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タイトーチェイスH.Q. (GB) - (2013/09/16 (月) 23:29:14) の編集履歴(バックアップ)


タイトーチェイスH.Q.

【たいとーちぇいすえいちきゅー】

ジャンル レースゲーム
対応機種 ゲームボーイ
発売元 タイトー
開発元 Bits Studio
発売日 1991年1月11日
分類 劣化移植
ポイント 無茶移植

概要

トニーとレイモンドの刑事コンビが、ナンシーからの指令を受け、犯人の逃走車を追跡する事が目的のカーチェイスゲーム。全5面。

十字キー+2ボタン(アクセル、ブレーキ)で操作。十字キー↓でローギア、十字キー↑でハイギアへの切り替えとなり、1ステージ中3度までという回数制限はあるが、セレクトボタンを押すとニトロ(ターボ)が発動する。

一定時間内に犯人に追いつくとサイレンが鳴り、追跡モードに突入。逃走車に体当たりしてダメージゲージをフルにすると逃走車が炎上、停止してステージクリアとなる。

問題点

本作は1988年に業務用でリリースされた『チェイスH.Q.』のゲームボーイ移植版である。当然ながらオリジナルの魅力など完全再現出来るはずもなく、色々な部分で無理が出ている。

  • ナンシーからの音声入り指令はこのゲームのウリの一つだが、本作では綺麗にカットされてしまっている。
  • ターボを使用しない状態での自車は最高速318キロ出るのだが、画面スクロールはノロノロとしており、とてもそうは見えない。
  • 本作のステージBGMは1種類のみ。道路脇の障害物もサボテン、電柱、岩の3種類のみ。ゲームボーイだから仕方の無い部分もあるが、背景も代わり映えしないものばかり。そのせいでどの面もずっと同じ雰囲気に感じられてしまう。
  • また、犯人車との距離はオリジナルと比べると異様に長い。その分制限時間も長めに取られているが、上述の代わり映えしない状況とあいまって、非常に冗長な作りになってしまっている。
  • 後半面になるとやたら一般車が増える。常時1画面に2台出ている事もある。
  • 最終面をクリアしても、黒画面にメッセージが表示されるのみで、その後何事も無かったかのようにタイトル画面に戻る。なおスタッフロールは洋ゲーによくあるタイトル画面放置で表示される。

評価点

  • コマ落ちが激しすぎるが、ターボを使った時は多少は「速くなった」と実感できる。
  • ステージクリア後の犯人逮捕シーンは一応再現されている。

総評

ゲームボーイなりに頑張ってスピード感を出そうとした工夫は伝わって来ない事も無いが、全ての面においてオリジナルには遠く及ばない。「なぜ移植した」と言いたくなる出来である。