発展した、家の天井の高さや階段の狭さで揉めているなど、しょーもない理由もしばしば。そして直前まで喧嘩していた人間同士が結託して主人公に向かってくるという…。
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職質でも「食い逃げ」「恐喝」「殺人」などの正真正銘の犯罪のみならず、「重婚」などの罪で逮捕に踏み切ることも。不倫は民事だし…
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職質をした市民が犯罪者ではなかった場合でも「血圧がヤバい」「浮気にキレた」など無駄な情報が表示されるのも笑い所である。
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容疑者は勿論、通行人ですら言いがかりをつけてボコボコにして逮捕出来る。俺法発動も可能。『たけしの挑戦状』かいな。
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肩ぶつけまくって怒った所を殴って逮捕しても始末書が発生しない。
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勿論銃も使える(ただし始末書の増え方は早い)。
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勿論乗っ取った車で撥ねることも出来る(ただし始末書の増え方はもっと早い)。
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DIO様よろしく「歩道が広いではないか」と言いたいところだが、交通量が少なすぎる為、結局車道の方が広い。
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一定以上溜まるとちょっとした問題が起こる始末書システムという物もあるが、そのペナルティが少なすぎ。10人ぐらい冤罪逮捕しないと中々問題のあるところまで行かない。
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始末書が50枚を超えるとタクシーが利用不可になり、始末書が100枚を超えると逆に指名手配される。何故かスポーツ紙で告知されるのはリアリティ重視なのか無視なのか。
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何故か始末書の始末が連打。16連射で10枚処理というよく分からない換算も謎。
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手配は厳しい(バズーカを持ち出してくる、新宿ではバズーカは標準装備なのだろうか…)が振り切ると別のゲームに。
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そしてそんな中でも警官を逮捕できる。
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ちなみにゲーム時間で48時間、実時間で48分逃げる必要あり。
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そして逃げ切るとボーナスとして格闘スタイルが貰える。何故だ。
その他
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チュートリアルのテキストの言葉遣いがバカバカしく、「(笑)」や「♪」が混ざっていて妙に軽い調子。そして指示に従って目的を達成すると「お見事です!」「完璧でした」とやたら褒めちぎる。説明自体はやけに丁寧で非常にわかりやすいだけに、逆に気に障るとも。
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その内容も後輩をボコボコにして取っ捕まえると言うもの。刑事の訓練として考えれば別におかしくはないのだが、銃を使って撃つことも出来るのはどうなんだろう。
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だがこのチュートリアルではロックオンや銃の撃ち方、必殺技の出し方、タバコの吸い方を教えてくれない。かなり不親切。しかしそのことすら「都合で全部を紹介することはできません」「本当に申し訳ないのですが、説明書を読んでください」「新しい発見があるかもしれませんよ(笑)」と親切(?)に教えてくれる。
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刑事ゆえ拳銃を装備している主人公だが、この銃、やたらと弾数が多い・威力が低い(溜めはある)・喰らいモーションが変と色々おかしい。
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撃った時に主人公が「ボンクラがぁ!」と相手を罵倒したり、高笑いしたりする。笑わせにきているとしか思えない。
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シナリオが進むと新宿の裏で生きる男・マダラが登場。シナリオで情報をくれるが、彼に頼んで銃を改造してもらうこともできる。連射力を上げるとすごいことになる。
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さらに、マダラはバズーカまで売ってくれる。もちろん、普通に市民にぶっぱなせる。
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ストーリーで戦闘があるたびに外に出る。律儀である。と思ったらたまに出ない。
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なお、ストーリー戦闘中も車を持ち出して轢き殺せる。その際一般人を轢き殺してもお咎めなし。治安維持活動だから仕方がない。どうも主人公だけが問題なのではなく、警察の体制に問題があるようだ。
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これもまた『GTA』や『喧嘩番長』よろしく衣装替え要素があるが、刑事の服の方が少ない。しかも一部の服を着ていると専用の台詞が通行人から聞ける。
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衣装の種類もカフェ店員・ハワイアン・カウボーイ・特殊部隊・上半身裸etc…
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挙げ句の果てにはレイザーラモンHGのアレ。もちろんその格好で格闘するわバズーカぶっ放すわ…
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初期の『喧嘩番長』も特徴的なナレーションだったが、本作も独特。言ってしまえばドキュメンタリー風、あるいは教育用に警察が作ったビデオ風である。
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ナレーションを務めたゴブリン氏はTV番組などでナレーションを経験したこともあり、雰囲気は十分。
ゲームのナレーションとしてはシュールだが。
問題点
絵面の悪さ
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PS1並のグラフィック、おかしいモーションなど、2009年のPS2のゲームとは到底思えないほど見栄えが悪い。その絵面の悪さは一時期はKOTYで話題に上がるほどに。
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プリレンダのOPムービーもそこまで美麗ではない。本編が悪すぎるためまだまともに見えるが。
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ストーリーでもムービーがたまに入るが、ここでも潔くリアルタイムレンダリング。
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当時、既に上記シリーズでは『龍が如く3』や『Grand Theft Auto IV』がPS3で出た(る)頃である。PS2だとしても時代的に考えられないクオリティの低さである。確かに当初の発表は2006年であったが、その頃のゲームだとしても低品質である。
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『喧嘩番長』も最初期はこれくらい絵面が悪かったが、そんな所まで踏襲してどうするのか。
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新宿の街は確かに再現されているのだが、微妙に古い。時代設定の都合なのかもしれないが。
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人物のデザインもおかしい。やたら顔のパーツが強調されたデザインだったりして濃い顔の人物が多い。
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特に主人公の人相がとてつもなく悪い。しかもそれが真っ正面に拳銃を構えている姿がパッケージ絵……
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パッケージ絵はプリレンダだが、ゲーム本編のリアルタイムレンダリングの顔の方もほぼ同じ顔。
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セリフ回しも含めてその辺の893よりも893っぽい。
音声関連
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ボイスがあるのだが、専業の声優ではなく俳優が演じているものが多く、棒読みの人物と自然な人物の差が激しい。
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主人公・三上英二を演じた岩尾万太郎氏の演技はうまく、声質的にも完璧と言っていいほどはまり役なのは救いである。
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また、字幕の文字とボイスの文句が一致していないという部分も多い。
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BGMがチープ。
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刑事ドラマの傑作『太陽にほえろ!』のオマージュなのか、管楽器メインのBGMが多いのだが、古臭い雰囲気を感じる。音質もあまり良いとは言えない。
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イベント戦闘や道端での戦闘など戦闘場面にはBGMが用意されているが、一種類だけ。
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逮捕した時の効果音が「チャー♪」といった感じのやけに軽快な音。でかでかと画面に映る「逮捕」の字もあってシュール。
評価点
ストーリー
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さぞ無茶苦茶なのだろう、と思えば意外と普通…どころか出来は良い。
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セリフ回しは荒っぽいものの、伏線などは丁寧に作られている。「俺が法律だ!」の決め台詞も効果的に使用されている。
何だかんだ言って暴力は振るうし、歩いてるだけの人間を撃ち殺すわひき殺すわな人間が何言ってんだという話だが。
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前半は外国人組織と暴力団をつなぐ男の存在、およびその男が流した7つの拳銃の回収がメインとなる。後半は主要人物の死者が出たり、主人公の暗い過去が明らかになったり、と結構鬱も入り、主人公の性格も段々尖っていく。そして最後はその暗い過去の原因となったある男に迫っていくが…
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カプコンが発売出来なかったのはシナリオにおける主人公の性格がヤバすぎたからでは、とも。と言うかこれCERO:Cと言うのは嘘では…?
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見栄えはともかく、登場人物は個性的な者が多い。
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物語前半で拳銃を購入した人物は本当にろくでもないやつが多く、それをえげつない方法も交えて打ちのめす主人公は痛快。かと思えばかなり重たい過去を抱えて拳銃を購入した者もおり、その人物とのやり取りもなかなか素晴らしい。
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チュートリアルでボロ雑巾(笑)にされる後輩刑事の米村だが、ストーリーでは若さゆえに失敗し、三上に叱られながらも成長していくという過程が描かれる。しかし最後は…
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人に依るがヒロイン? が意外とかわいい。基本的に男の世界の出来事である為、出番は余りないが。
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エンディングまでのプレイ時間は30~40時間ほどで、アクションゲームとしてはかなりのボリュームである。
意外と充実して自由度の高いシステム
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ADVパートのシステムは異様に親切。スキップ、ポーズ、台詞送りなど。わざわざ画面で説明されている当たりも心憎い。
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キャラ育成は格闘スタイルを選べたり、またそれが成長したり、パラメータ成長が選べたりとそれなりに自由。
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最大まで強化すると動きが若干キモくなると言うペナルティがあるにはある。
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自由時間の行動も、本当に自由である。おまけに作りが細かい。
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雀荘に行ったりパチンコに行ったりバッティングセンターに行ったり食事に行ったりコンビニに行ったりと実に生活感溢れている。『喧嘩番長』と『龍が如く』を融合させたと言うべきか。
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店には開店・閉店時間があったり、値段設定がリアルだったり、余りに治安が悪くなると店が閉まったりと細かい。
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敵対勢力と喧嘩したり通行人を殴ったり、バズーカをぶっ放したり車を奪ったり銃を乱射したりとやりたい放題できる。
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タクシーがある(&車を奪える)ので移動も苦にならない。
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自宅で仮眠を取ることができる。
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が、布団を使わない。また、主人公が寝る場所は大抵背中が痛くなりそうなところばかり…そのせいか頻繁に悪夢を見ている。
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ゲーム自体は『喧嘩番長』に似ているが、同シリーズ以上に高い自由度はまさに和製GTA。あるいは「現代版『たけしの挑戦状』」とでも言えよう。たけ挑のシステムを改善してリメイクしたらこんな感じになるのだろうか?
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留置場にぶち込んだ人間を自白させるサブゲームもある。と言うか自分からぶち込んでおいて(ry
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自白させるまでの下準備としてアイテムや会話で好感度を上げる必要がある。いよいよ何のゲームだかわからない。
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何故か改築が私費で可能。改築するべき場所を間違っていると思うのだが。
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『新宿の狼』を褒めちぎる選択肢が存在し、それを選ぶと感謝のメッセージを述べながら一気に自白。したたかなメーカーである。
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市民はランダムで湧いてくるタイプなのだが、市民同士で会話したり、主人公に話しかけたり、逮捕された容疑者を嘲笑ったりなど台詞のバリエーションが豊富。
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主人公に対する反応はその地区の治安によって変わり、低いと徹底的に罵倒されるが、高ければベタ誉めで応援してくれる。しかしその応援してくれた市民が実は犯罪者と言う事も往々にしてある。
総評
グラフィックやモーション等、見た目を気にしなければそれなりの良ゲー、バカゲーとして遊べるだろう。
むしろ、これだけシナリオ・システム周りが整っていて何故グラフィックやモーションのレベルだけが低いのかが謎。もしPS2の初期に出ていたら…と思わずにはいられない。
余談
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何故かお笑い芸人「狩野英孝」とコラボしており、2周目のサブシナリオで本人が出現する。
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2周目以外にも、街頭テレビやポスターにいたり、留置所を豪華にしていくとテレビに映っていたりする。
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ファミ通クロスレビューでは18点(4743)をたたき出した。やはり絵面の悪さが響いたか。
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クソゲーオブザイヤー(KOTY)でも審議されたが、作りは粗いがゲームとしては十分遊べるという評価に落ち着いた。
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「公式で値段をウリにしている」「ゲーム性は高いのにグラフィックがショボい」という特徴から、SIMPLE5000等と揶揄されることも。
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実際、SIMPLEプライスで投げ売られてしまった。