タイトーチェイスH.Q.
【たいとーちぇいすえいちきゅー】
| ジャンル | レースゲーム |  
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| 対応機種 | ゲームボーイ | 
| 発売元 | タイトー | 
| 開発元 | Bits Studio | 
| 発売日 | 1991年1月11日 | 
| 定価 | 3,600円(税別) | 
| 判定 | 劣化ゲー | 
| ポイント | 無茶移植 | 
 
概要
1988年に業務用でリリースされた『チェイスH.Q.』の移植版。
当然ながらオリジナルの魅力など完全再現できるはずもなく、色々な部分で無理が出ている。
特徴
トニーとレイモンドの刑事コンビが、ナンシーからの指令を受け、犯人の逃走車を追跡するのが目的のカーチェイスゲーム。全5面。
十字ボタン+2ボタン(アクセル、ブレーキ)で操作。十字ボタン↓でローギア、十字ボタン↑でハイギアへの切り替えとなり、1ステージ中3度までという回数制限はあるが、セレクトボタンを押すとニトロ(ターボ)が発動する。
一定時間内に犯人に追いつくとサイレンが鳴り、追跡モードに突入。逃走車に体当たりしてダメージゲージをフルにすると逃走車が炎上、停止してステージクリアとなる。
問題点
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道路脇の障害物はサボテン、電柱、岩の3種類のみ。仕方がない部分もあるが、背景もかわりばえしないものばかり。
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そのせいでどの面もずっと同じ雰囲気に感じられてしまう。
 
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ターボを使用しない状態での自車は最高速318キロ出るのだが、画面スクロールはノロノロとしており、とてもそうは見えない。
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犯人車との距離はオリジナルと比べると異様に長い。
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その分制限時間も長めに取られているが、上述のかわりばえしない状況とあいまって、非常に冗長な作りになってしまっている。
 
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後半面になるとやたら一般車が増える。常時1画面に2台出ることもある。
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最終面をクリアしても、黒画面にメッセージが表示されるのみで、その後なにごともなかったかのようにタイトル画面に戻る。
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なおスタッフロールは洋ゲーによくあるタイトル画面放置で表示される。
 
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ナンシーからの音声入り指令は原作のウリの一つだが、本作ではカットされてしまっている。
評価点
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コマ落ちが激しすぎるが、ターボを使った時は多少は「速くなった」と実感できる。
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ステージクリア後の犯人逮捕シーンは一応再現されている。
総評
ゲームボーイなりに頑張ってスピード感を出そうとした工夫は伝わってこないこともないが、全ての面においてオリジナルには遠く及ばない。
「なぜ移植した」といいたくなる出来である。
余談
同年3月にはゲームギアの移植版も発売されているが、こちらはセガ・マスターシステム版からの移植で、ゲームオーバーするまでプレイできるシステムになっている。
最終更新:2021年05月26日 04:35