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MISSING PARTS the TANTEI STORIES - (2019/05/16 (木) 16:24:09) の編集履歴(バックアップ)



MISSING PARTS the TANTEI STORIES

【みっしんぐぱーつ たんていすとーりーず】

ジャンル アドベンチャーゲーム

対応機種 ドリームキャスト
プレイステーション2
発売・開発元【DC】
発売元【PS2】
フォグ
開発元【PS2】 システムプリズマ
発売日 【DC】パート1:2002年1月17日
 パート2:2002年10月24日
 パート3:2003年7月31日
【PS2】sideA:2003年11月27日
 sideB:2004年2月19日
定価 【DC】パート1:5,800円 / パート2,3:4,800円
【PS2】6,800円(各税別)
判定 良作
ポイント 完成度の高い本格探偵ADV
だるい移動

概要

  • 全6話によって構成されたシリーズ作品であり、ゲームはこの6話が連載形式で順番に発表されていった。DC版は『パート1(1、2話収録)』『パート2(3、4話収録)』『パート3(5、6話収録)』の3本が発売され、PS2版では『sideA(1、2、3話収録)』『sideB(4、5、6話収録)』の2本が発売されている。「ストーリー」は最初1話しかプレイすることができず、クリアするごとに次の話がオープンされていく。
    • 各話ごとにそれぞれ別の事件の謎解きを行う。ただし、話ごとに細かい繋がりがあり、全話をプレイすることで隠された全体像が明らかになる。
    • テキストが膨大のアドベンチャーゲームであることから、ちょっとした空き時間に小説を読むように進められるゲームのように見えるが、実際にはメモを取りながら限られたステップ数で効率よく攻略する必要があるタイプのゲームである。
    • 雨格子の館』、『奈落の城 一柳和、2度目の受難』などの一柳和シリーズは、本作と同じく西ノ宮勇希がシナリオを担当している。そのため、本作のパロディが随所にちりばめられている。
    • すべての話にはなんらかのアンティークが事件の鍵として絡んでおり、そのアンティークが各話のタイトルに冠せられている。
    • キャラクターが酒、タバコを嗜むなど全体的にアダルティな雰囲気のする世界観だが日常描写はコメディタッチである。

システム

  • ADVで基本的なコマンド選択方式を採用しているが、時間経過の概念やサウンドノベル式の選択分岐などが搭載されていて、「コマンド総当り」のゲームとは差別化されている。
  • 流れとして固定イベント→自由時間→推理と言うのが大まかな動きで、この行動によって結末が変化する。
  • また各話の最後に、どれだけ効率よく真相を推理できたかを評価する「探偵度評価」が行われる。
  • 日の終わりにPCでメールを確認でき、友人からのメールや事件に関わる物もある。またメルマガを頼むことができる。
  • ちなみにメルマガの「ゲームのホント」にイベントのヒントが載っている。

PS2版での追加要素

  • 調査記録の追加
    • いわゆるCGモード。明らかに事件の解決と無関係の行動をとったり、低い探偵度評価を得たときにしか取得できないCGもあるため、コンプリートするのは難しい。
  • おまけシナリオの追加
    • 『sideB』収録の3話をすべてAランクでクリアすると、ショートストーリーが読める。
  • メールマガジンの一部刷新
    • 調査中に読むことのできる(しかし事件とは関係のない)メールマガジンの内容が一部変更されており、特にフォグの前作『久遠の絆』の登場人物が配信している「秋津高校3年C組メルマガ同窓会」は『再臨詔』シナリオをもとにしたものになっている。

ストーリー

  • 名探偵鳴海誠司が謎の失踪を遂げてからというもの、事務所は人員が次々と抜けて行き、鳴海誠司の娘である鳴海京香が一人で業務を行っていた。
    • そんな時、あるペンダントの捜索を依頼するため事務所に来た真神恭介は、京香を手伝うことに決める。
  • 第1話「鳴らないオルゴール」
    • 恭介が手伝うアンティークショップ「セクンドゥム」に、名門木原家の養女・嘉納潤がオルゴールを持って訪れる。帰りに何者かに襲われた潤と兄・浩司を助けたことから、木原邸に招かれて、恭介は豪邸で殺人事件に遭遇する。
    • 洋館が舞台の王道のネタ。
  • 第2話「赤いカメオ」
    • アイドルオーデション番組TRY×FLY(トライ・バイ・フライ)で、出演したアイドル候補生3人のうち1人、高崎美幸が自殺した。
    • しばらくしてテレビ局内で高崎美幸の霊が目撃され、恭介は噂の真相を調査することとなる。
  • 第3話「託されたペーパーナイフ」
    • 哲平の元に元舎弟・赤松亮太から手紙とペーパーナイフが届く。手紙には「何も言わずに預かって欲しい」と書かれていただけだった。
    • 行方不明になった亮太を恭介と哲平は捜すが、なぜか亮太の友人達が次々と殺されていく。恭介は闇の世界に大きく踏み込んでいく。
  • 第4話「傷ついたテディベア」
    • 哲平の見舞いに病院を訪れた恭介は、通院中だった奈々子の担任教師の変死事件に居合わせる。
    • 奈々子からの依頼で病院の調査を始める恭介だったが、調査を進めるに連れて普段の日常とは違う、病院の闇に包まれた部分に触れることになる。
  • 第5話「迷いの懐中時計」
    • バーからの帰り道、恭介たちはタクシー運転手の死体を目撃する。
    • 犠牲者は、不良少女・睦美の父親だった。単なる殺人事件と思いきや、話を進めると謎が謎を呼ぶ展開に。
  • 第6話「追憶のペンダント」
    • 新しいイベント会場で開かれるチャリティーコンサート…の筈が、正しく一世一代とでも形容すべき大事件が発生し、登場人物たちが巻き込まれていく。
    • 1~5話のキャラクターが登場する、今までの総まとめ的なシナリオである。

評価点

  • 真神 恭介とペンダントと巡るシナリオ
    • 主人公真神は「母親がしていたアンティークのペンダント」の代わりに、同型のペンダントを手に入れようとする。探偵業の傍らでペンダントの調査をしている。
    • ペンダントの情報は1~6話進めると徐々に明らかになって来て真神の過去に繋がっていく。
    • 各話バラバラに見えるストーリーは、実は伏線がちりばめられており、謎!謎!謎!の大風呂敷が最終話で見事に畳まれ回収されていく。全てが一本の糸で結ばれていることが分かったときは、練りこんだという印象受けると評価されている。
    • またバラバラのシナリオも最終話で登場人物達が勢ぞろいし、今まで真神が解いてきた事件の数々が繋がっていく達成感を味わえる。
    • 各シナリオも良くまとまっており、二転三転するシナリオはプレイヤーを飽きさせず、最終部に行くとぐいぐいと引き込まれていく。
    • プレイヤーがこういうことなのかと「考えを巡らせる」話運びは止め時が分からなくなる事もある。しかもミスリードも多く予想を裏切られる事も。
  • 探偵ものとしての魅力的なシステム
    • 「地道に情報を収集し、分析することで事件の全貌が見えてくる」という点を押さえている。「自由時間パート」ときちんと情報を入手し、「推理パート」とでもいうべき推理選択肢をする。
    • 既に起きた事件を推理するというより、今まさに起きている事件を追っていくゲームなので、行動にも推理するという他のゲームには無い斬新な要素がある。また情報収集という体験を経ることでアンフェア感は薄まるという事にも貢献している。
    • また「犯人の説得」(ネゴシエート)という辺りに拘って作られている。
    • この自分の足で調査し、自分の頭で考えているという感覚が、推理ゲームではなく探偵ゲームとしての本作の魅力の一つである。
  • 予想外の犯人達
    • 本作の犯人達はどれも予想外の人物であり、プレイヤーを驚嘆させてくれる。特に真犯人が誰にでも分かるような証拠を見つけた時、「ぞくっ」とする感覚を覚えることも。恐らく全て当てられたという人は少ないと思われる。
    • 予想外と言っても伏線などは巧みで矛盾などは無い。
  • 個性豊かなキャラクター
    • 登場するキャラクター達はどれも深く掘り下げて描かれており、過去のバックホーンも丁寧に描かれている。
    • 哲平が居候している理由、成美が光を苦手な理由など、恭介以外も何話も伏線が張られている事もある。個性的なキャラクターの謎も本作の魅力の一つである。
    • また「自由時間パート」で移動していると何かしら登場人物と出会うように作られていて、各時間でどのような行動しているのか追跡するのも楽しみの一つである。
  • 探偵度評価
    • 真神の推理や交渉の成果によって、各話毎にエンディングのクリアランクが変化する。
    • Aランクエンドを見たことが次の話の前提となっているので、矛盾を出さないためにもAランククリアが望ましい。
    • だがその他のエンドもちゃんと作られており、中には途中でミスをすると死ななくてよいはずの人が死んだりするなど全く違う展開になるルートもあり、意外性があってなかなか面白い。やり込み要素でもある。
  • いつでもセーブができる
    • セーブ機能はどこでも出来るようになっており、「まずい選択肢→やり直し」ができるので安心である。
    • ゲームオーバーになってもすぐに戻れる。
  • BGM
    • BGMはジャズテイストの音楽でアダルティな雰囲気にぴったりである。
  • ボリューム
    • 元々DC向けに3本に分けて、時期もある程度離して発売されたタイトルが全部収録されているため、普通にプレイするだけでもかなり読み応えがある。
    • 1話辺り、普通にプレイすると10時間くらい掛かるため、6話をプレイするだけでも60時間くらい。更に推理をミスするとクリアランクが低くなって真相が全部明かされないので、完全にクリアしようとすると更に長い時間どっぷりと探偵になりきることができる。

賛否両論

  • 時間経過の概念のシステム
    • 時間制限のあるコマンド選択方式を採用している為、どこに行くか誰に聞くかなどよく考えて行動しなくてはならない。
      • ただし、どの程度時間経過するのかはそのコマンドを実行してみないとわからない。
    • 他のコマンド総当りのゲームとは違いオリジナリティがある。
      • ただし、捜査を制限時間内に効率よく完了する手順を確立するために普通のコマンド総当たりのゲーム以上の手数が必要となる。
        このため、このシステムのおかげでかなり難易度が高い。
    • 1、2話はまだしも3話から一気に難易度が跳ね上がる。情報や証言を時間までに集めないとゲームオーバーまたクリアしても取りこぼしがあるとAランクを取れないなど厳しい部分がある。
  • 哲平が少々気持ち悪い
    • 主人公をちゃん付けで呼ぶ、抱きつく、恋人のような受け答えをするなど少々鬱陶しい。
    • ライターが女性であること、後述の恋愛要素のなさと相まってBL的な物を想像してしまうユーザーがいる。
    • だが哲平自身はシリアスな部分では決めたり、主人公と助けたりとワトソン役として有能である。
  • 恋愛要素が無い
    • 本作には魅力的なヒロインが多いが、恋愛関係になる事はない。女性キャラ達と恭介との絡みが薄く、恭介自身も信頼感情以上のものを抱いていない様子。
    • 各話ごとのヒロインはともかく、正ヒロインといえる京香や成美との距離が全くと言って縮まらないのにはやや違和感がある。
    • 最終話終盤のみ「プレイヤーの選択したヒロインとの特定イベント」が存在するが、劇的に距離が縮まるようなものでもなくその場限り。恋愛要素とは言い難いおまけ程度の要素である。
    • 探偵ADVとしてまとまっているという意見もあれば、恋愛要素が欲しいという意見もある。
  • Aランクにしなくても進めるシナリオ
    • プレイする上では1話ごと独立していて、最高ランクでの解決をしなくても次の話を進めていけるので、読み進めたい人はとりあえず最終話までサクサクと読み進められてよい。
    • 但し、それぞれの話は最高ランクでクリアしたことを前提でストーリーが作られているため、低いランクでクリアしていると、前のストーリーで死んだ人が次のストーリーで登場するという、矛盾点がある。
  • グラフィック
    • イベントCGが豊富。一方で立ち絵はそう多くはないが表示に工夫が施されており、アングルや遠近感など、手をかえ品をかえコロコロ変わるので飽きない。
    • 使いまわしとは思えない上手な流用が多いが、中には・・
      • 複数キャラの立ち絵を角度や大きさを変えて組み合わせた一枚絵もどきのシーン」が一部存在する。コメディ邦画のポスターのようなクオリティ。こんな苦しいことをするくらいなら素直に通常の立ち絵会話で良かったのでは?
  • 複数回プレイを前提とした探偵度評価システム
    • Aランクを迎えるには、きちんと情報集めをし、選択を間違えないでプレイする必要がある為、どうしても初回プレイではBやCランクで終わってしまう事も多い。
      • そこでやり直し、情報を集めた上で別EDを目指す楽しみはあるが、元々総プレイ時間が長いゲームという事もあり、スキップを使ってもやり直すのは結構面倒。

問題点

システム面での問題

  • 移動が面倒
    • 例えば「A」から「C」に直接行けず、「A」→「B」→「C」といったルートを辿らなくてはならない。
    • その為「この場所からこっちに出られたっけ?」という事がしばしば起こり、道を覚えるまで非常に面倒。さらに移動で何かイベントが起こる事はほぼ無いので無駄な要素という意見もある。
    • 特に第1話の屋敷、2話のビル、移動の面倒臭さはプレイ意欲を大幅に削ぐという意見もある。
    • 例えばビルの入り口から屋上に移動するのに 「移動」→「受付」→「移動」→「1F廊下」→「移動」 →「1Fエレベーター前」→「移動」→「乗る」→「移動」 →「7F」→「移動」→「降りる」→「移動」 →「屋上階段踊り場」→「移動」→「屋上」 と16回もコマンドを入れなければならない。
  • スキップが不十分
    • 一応既読スキップはあるが、完全なものではない。例えば初見には手に入れなかった情報を手に入れて、推理パートに行くと一部同じ推理を読まなくてはならない。
    • 本作は周回プレイを多くするタイプのゲームで、難易度が高い事もありスキップが不十分なのは残念
  • 一部進行させづらい箇所がある
    • カーソルで画面をチェックする場面では、プレイヤーが調べる必要のある場所を見逃してしまっている場合、どうすれば進むのか分からず画面中を総当たりせざるを得ない。加えて画面を調べる形式では良くあることだが、総当たり自体がしにくい。
    • 歩き回って情報を集める際に、上記移動の面倒さが足を引っ張る。一通り回るのに結構時間もかかり、作業感を感じやすい。
  • エンディングがスキップできない
    • 1話終わる毎にエンディングがあるのでわずわらしい。特にAランク目指して複数回プレイしているときには飛ばしたくなる。
  • キャラクターボイスが無い
    • 2000年代のADVとしてはやはり声がないのは寂しい。中には古いADVらしく声が想像できて良いという意見もあるが。

シナリオ面での問題

  • 真神が自由に動かせないシーンがある
    • 見立て殺人で次に狙われるであろう人物に何もしない、知り合いに声をかけないなどプレイヤーが行って欲しい事をしてくれない部分がある。
    • その為無理やりバッドエンドに行くこともあり少々ご都合主義。
  • 日常描写が少々長い
    • キャラ同士のいつものやりとりを各話行うため飽きてくるユーザーもいる。しかも本編無視で繰り返されたりすることもある。
      • 特に哲平や菜々子のとの会話に意味のないものが多い。
    • 加えて第1話冒頭の展開「レギュラー陣の顔見せ」は本編の事件に行くまで一時間程度かかる。
    • 助長や余計な会話が多く、テンポが悪いと感じるユーザーもいる。
  • 全体的に地味
    • 探偵 神宮寺三郎シリーズ』にようにハードボイルドでもなく、かといってコメディとしても少々弱い。人物のデッサンやファッション等もどっち付かずでチグハグである。
    • そのため中途半端な雰囲気となってしまい、全体的に地味な印象を受ける。
  • ミステリでおなじみの用語については解説がない
    • 捜査を進めると防御創*1や死斑*2など日常的には使用しない単語が出てくるのだが、これらには特に解説がない。
      • ミステリ作品が趣味であれば知っている人も多い知識ではあるが、簡単にでも説明はあった方が知識のない人にも分かりやすかっただろう。
  • 最適な行動をするには一部に運要素がある
    • ランダムな結果が出る選択肢があり、最速で必要な情報を得ようとするとそこは運に頼るしかなくなる。
      • いつでもセーブが出来るので、直前でセーブをしてロードを繰り返せばその内望む結果になるとはいえ、選択次第でシナリオが変わる探偵度評価システムのあるミステリ物で、ランダム要素を入れるのはいかがな物か。
  • 誤字がある
    • 重要な場面で誤字があるので、少々がっかりしてしまう。

その他

  • 分割商法
    • DCは3つ、PS2版は2つに分かれている。発売日にラグがあるため本作の謎が解明されるまで待てないとの声が大きい。
    • またPS2版はDCが完結した後に販売したため、わざわざ2つに分けずともdesk2枚で良かったのではという声もある。
    • 分割商法それ自体が賛否の分かれる商法であり、特に本作には「多少値段を上げてもいいから内容をまとめた作品を出して欲しい」という意見も見られる。

MISSINGPARTS the TANTEI stories Complete (PSP)

【みっしんぐぱーつ たんていすとーりーず こんぷりーと】

ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 日本一ソフトウェア
発売日 2012年11月29日
定価 パッケージ:4,800円(税別)
ダウンロード:4,000円(税込)
判定 良作
ポイント 分割販売を一つにまとめた

概要(PSP)

  • PSP版になって初めて1枚のディスクに収録されることになった。
  • PSP版での追加要素
  • 新シナリオ「もう一つの大事件!?」収録
    • 当時のスタッフが再結集して製作されたもの。鴨居奈々子が撮った写真をきっかけに遠羽市で起こる不可解な事件を解いていくもの。
    • 番外編は新規ストーリーというよりは、後日談的なおまけとして捉えておいた方がよい。
    • 散々プレイしてキャラクターに思い入れが出てくると、いい感じのストーリーになっている。新しくつくられた話なのに絵も話も違和感なく、相変わらず丁寧で面白い。
  • PSPへの移植度としてはメディアインストール対応なので、ロードなどもなく快適である。

賛否両論が点(PSP)

  • 一つのソフトにまとまった事
    • 普通ならば純粋な評価点となる所だが、本作の場合、探偵度評価によるシナリオ変化もあり、複数回プレイが前提のようなところもある。
      • 基本的にAランク前提で話が進む為、一本にまとまった事でBやCランクのまま最後まで話を進めてしまいやすく、話のつじつまが合わない事になってしまいやすい。

問題点(PSP)

  • 元が据置機向けのゲームで、ビジュアル的に携帯ゲーム機向きに調整されていない。
    • カーソルを移動させる背景や死体を調べるようなモードの際に、小さいモノを認識しづらい。

総評

推理ゲームというよりはタイトル通りの探偵ゲーム。
行動も推理し、自分で事件を追うゲームデザインは他のゲームにはオリジナリティがある。シナリオも良質でぐいぐいと引っ張られる。
しかしテンポの悪さ、移動面が不便など欠点もあり、特に序盤の1話と2話でそれが顕著だったため、挫折した人も多いようである。
また、派手な要素を抑えた結果か完成度の割に、マイナーなゲームになってしまった。PSP版は不満要素であったソフトの分割が廃止され一つにまとまったので、買うならこちらをオススメする。