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イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー/ジ・オーガ - (2022/06/09 (木) 13:47:47) の編集履歴(バックアップ)


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イナズマイレブン3 世界への挑戦!! スパーク/ボンバー/ジ・オーガ

【いなずまいれぶんすりー せかいへのちょうせん すぱーく/ぼんばー/じ・おーが】

ジャンル 収集・育成サッカーRPG


対応機種 ニンテンドーDS
メディア 2048Mbit DSカード
発売・開発元 レベルファイブ
発売日 スパーク/ボンバー:2010年7月1日
ジ・オーガ:2010年12月16日
定価 各4,980円
判定 良作
ポイント 今度の舞台は世界
前作よりスケールダウンはするがボリュームはさらにアップ
悪化したシステムとゲームバランス
イナズマイレブンシリーズリンク


概要

「エイリア学園」との戦いが終わった数ヵ月後、
主人公・円堂守達はサッカー世界一を決める戦い「フットボールフロンティア・インターナショナル」に日本代表として挑戦する…

『ジ・オーガ』は劇場版を意識した後出しのバージョンであり、いわゆる完全版の作品とは少々趣が異なる。


あらすじ

世界一を決める「フットボールフロンティア・インターナショナル」へチームを作るため招集された円堂たち。雷門中の一員、日本各地で出会った仲間たち、敵であったエイリア学園のメンバーや初めて出会う見知らぬ選手が集まりできたイナズマジャパンが結成された。
久遠道也監督の下、イナズマジャパンが世界に挑む!


特徴・評価点

  • 世界大会に特化したシナリオで各国の主要選手も過去2作以上にスポットが当たり、試合前のストーリーに絡むなど良きライバルとして強く描かれている。
    • 大会を巡る陰謀などのストーリーもあるが、やはりメインは大会となっている。
  • 初期シリーズの最終作なだけあって集大成とも言える面も多い。
    • プレイヤーのチームであるイナズマジャパンは、円堂などの主要メンバーや小暮などの『2』で仲間になったメンバー、ヒロトや不動といった敵として戦った選手などオールスターと言える程の選手が集まっている。
      • 瞳子とは別の方向性でクールな監督・久遠や新たなヒロイン冬花といった日本側の新キャラクターも多い。
    • また決勝戦の相手となるとなるラスボスのチームはある意味でラストにふさわしい人物が監督を務めており、メンバーもこれまで仲間になったキャラクター達をモデルにしている。
  • 各国代表のユニフォームは実際にW杯や五輪で使われるものと同じである。
    • 日本だけはアウェー戦のユニフォームも存在するが、どちらも色合いなどはアレンジが加えられている。
  • 必殺技のネタも豊富になり、例を挙げるとオーストラリアの選手が使うキーパー技に「グレートバリアリーフ」、イタリアの必殺タクティクス(後述)に「カテナチオカウンター」などがある。
  • 実際に世界を旅する訳ではないが、本戦の舞台となるライオコット島は本戦出場国の街並みを再現しており疑似的に世界を旅することが出来る。
  • スカウト可能な選手に外国人のキャラクターが増えたことによりさらに個性が増した。
    • 本編ではリーグ違いで戦うことのできなかったチームもスカウトできる。
    • 選手の説明文も一新、特に御影専農の説明文は洗脳が解けた『2』でも洗脳されたままの説明文であったため評価が高い。
    • 前回ゲスト出演した中田英寿は所属していたローマのクラブチームをリスペクトし、今回はイタリア代表キャプテンとして出演する。ちなみにCMにも出演している。
      • もちろんスカウトも可能、相変わらず難易度は高いが。
  • 必殺技の進化具合が試合中に表記されるようになった
    • 「改」や「G2」を試合中に使用すると赤文字で表記されるようになった。
    • 最終進化までさせると「真」や「G5」の文字が青文字になる。
  • 技の性能として「シュートチェイン」が追加。
    • シュートをシュート技で繋げて威力を上げるというもの。ただしパス扱いなのかオフサイドを取られることがある。
  • 新システムとして「必殺タクティクス」が追加。
    • チーム共有のTTPを消費して複数人で行う必殺技。
      • 技によって自陣か敵陣かで使える場所が異なる。中にはコーナーキックからそのままゴールを狙う技も。

問題点

  • 一部のスキルと必殺技が強すぎる
    • スキル「ぞくせいきょうか」その効果はなんとコマンドバトル時、属性が有利な場合テクニック値が2.5倍になる
      • このようなチート性能であるため大会上位者はほぼ全選手に覚えさせているプレイヤーがほとんどだった。
      • 前作の時点では倍率は1.1倍であり、さして強いスキルではなかった。このスキルが働く場面は限られるためバランスブレイカーとは言えないが、少々極端な調整と言わざるを得ない。
      • しかし、特定の条件でのみ発動するスキルであり、このスキルのおかげで好きなキャラを対人戦でも使えるという点で受け入れているプレイヤーも一定数いる。
    • 必殺タクティクスでは敵陣に7人で上がりGK以外の敵選手を行動不能にする「アマゾンリバーウェーブ」、自陣に入ったボールを奪ってゴールライン付近まで8人で上がる「サークルプレードライブ」等のバランスブレイカーな技が存在する。
    • つまり「敵陣ペナルティエリア内まで攻めたのに気付いたら8人が自陣のゴール前まで攻め込んでいた」なんてこともある。
    • 後半のスペシャル対戦ルート内では「サークルプレードライブ」を使う相手が非常に多く、なかなか得点できない。
  • 敵のスケールダウン
    • 前作の敵は「地球を脅かす侵略者」だったのに対し、今作の敵は「世界」とスケールダウンしていることは多くのファンに指摘されている。
  • 試合中のイベント
    • 試合開始にいきなりボールを奪われ数秒(ゲーム中では2~3分)で失点してしまう。この失点イベントはほぼすべての試合で挿入される。都合よく解釈すれば、ハンデとも言えなくはないが…。
      • ラスボス戦も自軍からスタートするのだがボールを奪われた描写すら無く、いきなり相手にシュートを打たれ0分で失点するアニメが挿入される。理不尽を通り越して笑うしかない。
      • アジア予選決勝での対韓国戦は、お互いに新必殺技のお披露目を兼ねた強制得点、強制失点が応酬といった展開になっており、特にテンポが悪い。本作発売前の日野氏の雑誌インタビューにおいて「韓国戦は本作でも特に盛り上がる」といった内容の発言もあってか特に評価が低い。
    • ゲーム本編がアニメのシナリオに影響を受け過ぎている故の問題点でもある。
  • スカウトシステムが更に劣化。
    • 『2』同様一度エンカウントしたことのあるキャラしかスカウト出来ないことに加え、ガチャガチャで引き当てなければならないという効率の悪いものになってしまった。
  • キャラ総数が『2』に比べ更に増えた。
    • 一方で流石に多すぎるせいか「Wi-Fi対戦を実装すべきでは?」などの指摘もあったが、前2作同様に未実装となっている。
    • 総数が増えたにもかかわらず、仲間の上限は前作と変わらず100人までである。
    • しかも、ストーリー上外すことのできないキャラが増えたため、自由に仲間にできる選手の数は実質前作よりも減ってしまっている。
    • さらに、そのストーリー上外すことのできないキャラの大半は強力な選手と言い難いため、完全に割を食ってしまっている。
      • 『ジ・オーガ』版では、外せないキャラがさらに三人も増えている。うち二人は任意加入なので無視することも可能だが、残る一人は追加シナリオを進める上で必ず仲間にしなければならない。
  • キャラのGP・TPの最大値が前作と比べ大幅に減少し、消費量が上げられている為バーニングフェーズやアイテム(一試合につき3回まで)の使うタイミングが重要になりGP・TPの切れた選手を交代させるなどの工夫が必要になったが、少々極端な調整に感じられる。
    • TPはある程度強い技で1回しか使えない、GPもポジションによるが前半で切れることも多い。
  • ストーリーとスカウトシステムの矛盾
    • 代表入りに対して苦労するキャラの描写があるのだが、それとは関係なしに一般キャラは加入する。収集要素のあるゲームであるため仕方のない事ではあるが「あのキャラクターを差し置いて一般キャラを入れるのは気が引ける」という意見もある。
      • ただせっかくスカウトしてもストーリー上の試合では特定のキャラがいなければならず、あまり活躍の場が無い。また前2作とは違い最初から16人揃っており「メンバーが足りないからスカウトしよう」とはならないためスカウトシステムが人によっては使うことのないものとなってしまうことも。
  • キャラクターについて
    + ネタバレあり イナズマジャパンメンバー
  • キャラクターが多い為、扱いに差が開いてしまっている。
    • 立向居はイベントはあるものの肝心のポジションであるキーパーの円堂がほぼすべての試合に必須となっており中々試合に出れない状況となっている。
      • 序盤では習得技から立向居の方が強く、その点でも彼を使いたかったという意見も多い。
    • 立向居が強いという点を差し引いても、序盤の円堂が弱い、あるいは使い辛い。
      • 序盤は属性不一致の「正義の鉄拳」しか必殺技がなく、しかもパンチングの為ボールをキープできないリスクが付きまとう。
    • 土方雷電は序盤で必殺技の習得イベントがあるものの進行に必須ではなくそれ以降のイベントには全く関わってこない。
      • また一之瀬と同じように『2』の隠しキャラだった彼がメインキャラとなっているが、アニメ版では2の沖縄編で登場するキャラクターだがゲーム版では別のキャラクターがその役割をしている。しかし冒頭での土方に関する説明はアニメ版に合わせたものになっているため前作と矛盾してしまっている。
      • 『2』の土方はWi-Fi配信限定のキャラでDS版では入手不可能なキャラとなった。
    • 木暮に関しては新技イベントが存在せず、これといった大きなイベントも無い。
    • 前作のエイリア学園の一員であり、多数の学校を破壊した主犯格であるレーゼこと緑川が普通にチームに入っているのだが…。
      • 一応これに関しては突っ込まれているが、軽く触れられているだけであっさりスルーされている。
      • ただし、彼の離脱要因は力不足でオーバーワークで行った結果であり、『2』での皮肉になっている。そのため、相応の報い?は受けている。
    • 『3』からの新キャラである飛鷹 征矢(とびたか せいや)は、元不良グループのリーダーで高い潜在能力を秘めているが、サッカーの方は初心者のようなぎこちなさがある、といったキャラクターだが、実はサッカーに関して本当に初心者だったことが後に明らかになる。
      • 響木監督に才能を見出され、それがきっかけで不良から足を洗うことになり、その出会いがきっかけで性格も元不良とは思えないほど真面目でおとなしい性格になる。
      • 最終的に才能も開花させ、イナズマジャパンメンバーとしてしっかりチームに貢献する。自身の性格もありキャラ人気自体は高いが、全くの初心者が世界大会の代表メンバーに選ばれるという展開にはかなり疑問がある。実際に他のメンバーからも「なぜ選ばれたのかわからない」といったことを度々言われる。
      • 元舎弟の関わるエピソードでは不良の更生物語といったシナリオが展開される。彼の設定もあり「ガチンコファイトクラブ」と皮肉られることも。
    • そんな彼を代表へ選考した響木監督の言動の一部も不満点として挙げられることがある。
      • 飛鷹の選考理由が、本人の能力の点を抜きにしても響木監督の個人的な贔屓にしか見えない。上記のファイトクラブといわれる一端でもある。
      • 代表メンバー選考試合では、兄弟での連携プレーに定評がある武方三兄弟の長男だけを招集しさらに連携技を禁止するという采配を行っており、飛鷹の件もあって出来レース感が強い。
    • 響木監督が途中で持病の悪化が原因で監督を退き、その代わりに久遠 道也(くどう みちや)が代表監督となるが、やはりこの人も例によって監督としてどうかという言動が多い。
      • 後述の不動の件を含めて、選手達に対してとにかく言葉不足。例えば試合前に合宿場からの外出を禁止するが、その理由は一切説明してくれない。
      • 試合中でも基本的に指示は出さない。出したとしても比喩表現のようなものばかりで何を言っているかわからないことが多々ある。
      • 一応、鬼道がその指示の意図を理解した上で皆に伝えてくれるのであまり問題はなかったが、おそらく鬼道がいなければ話が通じてなかったのでは?と言われるほどに説明が少なく解りにくい。「試合中に指示を出さない監督」というのは本シリーズにおいて今に始まったことではないが…
    • 『2』で真・帝国学園のキャプテンだった不動 明王(ふどう あきお)もその扱いが度々ネタにされることが多い。
      • 元々の本人の性格もあり代表入りした後の合同練習でもチームメイトに対して挑発、皮肉めいた発言を行い、それが災いしてチームからも孤立していく。
      • そして大会が始まってもスタメンでも選手交代でも起用されることはなくひたすらベンチ起用となる。
      • 本人もこの扱いに次第にイラつき周りの選手にキツく当たるようになり、不満を述べるが久遠監督からは「文句があるならベンチを去れ」と言われる始末。
      • ある試合では前述した実力がほぼ素人の飛鷹がスタメンで使われる一方で自分は当然のようにベンチであったため、それ以降は「どうせ今日も出番ナシだろ」と開き直るようになってしまう。スタメンや交代時に自分の名前が呼ばれないか期待する素振りをみせ、呼ばれなかったことにショックを受ける姿が描かれ、それでいて代表合宿を離脱せず練習にも取り組む姿が描かれるために見ていて流石にかわいそうという意見が多い。
      • アジア予選決勝後半においてようやく彼の出番がやってくる。久遠監督曰く不動はジョーカー(試合に出場していないためにデータが存在せず事前に対策ができない選手)としての役割を狙ってのことであり、いままでのベンチ起用もそれが理由だったことがここでようやく明かされることになる。
      • 現実のスポーツにおいてもそういった選手の起用は実在するが、例によってそれまでに不動に説明は一切ない。何故本人に説明しなかったのか…。
      • そしてようやく試合に出られるも、相手チームは当然だが本人の性格もあり味方チームも不動のことはよく知らないために連携が上手く噛み合わないという事態が生じてしまう。相手チームのキャプテンからは「才能を持ちながら孤独」と言われてしまう始末。
      • 最終的に鬼道との新必殺技で相手の戦術を破り勝利に貢献。チームにも受け入れられる。しかしながらその後も基本的に後半からの起用のベンチウォーマーがメインとなる。
      • その扱いからプレイヤーからは「不動のBW(ベンチウォーマー)」とネタにされることに。
      • 影山総帥でのシナリオでは、過去に自分を二流と評した影山を見返し、彼の企みを突き止めようとするが、本人が多くを語ろうとしなかったせいで(例によって彼の性格もあり)内通、裏切りを疑われてしまうことに。
  • アフロディ

    • 何故か母国が韓国という設定が追加され、ファンを驚愕させた。
      • もともと彼はギリシャ神話の神の一人がモデルとなっているだけに、キャラとあっていない。
        • その設定も試合前の円堂との簡単な会話のやりとりだけであっさりと終わらせており、その後この韓国人設定も特に生かせているような描写が無いため、後付け設定という印象が強く批判されている。
        • そもそも、FFIは母国以外の人物も普通に出場できるので(同じく韓国代表の南雲と涼野は日本人であり、他にもアメリカ代表の一之瀬と土門も日本人である)、韓国代表にするために韓国人設定である必要は全くないのである。
        • 当時はネットを中心に特に嫌韓意識が強く、アフロディが女性人気の高いキャラということもあり純粋な作品のファン以外から不当に叩かれる要素となってしまった。

    影山総帥

    • 本作でもイタリアの監督の座を奪いこれまで通りの悪事を働いていたのだが…。
      • 日本対イタリア戦ではフィディオと鬼道が彼の父親でサッカー選手の影山東吾のプレーをトレースしたことにより、かつての感動を思い出しサッカーへの歪んだ愛を捨て純粋にサッカーを楽しむ一人の監督として戦うようになる。
      • また「ある組織のいいなりになってた」ことが発覚、試合後には鬼道達と和解したのだが唐突に事故死(に見せかけて消されて)しまう。
      • イベント自体は良質なのだが「散々悪事を働いといて今更いい人転換とか…」といった具合で賛否分かれている。その分黒幕の悪質さが際立つが。
    • 全体的に極悪非道だったイメージから一転し善人としての一面も描かれておりキャラクターの方向性が変わった事にも賛否分かれる。
      • イタリア対イギリス戦ではアドバイス一つでイタリアを勝利に導いたり、鬼道のトレードマークの一つであるゴーグルは「視野を狭くすることでより深く見えるようにする」ために影山から与えられた物など、優秀な監督として活躍する場面もある。
      • また彼が悪事を働いた際に盲目の少女・ルシェを怪我させてしまいサッカーとは無縁の人物を巻き込んだという理由で彼の悪事とは無関係の目の手術費を払うという、かなりの善人っぷりを発揮している。善人ではあるがその行動とこれまでのギャップから「ロリコン、ショタコン」と皮肉られることも。
        • 『1』では(おそらく)サッカーとは無縁の一般人も悪事に利用する程の悪人だった。またルシェと年齢が変わらないであろう夕香を(無縁ではないとは言え)交通事故に遭わせ一年も昏睡状態にしたことがある前科があり、両者が比較されるほど人物像が変わっている。
        • 影山と鬼道との関係についても明らかになったが、その点は『2』のシナリオで既に決着がついていたということも批判点として挙げられる。

    ヒデナカタ

    • 前述通り、イタリア代表キャプテンの中田英寿選手。作中でもトッププレイヤーとして描かれている。
      • 実際は大会中にも関わらず旅をしており、試合を観戦しながら物言いをする場面が多い。
      • 彼が試合に出るのは日本との試合のみ、それも後半戦からで散々あった強制得点イベントも無い等ロクに活躍の場が与えられていない。
    • 旅の途中で影山の事を知り暗躍しているのだが、まともな掘り下げが行われておらず意味深なセリフが多い割に影が薄いキャラクターとなっている。
    • 実在する選手とのタイアップキャラクターであるためか、活躍の場が出し惜しみされているような印象である。
      • また彼と行動するルカもイタリア代表監督の息子であること以外掘り下げられていない。

    フィディオ・アルデナ

    • 物語上での扱いに反して、ゲームでの性能が良くない。
      • ステータスは決して悪くないのだが、自力習得する技がとにかく貧相。
      • フィディオは、近作のライバルキャラの中では最も出番が多く、主人公の円堂とも深い友情を深めただけに、このことを嘆くファンは少なくない。

    円堂大介

    • 本作のラスボス。実は生きており黒幕から身を隠すために死を偽装して海外へ逃亡していたということが明かされる。影山と並び本作最大の後付け設定。
      • だが評価点で述べた通り、集大成の意味合いのある本作ではラスボスとしてふさわしい人物であり、むしろ彼がラスボスでなければラストの大団円にはならなかったとも言えるだろう。
    • 彼が率いるリトルギガントは決勝まで20kgはある重りを付け、かつ必殺技を使用しないとんでもない縛りプレイで大会を勝ち進んでいる。
      • 決勝相手の強敵感を演出する表現だろうが、完全に相手を舐め切った行為として批判される。というか超次元サッカーで必殺技未使用とか逆に目立ち過ぎて注目されるはずだが…。
  • 『1』のキャラが使えるようになるケータイサイトとの連動、『2』のキャラが使えるようになる2→3スーパーリンクだったが…
    • スーパーリンクの方は苦労して手に入れても前作に比べ弱体化したキャラが多く(青マント鬼道など、使いやすい選手や、ダークエンペラーズたけしなど、強力な選手もいるが)、後述する妙に面倒なシステムのおかげでガッカリ要素として残ってしまった。
      • 前作ではエイリア学園の選手は自力習得する専用技の消費TPがかなり少ない代わりにTPの上限も少ないという設定の選手達だった。しかし本作ではその専用技が誰でも習得できるようになった為消費TPも上がったが選手のTPはそのままだったため相対的に弱体化してしまった。ただ、前作で強すぎた為しょうがないとする意見もある。
      • 『3』に送ることのできる選手は前作のデータで仲間にしていたキャラのみ。そのため『3』で使いたいキャラは『2』で仲間にしておく必要がある。キャラ人気に対してスカウトする際の対戦での能力が異常に高く、『2』でも特にスカウトが困難ともいわれているウルビダは「(あまりにも強すぎるため)救済措置があるのでは?」と期待する声もあったが、そんなものはなかった。
      • 送れるキャラにはそれぞれ「レベル〇以上」といった条件が付いており、単純に仲間にしていれば送れる、というものでもない。
      • 一度に送れるキャラの人数には制限があるが、中には特定のキャラ同士の組み合わせでないと送れない、というものが存在していた。例えば前作のブリザード版で登場したダイヤモンドダストのアイキュー・アイシーという兄妹キャラがいるが、この二人は両方のレベルが40以上かつ二人同時にリンクで送らないといけない。つまりどちらか一方だけ送る、ということはできない。
      • それ以外にも特定のキャラ同士かつ一定レベル以上でアイテム、ユニフォーム、技の秘伝書が入手できるというパターンも存在している。
      • ファイア/ブリザードの2バージョンのうち片方にしか登場しなかったキャラも多く存在する。その中には強力な属性一致ロングシュート技を持つファイア版にのみ登場するレアンや、ステータスが高く強力なシュートブロック付きの属性一致ディフェンス技を持つブリザード版のみに登場するゴッカなど強いキャラもおり、これらのキャラを入手するの救済措置はなく当然それぞれのソフトが必要となる。
      • 通信機能を使って送るためDSがもう一台必要になる。
    • このような仕様の数々により「『3』で自分の好きなキャラを使うために『2』のやり込み、育成を今さらやり直さなければならない」という苦行のようなシステムとなってしまっている。
      • そしてせっかく苦労して仲間にしても能力は弱体化している…というのだからたまったものではない。
  • 『1』の選手はゲーム外のサービスでなければ入手できず、ケータイ側で発行されるパスワードを入力しなければならないがその際登録した名前とセーブデータの名前を一緒にしなければならない。
    • そのパスワードの入手方法も連動サイトで一日一回までチャレンジできる全8問のクイズに全問正解するか、おみくじで大吉を引き当てるという非常に面倒くさいものであった。
    • おみくじはともかくクイズは内容自体は簡単で、かつ同じ問題しか出題されないため答えさえ覚えてしまえば問題ないのだが、そこまでやって入手できるパスワードは200人以上いるキャラの中からランダムという仕様であった。そのため運が悪いと「自分のお目当てのキャラがいつまでたっても入手できない」という事態も発生する。キャラゲー的側面を持つ本シリーズでのこの仕様は多くの不満を呼んだ。
    • パスワードは発売から早々に2ちゃんねるの攻略スレ民有志により解析が行われ、解析ツールが配布された。目的のキャラの入手自体はこれで容易になったが…(後述)
    • 今では3DS版の発売に併せて公式サイトでパスワードを入手できる。
  • プレミアム対戦ルートでの試合前ミニ会話が消滅
    • 『1』では練習試合、『2』ではプレミアム対戦ルートで試合をする際、敵チームのキャラと雷門中のキャラ(主に円堂)との短いやりとりが楽しめたのだが、今作ではそれがなくなった。キャラゲー的な魅力を楽しむユーザーも多いこのシリーズにおいて、クリア後に選手が会話をするシーンが見られる場面が減ったのは寂しく感じる。容量の都合などを考慮すると仕方がないことではあるが…。

総評

自分の好きなキャラを集めて楽しむ、いわゆるキャラゲー的要素も強い側面がある作品のため、使い勝手の悪くなったスカウトシステム周りは過去最悪の評価を受けている。
しかしその一方で、より豊富になったクリア後のやり込み要素などは高い評価を受けており、総合的な評価は新規、シリーズ通してのプレイヤー共に概ね好評である。


余談

  • 掲示板におけるプレイヤー同士の交流について
    • ケータイ連動サイトはプレイヤー同士の交流を目的とした掲示板も存在したが、本作のターゲット層もあってか「ネットマナーを理解していないキッズ層」「腐女子予備軍」といったような輩が大量に存在しており、特にサービス開始直後は非常にカオスで混沌とした空間を形成していた。
    • ガチ勢は2ちゃんねる攻略スレを利用しており住み分けがなされるとして好意的に見られていたが、上記解析ツールが作られると状況は一変する。
      • 解析ツールで入手できるパスワード目的に、ツールの使い方もロクにわからないままパスワードだけクレクレするというキッズ達がスレに大量流入することになる。彼らによる無自覚な荒らしともいえる行為に攻略スレは阿鼻叫喚となった。
      • 中にはケータイ連動サイト掲示板にて「パスワードの解析方法が解らないユーザーの解析代行を行い、サイト内ポイントを稼ぐ」という行為に及ぶものまで現れる始末。
      • そのようなこともあってか、せっかく作られた解析ツールも短期間ではあったが一時的に封印されることとなってしまった。

その後の展開