*SILENT HILL ZERO 【さいれんとひる ぜろ】 |ジャンル|ホラーアドベンチャー|&amazon(B000IUCXKC)| |対応機種|プレイステーション・ポータブル、プレイステーション2(日本国外)|~| |発売元|コナミデジタルエンタテインメント|~| |開発元|クライマックス|~| |発売日|2007年12月6日|~| |価格|5,229円(税込)|~| |>|>|CENTER:[[''サイレントヒルシリーズリンク''>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/525.html]]| ---- #contents(fromhere) ---- *ストーリー トラック運転手のトラヴィス・グレイディがトラックでサイレントヒルへ向かっている途中、突然何かが視界を横切り、トラックを止めるとそこには一人の少女が立っていた。 少女は無言で立ち去るが、不審に思ったトラヴィスはその後を追う。町外れまでたどり着き、燃えさかる一軒家と辺りを窺う不審な女性に気づいた直後、少女の叫び声が響く。意を決したトラヴィスは炎の中に飛び込み、全身に火傷を負った少女を助けるが、そこで意識を失う。トラヴィスが意識を取り戻したとき、彼はサイレントヒルにいた…… *概要 -サイレントヒルシリーズの5作目だが、開発はKONAMIではなく、海外のクライマックススタジオが担当している。 -ストーリーの時間軸は『1』の事件より前であり、作中にはそのことを示唆するアイテムや『1』の登場人物も複数登場する((ただし、中には『1』と矛盾していたり無理があったりする設定も多い。))。 -日本国外版の名称は『SILENT HILL: ORIGINS』。日本国外ではPS2版も発売されており、キャラクターのモデリングが若干変更されている。 -ちなみに本作のUFOエンドには''『2』のDエンドに出てきた”あれ”''がゲスト出演している。 *新システム -今作では近距離武器にも使用回数に制限があり、何度も使い続けていると壊れて使えなくなってしまう。 --その分多く武器を入手することができる上に、素手でも戦うことはできるので武器がなくなって手詰まりになることはない。 --余談だが、本作主人公のトラヴィスは「素手で戦える」「無数の武器を携行できる」「''(武器が弱いのではなく)武器を破壊してしまうほど力が強い''」などという点から、サイレントヒルシリーズ最強の主人公ではないかと噂されている。ただし、中にはシリーズ最弱ではないかというプレイヤーもいる(後述)。 *評価点 -入手できる武器が豊富。テレビなどの意外な物もある((何故か伝統の鉄パイプはない。))。 -グラフィックはPSPの作品のなかでもきれいな部類。ムービーもとても美麗。 -やり込み要素の追加 -条件を満たすと手に入るコスチューム、メモ、称号を収集するやり込み要素があるので、周回プレイへの配慮もなされている。 --ユニフォームもあり、着ていると様々な恩恵が得られるものもあり、外見も様々に変化する。。 *批判点 -PSPのスペックの問題なのか、たまに処理落ちが発生して動きが鈍くなる。 -他のシリーズとは違い、難易度変更機能がない。 -シリーズの大事な要素の一つである、「裏世界」の扱い。 --今作の裏世界は、鏡を使って行き来して現実世界ではいけない場所へ行くための通り道として登場し、フィールド探索と謎解きの一部に組み込まれている。 --従来ファンの中にはこういった扱いに不満を持つものもいた。 -極端なゲームバランス。 --序盤は回復アイテムが少ないが、後半からはかなり多くの回復アイテムが拾えるようになってしまうという極端なバランスになっている。 --ナースなど素手ではめ殺せる敵もいれば、トラビスのモーションよりも素早く攻撃できる敵にはこちらがはめ殺される事もあったりと一部敵の調整も極端。 -一部進行不可能になるバグがいくつか存在している。普通に進めていれば遭遇しにくいのが救いか。 -シナリオ面 --主人公のトラヴィスはあるトラウマを抱えており、サイレントヒルを進むうちにそのトラウマを思い出していくというサイレントヒル2を意識した物語進行となっている。 --ただこのトラウマはストーリーとはあまり関係がないため感情移入しにくい。 --これまでの主人公は皆サイレントヒル(そうでなくてもストーリーの主軸)に何かしら関係があったのだが、トラヴィスにはそう言ったものはほとんど無い。Amazonのあるレビューでは「''まったく無関係のオッサンがただのお節介で突き進むお話''」と称されている。 *総評 -制作陣が変更されたために、一部システムにも難や違和感がいくつかある。前シリーズをプレイしていたプレイヤーの多くは違和感を感じる出来となってしまっている。 -ただ初めてシリーズをプレイする分には問題ある出来ではなく、佳作といったところか。 -KONAMI内製で発売するか、もう少し作り込まれていれば評価はもっと上がっていたかもしれない。