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DEPTH - (2020/01/07 (火) 01:19:20) のソース

「[[要強化記事>要強化記事一覧]]」に修正依頼が出ています。加筆できる方は修正をお願いします。~
依頼内容は賛否両論判定の根拠の追記です。~
&color(red){''2020年4月7日までに改善されない場合は削除対応します。''}
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*DEPTH
【でぷす】
|ジャンル|ミュージック・アドベンチャー|#amazon(B00005OVF8)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|開発元|オーパス・スタジオ|~|
|発売日|1996年12月6日 |~|
|定価|5,040円(税込)|~|
|配信|ゲームアーカイブス:2007年6月28日/600円|~|
|判定|BGCOLOR(lightsteelblue):''賛否両論''|~|
|ポイント|いろいろな意味で評価不可能&br()というかゲームなのか、コレ?|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
世の中のゲーム機で再生できるソフトは2種類に分類できる。~
すなわち、純粋にクリアやスコアを目指す「ゲーム」と、そういった要素は無関係にデータベースとして用いる「実用ソフト」である。~
…しかし、広い世間には何をどうやってもそのどちらにも分類できない代物も存在する。この『DEPTH』もそのようなソフトの一本である。~

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**システム
-上手く説明できないが、本作には「クリア」や「スコア」と言った概念はない。だからといって実用面で優れている、という物でもない。
--本作に目的はない。何をどうしても自由である。
-主人公はイルカ…のように見えるが、あくまで「案内人」らしい。プレイヤーの立ち位置は不明。
--このイルカを操作して、3つのモードをプレイしていく。
-「SILENT SPACE」
--ゲームを始めるといきなりこの場所に放り出される。どこかの海中であり、とりあえず動き回ってオブジェクトを探すことになる。
-「CRUISE STAGE」
--「SILENT SPACE」には円状に12個のオブジェクトが配置されており、光っているオブジェクトに触れるとこの「CRUISE STAGE」に移動する。
---それぞれの「CRUISE STAGE」にはテーマが定められており、ボタンを押すとそのボタンに対応した音が鳴る。
---録画、再生と言った機能が搭載されており、途中で演奏した音楽を残すことも出来る。
--途中で他の「CRUISE STAGE」に派生することもあるが、他に特にコレといったハプニングはない。
-「GROOVE EDITOR」
--「CRUISE STAGE」で泳いだ後、「SILENT SPACE」に戻ると「音」が手に入る。これを使って音楽を作るのが「GROOVE EDITOR」の目的である。
---自由度は非常に高く、様々な音を選んだり、テンポを変えたり出来る。ただしココで何をやろうが、ゲーム本編とは無関係である。

-以上を読んでもらえれば分かって頂けたと思うが、どこからどう見ても''コレはゲームではない''。
--どちらかと言えばシンセサイザーに近い。その意味では実用ソフトなのだが…。

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**評価点
-作曲の自由度は非常に高い。
--用意された音は莫大であり、自分の思うがままに音楽を奏でられる。
---音質も良く、「音で遊ぶオモチャ」としてはハイクオリティ。

-グラフィックレベルが異常に高い。
--PS1発売から2年後とは到底思えないほど。晩期、あるいはPS2にも匹敵する。
---「CRUISE STAGE」のテーマは様々であり、そのイメージに合ったグラフィックは見ていて癒やされるものがある。

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**問題点
-ジャンルは「ミュージック・アドベンチャー」だが、''アドベンチャー要素は皆無''。
--広義の意味で「冒険」と取っても、穏やかな世界をイルカが泳ぎ回るだけなのであまり冒険している感はない。

-なぜか全編英語。
--難しい単語があるわけではないが、若干理解しにくい部分もある。
---とはいえ、文章で語られる部分に本作の本質はない、とも言える。あくまでグラフィックと音楽を楽しむべきだろう。

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**総評
「癒やしゲー」であり「雰囲気ゲー」なのだが、そういった路線とも一線を画したものがあるなんとも奇怪な作品。~
一番近い作品名を挙げるなら『[[LSD]]』から毒気を抜いた感じ、と言うべきかもしれない。~
現在ならゲームアーカイブスからダウンロード可能である。PSPに落として日々の疲れをイルカと一緒に落としてみる…というのもいいかもしれない。~
ただ、とことん人を選ぶゲームであることは間違いないので、万人に勧めることは到底できない。

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**余談
-本作は音楽ゲーム『SweepStationシリーズ』の第一作である。第二作は''故意犯的バカゲーとして有名な『グルーヴ地獄V』''。
--実は両作品とも「''音ネタを収集し、それを組み合わせて楽しむ''」という根底は共通しているのだが、『グルーヴ地獄V』においては音ネタを提供した電気グルーヴの個性がいかんなく反映された結果、本作とはまったく異なる雰囲気の作品となってしまった。