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極魔界村 - (2011/06/25 (土) 12:47:45) の編集履歴(バックアップ)


極魔界村

【ごくまかいむら】

ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 カプコン
開発元 カプコン、トーセ
発売日 2006年8月3日
ポイント さらに難しくなりました
関連作品リンク
魔界村/大魔界村/超魔界村/極魔界村

概要

  • 高難易度で有名な人気2Dアクションシリーズ第四弾。前作から15年ぶりの新作である。
    • それにあわせて「アーサーの決意」という、熱いがヘンテコなCMが作られている。

システム

  • シリーズ過去作同様、即死制横視点2Dアクション。鎧を取る事でダメージを無効化する事が出来るが、落とし穴で即死する。
    • 武器は全て飛び道具で、壷を持った敵を倒した時に出現するか、特定条件で出現する宝箱から入手する交換式。
    • ジャンプ中の空中制御は効かず、足場から落下すると真下に落ちると言った動作も前作同様。
    • 本作では『大魔界村』の上方向攻撃と、『超魔界村』の二段ジャンプを習得している。
      • ただし二段ジャンプ中の攻撃での攻撃強化はなくなっている。
    • 通称「魔界村システム」である二週攻略は勿論健在。ただし、本作では特定条件を満たさないと二週では済まなくなった。
    • 本作では鎧に耐久がつき、一撃で鎧が剥がれなくなった。
      • 更に壷を持った敵が鎧を落すようになった。
      • 鎧の種類も増加。騎士の鎧(鉄の鎧)→勇者の鎧(青銅の鎧)→覇王の鎧(黄金の鎧)のパワーアップの他に、移動速度や消費魔力が変化する魔の鎧、魔法と盾が使えなくなるが武器が常時パワーアップする暗黒の鎧、自由に空中移動できる堕天使の鎧が追加された。
    • 前作までは特定の鎧を装備中に溜め撃ちで使えた魔法が燃料制になった。更に、武器依存ではなく入手後任意装備制になった。
      • 魔力の元を消費する事で即時発動が可能。より攻撃的に扱えるようになった反面、計算して使う必要がでてきた。
    • 新たに盾が登場。しゃがむ事で構え、相手の飛び道具を一定回数防ぐ事が出来る。
      • 盾には様々な種類があり、任意のタイミングで付け替え可能。種類によって防げる回数が異なる。
    • スタートボタンでメニュー画面が開け、一部アイテムや盾の装備などを任意のタイミングで行なえるようになった。盾を交換したり魔法を交換できる。

特徴

  • ステージワープアイテムである「ワープスピア」と、石をアイテムや敵に変える魔法「石化の魔法」、飛行が可能になる「飛行の盾」「堕天使の鎧」を駆使したアイテム探しが追加され、探索要素が増している。
    • ステージの脇道も増えている。各種ステージで集めた特定アイテムを脇道にいる魔女に渡すと攻略が楽になる永久効果のアイテムがもらえたりする。
  • 前作までは伝統として「斧」「たいまつ」と言う使えない武器筆頭が登場していたが、本作では斧がなくなり、たいまつが強力になり、全武器が何かしらの強さを持っている。
    • 勿論、使い勝手の良し悪しは存在する。場面によってはたいまつを入手して絶望的になる事も。

難点

  • 難易度が更に上昇。前作までは初代『魔界村』と比較すると低いと言われていたが、本作では初代魔界村よりもはるかに難しい。
    • 鎧に耐久がつき、盾で弾を防ぐ事ができたものの、ソレを前提にした猛攻を仕掛けてくる。
      • 最初の墓場ステージの時点で難易度の違いは実感できる。雑魚敵でも過去作と比較すると、魔界村では「地面から出現してただ歩くだけ」のゾンビ。大魔界村では「高台から飛び降りたりするものの基本前進しか出来ない」死神、超魔界村では「無敵効果のある棺から出現するようになったが、基本性能は前進するだけ」のゾンビだったが、本作では「空中の瘴気が集まって突如出現し、自由に空中移動して時折弾を撃ってくる」ワイト。性能が段違いに高い。
    • 武器の使い勝手にムラがあるのも相変わらず高難易度に拍車をかけている。たいまつは前作までと比べると飛距離が伸びて使いやすくなったが、槍の上位武器である大槍が威力こそ高い物の連射が効かず弱い。誘導するスワローブレードも誘導性能が弱いため、強化すれば強力だが単品だと敵の周囲をぐるぐる回って当らない事が多い。
    • 二面以降、空から髑髏が降ってくるようになる。この髑髏は落下中にダメージ判定があり、地面に落ちた後暫くすると敵になって襲い掛かってくる。
      • 敵に向かって投げたスワローブレードが地面の髑髏に飛んでいったりもする。
    • 難易度選択システムをウリにしているが、ビギナーモードでも超魔界村に匹敵する。正直「本当のビギナー」にはお奨めできない。
  • PSPのモニターのサイズ上、3Dで背景がしっかり書き込まれているゆえに少々ゴチャゴチャしており見づらい。
  • 難点というほどではないが、従来の作品と比べてキャラクターデザインのタッチがややリアル調になり、マンガチックなタッチだったモンスターもリアルで少々グロテスク風味のデザインや名前のものが増えた(そんなに気持ち悪いわけではないが)

総評

 出来は良い。だが難易度は更に上昇、ジャンルもシンプルな面クリア型から探索要素を重視した作りになった。おかげでシンプルな面クリア型を望んだユーザーからは残念がられ、探索要素を好む若いユーザー層には高難易度で有名な魔界村シリーズは煙たがられ、携帯機所持層の中心であるライトユーザーが投げるにはうってつけの難易度を誇る、なんとも方向性のはっきりしない代物になってしまった。
 だが、プレイしてみれば実感できる、脈々と受け継がれた魔界村の血。ユーザーに叩きつけられた「クリアできるか?」という挑戦的な姿勢は、シリーズユーザーを狂喜させるに十分な代物である。シリーズの最初に手をつけるゲームではないが、ファンならば十分満足しうる、ファンディスク的な一作。

極魔界村 改

【ごくまかいむら かい】

ジャンル アクション
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 カプコン
開発元 カプコン、トーセ
発売日 2007年8月2日
  • 発売から1年後の2007年に『極魔界村 改』が登場している。
    • 改は極魔界村に「改モード」が追加された物であり、極魔界村もそのまま収録されている。
    • 「改モード」は従来と同じ、2週クリアの面クリア型である。探索要素は隠し部屋という形で少し残っている。通常版と違い、初めから2段ジャンプができる。
    • 武器、魔法共に取ったら今持っているもの交換される従来と同じ方式である。
    • さらに鎧が一撃で剥され、魔法はチャージ制になっている。鎧の種類により、魔法のチャージ速度と範囲等が変わる。
    • 極魔界村 改では前作難易度が見直され、極魔界村で理不尽だった点がいくつか変更されている。例えば空から降ってくる骸骨に当り判定がなくなっている。
    • 「改モード」は、従来の魔界村と比べると難易度が低い方である。それでもアクションとみれば難易度は高いが
    • ただし、魔法がチャージ性になったことにより、無敵化する魔法が出し放題になった。チャージ時間は長いが落下以外では基本的に死ぬことがなくなる。
      • 二週目は波動の魔法で進まなければならないが、チャージが鉄の鎧でも早いことと、威力が高いことでボスが楽に倒せる。
    • 2週目に進むために必要なアイテム「リング」はコンティニュー回数を増やすためのものになった。
    • 魔の鎧が正の魔の鎧と負の魔の鎧の2種類に分かれた。正の鎧は機動力があり過ぎる。負の鎧が逆になさすぎな上、魔法が使えない。正か負かは取るまで分からない。
    • 更に翌年の2008年にはBest Price!版が発売されている。
  • 面クリア型の高難易度アクションゲームとしては十分な出来である。魔界村として見た場合、難易度が低いことと、バランスブレイカーぎみの魔法が使い放題な点が目につくが、魔界村の基本は引き継がれている。極に満足できなかった人も改なら満足できるだろう。