現在のバージョンは、"VERSION D"(21/4/15~)で、オンライン配信によるゲーム内容更新が不定期に行われるため、必ずしも本記事の内容が最新の内容に対応しているとは限りません。
【かんこれあーけーど】
ジャンル |
艦隊育成型カードゲーム トレーディングカードアーケードゲーム |
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対応機種 | アーケード(Nu1.1基板) | |
発売・開発元 |
セガ・インタラクティブ 「艦これ」運営鎮守府 |
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稼働開始日 | 2016年4月26日 | |
料金 |
1クレジット:100円 (300GP or カード1枚につき1クレジット) |
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OP価格 |
998,000円 サーバ使用料1クレジットあたり30円 消耗品代、ルーター代別 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
アクション要素の強いゲームデザイン 提督待望の動く3Dモデルの艦娘が見られる 収集要素は財布に厳しい所も ブラウザ版とは違った「新たな鎮守府」 |
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艦隊これくしょんシリーズ 艦これ改 / アーケード |
艦これアーケードは、角川ゲームス(現在は「艦これ」運営鎮守府)が開発しDMM.comが基本無料のブラウザゲームとして配信している育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん -艦これ-』(以下『ブラウザ版』と呼称)を元にしたアーケード向け作品。
プレイヤーは提督として艦娘をICカードの形で収集育成し、深海棲艦との艦隊戦をブラウザ版とは異なりオートではなく、コントローラとボタンによる操作で行うアクションゲーム。
開発は『アウトラン』や『ボーダーブレイク』等で有名なセガ・インタラクティブ第二研究開発本部(通称『AM2研』)とブラウザ版を運営開発している『艦これ』運営鎮守府(C2機関)(*1)による共同開発。
なお本作は発表時点でブラウザ版の開発運営は角川ゲームスから「艦これ」運営鎮守府に移っているので本作では角川ゲームスは最初から開発に関与していない。
当初は2015年夏頃の稼働を予定していたが、紆余曲折あり2度の延期を経て2016年4月26日に稼働開始した。
ロケテストの出来から内容を不安視する声が出ていたが、ブラッシュアップを経てリリースされると評価は一変。
ブラウザ版の人気故に話題性も高く、一時期はプレイするために長蛇の列ができる程であり、稼働から一年以上経ってもゲームセンターのインカムランキング上位に食い込むほどであった。
ようこそ新たな鎮守府へ
ゲーム内容は主に、艦隊の準備を整える「母港」画面と、実際に戦闘を行うマップへの「出撃」に大別される。
艦娘カード読み込み
以下に艦種の違いを記載する。AC版において未実装の艦種については割愛。
+ | 艦種紹介 |
艦隊
建造
改装設計図
大型建造
開発
開発工廠
入渠
購入
模様替え
任務
ケッコンカッコカリ
索敵
砲雷撃戦
+ | 砲雷撃戦で使用する兵装の説明 |
ドロップ
開催されたイベント
作戦名 | 開催期間 |
第壱回 期間限定海域:敵艦隊前線泊地殴り込み | 2016/10/27~2016/11/25 |
第弐回 期間限定海域:南方海域強襲偵察! | 2017/04/26~2017/5/31 |
第参回 期間限定海域:索敵機、発艦始め! | 2017/11/30~2018/1/9 |
第肆回 期間限定海域:決戦!鉄底海峡を抜けて!! | 2018/3/22~2018/5/6 |
第伍回 期間限定海域:AL作戦/MI作戦 | 2018/10/11~2018/11/20 |
第陸回 期間限定海域:発動!渾作戦 | 2019/03/13~2019/4/16 |
第漆回 期間限定海域:発令!第十一号作戦 | 2019/09/19~2019/11/05 |
第捌回 期間限定海域:反撃!第二次SN作戦 | 2020/09/03~2020/10/13 |
第玖回 期間限定海域:出撃!「礼号作戦」 | 2020/12/28~2021/02/16(*10) |
第拾回 期間限定海域:発令!艦隊作戦第三法 | 2021/04/15~2021/08/29(*11) |
第拾壱回 期間限定海域:出撃!北東方面 第五艦隊 | 2021/11/2~2021/12/7 |
第拾弐回 期間限定海域:偵察戦力緊急展開!「光」作戦 | 2022/06/23~2022/07/19 |
第拾参回 期間限定海域:西方再打通!欧州救援作戦 | 2023/3/20~2023/5/8 |
第拾肆回期間限定海域:捷号決戦!邀撃、レイテ沖海戦(前篇) | 2024/1/30~2024/3/26 |
作戦名 | 開催期間 |
期間限定作戦:兵站輸送作戦 | 2018/7/24~2018/8/20 |
期間限定作戦:北方輸送作戦 | 2020/2/27~2020/3/31(*12) |
海上護衛戦 船団護衛作戦 | 2022/3/17~2022/4/12 |
抜錨!支援艦隊 | 2022/11/17~2022/12/08 |
プチ瑞雲祭り | 2023/6/14~2023/7/26 |
名称 | 開催期間 |
期間限定交換所:うみのいえ うき○亭 | 2019/7/24~9/3 |
2020/7/30~9/1 | |
2021/8/30~10/4 | |
2022/7/21~9/1 | |
2023/7/27~9/6 |
期間限定交換所:うき○亭 | 2019/12/5~12/26 |
2020/12/3~12/27 | |
2021/12/16~12/27 | |
2022/12/9~12/29 | |
2023/12/12~12/31 |
シンプルながら完成度の高い砲雷撃戦
能動的要素の導入
艦娘の育成要素
3Dモデルやモーションのクオリティ
+ | 代表的な爆雷モーション |
一部艦娘がブラウザ版・艦これ改より入手しやすくなっている
ブラウザ版からの使い回し(バージョンアップにより改善点あり)
艦種による船速の違い
+ | Rev2以降の環境にて速度で恩恵を受けている艦 |
+ | Rev2以降の環境にて速度で不遇な扱いを受けている艦 |
アウトレンジ砲撃
任務の扱い
戦果とランカー
新規・改二艦娘の実装順
空母の扱い(バージョンアップにて若干改善)
艦娘の収集や改装に対するコスト
+ | 改/改二の排出条件について |
運ゲー要素
限定海域に関する問題
+ | ... |
GP消費関連
家具コイン関連
戦略ポイント・開発工廠関連
筐体に関する問題
原作とは全く異なるジャンルながらも、上手い形に元のシステムをアレンジして落とし込んでおり、ブラウザ版の経験者も一味違った艦これを楽しめる良作と言っても過言ではない。
ブラウザ版と正反対の要素である能動要素を活かしシンプルながらも奥深い艦隊戦や、ファンが見たかった活き活きと動く艦娘をハイクオリティで堪能できる。
リアルタイム操作故に忙しく初めの内は思う様にいかないだろうが、所属艦娘を増やし練度を上げ、プレイヤー自身の艦隊運用テクニックが上達する事で、艦娘達と一緒に成長してゆく過程は、艦隊の育成が重要という本質は同じなれど、ブラウザ版とも違う面白さがある。
ブラウザ版での改善点の未実装や、アーケード版の仕様のために不遇になった艦の救済、カード排出の問題など、改善が期待される点も少なくない。しかし高い頻度でシステム改善も行われており、ユーザーからの信頼は高いといえるだろう。
手先の器用さや反応速度よりも、知略とやりこみ度が重要となるゲーム内容であるため、高度化・複雑化したアーケードアクションゲームについていけなくなった層にも強くアピールしており、アーケードで初めて艦これに触れたプレイヤーもいる等、新たな艦これユーザーを広げる間口にもなっている。
また賛否が分かれるブラウザ版を引退したプレイヤーの受け皿にもなるなど、独自の立ち位置を確立しつつあり独自のファン層を獲得している点は特筆すべきであろう。
一方で、海域や新しい艦娘などのコンテンツの追加頻度が遅めで、他のゲームと比べても対人要素がない事とイベント頻度も少ないことからやりこみ要素が物足りないとの声や、限定アイテムの入手機会を増やしてほしいとのコンテンツの充実を望む要望があがっている。
バージョンアップ毎にある程度改善されているものの、カードの収集やキャラクターの育成にかかるコストの高さは、TCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)ジャンルの常とはいえ、プレイを継続する人間を遠ざけてしまっている点は前述の理由を含めると否めない点である。
2024年を以て8周年を迎えて入るが、今後の行く末は如何にしてプレイヤーを引きつけてゆけるアップデートを継続できるかにかかっている。
*1 元々は艦これ運営スタッフが主宰するミリタリー・食品の擬人化関係の同人誌を頒布している同人サークルである。名前はTVアニメ『FF:U ~ファイナルファンタジー:アンリミテッド~』に登場する組織が元ネタとされる。当時運営のコアメンバーがスクウェア社員で制作に関わっていた。
*2 改二、甲、航の総称。北上改二、千歳航など
*3 現在の法律では、アーケードビデオゲームにおいて「ゲームの腕前や勝敗に応じて得られる景品に格差が生じる」というシステムは認められない。そのためほぼすべてのTCAGが「ゲームに勝っても負けても1枚のカードを確実に得られる」という方式を採用しており「ゲーム部分はオマケ、これは100円でカード1枚を販売する自動販売機なのだ」という理屈で認可されている。『艦これアーケード』もこの理屈を通すため、カード1枚を手に入れるたびに100円を要求してくるのである(それだけでなく、メーカーがゲーセンにカードを売りつけて多くの利益を得るという側面もあるのだが、それは本作に限った話ではない)。
*4 ケッコンカッコカリした艦を「復帰」する場合はLv100にリセットされる
*5 母港画面左の「母港」タブなどをタッチして、また「入渠」タブをタッチすると時間を短縮できる小技もある
*6 船舶の司令部と機関部を繋ぐための指示装置
*7 期間限定海域(イベント)開催時にのみ、6つ目の陣形である「警戒陣」も選択できるようになる
*8 潜水艦はWG42を装備し、かつ敵に陸上型深海棲艦がいる場合は夜戦のみ潜水艦も砲撃が可能となる
*9 浮遊要塞・護衛要塞に守られている鬼・姫級の深海棲艦に発動した場合は要塞に21、鬼・姫に24、それ以外は75。
*10 当初は1/26に終了予定だったが、諸般の事情により2/16に延長された
*11 当初6/1に終了予定だったが、諸般の事情により7/31に延長されたが、再度終了日時は8/29に延長となった
*12 当初は3/17に終了予定だったが、諸般の事情により3/31に延長された
*13 実際は資源集めやレベリングなど事前準備が全てのゲームであり、そういう部分まで含めれるならば、プレイヤーができる事もそれなりにある。
*14 正確には[[ヴァイスシュヴァルツ>ヴァイスシュヴァルツ ポータブル ブーストヴァイス/ブーストシュヴァルツ]]のカード用に書き下ろされたイラストのポーズ
*15 艦これのコミカライズ作品の中で唯一運営鎮守府がストーリーと監修を行っている作品。こちらもキャラクターの細かい描写が好評
*16 食いしん坊な赤城、婚活キャラな足柄、クレイジーサイコレズな大井など。
*17 ただし、妙高の中破カードはインパクトが強いイラストのままなので、一部のカードショップなどゲーム外では「中破」妙高が弄られているのはご愛嬌か。
*18 三隈が持参する「20.3cm連装砲(3号)」の兼ね合いもあるのだろうが、同型の最上との扱いの違いには疑問を抱くプレイヤーも少なくなかった
*19 瑞鶴や鈴谷など、局部が完全に露出しているがポーズを工夫することで辛うじて大事な部分を見えないようにしているイラストがある。3Dモデルで動き回ったり角度を変えたりしたら丸見えになってしまう。
*20 厳密に言えば本作で使用されているBGMはサントラ準拠なので、ブラウザ版とはループ処理等が少し異なる。
*21 夕立のイラストレーター玖条イチソ氏は、ノーマルの夕立と夕立改二とは別人のつもりで描いたと述べているため、その点が反映されているのだろう
*22 ブラウザ版では運を伸ばし辛く、連合艦隊編成や札縛りがあるので運が高い駆逐艦はいくらでも欲しい。高い対空・対潜は「対空カットイン」「先制対潜攻撃」を活かせる。索敵は装備による補正が大きいが、足りないとそもそもボスへ辿り着けないので素の数値も重要といった追い風があり雪風とは違う強みがある。
*23 ブラウザ版は砲撃戦攻撃力に搭載数が参照されない
*24 また、ブラウザ版に存在する艦載機熟練度、噴式爆撃機もアーケード版では存在しない
*25 遅かったのは最高速度であり巡航速度に問題は無かったのだが、本作のシステム上それらが区分されていないので、単純に遅いだけになっている
*26 お問い合わせすると、窓口担当者よりロックを解除していないことを指摘される
*27 海域クリア時の戦果は司令部レベルに関わる提督経験値と連動しているので一つの目安にはなるが、イベント海域の突破報酬としてもらえる戦果は額面分の戦果が増えるだけ。
*28 索敵マップから一度戦闘マップに入ると艦隊の隊列や航空攻撃飛来・敵の索敵発見などがリセットされる。この仕様を利用して、航空攻撃を行い遅れている艦の遅れをリセットしたり、敵の航空攻撃に対して先制して航空攻撃することで潰す、などができる。
*29 複数同時読み込みしてメリットが大きいのは駆逐や軽巡、およびその派生である雷巡・練巡。戦艦や空母は装備さえ揃えてしまえば1枚のみの読み込みでもイベント甲作戦を十分に攻略していける
*30 第伍回イベントAL/MIにて最も問題視されたであろう部分で、その後演出スキップが実装されており、以降はこの時ほど問題視されていなかった
*31 艦これの仕様上艦娘の本来の対潜ステータスより装備による補正が重要であり、対潜装備にしないとまともにダメージを与えられない。一応一番弱い潜水艦程度ならレベルが高ければ装備無しでも撃沈可能
*32 片方の艦隊に限界まで近づくとそれ以上接近できないことを示す赤い点線のサークルが表示されるが、その状態を維持すると他方の艦隊の攻撃が一切発生しなくなる
*33 公式サイトで難易度によってドロップ率が変化すると明記してあるので難しいほうが「大和」をドロップしやすい可能性はあるが
*34 後に通常海域5-3においても実装されている
*35 ブラウザ版で戦艦棲姫が2体同時との戦闘は2014年夏イベントの最終海域が初出になるが、アーケードと違い二艦隊同時との戦闘ではなく、一艦隊に二隻配備されており、全撃破も必須条件ではない。
*36 他にも変わった方法として必須枠の戦艦2隻を航空戦艦にして昼間の爆撃で少しでもダメージを稼ぎ、夜間に敢えて艦隊から切り離して駆逐や雷巡のみにし速力を確保して回避しやすくする方法も編み出された
*37 前述の飛行場姫も三式弾なしで強引に撃破できる程度の耐久力な上、連合艦隊ではなく通常艦隊として出てくる。戦艦棲姫が二隻出るのは変わらないが、夜戦に強い艦の攻撃が集中すれば無傷かつ装甲破砕していなくても一撃必殺可能な耐久力、砲撃サークルも十分対応できるレベル
*38 おそらく史実再現
*39 公式サイト等での明文化された告知は無し
*40 マップの構造上の問題から
*41 3Dモデルの顔など一部分は直後に実装された鈴谷と熊野の改二に酷似しているため、流用されていると思われる。
*42 雪風改のみ、夏のお嬢さんmodeという呼称
*43 特定の週でのみ発生する任務分を考慮
*44 「通常の1人用プレイがゲームオーバーになるまでの1回で1クレジット」というのは対戦要素の有無に関わらず共通だが、対戦要素があるゲームでは対戦の試合1回でも1クレジットを消費する設計である事が多く、総じて対戦要素があるゲームの方が回転率が高く黒字になりやすい。
*45 「荷物を置くなどして席を確保しない」「席を離れた時点で占有権を失う」など。
*46 順番待ち管理用に名前を記載しておくリスト。
*47 一人が複数の名前を記載しておくなど。
*48 あくまで出品価格なので購入者がいるかは別問題だが……。また、需要と供給が安定すれば、相場は落ち着いていく傾向にある。
*49 五月雨(『さみ』だれ)が特にフィーチャーされていないので強調部分に意味はない…はずである。