「BODY HAZARD」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

BODY HAZARD - (2023/04/08 (土) 16:02:52) のソース

*BODY HAZARD
【ぼでぃはざーど】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|#amazon(B000069SUT)|
|対応機種|プレイステーション|~|
|発売元|ヒューマン|~|
|開発元|Gray Matter Inc.|~|
|発売日|1997年7月3日|~|
|定価|5,800円|~|
//|プレイ人数|人|~|
//|セーブデータ|ブロック使用(最大ファイル保存可)|~|
//|レーティング||~|
|判定|BGCOLOR(lightsalmon):''クソゲー''|~|
|ポイント|意味不明のゲーム展開&br()劣悪な操作性&カメラワーク&br()このゲームをやる事自体がNo way(いやだ)|~|
----
#contents(fromhere)
----
**概要
97年にカナダのGray Matter((紛らわしい社名ではあるが『Return to Castle Wolfenstein』などのFPSを手掛けたGray Matter Interactiveとは全くの別会社である。))が開発した3DアクションADV『Perfect Weapon』の日本ローカライズ版。((海外ではWindows版も発売されているが出来はお察しのとおりである。))~
主人公「キャプテン・ブレイクハンター」は格闘技のチャンピオン。彼は突然何者かに襲われ、気がつくと見知らぬ世界へ飛ばされていた。元の世界に戻る方法を探す為、己の体を武器に襲い来る敵と闘う。

**特徴
-移動は方向キー↑↓で前進/後退,←→で回転という『BIOHAZARD』と同じタイプ。

-武器は一切無く、殴る、蹴る、投げるというマーシャルアーツで鍛えた己の肉体のみで進んでいく。
--攻撃には○×□△ボタンを使う。技の種類は50種類ほど用意されている。

**問題点
-ロードが非常に長い。1分近いロード時間を計測することはザラ。

-ステージ開始時に英語で主人公のモノローグ(ボイス付き)が入るが、日本語字幕が無いので英語が聞き取れない人には何を言っているのかさっぱりわからない。ローカライズの際には吹き替えor字幕を入れるべきなのに。
--ゲーム内の言葉での情報が英語ボイスだけなので目的や世界観が非常に分かり辛い。
--説明書には概して「急に殴られて異世界に連れて来られた」という趣旨の翻訳が全文載っているが、そういうのを字幕にして入れるのがローカライズなのではないだろうか

-主人公の設定が活かされない。
--地球防衛軍のエージェント、マーシャルアーツの世界チャンプだが、シナリオにはそれ以上がない。あってもなくても一緒だが。

-カメラワークが酷い。必要の無い部分で視点が頻繁に切り替わりまくるので3D酔いしやすく敵と戦い辛い。
--プレイヤーキャラが画面外から出てしまっても視点が切り替わらない事も多い。矢印が画面外のプレイヤーキャラ側に表示されるが大まかでフォローになってない。

-操作性が悪くダッシュ移動がやり辛い。さらにそのダッシュ移動も遅い。

-地形の端や壁、障害物に引っかかると「No way(いやだ)」とプレイヤーキャラが喋る。
--操作性の悪さと劣悪なカメラワークのおかげで上記の事が頻繁に起こる。正直プレイヤーの方が「No way」と言いたくなる。

-しゃがみキックを連発するだけでボス含め全ての敵を倒せてしまうゲームバランス。多数の敵に囲まれてもおかまいなし。
--せっかく多くの技が用意されているのに無用の長物。
--しゃがみキックだけで下せるボス達も雑魚と比べてHPが高いだけでこれという違いが無い。

-まとまりのない世界観。
--たとえば1面は岩山かと思えば2面は中華風のステージ。

-4面の「飛び石エリア」では操作性とカメラワークのおかげで転落死が多発する。
--おまけに転落死シーンはご丁寧にもムービー付き。気合をいれる場所を間違っている。
--説明書には「ジャンプの度にセーブしろ」と書いているがこのゲームはパスワードコンティニュー制。直前で再開できるパスワードが出るのが救いではある。
---実はオリジナルである海外版ではメモリーカードでのセーブにも対応していたが、何故かローカライズに際し機能がオミットされているにもかかわらずそのまま翻訳したため意味不明な説明となってしまっている。

-また5面(最終面)では見えない床と落とし穴という凶悪なトラップ地帯がある。ここも転落死ムービーあり。

-ラスボスを倒した後主人公はどこかへワープするが結局元の世界に戻れたのかわからないままタイトル画面に戻ってしまう。「FIN」または「THE END」も無し。
--一応次回作が予定されたため続編を見越したエンドのようだが、結局発売されなかったため尻切れトンボ。
--&s(){戦犯リスト}スタッフロールはオプションで閲覧できる。

-戦闘時のBGMが寂しい。探索時も無音か、あっても環境音楽。
--その環境音楽にしても敵の鳴き声や叫び声がやたらとうるさい。2面の敵や3面の猿等。

-兎に角説明不足。
--シナリオもそうなのだがイベントが起動しているかどうか、イベントがどれくらい進行しているか、入手アイテムをどう使うのかといった部分がゲーム中に表示されない事が多い。
--アイテムに至っては説明書にですら一部しか載っていないため、使わないと意味がわからないアイテムも存在する。

//-説明書と齟齬がある。
//--この作品は『Perfect weapon』をヒューマン社がローカライズしたものだが、日本製のこちらの作品はパスワード方式の進行保存しかない。
//--にもかかわらず説明書には『メモリーカードにセーブしながら進むのを推奨』とある。自分が何を移植したのかもわかってないのか。

**評価点
-技は50種類ほど用意されている。マーシャルアーツ選手の面目躍如。
--ゲームの進行で技が増えるが、コマンドはゲーム内で確認出来ない。説明書にも一部しか載っていない。

**総評
-酷い操作感、何をやらされているのかわからないシナリオ、キャラクターの動きの悪いムービーとイマイチが積み重なってクソと化した作品。
-「No Way」このセリフがこのゲームの全てを体現していると言えるだろう。

**余談
-システムもさることながら、ゲームタイトルが当時大ヒットした『BIOHAZARD』を意識したものになっていて紛らわしい。
--さらに言えば、表紙はウェスカー(のような人)がこちらを睨んでいる画像が、裏表紙ではウェスカーがゾンビ相手にハイキックをかましている画像がある。
-デベロッパーであるGray Matterだが1997年に発売された『The Crow:City of Angels』((ジェームズ・オバーのコミックが原作の同名映画(シリーズ2作目)のゲーム化。日本でもPS/SS版がアクレイムから発売されている。))を最後に倒産している。