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おみこしウォーズ - (2013/05/28 (火) 18:21:25) のソース

*おみこしウォーズ
【おみこしうぉーず】

|ジャンル|お祭りわっしょいアクション|~|
|対応機種|ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)|~|
|発売・開発元|トムクリエイト|~|
|配信開始日|2010年12月15日|~|
|価格|200DSiポイント|~|
|プレイ人数|1人|~|
|セーブデータ|1箇所|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|ポイント|お神輿達がデストロイバトル&br()人員不足で死亡フラグの恐怖|~|

**概要
定期的にニンテンドーDS(3DS)のダウンロードソフト配信を行っているトムクリエイトがリリースした一作。~
公式のジャンルはアクションとの事だが、実際の内容は縦スクロールシューティングゲームに近い。~
祭りの定番であるお神輿を操り、宇宙を舞台に敵のお神輿を粉砕するという設定。「宇宙でお神輿…?」と思われる方は、ゲーム画面を見れば嫌でも分かる。~
オートセーブ方式。DS本体の上下二画面が繋がった状態でのゲーム表示となる。

**主なルール
***ゲームの流れについて
一般的な縦スクロールシューティング同様のノリでステージが進行する。但し、自機であるお神輿(以下「自機」と表記)の操作や状況によってスクロールスピードが変化するレースゲーム的な要素もある。~
本作のプレイモードは「のーまる」と「えんどれす」の2つが用意されている。

-"のーまる"はステージクリア方式で、全7ステージ((ゲーム内では「すてぇじ」表記だが、このページでは「ステージ」表記で統一する。))。
--一度プレイ(クリア)したステージは後のプレイで何度でも選択可能。
--各ステージの奥に待ち構えるボスお神輿を倒し、その後に出現する終点ゲートに触れれはステージクリア。

-"えんどれす"は自機であるお神輿がミスするまでエンドレスに続くモード。
--ステージ構造はプレイする度にランダムに変化。プレイヤーの腕前だけでなく、運の要素も若干絡む。

***操作系統
自機の操作は以下の通り。 

-十字キーで上下左右に移動。
--また上下操作は画面のスクロール速度とも連動しており、上キーで上移動する際には加速し、下キーで下移動する際には減速する。
--ステージ中は時速表示がされており、最高速度は時速約250km程度は出る。

-Aボタンでジャンプ動作。ジャンプ中に十字キーで移動調整を行う事も可能。
--ジャンプ中は落とし穴などを回避できる上に、自機が完全無敵になるが、着地後に若干の隙を伴ってしまう。
--また、着地時に攻撃判定が発生する(敵お神輿を踏み潰せる)。
--ジャンプを行うと「飛翔ゲージ」が消費される。ゲージは時間経過で回復。

-Bボタンでカツギー(後述)を1人消費しての「カツギー攻撃」(メインショット)。

***自機性能について
本作の自機はお神輿である関係上、以下の特色を持っている。

-当然ながらお神輿は複数人で担がなければ動かせない。本作において、この担ぐ人は「カツギー」と呼ばれる。
--ステージ内には自機や敵お神輿の他、どのお神輿にも属さない「はぐれカツギー」が定期的に出現する。
---また敵お神輿が壊れると、そのお神輿を背負っていたカツギーがはぐれカツギー化する。
---自機がダメージを受けた時も、カツギーの一部が弾き飛ばされてはぐれカツギー化する。
--自機がはぐれカツギーに触れると、取り込んで増員できる(最大16名)。カツギーの数が多ければ多い程、自機のスクロールスピードが増し、敵とぶつかった場合にひるみにくくなり、横風の影響を受けにくくなる。
---一方、はぐれカツギーは自機だけでなく、近くにいた敵お神輿に触れるとそちら側の担ぎ仲間となってしまう性質がある(中ボス・ボスお神輿は例外)。&br()よって、はぐれカツギーを敵お神輿に近づけさせない状況に持っていく事も攻略する上で重要となるだろう。
--その逆にカツギーの数が少ないと、上記と逆の状態となり大きな危険を伴ってしまう。カツギーが4人(最低人数)になるとカツギー攻撃も発射できなくなり、この状態でダメージを受けると即ゲームオーバー。

**敵の倒し方について
-敵お神輿にダメージを与える方法は以下の通り。(一部のボス関係のお神輿には、以下攻撃が通用しない場合もある。)
--カツギー攻撃を当てる。
--自機を敵お神輿にぶつけ、その衝撃で画面両端や落とし穴などに追い込む。
--自機をジャンプさせ着地時に下敷きにして踏み潰す。

-また敵お神輿同士でも弾き合うため、お互い勝手に潰し合いを繰り広げる場面も多々ある。

-敵を連続で倒すと「撃退連鎖」カウントが蓄積される。
--撃退連鎖は「倒した敵お神輿を担いでいた敵カツギー」単位でのカウントとなる。例えば、6人のカツギーが担いでいた敵お神輿を倒すと、カウントが6蓄積される。
--自機が何かしらのダメージをもらうか、ステージクリア("のーまる"の場合)するまで撃退連鎖はずっと溜まっていく。

-「中ボスお神輿」「ボスお神輿」…倒さないと先に進めない強敵。こいつらが出現すると、一時的に通常の敵お神輿が撤退する。出現前には必ず赤の警告表示がされる。
--"のーまる"ではボスお神輿を倒すと「終点ゲート」が出現し、これに触れればステージクリアとなる。

***障害物・仕掛けについて
-画面両端に触れると自機・敵側を問わずダメージ。

-またステージ内には以下の障害物などが配置されており、上手く回避したり、有効に利用する事が求められる。ちなみにダメージ障害物は敵もダメージを受ける。
--「落とし穴」…落ちるとダメージを受ける上に大幅にスピードダウン。ジャンプ動作で回避可能。出現前には必ず黄色の警告表示がされる。
--「岩」「隕石」…当たるとダメージ。ジャンプ動作、もしくは岩などの隙間を潜り抜ける事でも回避可能。
--「横風」…これが吹いている間は自機が風の方向に飛ばされやすくなる。自機のカツギー数が少ないと、まともな操作が極めて困難となってしまう。
--「走パネル」…これを踏むと一定時間、スクロールスピード(時速速度)が大幅に高速化する。
--「跳パネル」…これを踏むと、自機が強制的にジャンプする。このパネルによるジャンプは飛翔ゲージが消費されない。

***リザルトについて
-"のーまる"はステージクリア時、"えんどれす"はミス時にて以下のリザルト表示がされ、各自最高記録が残せる("のーまる"に関しては、ステージ単位での記録となる)。
--「神輿破壊数」…そのステージ内で破壊した敵お神輿の数。
--「連続撃退数」…そのステージ内で到達した最大撃退連鎖の数。
--「カツギー確保数」…そのステージ内で自機が確保したはぐれカツギーの数。カツギー攻撃で消費したカツギーはカウントに含まれない。
--「最速記録」…"のーまる"のみの項目。ステージクリアまでの時間。
--「最長記録」…"えんどれす"のみの項目。ミスまでの走行距離数。

**批評点
-お神輿大爆発!!
--「宇宙を舞台としたお神輿シューティング風味」というゲームデザインが激しくアホ臭くて素敵である(褒め言葉)。
---自機と敵側のお神輿がぎゅうぎゅう状態で画面内に暴れまくる様がカオスであり、お神輿が大破した後に豪快な効果音と共に大量のカツギーが吹っ飛ばされる様がバイオレンスで怖い…。
---自機のショット手段が「カツギーを前方に飛ばす」、すなわち''カミカゼアタック''である。飛ばされたカツギーが敵と共に吹っ飛ばされる様がこれまたバイオレンスで酷い…。
---はぐれカツギーは敵味方に関係なく近くにいたお神輿に近づくと担ぎ仲間となる。つまり、彼らは「''近くにいたお神輿こそがわが主''」というお祭り思考ばかりである。
---というか、''隕石が降り注ぎ、落とし穴の罠がところかしこに掘られている空間でお神輿が行われている''状況からして、突っ込みどころ満載なのだが…。

-コミカルなカツギーの容姿・変てこなボスお神輿の数々。
--本作の最大の顔といえるカツギーが非常に可愛い。
---ステージ開始前に「そ~れそ~れ~」、はぐれカツギーを仲間にすると「わっちょい」、自機ダメージでカツギーが減ってしまうと「ほほ~い」とハスキーボイスを喋ってくる。
---ちょこまかとした動きでお神輿を担ぐデフォルメタッチのカツギーがめっさプリティであり、はぐれカツギーのあたふたした動きがこれまたプリティでいい味を出している。
--もはや「お神輿じゃねえだろこれ」と思わずにはいられない程に、中ボス・ボスお神輿の容姿がとち狂っているのも見所である。
---一例として「はにわ型お神輿」「戦車型お神輿」「戦闘ロボ型お神輿」など、ボス関係のお神輿が前衛的すぎて吹く事請け合いであろう。&br()こいつらの攻撃手段に関しても「火炎放射をぶっ放す」「手裏剣やまきびしをばら撒く」「ロケットミサイル発射」と、やたらぶっそうなブツで襲い掛かってくる有様である。
---自機や通常の敵お神輿は割と普通な容姿だが、それらが脱落者続出のデストロイなぶつかりあいバトルに興じる絵図はやっぱり普通ではない…。

-油断していると即ゲームオーバーの恐怖。
--本作の自機は一瞬のダメージでも大破しかねない程にもろい性能となっている。
---そもそも「''カツギーを多く増員させないと確実に戦況不利となる''」という仕様であるが故に、カツギー不足で死亡フラグ直行に陥りやすくなっている。
--「具体的にどういう具合で死亡フラグになるのか」という一例を以下に示すと…。
---普通にカツギー攻撃をするだけでもカツギー1人消滅。すなわち無駄なカツギー攻撃は死亡フラグとなる。
---本作の自機はお神輿である関係上、非常にでかく敵攻撃や障害物を回避し辛い。それ故に、溜め込んでいたカツギーがいつの間にかダメージで大量消滅していたりする。
---横風に吹かれると自機が横方向に飛ばされるが、カツギーの数やスクロールスピードが遅いと、横風を制御しきれずに画面両端にめり込んでしまい、そのまま死亡フラグとなる。
---カツギーが4人状態だと「カツギー攻撃できない」「横風制御ほぼ不可能」「些細なダメージも許されない」と、詰みに近い事態に陥りやすくなる惨事に…。

-"のーまる"における各ステージが妙に長い。
--急ぎ足でプレイしても中盤ステージは5分以上、後半ステージはその倍近くのプレイ時間を要する。何故か各ステージが長期戦になりがちなまでに引き伸ばされている。
---その長いステージ構造の中に死亡フラグがわんさか詰まっているせいで、「どれだけ順調に進んでいようが死亡フラグ直行でステージ最初からのやり直し」という最悪な結末になりやすい。
--DSiウェアの容量的な事情があるのか、敵や障害物などの使い回しが大分多く、尚更プレイがだれやすいのも辛いところ。何でも引き伸ばせばいいってものではなかろうに…。

-お祭り全快なBGM。楽曲が極めて少ないのが残念だが、BGMのクオリティは素晴らしい。
--メインステージのお祭りBGMがハイテンションでかなり燃える。ボス戦BGMは何故か硬派なるシューティング風曲調だがこれはこれで燃える良曲である。

**総評
死亡フラグだらけ故にその難易度は非常に高いが、ワッショイ気分で豪快に敵を吹き飛ばしながらお神輿バトルを堪能するのも一興かと。ボリュームの割に安価なのも嬉しい。