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SIMPLE2000シリーズ Vol.61 THE お姉チャンバラ
【しんぷるにせんしりーず ぼりゅーむ61 ざ おねえちゃんばら】
ジャンル
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血みどろ剣劇アクション
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対応機種
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プレイステーション2
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発売元
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D3パブリッシャー
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開発元
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タムソフト
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発売日
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2004年8月25日
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価格
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2,000円(税別)
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レーティング
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CERO:18歳以上対象
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ポイント
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ゾンビだから無問題
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SIMPLEシリーズリンク
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概要
D3パブリッシャーの低価格ソフト群・SIMPLEシリーズのPS2ブランド『SIMPLE2000シリーズ』の61作目。
露出全開のセクシーコスの主人公が、日本刀でゾンビを切り捨てていく無双スタイルのアクション。
色んな意味で独特すぎるゲームとして話題になり、その後は地球防衛軍シリーズと同様、SIMPLEシリーズからフルプライス化された数少ないシリーズとして大きく成長した。
ストーリー
西暦20XX年、東京。荒廃した時代に憎みあう姉妹がいた。
父親と2人家族で育った「彩」は厳しい父と剣術に明け暮れて育った。しかし、父が何者かに殺害されたことを知り、復讐を誓う。
母親との2人家族で育った「咲」の母は苦労の末、病に倒れて死んだ。
剣に生き、自分と母を捨てた父を憎んで育った咲は、ついに父を倒す。
太古の秘法を用い愛する母親を復活させようとする咲。自分の母親を完全に生き返らす為には、腹違いの姉である彩の心臓が必要であるという…。
恩讐と怒りが渦巻く中、姉妹の戦いが始まった。
(公式サイトより転載)
特徴
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剣戟×セクシー
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主人公の「彩」は、水着一丁の身体にテンガロンハットと日本刀一振りというワイルディッシュないでたちでゾンビの群れに切り込んでいく。
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半裸美女が押し寄せるゾンビを切り捨て、血飛沫を浴びながら突撃するというセクシーと言っていいのかどうか迷う絵面がこのゲームのメインとなる。
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条件を満たすと、新しいコスチュームも開放される。
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攻撃は□ボタンの剣撃がメインとなるが、タイミングよくポンポンと□ボタンを押すことで「Coolコンボ」と呼ばれるコンボになる。
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連打ではダメで、コンボを使いこなすには独特の慣れが必要。
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コンボの中間にボタンを押したり□ボタンのタイミングを変えることで、後述のクイックリロードや「狂乱艶舞刃」と呼ばれるデンプシーロール攻撃にも派生できる。
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ゾンビの血飛沫を浴び続けると「穢れゲージ」が溜まり、これが最大値になると彩は「暴走」状態になる。
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攻撃力が3倍と大幅に上昇して速度や攻撃範囲も上がるが、喰らうダメージも上がる上に体力が徐々に減ってしまうため使いどころを間違えると致命的。
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穢れゲージは、ステージに設置されている女神像に触れたり、アイテムの「女神像」を使うことで初期状態に戻せる。
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暴走状態でないと倒せない敵もいるので、穢れゲージの管理は重要である。
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ゾンビを斬っていくと画面左下の剣型のゲージに血が溜まっていき、血脂で刀の切れ味が落ちていってしまう。
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肉に食い込んで抜けなくなったり攻撃力が下がったりと弊害が大きく、定期的に血を払い落とす(銃で言うところのリロード)必要がある。
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リロード1回で血は完全に落とすことができるが隙が大きく、高難易度だとリロードの間に攻撃を受けること必至。
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そこで活躍するのがクイックリロード。コンボの合間にリロードすることで、隙の少ないクイックリロードになる。そのままコンボも継続可能。
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通常のリロードより落とせる血の量は制限されるが、高難易度ではほぼ必須テクニックになる。
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レベル制で、経験値は敵を倒すことで出るイエローオーブの取得で溜まる。ヒット数が増えると大きいオーブが出てくるようになり、経験値の獲得量も増える。
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通常状態では穢れゲージを上昇させ、暴走状態では体力回復になる赤いオーブ(血晶)も重要。
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その他にも、能力値を上げるアイテム、回復や一時的なドーピングに使えるストックアイテムなどが拾える。
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ゾンビだから大丈夫
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本作では首や手足が落ちる「部位欠損」が頻出するが、敵が人間でなくゾンビなためOKとなっている(らしい)。
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とは言えSIMPLE作品初の18歳以上指定ゲームで、現行のシリーズでも基本的にCERO:Z(18歳以上対象)である。
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バラバラになって散るゾンビたちはかなりシュール。
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難易度はEASY・NORMAL・HARD・VIOLENTの4種類。
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ノーマルクリアでハードが、ハードクリアでヴァイオレントが追加される。クリアするのは最終面だけでもOK。
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ヴァイオレントは敵体力5倍・被ダメージ4倍というとんでもないものになっていて、やりごたえは大きい。
評価点
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キワモノ路線を恐れない勇気
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「セクシー」「ゾンビ」「スプラッター」という色々と揉めそうな題材を纏めて、一つのゲームにしたこと自体がかなりの英断。
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ニッチ路線の方が売り上げが確実なのだろうか、コアなマニアもつくし…。
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演出関連
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ゾンビやキャラクターのグラフィックは前歴のないSIMPLE作品としては非常に優秀で、よく頑張っている。
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画面に血しぶきがどんどん飛んだり、演出面で工夫している点も多い。
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胴体のなくなったゾンビが足だけで攻撃してきたりもする。
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従来のゾンビゲーとは一味違うアクション性
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押し寄せるゾンビをばっさばっさと爽快に切り捨てるというのは、これもまたありそうで無かったもの。逃げ回ることも無く、真正面からゾンビをバラしていく。
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独自システム、特に「Coolコンボ」はこのゲームを大きく特徴づけており、単なる無双系ゲームに終わらなかった成功要因として大きい。
賛否両論点
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ボリューム不足
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全6ステージという、無双系アクションとしてはかなりの短さ。
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メディアがDVD-ROMではなくCD-ROMなので、長尺の3Dアクションは厳しかったのかもしれない。ならフルプライスでも…。
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加えて成長が遅いため、後半ではやけに苦しむ羽目に。
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システムが今一つ練りこみ不足
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コマンド入力は無く、コンボを出すには□ボタンを攻撃モーションにあわせて目押しする必要がある。モーションは血脂によってもかわるため、いっそ連打だけで突き進むほうが早い。
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居合いが何故か無意味。広域攻撃だが、わざわざ使わなくてもジャンプキックで回りの敵を薙ぎ倒せてしまう。加えて居合いは体力を消費する。
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ゾンビは最終的には足だけになるため、オブジェクトに引っかかって見えなくなることも多い。最初のステージのバス停留所のあたりのように「フロアの敵を全滅させると先へ進める」という箇所では、「全滅させたはずが引っかかって生き残っていた」ということが起こる。
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血飛沫と部位欠損の都合上、乱戦になると処理落ちすることも。
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また、厳密にはシステムのミスではないが解説書に誤植がある。それも結構重要な部分。
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カメラワーク
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カメラの視点とキャラクターの視点が合わないことがあったり、狭い場所で視界が悪かったりとどうにも見づらい。病院ステージで画面外から飛び道具を使ってくるゾンビが出てくるが、これがなかなか厄介。
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R3ボタン(Rスティック押し込み)による視点リセットはあるが、これをそれなりに多用しないときついだろう。
総評
デザインの面白さ、テクニックを求めるシステム、何よりコンボを繋げてゾンビを斬って斬って斬りまくる爽快感は好評をもって迎えられた。
多々見受けられる細かい粗の分は差し引かねばならないが、それでも後のシリーズ化に繋がったのは基礎部分が本作で出来あがっていたということが大きいと言えよう。
予算を取ってフルプライスで出してくれれば、もっと楽しめる出来だったかもしれない。
一方で、SIMPLEシリーズでなければこういったアイデアの作品は生まれなかったかもしれないのもまた事実ではあるが。
余談
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その後シリーズ化されたのは既に述べたが、更にインディーズに近い形で2度実写化されている。
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レンタルでは『ギャルバサラ』『おっぱいチャンバラ』と同じく、セクシーアクションの棚にあることが多い。若干違う気もするが…。
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本作の時点ではまだ彩のキャラが定まっておらず、後から見返すとちょっと面白い。
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「あたしの名前は、彩。剣の扱いだけは誰にも負けないちょっと変わった女の子よ。」という自己紹介は後のクールなキャラとのギャップが激しく、現在でもネタにされる。
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本作、及び『THE ALL★STAR格闘祭』でのゲスト出演時での彩役の声優は富永施津子氏だが、『2』以降は甲斐田裕子氏に変更された。