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北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章 - (2017/10/26 (木) 18:47:39) のソース

//強調プラグインを減らしました。
//「余談だが」など本編の評価に関係ない記述を余談項へ移動。
*北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章
【ほくとのけんふぁいぶ てんまりゅうせいでん あいぜっしょう】&br
&br;
※タイトルの『★』は小さいフォント。
|ジャンル|ロールプレイング|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41WPWH4MBWL.jpg,https://www.amazon.co.jp/dp/B000068HCU,width=160)|
|対応機種|スーパーファミコン|~|
|メディア|8MbitROMカートリッジ|~|
|発売元|東映動画|~|
|開発元|ショウエイシステム|~|
|発売日|1992年7月10日|~|
|価格|8,900円(税抜)|~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|&image2(hidosugi.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=2683&file=hidosugi.jpg,width=160,title=北斗神拳伝承者 ケンシロウは しんだ。)|
|ポイント|''いきなりケンシロウ死亡''&br;原作お構いなしのシナリオ展開&br;時系列完全無視の主人公交代劇&br;バカゲーという声も一部にあり&br;「いのちがほしくば どけ!」「どけぬ!」|~|
|>|>|CENTER:''[[北斗の拳シリーズリンク>北斗の拳シリーズ]]''|
#contents(fromhere)
#hr
**概要
東映(&ショウエイシステム)の『北斗の拳』シリーズ第5弾にして、北斗の拳RPG第3弾。
//--1と2は有名な横スクロールアクションだが、[[3>北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝]]は原作再現のRPG、4は原作後を舞台にしたRPG。
-この後格闘ゲームの『[[6>北斗の拳6 激闘伝承拳 覇王への道]]』と『[[7>北斗の拳7 聖拳列伝 伝承者への道]]』が存在する。RPGとしては『5』が最終作品。
-脚本は[[前作『4』>北斗の拳4 七星覇拳伝 北斗神拳の彼方へ]]に引き続き戸田博史氏。アニメ版『北斗の拳』及び『北斗の拳2』合わせて全152話中97話の脚本を書いた''メインライター''であり、『北斗』という作品のことを知り尽くした人物……''のはずなのだが……''。

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**問題点
***ストーリー・原作設定関連
ストーリーは原作設定を元にした完全パラレルだが、''前2作を越えるひどい展開''。原作の世界観ぶち壊しである。

-ストーリー開始時点での年が''2001年''。199X年じゃないのか。

-敵はオリジナルの''『魔皇帝』''。ゲーム開始直後から登場し、大音量のボイス付きで笑う。しかもこの魔皇帝は何と''魔族''である。~
当然ながら原作には魔族の「ま」の字も出てこない((原作に「魔界」という用語はあるが、「北斗琉拳の憎しみの境地」という意味であり、人外の種族が住み着いている世界などという設定は存在しない。))。東映動画は何の作品を題材にしたと思ってるんだ。
--時期考証も滅茶苦茶。ユリアが生存しサザンクロスに捕らえられている状態(つまり原作開始前)なのに、リンが成長した状態だったりアスカやアインがいたりするなど矛盾のオンパレードである。

-いきなり冒頭でケンシロウが''岩に潰されてしまう''(記事上部・パッケージ下のゲーム画面のシーン)。
--実際は死んでおらず、物語中盤で復活する。ただ魔皇帝によって''封印''されたりしていたため、危うく死にかけたのはガチなようだ。
--「ゲーム主人公(後述)を目立たせる為に原作主人公を途中まで出さない」というのは原作ありきのゲームでは常套手段だが、原作で岩壁や石柱を拳でたやすく叩き壊し、大岩程度なら軽く持ち上げられる((原作ではユダのダム決壊による水流を止めるべく大岩を持ち上げていたシーンがあり、公式ファンブックにも「ケンシロウは100tの岩をも持ち上げられる」という記述がある。))キャラを岩で押しつぶす展開は流石に無理がある。~
前作でもケンシロウが終盤まで登場しなかったものの、ありえないとは言い切れない展開となっていたために落差が大きい。
---ただ、原作開始前(ケンシロウがシンに敗れてユリアが攫われた直後)と思える状況を考慮すると、シンにやられた心身の傷が治りきっていない状態であった可能性もあるが…。

-原作の主要キャラが情けない展開で''犬死に''する。いくら世紀末・パラレル展開とはいえ、もっとマシな方法があるだろう。
--固い岩盤を割るために拳が砕けるまで打ち付け、リンやルイなど多くの命を救う切欠になって力尽きたアインは、序盤で登場して道を阻む岩を破壊してくれるのだが、なんと''飛んできた岩の破片に潰されて死ぬ''。
--ケンシロウを聖帝軍の追っ手から逃がすため、ダイナマイトを握ってケンシロウに微笑みかけながら自爆する…という壮絶な最後を遂げたシュウの息子・シバは、主人公たちに''地雷原を突破させる為に突っ込んで死ぬ''(しかもシュウの目の前で)。こちらはある意味原作をなぞっていると言えなくもないのだが、原作での綿密な描写を持ったシバの壮絶な最後とは比べるべくもない。
--原作の強敵でもある人気キャラ・サウザーは「既に余命いくばくもない」という余計な設定が付加された為に、ケンシロウ復活への際に''エネルギーを使い果たして死ぬ''。同じ敵キャラでもシンやユダ、ラオウなどの宿敵達が生存し最後までともに戦ってくれて、カイオウにしても途中で助太刀してくれる中でこの扱いの差は…。
---一応、トキも封印を解いた後でケンシロウを目覚めさせる為に死んでしまうのだが、彼はプレイヤーキャラとして使用可能。だがサウザーは使うこともできない。
--原作ではケンシロウに並ぶ「もう一人の主人公」であるバットも、登場したと思ったら''障害に特攻して死んでしまう''。しかも死ぬ間際のセリフは原作最終巻を意識したものとなっている。思い出ブレイクにもほどがある…。
---ちなみに、バットはリンに想いを寄せているらしいが、肝心のリンの口からはバットの「バ」の字も出ない。
--上記の通り、本編ならばまず味方につかないと思われるカイオウも、魔皇帝との戦いで助太刀してくれて命と引き換えに撃破してくれる。~
…のだが実はこの魔皇帝は影武者。つまり完全な''無駄死に''であり、本人も「こんな形で死ぬとは」と言っているのが更に涙を誘う。
---一応この魔皇帝の影武者は主人公パーティを一蹴出来る程の力を持つので、今作のカイオウがヘタレているという訳ではないが。

-キャラクターの設定・性格・言動も原作と違う。
--レイは序盤で「赤いイナズマ」というレジスタンス部隊のリーダー・''イナズマ''として登場するのだが、仮面舞踏会のようなささやかな仮面を着けているだけで、変装と言うのもおこがましいような有様。なお、何が「赤い」なのかは不明。レイ自身はむしろ''青い''。
--シンにいたっては''ユリアが死んだショックで酒に溺れ、サザンクロスをハート様に乗っ取られる''などと原作の面影はない。
--ハート様も、主人公たちは一言も話していないのに''「今私のことをデブと言ったな!殺してやる!」''と発言する((原作だと登場前にケンシロウに「ブタを飼っているのか」と言われて、「ブヒ、ブヒヒ」とブタの鳴き真似をしながら現れるというノリの良い人物であった。ちなみに修羅の国編にはデブ・ブタ扱いを嫌い、相手に言いがかりをつけて殺そうとするギョウコという別のデブキャラが存在する為、ギョウコと混同した可能性がある。))など、最初からバーサク仕様になっている。「血さえ見なければ人格者」という北斗ファンの中では常識的な知識すら欠如している。
---ネタ的・原作再現的な意味では、ハート様が「ひでぶっ!!」と爆死してくれない点も減点対象。~
しかも「ひでぶ」が使われるのは「おれのなまえは、''ひでぶ''」と、一般の村人の名前となっている。似たようなネタは『[[3>北斗の拳3 新世紀創造 凄拳列伝]]』と『4』にもあったため、定番ネタのつもりなのかもしれないが、そんな謎の小ネタより先にやるべきことがあるだろう。なお本名ではなく「敵の妖術で言動がおかしくなってしまった」という一応の理由付けはある。
--ユリアに対して深い愛を持つ雲のジュウザも、本作では美女を侍らせるただのスケベな男として描かれている。原作でも女性を追い回すシーンはあったものの、そちらは自暴自棄による現実逃避である((むしろ本当のジュウザはユリアのためならば命を賭してラオウの足止めを引き受ける(しかもこの時点でのユリアの目的はケンシロウに会うことだった)ように、愛する女性に対しての一途な思いはとても深い人物である。))。
--サウザーとの戦闘では「この体には北斗神拳は効かぬ!」はずなのに耐性や無効等の概念が設定されていないため普通に秘孔が突けたり、「俺の拳に構えは無い!」はずなのに普通に構えている(空手の様な構えで天翔十字鳳ではない)など、原作再現する気が感じられない。

-本作の主人公はオリジナルキャラなのだが、その設定にも突っ込み所がある。
#region(ネタバレ注意)
-ゲーム開始時の主人公はなんと''物語の中盤で戦死''し、主人公の息子が新主人公となるという『[[ファイアーエムブレム 聖戦の系譜]]』のようなシナリオ展開を見せる。
--しかし主人公周りの時系列が明らかにおかしい。物語開始時、主人公の息子はまだ生まれてすらいない胎児なのだが、次に会ったときには''十分会話ができるレベル''にまで成長しており、さらに主人公の死後に新主人公として戦いの場に立った際のグラフィックは、どう見ても''成人''である。
--この矛盾を解決する場合、少なくとも作中で最低でも十数年の歳月がかかっているという説明がなされないといけないのだが、''そんな説明はない''。ちなみにアインの娘のアスカは幼女のまま。息子(+同じ収容所にいた全員)が[[短命の呪い>俺の屍を越えてゆけ]]を食らったとでも解釈しないと辻褄の合わせようがない。
--矛盾なのか意図的なのかは不明だが、息子が上記の「十分会話ができるレベル」の時期に「母(主人公の恋人)は''十数年前に生まれた''魔皇帝の娘」という事実が明らかになる。逆算すると''産んだのは高く見積もっても十代前半、下手をすると…''いくら世紀末だからってそれは駄目だろう。
--また、それだけの歳の子どもがいるということは、魔皇帝は少なくとも10数年以上前には封印を解かれていたことになる。何故それまで何もせずにいたのか、説明は一切なし。
--ゲームを始める際に主人公とヒロイン(恋人)に名前を入力するというのは『[[バハムート ラグーン]]』や『[[聖剣伝説>聖剣伝説 ~ファイナルファンタジー外伝~]]』にもあるが、それが''2人とも途中で死亡する''というのはなかなかショッキングである。なお新主人公に名前をつけられるようになるのは途中から。
--この手法は『[[ドラゴンクエストV 天空の花嫁]]』にも似ているが、そちらはあくまでも主人公が最初から最後までプレイヤーの分身であり、最終的にはちゃんと報われるためこのようなことは起こらなかった。
--しかも、エンディングは見方によっては''新主人公も死亡した''という形にも受け取れるため、ますます報われない。ついさっき「お前がいる限りこの世界は大丈夫だ!」「ピンチのときはいつでも駆けつけるぜ!」などと言われたばかりなのに…。
--ちなみに主人公の絵は、説明書の絵を見るからにはアインの出来損ないみたいな姿。無論ゲーム内の絵とは全然違い、まったくキャラ像の統一ができていない。

#region(重要ネタバレ注意)
-ちなみに''魔皇帝の封印を解いたのはユリア''。
#endregion
#endregion

***システム関連
-RPG的イベントも''何か変''。
--主人公パーティのキャラは武器などを買えばそれを装備し、攻撃力を上げることが出来る。しかし、戦闘時には武器を持たず、相手を''殴りor蹴り殺す''。グラフィックを用意する事ができなかったのだろうか?
--一部操作キャラの服の色が、移動画面と戦闘画面で異なる。着替えてんのか?
--「西の橋を渡った先で待ってる」と情報を渡されたのに、''橋があるのは東''。
--イベントで橋を渡ろうとするが、破壊されていたり、橋がない状況のときはなんと''人間が橋になって主人公一行はそれに乗って渡る''という爆笑モノの状況が起こる。それはどちらかと言うと『魁!!男塾』のノリではないだろうか((因みに戸田氏はアニメ版『魁!!男塾』の脚本も担当していた。))。主人公一行が人間を踏み潰して渡る様はシュールの一言。
---挙句の果てに「''橋を爆破したのはお前だな! お前が橋になっていろ!''」という台詞もある。
--ガルダックという塔の扉を開ける呪文が「''ペペロペロ''」。本作でも突っ込みどころとして名高い。
---おそらくこれは、東映動画のシンボルキャラである長靴ネコ「[[ペロ>長靴をはいた猫 80日間世界一周]]」の事を指していると思われる。その証拠に塔の前に意味も無く''ネコがウロウロしている''。このネタも前作からの流用なのだが、そんな小ネタより先に(ry 。

-ご多分に漏れず本作も誤字の宝庫。
--たとえば「百裂拳」→「百''烈''拳」、「いのちがおしくば」→「いのちが''ほ''しくば」、「川を渡るには水蜘蛛が必要だ」→「川を渡るには''水雲''((ちなみにこの漢字だと『みずぐも』ではなく『もずく』という読み方になってしまう。))が必要だ」、「ジュウザ」→「ジュ''ー''ザ」、「天にましますわれらの神よ」→「天に''め''しますわれらの神よ」、「シティ」→「シ''チー''」、「道づれ」→「道''ず''れ」、「馬のひづめ」→「馬のひ''ず''め」などなど。

-グラフィックは中の下といったレベルで、手抜き感漂う仕上がりになっている。
--例として、サウザーとの戦闘では、なんと玉座から延びる絨毯が、''画面真下まで長方形の形で続いている''。透視図法では絨毯は下に行くにつれて広がっていなければならず、こんなグラフィックで表現されるということは''絨毯が下に行く程細い形になっているか''、もしくは''壁面に立って戦闘しているか''のどちらかである。

-アイテムが1人につき7つまでしか持てない。そのうち4つは装備品で埋まってしまうので実質3つ分しかない。さらにキーアイテムも加わってくるのですぐに満杯になってしまう。
--街にアイテム預り所があるのでそこに預けることができるが、やはり不便。

-ゲーム中断時のメッセージも違和感がある。
--プレイヤーへの労いの言葉が「おつかれさま」ではなく''「ごくろうさまでした」''と、プレイヤーを目下扱い。
--「''リセットぼたん''を押しながら電源を切ってください」といった、色々間違った警告がなされている。
---『4』までの媒体だったファミコンと違い、スーパーファミコンではバッテリーバックアップを想定している設計となっているので、リセットボタンを押しながら電源を切る必要はない。というか、リセットボタンを押しながらだと保護が働かず逆に消えやすくなる。この辺りの仕様は&blanklink(このサイト){http://wikiwiki.jp/dqdic3rd/?%A1%DA%A4%AA%A4%C4%A4%AB%A4%EC%A4%B5%A4%DE%A4%C7%A4%B7%A4%BF%A1%A3%A4%EA%A4%BB%A4%C3%A4%C8%A4%DC%A4%BF%A4%F3%A4%F2%A1%A1%A4%AA%A4%B7%A4%CA%A4%AC%A4%E9%A1%A1%A4%C7%A4%F3%A4%B2%A4%F3%A4%F2%A1%A1%A4%AD%A4%C3%A4%C6%A4%AF%A4%C0%A4%B5%A4%A4%A1%A3%A1%DB}が詳しい。
---「ボタン」が平仮名になっていることについても、上記誤字の一部を考慮すると、ファミコンソフトに見られた使用文字数節約による容量不足対策の可能性もある。しかしそうだとしても容量が増えたスーパーファミコンソフトでやる必要性があったのだろうか?
---同じくスーパーファミコンのRPGである『[[ロマンシング サ・ガ]]』のように、固有名詞やセリフの変更でフォントの文字数を削減してまで容量を捻出した例はあるにはあるのだが、本作がそこまで容量的に厳しかったかどうかは疑問である。

-落下音のSEが非常に間抜け。「ピュ~」というドラクエなどでもお馴染みの音ではあるが、ユリアが投身自殺する時や前述のアインが事故死するシーンにも鳴られて雰囲気が台無し。下の動画参照。
--また、ドアを開けるSEは「ドガァ!!」と殴るか蹴るかしてぶち破ったのかと思うほど低く重い。冒頭の結婚式場に入る場面からこのSEであり、和やかな雰囲気がぶち壊しになる。

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**評価点
-「原作と全く別物」という問題点は、逆にラオウやカイオウ、ユダなど、原作では仲間になり得ないキャラクターが仲間になるという評価点にもなる。
--また殆どのキャラが情けない姿を晒す中、シュウやユダに関しては原作以上の活躍をしている。特にユダは死神三兄弟に捕えられたレイを取り戻すため、裏切りに裏切りを重ねて主人公達に加勢するという、なかなかおいしい役を買っている。 
--ラストではパーティを自由に組み替えることができる(正確には奥義で仲間の闘気を引き連れている模様)。

-『北斗』シリーズの例に漏れず、音楽もなかなかの名曲ぞろい。作曲担当者は一連の北斗シリーズと同じくJAYWALKの知久光康氏。

-RPGとしての出来はやや単調ではあるが、それほどひどいゲームではない。技などは無駄に豊富。
--前述した魔皇帝の笑い声を初めとして、技を撃つと''「あーたたたたた!」''といった掛け声とモーションが入り、敵を倒すと''「あーべっし!」''など断末魔の叫びを上げながら爆発する等、ボイスや演出にもこだわりが見える。もちろん複数の敵を一気に倒すと、倒した敵の数だけ叫びまくってくれるため爽快感を味わうことができる。この時期のSFCソフト、それもRPGでボイス入りはなかなか珍しい。
--戦闘シーン、キャラクターの立ちポーズや動きが『[[摩訶摩訶]]』にそっくり。同じショウエイシステムが関わっているためと思われる(ちなみにシナリオ・BGM担当者も同じ)。
---向こうと違いバグが多いわけではないので、その点は安心していい。

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**その他
-マップ上の移動では、主人公一行は一列に並んで歩くのではなく、四方に分かれて歩く。
--狭い場所だと引っ込んだりとドラクエの馬車移動時のフォーメーションに近いが、歩きモーションがちょこまかしてるのも手伝って妙にシュール。

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**総評
ここまで読めば分かると思うが、『[[CITY ADVENTURE タッチ MYSTERY OF TRIANGLE]]』と同じく''『北斗の拳』を題材にする必要がない''。~
物語は漫画の本筋とは関係ないパラレルなオリジナル話で、かの有名な「ケンシロウはしんだ」から始まるツッコミどころ満載なストーリーはいろんな意味で笑いが止まらないのだが、原作ファンにとっては原作レイプ、もしくは原作殺害もいいところ。二次創作の類ならまだしも''原作ありきのキャラゲーでこんなことをやるな''。~
前2作のRPGも決して褒められた出来ではなかったが、これは「輪をかけて酷い」という評価が多い。~
『3』は一番原作に忠実であるという点は評価されるし(あくまでも「東映動画が作ったゲームとしては」だが)、『4』はなんだかんだいっても原作のイメージを極端にぶち壊すような要素はなかったという評価点がある。~
一方で上述した通り、敵の断末魔など光る部分も確かにあり、ゲーム部分自体はそこそこ遊べるため、''原作ブチ壊しなストーリー''さえ許容できればむしろバカゲーとして楽しめるかもしれない。

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**余談
-戸田博史氏が脚本を書いた[[バンプレスト版『北斗』>北斗の拳 (PS/SS)]]では、原作終了後のストーリーにもかかわらずトキやリュウケンや''黒夜叉''が生きていたりする。また、黒夜叉は同じく原作終了後のストーリーである『4』でも生きていた。そして今作『5』でも、当然のように仲間キャラの一員として登場している。
--戸田氏は黒夜叉が死ぬ回の脚本担当ではないことから、「''脚本を書けなかったのが心残りだったのか''」と一部でネタにされている。ちなみにRPGではないが『6』の使用キャラにもなぜか黒夜叉がいるため、戸田氏というより東映上層部の趣味なのかもしれない。
--本作で扱いの悪いアインに対しても、アインが死ぬ回の脚本の担当でもなかったため、「そちらは別に心残りではなかったのだろう」と邪推されている。
-サウザーは本作以外でも扱いが不遇。ゲーム中のシナリオや劇場版等でお師さんのオウガイのエピソードが削られて純粋な悪人にされたり、主役を務めるスピンオフ作品が''彼のみギャグ漫画''((『北斗の拳イチゴ味』。ギャグ漫画とはいえある意味で話題を呼び、『ラオウ外伝』に次いでアニメ化するなど作品の人気は高い。))、『[[北斗無双]]』でも''「声が合わない」と賛否両論''だった。
--サウザーほど露骨ではないが、カイオウもゲームに参戦できなかったり((大抵の作品がラオウ編までを扱う事が多いため。))、『[[ファミコンジャンプ 英雄列伝]]』では最初のボスだったりと扱いが悪かったりする。

#region(プレイ動画(part1のみ))
&nicovideo2(sm736111)
#endregion