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World of Warships - (2016/10/26 (水) 23:53:34) の編集履歴(バックアップ)


World of Warships

【わーるどうぉーしっぷす】

ジャンル アクション
対応機種 Windows、Mac OS X
メディア ダウンロード
発売・開発元 Wargaming.net
発売日 2015年9月17日正式サービス開始
【Mac】2016年5月16日
定価 基本無料
プレイ人数 24人
判定 なし
ポイント World of Tanksの海戦版
歪な艦種間のバランス


概要

World of Warships(通称:WOWs)はWargaming.netが運営する基本無料のMOアクションゲームである。
プレイヤーは軍艦を操り最大24人でチームに分かれて、敵艦の撃破や敵陣地の占領を行う。
日露戦争~冷戦初期までの各国の軍艦が登場し、一部には未成艦や計画艦なども登場。
『蒼き鋼のアルペジオ ~アルス・ノヴァ~』とのコラボレーションでも話題になった。


システム

ゲームルール

ランダム戦

WOWsのメインとなるゲームモード。プレイヤーが2チームに分かれて対戦する。
プレイ開始すぐには遊べないので後述するCOOP戦である程度経験してからプレイできる。

  • 通常戦
    • 敵味方それぞれ陣地を持ち、互いの陣地を占領を狙う。
    • 陣地の占領か敵艦船の撃沈で得られるポイントで規定ポイントを取得したチームが勝利。
    • 高Tierでは選択される確率が低い。
  • 制圧戦
    • マップに複数の中立陣地が配置され、それらの奪取を狙う。
    • 基本は通常戦と同じだが、陣地を占領すると徐々に占領チームへとポイントが加算される。より多く陣地を占拠した方がポイント破溜まりやすい。
  • 要塞戦
    • 高Tier艦のみがプレイできるモード。マップの沿岸に要塞が配置されそれらを占領する。
    • 全ての敵艦撃沈か要塞の占領や無力化で規定のポイントを取得したチームが勝利。
    • 占領した要塞は沿岸砲で砲撃や偵察を行って占領したチームを支援してくれる。
  • 中央攻略戦
    • マップ中央に3つに分かれた円形のエリアが登場し、各エリアの占領を狙う。
    • ルールは制圧戦に近いがエリア占領すると、そのエリアとそれより外側にあるエリアが同時に占領される。
      • 円の中央に近いエリアを占領するほどより多くの陣地を占領できるが危険が伴う。

COOP戦

対戦相手がCPUというだけでランダム戦と同じ。

ランク戦

アカウントレベル11になる事で解放されるモード
期間限定で開催されるイベントの様なモード。ルールは制圧戦のみだけとなる。
参加にはTier制限が掛かるので、それに応じた艦船を持ってないと参加できない。
ラウンドで勝利すると☆が貰え、規定数の星がたまるとランクが上がる。
ただし負けると順位が1位以外だと☆が減り、ランクに必要な☆が維持できないと降格する。
ランク昇格時には特別なアイテムとボーナスの☆が1つ貰える。

チームバトル戦

アカウントレベル12になる事で解放されるモード
特定のメンバーとチームを組んで戦うモード。フレンドなどと遊びたい時に使う。
マッチングは適用されないのでTierに関わらず自由な艦で戦える。
対戦人数は7vs7で限定される。

艦種

駆逐艦
速力に優れ隠密性と機動性に優れた艦種。
魚雷積んでおり、高射程・高威力で当たると戦艦ですら大ダメージを与え、浸水させれば更なる損害を与えることもできる。
艦影の小ささから被発見距離がかなり短い為、敵の虚を突いて魚雷をばらまいて逃げるヒットエンドラン戦術が得意。
装甲が薄く耐久力も低いので砲撃戦は苦手で、防空能力もそこまで高くない。
消耗品には最高速度を上げる『エンジンブースト』や視界を遮る『煙幕』等、長所を伸ばす者が多い。
戦艦に対抗できるユニットの位置付けになっている

巡洋艦
駆逐艦と戦艦の中間に位置する艦種。砲撃戦も得意だが、雷撃戦、索敵、艦隊の護衛等といったマルチロールの活躍が期待できる。
艦の特性が装備・軽巡洋艦か重巡洋艦等で役割が大きく異なる特徴がある。
良好な機動性持っており、砲撃に関しても搭載砲が多く手数を活かした攻撃も、防空能力を活かした主力艦の護衛にも回れる。
魚雷を積んだ巡洋艦も居り、駆逐艦の様な一撃必殺狙いもできるたりする。

搭載できる消耗品には敵や魚雷の探知距離を伸ばせる『水中聴音機』や防空能力を飛躍的に高める『対空砲火』等防御より物が多い。
駆逐艦に対するアンチユニットに位置付けられる

戦艦
超射程・大火力・重装甲の三拍子を備えた艦。前線の押し上げや敵の掃討などに威力を発揮する。
大型の主砲を持ち最大射程距離は数十キロも有り、威力はまとも当たれば小型艦を容易く沈め、装甲は小口径砲も物ともしない。
その代わり機動性や速力は劣悪で、主砲塔の旋回時間・攻撃間隔も長いので扱うのにそれなりの技量を要する。
消耗品には射程をさらに伸ばす『水上観測機』や損傷の一部を修理し全艦種で唯一耐久力を回復する『応急工作班』がある。
巡洋艦に対するアンチユニットに位置付けられる

空母
主砲を持たない代わりに艦載機を運用する能力を持つ艦
戦闘機・雷撃機・爆撃機を搭載しており、航空偵察・制空戦斗・艦船攻撃を行う。
戦艦も超える射程はあるが空母自体は火力は皆無に近く、装甲も薄い。
艦載機は中隊単位で出撃し、プレイヤーは各飛行中隊を指揮する。戦闘中に撃墜された艦載機は予備機以外で補充されないので搭載機が全て破壊されると副砲と機銃以外での攻撃手段は無くなる。
空母のポテンシャルを発揮するには操艦以外にも艦載機のマネージメント能力が要るので空母乗りは状況判断力が求められる。


評価点

簡単操作/カジュアル向けのデザイン
  • 小さな駆逐艦や巨大な戦艦・空母も基本的な操作はマウスとWSADキーそれに装備切り替えの為の1~3、RTYUキーでほとんどの操作ができる。
  • 軍艦は多数の装備を備えているもののWOWsにおいては、実際に使うのは主砲や魚雷と空母の場合は艦載機のみなので、対空や副砲はCPUが自動で対応する。なので艦の操作に集中しながら戦うことが出来る。
  • チュートリアルもしっかり整備されており、プレイヤーレベルに応じて段階的にゲームモードも解放されていく。
    • レベルの低いうちは、対人戦のマッチングにも制限があり、いきなり高ランクの相手に当たる事もない。
    • CPUと戦行うCO-OPバトルもあるので慣れないうちはそちらから始めて腕を磨こう。
バラエティ豊富な数多くの軍艦
  • 第一次大戦から冷戦初期までの水上戦闘艦が数多く収録されており、有名な物からマイナーな物まで数多く実装されている。
    • Wotと同じく各国の各艦種ごとに開発ツリーが存在し、1ツリーあたりの艦艇数はおよそ7~10隻ほどである。
    • サービス当初は日米ツリーのみだったが、後にソ連、ドイツ、イギリスなどのツリーも追加され10月26日現在、無料で入手できるツリー艦は5ヵ国115種、課金で入手できるプレミアム艦は8ヵ国31種に上る。
    • 課金で購入するプレミアム艦には東郷平八郎の乗艦で有名な戦艦三笠やソ連の巡洋艦アヴローラなど日露戦争時代や戦艦ダンケルク等の戦時中機体も存在する。
      • プレミアム艦は経験値等にボーナスが付く
    • 世界各国の艦艇が多数収録されており、またTier制によって下位艦は下位艦同士で、上位艦は上位艦同士でマッチングされるため、各々の好きな艦艇で遊ぶことができる。
    • ツリーには実際に就役した艦のみならず、未成艦や計画艦も実装されている。
      • 巡洋戦艦天城やドイツの未成戦艦H級といったマニアにはお馴染みの艦から、奇抜な形をした大和型戦艦の初期計画案などこちらのラインナップも幅広い。性能は史実の設計図に基づいているが、モジュール開発によりゲームオリジナルの近代化改装がなされる場合もある。
美麗な船体モデル
  • 艦船の3Dモデルの完成度は高い。機銃や副砲なども細かい所までに作りこみがされている。まるで実際に動くウォーターラインシリーズである*1
  • 『蒼き鋼のアルペジオ』に出てくる霧の艦隊達の艦も登場する。モデルは流用だが、特徴的な文様などの細かい所はバッチリ再現されている。
    • 期間限定のミッションで特定の条件を満たすことで入手が可能。課金ではない。
    • ゲームの都合上、光学兵器だの、超重力砲等はさすがに使えない。流石に使えたりしたらゲーム自体が崩壊するので致し方ない所ではあるが。
      • 一応クラインフィールドはダメージ演出として再現されている。
    • アルペジオ艦には千早群像や霧の艦隊のメンタル・モデル達を艦長として載せることが必須になる。
      • 設定を変更することで彼女たちの声をシステムボイスにすることもできる。
  • 入手できるイベントがWA(WOW ASIA)サーバーのみ開催なので、北米やヨーロッパなどでは使えない。
課金がそれほど必須ではない
  • 姉妹作であるWorld of Tanks(以降WOTと称す)は課金弾や優遇された課金機体などが問題に上げられているが、本作は成長要素か補助になる消耗品への用途が主で課金機体もそれほど強すぎないので、課金が直接勝敗に繋がる事はさほどない。

問題点

艦種間のバランス
  • 空母はアウトレンジから一方的に避けにくい攻撃をしてくるので厄介極まりない。正式サービス開始初期は猛威を振るい度重なる弱体化を受けているが未だに強い艦種である事に変わりはない
    • 艦載機を考えもなしに敵の密集地帯に突っ込ませればあっと言う間に撃墜されて丸裸にされるので、ただ突っ込ませればいいというわけでもない。
    • 艦攻の雷撃は非常に厄介で複数の魚雷を艦の真横から一斉に縦列で打たれるので、小型艦は兎も角大型艦には相手の戦闘中隊が消耗で減損してない限り避けようがない。
      • 対策は味方と密集して対空弾幕を貼って敵機が落ちるのを祈るか、味方空母の戦闘機隊に任せるしかない。
  • 戦艦の存在意義も一部の艦を除けば疑問視されている。
    • 動きが遅く回避が難しいので距離は取りたいが、戦艦というのは全体的に遅くそれが難しい。
    • 最も怖いのが駆逐艦。被発見距離ギリギリから避け辛い魚雷を垂れ流してくるのだが、幾ら戦艦の射程が広くても探知は難しく戦艦のこちらは見つかりやすというジレンマを抱えており、主砲の弾速は遅い傾向があるので撃退も難しい。
      • 高Tierの駆逐艦ともなると陣営によっては恐ろしい勢いで、隠蔽性を利用して見えない砲撃を加えてくる。高Tierではソ連駆逐艦に燃やされて沈む大和なんて光景も。
    • アンチユニットである巡洋艦にも喰われている面がある。
      • 徹甲弾こそ通用しなくても榴弾による間断ない射撃は脅威その物。初期の巡洋艦ともかく後期の巡洋艦は戦艦ともそん色ない射程を持ち、戦艦ですら榴弾で燃え盛る松明と化しじわじわとなぶり殺しにされる。機動性はそこそこ高いので主砲は回避されてしまい、戦艦は次発装填の間は打たれ放題。巡洋艦のアンチユニットというアイデンティティーは何処。
ゲームスピード
  • カジュアル寄りのゲームとはいえ船という都合上、動きはもっさり感が漂う。
    • 大型艦になるにつれ操作は難しくなり、旋回などもゆったりしているので緊急回避など難しい
    • 移動も遅めで海上という島を除く障害物がない都合上、見える敵はただ打ちまくる大味なプレイにもなりがち
    • 1ゲームの時間も10~20分とWOTに比べると長めになる。
実装艦の偏り
  • メインの第二次大戦期における実在した艦の兼ね合いもあるが、艦の実装数やツリーにある艦種に偏りがある。
    • とは言え第二次大戦時でまともな海軍を持っていた国は限られている都合上仕方ない面もある。
      • 空母に至っては、大戦中では日英米しか実用化しておらず、本実装が進んでない英独ツリーはともかく日と米に空母が偏っているのは致し方ない。
    • 一つの艦のモデルを作るのに長期間掛かるという事も実装艦の偏りに拍車をかけている。戦艦ともなると何しろ全長が都庁ビルを超える事もあり、高さも高層ビルクラスの物を艤装・装備・砲塔・機銃等の細かい所まで作りこむ必要が有るのである。
プレイヤー間の問題
  • プレイ人口が多い分プレイヤーの質等に不満点を感じる事もが多い
    • AFKしていてもキック機能がないので試合中、全く動かないプレイヤー等を排除できない。
    • Tierが高くなるほど艦の修理費が高くなる。その為戦績を重視しがちになるので自己中心的なプレイに走る傾向がある。
      • その為チームプレイより、他の艦を盾にして漁夫の利を得る様な戦い方が効率的になってしまう。
    • アジア圏はWAサーバーで纏められているので、チーム戦以外では日本人だけでという事は出来ないので意思伝達が図りにくい所もある。
    • 『poipoi』―――それは別のゲームです。迂闊に向こうの内輪ネタを持ってこようものなら「Shipf××ker!*2」と暴言を受けても文句を言えないので注意されたし。

総評

美麗に再現された実在または歴史の闇に消えた艦達を自在に操る楽しさがこのゲームにはある。
しかし、ゲーム性に関して言えばまだまだ改善の余地があり艦船のバランスやゲームの展開などに問題点がある。
軍艦に興味があるなら、基本無料なので気軽に遊んでみる価値はある。


余談・その後の展開

  • βテスト時には重雷装巡洋艦仕様の北上が使えたが正式開始時には外されている。
    • というのも破壊力が高いうえに高速、高射程の93式酸素魚雷を20本もばら撒ける代物で、テスト中は海上を複数の魚雷が飛び交う阿鼻叫喚の地獄絵図と化したのは言うまでもない。