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パップ・ブリーダー - (2011/10/08 (土) 12:44:35) の編集履歴(バックアップ)


パップブリーダー

【ぱっぷぶりーだー】

ジャンル 育成シミュレーション
対応機種 セガサターン
発売・開発元 サイ・メイト
発売日 1996年11月1日
ポイント 何だその容量は

概要

  • 5人の女神候補生から一人を選び、神達の使いである「パップ」達に指示を出して操り、ミッションをこなして女神を目指して行く。
  • エロ漫画家兼イラストレーター・李KPAをキャラクターデザイナーとして採用。彼は二種類の絵柄を使い分けるのだが、本作で使用しているのは「デッサンが崩れている」と言われるタイプの絵柄である。

システム

  • プレイヤーは5人の女神から一人を選択する。
    • 女神は台詞や選択可能ミッション、ボムである奇跡の効果が異なる。奇跡の効果が極端に異なるのだが、好みで選んでも何ら問題ない。
  • その後、プレイヤーが操る事になる5種類各4匹のパップから5匹を選ぶ。
    • パップ達の性能はランダムで決定される。足が速い・攻撃が強い等の特徴も表示されるが、詳細なステータスは不明。
  • ミッションを選択後、パップ達に指示を与えてミッションをこなして行く。
    • ミッション内容は「敵を全て倒せ」という単純な物が多いが、「ペンキで全ての木を塗れ」「春の精霊を連れまわせ」という物も。
    • パップ達には移動方向とアイテム使用。叱ると誉めるのコマンドが選択できる。パップには女神との友好度が設定されており、友好度が低いと指示を聞いてくれない。
      • 逆の言い方をすればそれしか出来ない。具体的に「この敵を攻撃しろ」といった支持はできず、対象にしたい敵の方向へ歩かせて、パップ本人が気付いて殴るまで待たなければならない。

長所

  • 放牧的なBGMは中々優秀。特別高く評価するような声は聞かないが。
  • パップ達に明確な指示を与えられないのはヤキモキするが、そのまともに指示を聞いてくれないパップ達を駆使して攻略して行く過程は妙にハマる。徐々に言う事を聞いてくれるパップはそのデザインも相まってなかなかに可愛らしい。

短所

  • キャラクターグラフィックが極端に人を選ぶ。デッサンが崩れているとも言えるし、80年代初期アニメ風の顔をしている女神達は、正直好みが分かれるところ。
  • ミッションの成功速度によって評価が変り、総合評価が高ければ女神候補生ははれて女神になるエンディングを迎えるのだが、女神が現在の環境をちょろっと喋って一枚絵が表示されるだけ。
    • 女神の台詞はウインドウに表記されない。音量が小さいと聞き取り難く、更に声優達の滑舌もそれほど良いわけではない。
  • そして何より、これらの情報をまとめるセーブデータの容量が驚きの90。ちょっとしたRPGほどある。
    • 『プリンセスメーカー2』の容量が28、本体デフォルト最大容量が463である事を考慮するとこの容量は異常。そんなにデータが必要か?

総評

 一応セガサターン系の雑誌の読者レースにて高い評価を得ていた時もあったのだが、見た目のハードルの高さ・あっけなさ過ぎるエンディング。そして怒涛の容量90。不可思議な魅力を持っているゲームではあるのだが、セガサターンの拡張ラムが壊れやすい事も相まって、セーブデータにこんなに容量を食うゲームを好き好んでやる者は滅多におらず、メーカー共々多くのソフトの中に埋没していった。