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スーパードンキーコング2 (GBA) - (2017/01/12 (木) 23:11:13) の編集履歴(バックアップ)


注意:ここではゲームボーイアドバンスにてリリースされた、スーパーファミコンからの移植作『スーパードンキーコング2』『スーパードンキーコング3』の二つを紹介しています。両者とも「劣化ゲー」判定ですが、劣化部分の意味合いが違います。



スーパードンキーコング2

【すーぱーどんきーこんぐつー】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 任天堂
開発元 レア
発売日 2004年7月1日
定価 4,571円(税別)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 3個(ERPROM)
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
周辺機器 GBA専用通信ケーブル対応
判定 劣化ゲー
ポイント 音楽の大幅劣化
謎の追加ボス「ケロゾーン」

概要

1995年にSFCで発売された『スーパードンキーコング2 ディクシー&ディディー』のリメイク作品。
基本システム・ステージ構成*1などは原作のままだが、フィールドマップやコングファミリーのグラフィックなどが書き換えられていたり、ミニゲーム・ボスなどの追加要素がある。

問題点

音楽の大幅劣化

  • GBAの音源を考慮に入れたとしてもあまりに出来が悪い。GB『ドンキーコングランド』の方が頑張っていたと言われるほどである。
    • 特に屈指の神曲であった茨ステージと空耳で有名なジャングルステージは、人によっては曲の最初から酷いと感じるほど。
  • OPの演出がSFC版に比べて超ショボいうえに社名ロゴが飛ばせない。使われていたBGMも当然削除されている。
  • ステージ『ランビといっしょ』でキングBから逃げる際に流れる曲が「ラン、ランビ、ラン!」ではなく、何故か『スクリーチレース』でレースの際に使われる曲である「バッドバードのラグ」になっている。*2サウンドテストではちゃんと収録されているのでBGMの設定ミスである可能性が高い。『ドンキーコングランド』でもBGMの設定ミスと思われるステージが存在する。
  • 森ステージのBGMの曲名が「かぜのこうざん」。どう考えても「かぜのもり」の間違いである。
  • SFC版では微妙なアレンジ違いだったボーナスステージ開始前のBGMと、スワンキーのクイズショーのBGMが全く同じ曲になってしまった。
  • ディディーやディクシー、敵キャラクターのボイスが差し替えられており、SFC版のプレイヤーは違和感を感じる。
    • また、ステージごとに異なっていたミスした時のBGMが、ディディーかディクシーで異なるだけになってしまった。

爽快感の減少

  • 1と同様にマップが広大になり、移動スピードも遅くなっているため、マップ移動のテンポがやや悪くなっている。
  • ローリングアタックで敵を倒した際の加速がSFC版に比べて弱まっている。
  • チームアップ時、跳んで上に乗るモーションが追加された。
    • 長いモーションではないが、チームアップを使う機会は多いため、SFC版に比べてややテンポが悪くなっている。
  • その他、全体的にスピードが減少。
    • 特に4-4「コースターレース」はコースターの最高速度がかなり低下し、落下死の可能性が低くなった代わりにDKコインの入手が難しくなった。
      • そのうえ、中間部にコンティニューバレルが追加されたが、よりによってコンティニュー時は最下位から始まるためにDKコインは入手不可能。そのためDKコインの取得がことさら面倒になってしまった。本来ならプレイヤー救済のための要素が完全に足かせになってしまっている。

謎の追加ボス

  • SFC版ではイベント*3が起こるだけだった「さいかい!ドンキーコング」になぜか「ケロゾーン」というボスが追加された。このせいで「さいかい!ドンキーコング」という名前にもかかわらずドンキーは一瞬たりとも登場せず、なぜ最終エリアに行くのかが分からなくなってしまった。*4
    • 下の動画を見ていただければすぐに分かるが、「世界観に合わないデザイン」「弱い」「ネーミングセンス皆無」と三拍子揃って不評。しかも他のボスに比べて無駄にしぶとい。
    • グラフィックも微妙で、ダメージ時の動作はデス様OPに出てくるアレを彷彿とさせる。
    • 戦闘前後にクランキー・キャプテンクルールとの会話シーンが追加されているのだが、これも正直蛇足*5

面倒な収集要素

  • 前作にあった写真は今回も健在で、前作以上に面倒になっている。
    • 敵から入手するものは倒す条件がなくなった代わりに特定の敵からしか入手できなくなった。多くはステージの道中にいるものの、一部は隠れた場所にいる事もあり、探すのは面倒。
    • 前作同様、ミニゲームのクリアによっても写真が手に入るが、ファンキーのミニゲームは前作より難易度が高く、クランキーのミニゲームも難しめ。*6
    • 写真の入手法はリンクリーから教えてもらえるが、1ページにつきバナナコイン10枚と高額。
  • クランキーのミニゲームで必要な羽が各コースに1枚ずつあるのだが、どこにあるのかゲーム内ではノーヒント。ボーナスやDKコインを見つける過程で見つかることも多いが、一部は見えない場所にあったりなど非常に分かりにくい。

ほとんど意味のないDKコインの増量

  • DKコインの枚数がSFC版から29枚増えている。*7その内の15枚はスクラップブックのページを埋める毎に1枚、残りの14枚はファンキーとクランキーのミニゲームをクリアする毎に1枚もらえるのだが…
    • リンクリーからもらえる15枚の内、1枚はリンクリー以外の全ての写真を手に入れることが条件。結局その1枚で十分じゃないか。
    • ファンキーとクランキーのミニゲームを全てクリアすることでそれぞれ写真が一つ手に入るため、残りの14枚も存在意義なし。1や3のようにライフやバナナが手に入るようにすればよかったのでは?

セーブされる情報の問題

  • プレイヤーの状況は記録されないようで、再開時は必ずディディーだけになる。
    • 普通にプレイする分には問題ないが、タイムアタックをする際にはタイムロスの要因となり、地味に不親切。

改善点

  • OPによるストーリー導入部が追加されたことで、ドンキーがどのような形でさらわれたのかが分かるようになった。*8
  • リンクリーやファンキーの所に行かなくても、いつでもセーブやワールド移動が可能になり、バナナコインを消費する必要もなくなった。
  • セーブ時に残機数とバナナコインの枚数も保存されるようになった。特に残機が残るのは嬉しい点である。
  • 『ロストワールド』は、各ワールドで一度ステージを出現させておけばどのワールドから入っても出現させたステージをプレイできるようになった。
    • SFC版では、ワールド2~6ごとに決まったステージにしか入れなかったため、他のステージに行きたい場合、わざわざ移動する必要があった。
  • ある難しいステージのコンティニューバレルの位置が見直され、最難箇所の直前から再開できるようになった。

余談

  • タイトル画面の背景は沼地のエリアのためワールド3「船のはかば クレムクエイ」の一幕と思われる。実はこの背景は日本版のみに採用されているもの。北米版では船上での一幕である為、これはSFC版のパッケージの構図を基にしている模様。欧州版は船倉での一幕で、GB版のパッケージ構図でほぼそのまま流用している具合。販売地域毎にタイトル画面の背景が違う理由は不明である。

スーパードンキーコング3

【すーぱーどんきーこんぐすりー】

ジャンル アクション
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 128MbitROMカートリッジ
発売元 任天堂
開発元 レア
発売日 2005年12月1日
定価 3,619円(税別)
プレイ人数 1~2人
セーブデータ 3個(ERPROM)
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
判定 劣化ゲー
ポイント ミスマッチな音楽の数々
シリーズ史上最弱のボス「クロクタプス」

概要(3)

1996年にSFCで発売された『スーパードンキーコング3 謎のクレミス島』のリメイク作品。
『2』同様、基本システム・ステージ構成などは原作のままだが、一部のグラフィックやBGMが変更され、ミニゲームと新規エリア・ボスが追加されている。

問題点(3)

事前告知なしのBGMの総入替

  • BGMが総入れ替えされた*9のだが、そのことをまったく告知していなかったため、旧作をプレイしていたファンから不評を買った。ここまでなら個人の嗜好、ただの賛否両論で済んだのだが、そのほとんどが選曲を間違ってるとしか言いようのないミスマッチさで、更なる批判を招くことに。
    • 特に森林ステージの曲が明るいポップス調のものに変えられたことで、高難度で有名なステージ「ハラハラのこぎり」*10の雰囲気が台無しに。「ニコニコのこぎり」「楽しい森林伐採」等と揶揄されネタにされている。
      • ただ、迫ってくるノコギリという怖い面構成と、まるでそれを台無しにするやたらと明るいBGMのせいで、「GBA版の方がかえって不気味で怖い」という意見もある。…まあ、「恐怖」のベクトルがピエロ的な不気味さの方に傾いているだけであって、結局ミスマッチなことに変わりはないが。
    • 元の曲が屈指の人気曲だった絶壁ステージも明るいカントリー調のものに変えられ、高難易度の「ファイヤーロープパニック」*11の雰囲気が同じく台無し。「命懸けのピクニック」「ファイヤーロープピクニック」等と呼ばれネタにされてしまった。
      • こちらは一応ギミックが仕込まれており、「ファイヤーロープパニック」で寄り道やミスをせずに登り切ることができると、ちょうどゴールの横穴にたどり着いたところで曲が終わり環境音が入るようになっている。確かにその部分では雰囲気が出ているのだが、その工夫をする前に曲自体をもうちょっと考えてほしかったところである。
    • その他には雪原ステージの曲が批判の対象に挙げられ、「ヨロレイヒ遊園地」と呼ばれている。
    • 妙な名前はつけられていないが、ステージの明るさに反してBGMが重たい感じの波止場ステージ、なぜか工場のようなBGMの小屋ステージもミスマッチである。
    • また、川辺ステージは雰囲気にマッチした曲なのだが、蜂に追いかけられるステージ「リバーサイドレース」ではミスマッチ。SFC版ではコースター系のBGMが使われていたのだが…。
      • ちなみに、川辺ステージのBGMは地上と水中の2曲用意されており、サウンドテストには水中BGMしかない。
    • ロストワールド最初のステージ「ぼうそうエリー」はジャングルステージのBGMに変更され、エリーが走る部分のみ、これをアレンジした曲が使われている。
  • 加えて特定の場面の専用曲も軒並み削除されてしまった為、曲全体のバリエーションが減り、臨場感も削がれてしまっている。
    • 最後のステージ「ポンコツロケットでゴー」の専用曲がなくなり、汎用コースター系BGMに変更されてしまった。
    • このゲーム最大(?)の隠し要素であるバナナクイーンがクマと同じ曲
      • SFC版ではその姿にふさわしい神秘的な専用曲だったのだが…。
      • この他にもファンキーやスワンキーもクマと同じ曲にされている。
    • ラスボス専用曲を削除しておきながら、通常ボス曲は無駄に2曲用意されている。
      • アーリックとクロクタプスのみ、他のボスとは違う曲になっている。わざわざ曲を変える必要性が感じられない面子である。
    • 死亡時の曲も削除された。
  • ただし、雰囲気に合っていないだけで、曲そのものはいずれも名曲である。
    • SFC版『1』『2』と同じDevid Wise氏*12が作曲しており、氏が得意とする環境音を織りまぜた綺麗な音色はGBAにしてはかなりの高品質。
      • 特に水中ステージ*13と滝ステージの曲は評価が高い。
  • ワイズ氏いわく、オリジナル版のベース(低域)が全体的に沈んだ音色*14なので、GBAの小さいスピーカーでは再生できない問題があった。オリジナルの曲を調整しようにも時間も無く、よりはっきりとしたベース音を用いた曲を作るしか無かった、とのこと。

効果音・ボイスの差し替え

  • 今作でも効果音が差し替えられているのだが、敵のボイスを中心に妙にリアルな音や海外アニメで使われているような効果音が選ばれているため、日本人には違和感を感じるものが多い。
    • 特に「オランガタンガ湖」のボス・ベルチャのゲップの音は、『MOTHER2』のオエップやゲップーを思い出させる気持ち悪いものになっている。*15
    • 「最強の双子」ことカフ&クラウトの声も絶叫レベルだった叫びが印象的なSFC版と比べて酷い。
  • 主人公2人のボイスも変更されているが、ディクシーは『ドンキーコング64』のタイニーの使い回しであり、ディンキーの声もリアルな人間の子供の声に差し替わっている。
    • 「ゆきやまK3」のボス・ブリークの声がなぜか『ドンキーコング64』のチャンキーの使い回し。しかもチャンキーには笑い声がないせいで、攻撃が第二段階に入ったときの隙*16にボイスがつかず、ただの謎の動作になっている。こんな手抜きをするくらいなら最初からいじるなと。
  • 5-4「狙われたスクイッター」の標準が停止した際に謎の笑い声が聞こえるようになっている。雰囲気を出すつもりだったのかもしれないが、照準の仕様上頻繁に止まるので、やかましくなる。
  • ボーナスステージの「バナナを○○本あつめろ」で登場する緑色のバナナが出現する際の効果音が消滅。
    • これにより、一部のボーナスステージの難易度が上昇してしまっている。

クマのデザインの改変

  • 何故か妙にリアルな外見にアレンジされた。そのせいで世界観に合わず存在が浮いている。しかも何故か3Dでヘコヘコ動く、やはり浮いている。

一部イベントの描写不足

  • 「リバーサイドレース」の初期記録を更新した後にブラッシュに会うとバナナバードのいる洞穴に行けるようになるのだが、その過程が省かれている。
    • SFC版では怒ったブラッシュが机を叩き、その振動で丸太が落ちて橋になるのだが、GBA版では唐突に丸太が流れてくるだけ。しかも、SFC版のように石があるわけでもないのに突然丸太が止まるなど、意味不明。

新エリア・ボスの追加

  • 新エリア「パシフィカの滝壺」が登場、新たに5ステージが追加された。オマケステージの扱いなのか、普通にクリアするだけならいかなくても良い。
    • オマケステージの位置づけであるせいか、各コースの難易度は高め。中でも水に沈んだ木の中を泳ぐ「すいちゅうたんけん」と水中ステージ+強い水流の「サンゴのもり」は難しく、特に後者は「公式の改造ドンキー」とでも言えそうな高難易度で、慣れたプレイヤーでも苦戦するステージである。
  • これだけなら十分に良点だと言えるのだが、前作同様、追加ボス「クロクタプス」が不評。
    • アメーバをモチーフにしたらしいのだが、グラフィックがモロに浮いているうえにデザインも「やっつけ」呼ばわりされている。
    • しかも弱い。詳しくは下の動画を見てほしいのだが、こちらから攻撃する必要はなく、行ったり来たりしているうちにボスが勝手にダメージを受けていく。ある程度ダメージを与えると暴走するが、自滅の速度があがるだけ。いったい何がしたかったのか。
      • ダメージを与える回数は9回とロストワールドのバロンクルールに次ぐ多さであるが、他のボスに比べて時間はそれほどかからない。
    • ボス戦に登場する爆弾も顔のある変なデザインでとことん浮いている。普通のTNTバレルではダメだったのだろうか。
    • このボスが「カミソリ渓谷」のボスに据えられたことで、本来のボスであったバーボスが「パシフィカの滝壺」に左遷されるという謎のとばっちりも起きている。そうまでしてこのクロクタプスを見せたかったのだろうか?

ステージ仕様の問題

  • SFC版では暗闇のステージであった「こわがりエリー」「くらやみすいちゅうめいろ」がまったく暗くない。おそらく初代GBAの画面が暗い事に合わせて明るくしたのだろうが…。
    • 特に「くらやみすいちゅうめいろ」は「明かりをつけて消える前に進む」というステージコンセプトがぶち壊し。このステージが唯一の見せ場である敵(明かりを点けてくれるため敵かどうか微妙だが)「グレーミンブルーム」涙目。
    • この問題は1と2にもあり、特に1の「やみのスイッチトンネル」は同じようにステージコンセプトがぶち壊しである。
      • 『ドンキーコングランド』のように、明かりが消えている場面では描画を抑えるという方法もあったはず。
  • 一部のステージで乗ることになるそりのスピードがSFC版よりも遅くなり、代わりにジャンプ力が増加。
    • これにより、5-2「とまらない とめられない」では衝突したり落下したりする可能性が高くなっている。
    • また、SFC版のような小ジャンプが出来なくなったので、5-2「とまらない とめられない」の2つ目のボーナスバレル前にいたバズがいなくなっている。
  • ロストワールド最初のステージ「ぼうそうエリー」はエリーの走るスピードがかなり遅くなり、難易度が激減。
    • その代わり、パリーの仕様変更と相まって、パリーがバズにぶつかりやすくなった。
  • 同じくロストワールドの第2ステージ「タル100れんぱつ」では横から鉄タルに触れるとダメージを受けるようになった。また、下へ戻ることができなくなっている。
  • 最終ステージ「ポンコツロケットでゴー」は操作が左右逆になっていない代わりにバズにぶつかるとダメージを受けるようになった
    • このため、やや適当でも進めるSFC版と比べて難易度が激増。最終ステージにふさわしい難しさとなった。ちなみに、赤バズは倒せなくなっている。
    • コンテニューバレルがなくなっているが、後半は途中に燃料が配置されているため、SFC版に比べてかなり楽になっている。

操作性の劣化

  • アニマルフレンド「エリー」はSFC版に比べて色々と操作面が難しくなっている。
    • まず、慣性が強い。1と2に登場したランビにも慣性はあったが、GBA版のエリーは空中での慣性が随分と強い。
    • 落下速度が速い。場所によっては画面から見えなくなるほど。
    • コークスのように持ったタルが地形を貫通しなくなった。
    • 水の吸い込みがLから↓+Rと面倒になっている。

敵の仕様の問題

  • 敵のスピードが全体的に下がっており、場所によってはディクシー達より少し遅い程度のスピードで迫って来るクラスプは特に顕著。
  • 画面外にいるクラスプは移動しない。このせいで一部のクラスプの存在意義が薄くなっている。
  • 鉄タルが緑バズを貫通しなくなり、一部のステージが面倒になった*17
  • アーリックは見えない高さから降りてくる事がなくなり、またチームアップで上の足場に上れる。このため、SFC版では考えられないスピード撃破が可能。
  • スクワーターは攻撃間隔が短くなり、攻撃自体もSFC版に比べて激しくなっているが、水の吹き飛ばし力が小さくなっている。
  • カオスは第二段階で頭が追いかけるスピードが下がっており、攻撃であるビームをほぼ真下にしか撃たなくなった。
  • ブリークは第二段階の攻撃スピードが上がったが、雪玉を投げるスピードは下がっている。
    • また、オリジナル版ではブリークの登場ラインが2段だったのが、1段に削られてしまっている。

その他の変更の問題

  • 2以上にローリングアタックで敵を倒してもあまり加速しない。
  • GBA版の2と同様、チームアップ時に跳んで上に乗るモーションが追加され、ややテンポが悪くなっている。
  • ボーナスで失敗した際、すぐに暗転するSFC版と違い、BGMが終わったところで暗転する。このBGMが地味に長めなため、テンポが悪い。
  • 2-1「ジャンピングスパイダー」*18では本来チームアップが必要な場所があるのだが、壊せる壁が普通に開通しているため、必要なくなっている。
    • ちなみに、そこにはコインがいるのだが、SFC版と同じ方法ではコインを倒せなくなっている。また、SFC版では壁を壊すために置いてあるTNTバレルがそのまま残っており、上手くやればTNTバレルでコインを倒すことができる。もしかしてこれが正答なのだろうか?*19
  • 壁のない画面端に見えない壁があり、一部のステージではタルのスピードが遅くなったのと相まってコインを倒すのが簡単になっている。
    • また、コインを倒した時点でDKコインが取得できるようになったため、一部ステージのレイアウトが意味のないものになっている。代わりに難易度が低下しているが…
  • 落下の判定が異様に強くなっており、ディクシー達が画面下に近づくと何かに吸い込まれるように落下する。
    • このため「ながれゆくタル」ではタルに乗っているのに落下、「ファイヤーロープパニック」ではタル大砲に入っているのに落下などの珍妙な現象が発生する。
  • ロストワールドの岩を一度に壊すことができなくなった。
    • ブーマーの小屋に入る→ボーナスコインを渡す→岩を破壊してもらう→小屋から出る、という一連の手順をいちいち踏まなくてはならず、岩を破壊するアニメーションがスキップ不可なこともあり、非常にテンポが悪い。

ほら穴の記憶ゲームがSFC版よりも難しい

  • 後半になると覚える回数が増えるのはSFC版と同様だが、その回数がSFC版より多くなっている。
    • 特にファンキーコプターで行ける3つのほら穴はいずれも10回以上。記憶力のよくない人はメモを取るか、あるいはよほど運がよくない限りクリアは困難。
  • ちなみに、SFC版はクリアする毎に回数が増えて行くのだが、こちらは場所によって回数は固定となっている。

ミニゲームの追加

  • SFC版にあった「ポイポイゲーム」*20が削除され、新たにミニゲームが追加された。完全クリアのためにはノルマを達成しなければならないのだが、やる気が失せる。
    • 「ポイポイゲーム」は、操作方法が同じブリーク戦の練習という側面もあった。
    • 特にファンキーのミニゲームは操作がやや難しい上に全てクリアする必要があり、かなり面倒。2と3は簡単なのだが…。

改善点(3)

  • 前作(GBA版2)よりも曲・グラフィックの出来がよくなった。
  • BGMの問題は、逆に言えば「合っているステージはとことん合っている」ということでもある。前述のとおり、水中ステージや滝ステージの曲の評価は高いし、桟橋ステージの曲は夜間を舞台にした追加コース「あらしのまえ」でその真価を見る。また、森林ステージの曲も追加ステージ「すいちゅうたんけん」にはマッチしている。要するに、使用場所さえ間違えなければよかったのだ。
  • 任意で読み飛ばせなかったセリフが任意で読み飛ばせるようになった。
  • 『ドンキーコング64』のコングクルーがファンキーのミニゲームに(ちょい役として)出てくる。特にチャンキーの登場は貴重。

その他

  • 発売後すぐに公式サイトでチートコードを公開してしまった。使わなければいいだけの話なのだが、隠し要素をさっさと公開してしまうのは如何なものか。
    • ちなみに、SFC版と同じに見えて仕様が変更されたチートコードもある。
      • ボーナスコインが全て手に入るチートコードはボーナスステージをすべてクリアした状態となっている。そのため、ノーミスでクリアすればクリア時間は2時間を切れる。
      • DKバレル消滅のチートコードは、必要な場所には残るSFC版と違い、本当に全て消滅するようになった。
  • 余談だが、ファンキーコングのミニゲームは、実はレア社のNESゲーム『Cobra Triangle』(国内未発売)をベースにしている。

総評

いずれのゲームも元が名作でハードルが高かったこともあるのだが、細かな技術不足や謎の仕様変更が批判の的となり、あまり良い評価を得られず残念な移植となってしまった。
現在ではSFC版がバーチャルコンソールで配信されているため、携帯機でどこでも手軽に遊べるという利点や上述の改善点を加味しても、今からGBA版を選ぶ理由は薄くなっている。