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ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 - (2021/08/14 (土) 23:13:42) のソース

本項では、ファミリーコンピュータ ディスクシステム『[[ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 前編/後編]]』のスーパーファミコンにおけるリメイク版について解説する。~
リメイク元については当該記事を参照。~
Nintendo Switch版については『[[ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女]]』を参照。
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*ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女
【ふぁみこんたんていくらぶ ぱーとつー うしろにたつしょうじょ】
|ジャンル|アドベンチャー|~|&image(20111207212412.jpg,http://www26.atwiki.jp/gcmatome?cmd=upload&act=open&pageid=3668&file=20111207212412.jpg,height=180)|
|対応機種|スーパーファミコン(ニンテンドウパワー専用)|~|~|
|発売元|任天堂|~|~|
|開発元|任天堂&br()トーセ|~|~|
|発売日|1998年4月1日(書き換え開始日)|~|~|
|価格|税込2,100円((書き換え開始当初は3,000円としてリリース。))|~|~|
|レーティング|CERO:C(15歳以上対象、VC)|~|~|
|配信|バーチャルコンソール&br()【Wii】2008年4月30日/800Wiiポイント&br()【Wii U】2013年7月31日/800円&br()【New3DS】2017年8月23日/823円(税8%込)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|ポイント|全体的に快適になったリメイク作品&br;多くの小ネタとおまけ要素で周回プレイの楽しみが増えた&br;販売形式が特殊だったのが玉に瑕|~|~|
|>|>|>|CENTER:[[''ファミコン探偵倶楽部シリーズ''>ファミコン探偵倶楽部シリーズ]]|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''恐怖、再び・・・''}
 }}
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**概要
ディスクシステムで発売された『[[ファミコン探偵倶楽部 PartII うしろに立つ少女>ファミコン探偵倶楽部 PARTII うしろに立つ少女 前編/後編]]』のリメイク版。~
ニンテンドウパワーの書き換えサービス向けに制作された。ストーリー及びゲーム全般の特徴は上のリンク先を参照。~
本稿ではオリジナルからの変更点を中心に記載する。

**オリジナルからの変更点

-シナリオ面
--シナリオの各節目を軸に全11章の章仕立てに再構成された。節目ごとにサブタイトルが挿入される。
--シナリオ内容自体に一切変更はないが、発売当時の時代に合わせテキストの一部に変更や補足が加えられている部分がある。
--また、行動の要所要所で特定の行動に対する選択肢が(その行動を取るか取らないかを選ばせられる)挿入されるようになった。
---これは後述のおまけ要素「性格診断」及び「あゆみちゃんとのラブラブチェック」の結果に関わる要素であり、ゲーム展開自体には影響しない。
--原作に存在しなかった追加シーンがある。
--その他、序盤でモブとして登場する人物が中盤以降で再登場したり、オリジナル版での登場人物とのやり取りにちょっとした変化が生じる要素があったりと、普通にプレイしているだけではわかり難いお遊び的な要素も増えている。
--テキストに80年代当時の時事ネタが絡んでいた部分が90年代当時の時事ネタに改められた。
---具体的には用務員室のテレビを調べた際の「みぽりんのドラマ」が「エミリのコマーシャル」に、ひとみちゃんとの初顔わせの際に名乗った際の「ガキの探偵はファミコンだけだ!」が、「ガキの探偵はマンガとニンテンドーパワーだ!」になる等((「マンガ」が付け足されたのは1992年に「金田一少年の事件簿」や1994年に「名探偵コナン」といった探偵漫画が連載開始され人気となり、1998年当時には双方ともにアニメも放送中だったためと思われる。))。~
一番わかりやすい部分では、繁華街のキャバレーの呼び込みが口にするホステスの源氏名が「[[レイちゃん・アスカちゃん>新世紀エヴァンゲリオンシリーズ]]」という、当時の時点で流行していたアニメ作品の女性キャラの名前に差し替えられている点だろう。
//変更点として残したらいいのでは?との意見があったのでその通りに移動しました。

-グラフィックが全面的に描き直され、よりグラフィカルになった。
--同じ場所でも時間経過により日が暮れるなど、描写が細かく臨場感たっぷり。
--オープニングの回想シーンや背景で一部アニメーションが取り入れられており、さらに臨場感が増している。
--話しの展開に合わせてグラフィック画面がスクロールして背景の別の位置を移したりといったカメラの動きも取り入れられた
--キャラクターデザインもリファインされた。80年代の少女漫画調のビジュアルデザインから写実的な絵柄に変更された他、~
背景も一部3DCGを用いた写実的な描写となっており、サスペンステレビドラマ的な雰囲気が強まった。
--キャラクターの表情や立ち絵のパターンも非常に豊富になり、真正面向きのみならず後ろを向いたり体を斜めに向けたりなど多彩になった。~
原作では会話テキストのみだったモブキャラにも全て立ち絵が用意されている。

-BGMがSFC音源向けにアレンジされており、オリジナル版にはないBGMも新規に追加されている。

-セーブデータ作成前の起動時におけるディスク時代を想起させる初プレイ時のプレタイトル画面。
--初期状態(セーブデータがない状態)で起動させると「ディスクシステムの起動画面を模した画面」から始まり、何らかのボタンを押すことで「ディスクカード読み込みを模した動作」を挟んだ後「ファミコン時代のタイトル画面(入りの部分のみ)」を一瞬見せて「ホワイトアウトして進化したSFC版タイトル画面」に移行する。
---ディスクシステム時代の懐かしさを感じさせて始まり、スーパーファミコンへの進化をうまく表現している。BGMも合わせて必見。

-プレイアビリティの改善
--あらすじ機能、メモ機能の追加。
---ゲーム再開時にあらすじを見て、各章ごとの展開を振り返ることが可能。内容を忘れにくくなった。
---メモ機能は聞き込みなどで新しい情報が入るごとに更新され、いつでも見ることができる。
--聞き込み中に出現した新しい選択肢は文字が黄色で表示されるようになり、選択肢の増加に気づき易くなった。
--ボタンでメッセージ送りが出来るようになり、ゲームテンポがスムーズになった。

-おまけ要素「性格診断」「あゆみちゃんとのラブラブチェック」
--「性格診断」はゲームの進め方によってプレイヤーの性格を診断するというもの。性格診断に繋がる行動や選択肢が随所に挿入されており、結果次第で様々な診断が下るようになっている。
--「ラブラブチェック」はゲーム中でとった行動によってあゆみちゃんに設定された好感度が大きく変化し、ゲーム終了後、好感度の高さに応じたキャラクター1人が現れ、プレイヤーに対してコメントをくれるというもの。
---あゆみちゃんからのお言葉をもらうにはハートマークをほぼコンプリートに近い個数(全20個)まで集めるという条件((具体的な条件に関しては公式側からの明言がないため正確な条件は未だ解明されていないが、ファンの解析によれば最低でもハートマークが15個以上必要らしい。(15個以上の時は全てあゆみのセリフになり、個数ごとに微妙にセリフの内容が異なる模様。)))を達成しなくてはならないのだが、とにかくその難易度が高い。攻略のヒントとしては、うかつに好感度の下がるような行動を取ってはいけない。

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**評価点
-グラフィック、サウンドがオリジナル版からよりいっそう洗練された。
--恐怖演出の一環としてサンプリングボイスも密かに使用されており、それに気づくとより恐怖も盛り上がる。~
よりホラーな雰囲気を味わいたいのであれば、音量高めでヘッドフォン使用を推奨(いや、止めた方がいいかも……)。

-プレイアビリティ面の欠点を解消し、更に快適に遊べるようにするための配慮が施された。

-ROM媒体なのでセーブに煩わしさがなく、複数個所セーブ可能。画面の切り替え時の読み込みもないのでテンポがよくなった。

**賛否両論点
-ビジュアル面・演出面が強化され洗練されたが、それにより恐怖感が薄れたとファンから指摘されることもある。
--これはホラー系のゲームリメイクでは必ずと言っていいほど指摘されるポイントでもある。最終盤のあるシーンはオリジナル版の方が怖いという人も多い。
---確かにFC版のシンプルが故に想像力を掻き立てられるシーン描写もなかなかだが、SFC版の容量を生かしたスチルやアニメーションの進化による演出強化も、時代の進化として大きく評価したいところではある。

-3D迷路シーンがカットされたことについてはゲーム進行がスムーズになった一方で、オリジナル版では緊迫した状況下で人探しをするというシチュエーションの表現もストーリー展開の一端を担っていたため、やや物足りなくなった感もある。
--とはいえ、コマンド選択式ADVゲームにおける3D迷路自体が前時代的なところが否めない要素なので、良し悪しであろう。前作の3D迷路は
//FC版では「まえへすすむ」などをいちいち選ぶ煩雑な操作が必要だったことから嫌われた側面が強いため、操作性を改善して残すべきだったという声もある。
//薄くなりすぎは言い過ぎでは? 裏を返せばプレイ時間の引き延ばしのためとも受け取れる要素だし。


**問題点
-前編パートの終了後はインターバルを挟まずにそのまま後編パートへ突入するが、後編開始冒頭に挿入される前編のあらましのナレーションがそのままであるため、若干、不自然になっている。

-多少仕方ないところもあるが主人公の名前に漢字が使えない。登場人物の名前が漢字で表記されるようになったので主人公のみ姓名とも平仮名表記で浮いてしまっている(一応仲間の「あゆみ」と「ひとみ」も名前が平仮名で表記されるので多少は紛れているが)。

//-オリジナル版で「ファミコン」と言及していた部分が軒並み変更されてしまっている。
//--上記の「ニンテンドーパワー」はまだしも、体育の先生が言う「うしろの少女」の冗談ネタ「夜一人でファミコンをしていると」が「夜一人でテレビゲームをしていると」に変更されているなど「ファミコン」という単語を使うことに対して妙に遠慮しているような節がある。
//--後述の通り当時はPSに覇権を奪われ「ゲーム=ファミコン(スーパーファミコンも含む)」という呼称の風潮も失われつつあったとはいえ、本作自体はその「ファミコン」の名を冠するものであるためそのままでも違和感のあるものではない。
//--また、後述の通り本作を購入した層はかなりコアなファンが大多数を占めており、オリジナル版やシリーズ作は勿論のこと任天堂自体への愛着も強く、そんな人たちにとってはそんな時代だからこそ「ファミコン」というワードさえも嬉しいものなのに、それを使わないのは気分がいいものではない。真意はどうであれ世相、ましてやPSに遠慮を感じるようなものなど見たくもないはずだ。
//執筆者の個人的感情が出過ぎ。ゲームそのものの評価にも関係ない。
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**総評
過去作のリメイクとしては、旧作のファンも納得の出来栄え。あらゆる点で洗練され、過去作のよい点、持ち味を見事に昇華させたと言えるだろう。

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**余談
-オリジナル版はCMがされなかったが本作は一応TVでCMは流された。だが、それは主にローソンやロッピーそのもののCMが色濃く、本作のはほんの数秒のオープニング画面が流れタイトル名が言われた程度なので本作のCMとは言い難い(実際任天堂ではなくローソンのCM扱い)。

-オリジナル版にはなかった正真正銘のゲームオーバーが存在する。
--もっとも、意図的にくり返しフラグを立てる必要があるため、普通にプレイする分にはまず気づかない、一種のお遊び要素のようなものである。
#region(詳細)
-後編移行後、旧校舎にあゆみと2人きりになるタイミングで彼女の胸をカーソルで調べるとあゆみが激怒し、しつこく繰り返すと田崎がいきなり現れてつかまってしまう。
--さらに事件関係者に延々と罵られた挙句、空木事務所を追い出されて独り寂しく放浪の旅を再開するはめに・・・という、手の込んだとんでも展開が発生する。
---ある条件を満たせば「&bold(){実は主人公の妄想だった}」というオチでそのまま操作続行(ただし相性チェックの評価はガッツリ減点される)となるが、満たしていない場合は本当にゲームオーバーになってしまう。
#endregion

-オリジナル版では駒田哲治の読みは「こまだ てつ''ぢ''」だったが、このリメイクでは「てつじ」又は「てつはる」と改められており、この時点では双方が入り混じって使われおり不定だったが、どちらにせよ「てつ''ぢ''」はさすがにふざけていると判断して変更されたものと思われた。
--だが後のSwitch版では当初公式では「てつはる」という表記だったが、後々「てつぢ」に戻っていた。そのため、本作の2つが誤記と思われる。


-「平成 新鬼ヶ島」では収録されていたオリジナル版の収録が今回はない。
--ただ、前後編に分けた分コストは高くついてしまう上に、前後編どちらからでも遊べる『平成』と違って1本道のストーリーであるため、ディスクのように完全に前後編で分割販売するのには無理があるので仕方ないところである。
//--「平成 新鬼ヶ島」はロムカセット版での販売もあったが、本作は書き換え販売のみであった点も不満を持たれている。
//問題点に統合。

-オリジナル版にあったお遊びの部分は、ほぼそのまま持ち越されており(上記の通り時事ネタで一部改変あり)前作『消えた後継者』にまつわる「神田弁当(*16)」もそのまま入っている(用務員室での「あっ!畳に焦げが…ない」はカットされている)。またエンディングの「ファミコン探偵クラブ『消えた後継者』へ続く…」という流れもそのまま。
--このため『消えた後継者』のリメイク発売も期待され、多くのファンに望まれていたにもかかわらずニンテンドウパワーで実現することはなかった。その実現までには23年(オリジナル発売からは33年)という長い年月を要することになる。またシリーズの新作を期待する声もあったが未だ開発されていない。
---製作者が「80年代当時のあの頃だからこそ作れた作品であり、今の時代的に受け入れらるものではないと考えているから」だとインタビューで回答している。
---「消えた後継者」および「うしろに立つ少女」のオリジナル版が2004年8月10日にGBAで復刻販売されている。 
---2019年にNintendo Switchにて『[[ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者]]』『[[ファミコン探偵倶楽部 うしろに立つ少女]]』のリメイク制作が発表され2021年5月14日に発売された。特に「消えた後継者」は待望の初リメイクとなる((同時発売のためか本作に付いていた『PARTII』というナンバリング表記はなくなっている。))。

-本作の発売はシリーズ初代作である「消えた後継者」の発売から10周年という節目だったこともあり、ニンテンドーパワー作品紹介ページの本作のページでは、『ファミ探生誕10周年記念』と銘打って過去作の紹介やちらし広告の掲載ページなどのコーナーが存在した。~
中でも''『ファミコン探偵倶楽部10年のあゆみ』''のコーナーにはある意味騙された人も多かっただろう。

#region(詳細)
--『ファミ探発売から今に至るまでの10年間の軌跡を紹介する』……と見せかけて、シリーズのヒロインであるあゆみちゃんの出演作品をゲーム中の彼女のグラフィックと共に振り返るというもの。つまり「歩み」と「あゆみ」をかけたダジャレである。
--更にこのコーナーの中に''水着姿で恥じらうあゆみ''の公式絵画像が隠されており、特定の手順で画面内の画像をクリックすることで見ることが可能。%%スタッフ何やってんの。%%
---ちなみにこの公式絵は、ファミマガ市場で行われたファミコン美少女コンテストの挿絵用に開発チームが書き下ろしつつ未使用になったものの1つで、その他には、袴を身に着けて模擬薙刀を振るうあゆみや、アイドル風のおしゃれな洋服を身に着けたあゆみのイラストが描かれている。
---のちにSwitch版コレクターズエディション付属のブックレット「ファミコン探偵倶楽部 調査ファイル」の原作資料ページにて、これらのイラストが全て収録されている。
--ニンテンドウパワーのページはトップページが消滅しているが、ソフトの紹介ページは20年経った今でも残っているので検索すれば閲覧は可能。((「ファイアーエムブレム トラキア776」や「メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット」などのページも残っている。))
#endregion

-余談中の余談。

#region(冷静に考えてみると本筋とは全く関係の無い所で謎が残っている。)
怪談がテーマなので以下のような怪奇現象が演出として取り入れられている。

-肖像画の目が動いた(ような気がする)。
-誰かに見られていた(ような気がする)。
-とある場所でじっとしていると''すすり泣く声が聞こえる''。


基本的にはテキスト中で主人公の主観で語られるためプレイヤーがそれを知覚することはない。あくまで物語の恐怖面を引き締めるためのエッセンスである。~
だから「気のせい」で片づけられる。

だが、最後は違う。音の面から直接アプローチをかけてくる為プレイヤーはそれを否定できない。1度目こそ気のせいと思うかもしれないが、2度目以降はそうはいかない。~
そして何よりプレイヤーを焦らせるのは、このことについて''登場人物が一切言及しない''ことであろう。

…で、普通にプレイしている分だと気づきにくいが、あらためて整理してみるとこれらの現象は''美術室に集中している''ことがわかる。~
物語終盤に美術教諭の駒田は「ここには得体のしれない何かがいる」という台詞を残すが、通常ならこれは『うしろの少女』を示すものとプレイヤーは受け取るだろう。~
しかし、前述の事実を確認した上で考えてみるとどうだろうか?
本編の真相と合わせて見ても(美術室は事件とは関係ないので)『うしろの少女』とは直接繋がらない。
(一応、ここに飾られている肖像画がある事件関係者と関わっているが……)

美術室には『うしろの少女』とは異なるナニかが潜んでいる……?
#endregion

''販売形態について''
-ニンテンドウパワー(Loppi)による書き換え専売という販売形態により、知名度が低く、プレイが困難だった。
--当時は、前年の[[FF7>ファイナルファンタジーVII]]発売を皮切りに爆発的にシェアを伸ばしたPSが当時ユーザーのメインハードとして立場を盤石なものとしていた上に、任天堂ハードにしても後継機の64発売から既に2年近く経過しておりSFCは前世代機ということで注目度が低かったためゲーム誌でもあまり取り上げられなかった。
--全国展開されているとはいえ一手のコンビニ限定で、購入方法もLoppiでソフトの書き換え権を購入後に店員にSFメモリカセットに書き込んでもらうという手順が必要だった。更に書き換えのために初見ではわかりにくいイメージが否めないLoppiの操作が必要という煩しさから利用者はPS非購入層や熱心なレトロゲームファンなどごく一部の特定ファン等に限られた。更にローソン自体も店舗単位では、その普及にあまり積極性が見られなかった。
--価格的にも「空のメモリカセット(3,980円)+書換料(3,000円)=6,980円((後に書換え料は2,000円に値下げられたがそれでも5,980円))+税」というのは割高な感が否めなかった。
---値段のみならずFブロックを6つ使うことから、余ったFブロックスペースが1つ(メニューで1ブロック使う)ではそれの利用も難しく、Fブロック1つを殺して実質1本まるまる本作に専念させる必要があるのも使い勝手の悪いイメージとなった。
--2002年8月にはローソンでのサービスが終了、翌9月からは任天堂サービスセンターへ直接SFメモリカセットの送付か持ち込みで書き換えは可能だったがSFメモリカセットそのものが6月には販売終了していた。~
また任天堂による書き換えサービスも2007年2月には終了したためWiiのVCで2008年4月に配信されるまではサービス期間中に購入していたか書き込まれたSFメモリカセットを中古で購入するしかプレイする方法がなかった。
---しかも、ニンテンドウパワーのソフトの中では売上本数(書換え回数)7位と上位ながら上記の通りサービス自体に利用者が極めて少なかったため現存する数自体がかなり少なく、その上既存の所有者は「割高な価格は百も承知で、購入のための複雑な手順を押してまでも欲しい」というコアなファンが圧倒的に多いので、売りに出そうという者も少なく中古市場にあまり出回らなかった。
--また、『[[平成 新鬼ヶ島>平成 新・鬼ヶ島 前編/後編]]』と違い、ROMカセットの単品販売が行われなかったため、結局入手の困難さは解消されなかった。

-一時期は新規購入する手段が絶たれた上に中古市場でも残存する本数自体が少なかったため、プレイするハードルが高かった。
--現在はWii U/New3DSのバーチャルコンソールで配信されており、プレイできる機会が広がった。
//Wiiはサービス終了してる。