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RELICS -The recur of "ORIGIN"- - (2021/08/07 (土) 07:32:44) の編集履歴(バックアップ)


RELICS -The recur of "ORIGIN"-

【れりくす ざ りかー おぶ おりじん】

ジャンル アクションRPG

対応機種 Windows95/98
発売・開発元 ボーステック
発売日 1999年4月10日
定価 8,800円(税別)
備考 【遊遊1980シリーズ(廉価版)】1,980円(税別)
判定 なし


概要

かつてPCを中心に展開されていた異色作『RELICS』のリメイク作品。
視点がサイドビューからクォータービューに変更され、ゲームシステムにもアレンジが加えられた。
また、ストーリーもPC版・FC版から大きく再構成されており、旧作を知っていても問題なく楽しめる。


システム

基本的なシステムは原作を踏襲しているが、変更・追加された点は以下の通り。

  • パラメータが完全にマスクデータとなっていた原作とは異なり、本作はパラメータがある程度可視化されているため能力の把握が容易になった。
    • 対象によってパラメータや属性耐性・所持アイテム数が定義されており、多種多様な対象へのスピリットライドも相まっていろいろな種族でプレイできる楽しみもある。
  • スピリットライドできる対象のバリエーションが大幅に向上。また乗り移った対象によっては固有の特殊能力を発揮できるようになる。
    • 一部のキャラクターには条件を満たせば突然変異的に成長するケースも存在する。
    • ただし戦闘などによってレイテンシを上昇させて体をなじませないと固有能力を十分に発揮できない。
      • さらに一部のボディではライドした後に強制的に体がなじんでしまいスピリットライドができなくなるケースもある。
    • なお、ボディごとのレイテンシの情報はライドしたボディを変更しても記録されているため、過去にスピリットライドしたことのあるボディを使った場合は過去のレイテンシの状態を引き継いて戦える。
  • 途中経過のセーブが可能。通常はセーブポイントでしか行えないが、セーブ用のアイテムを用いることでどこでもセーブが可能。
  • 全編にわたりBGMが追加された。
  • 前作同様本作でもマルチエンディングは採用されているが、本作ではエンディングのバリエーションは20種類以上にも及ぶ。
    • 一度見たエンディングはエンディングリストからいつでも再生可能。

評価点

  • 原作ではゲーム中の会話がすべて英文なうえに一部の種族の会話が別文字で置き換えられていたためにストーリーがやや把握しにくかったものの、
    本作は会話が可能な状態であればすべて日本語表記されるため、ストーリーの把握は前作よりも容易になった。
    • 要所要所でイベントスチルやムービーも表示されるため、演出面はかなり強化されている。
  • マルチエンディングのバリエーションの豊富さは圧巻。
    • 乗り移っている対象やシナリオ中での行動・殺戮数によって変化するため、プレイバリューは非常に高い。
  • BGMの評価も上々。

問題点

  • パッチを適用する前はキャラクターの移動速度が全般的に遅く、移動だけでストレスがたまりやすい。
    • 最新パッチ適用後には全体的に移動速度が向上したため多少はましになる*1
  • 箱やオブジェクトの破壊に利用する強制攻撃の手順がキーボード併用なのが少々面倒。
  • ムービーの画質は今一つ*2
  • エンディングの回収条件がわかりにくく、セーブ用スロットも3と少ないためエンディングのコンプリートはやりにくい側面も。
    • 殺戮数関連でバッドエンドに突入するのは前作同様のため、あまり戦闘を積極的に行えないのもややストレスがたまる*3
  • レアアイテムの回収が非常に厳しく、殺戮数関連も相まってアイテム収集がやりづらい側面がある。
    • レア種族でしか出てこないエンディングはほぼないのが救いか。

総評

リメイクということもあってかなり手が入っており、エンディングの多彩さも相まってプレイバリューはかなり高い。
しかしながらやや癖のある操作性は人を選ぶ側面もあり、パッチを導入しないと遊びにくいといった弱点もあるのがネック。
またRELICSシリーズ特有の世界観やゲーム展開は人によっては好き嫌いが大きく分かれるところでもあるのでその面でも人を選ぶ側面はある。
とはいえそれまでの過去作に比べるとかなり遊びやすくなっているため、新規に本シリーズを遊ぶにはここから入るのがお勧め。