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moon - (2021/07/02 (金) 19:21:50) のソース

*moon
【むーん】
|ジャンル|>|>|リミックスRPGアドベンチャー|&amazon(B000069U1Q)|
|対応機種|>|>|プレイステーション&br;Nintendo Switch|~|
|発売元|>|PS|アスキー|~|
|~|>|Switch|Onion Games|~|
|開発元|>|>|ラブデリック&br;【Switch】Onion Games|~|
|メディア|>|PS|CD-ROM|~|
|~|>|Switch|ゲームカード&br;ダウンロード版有|~|
|発売日|>|PS|1997年10月16日|~|
|~|Switch|DL|2019年10月10日|~|
|~|Switch|PKG|2020年10月15日|~|
|定価|>|PS|6,090円(税5%込)|~|
|~|Switch|DL|1,980円(税10%込)|~|
|~|Switch|PKG|8,800円(税10%込)|~|
|廉価版|>|PS|PlayStation the Best&br()1998年11月5日/2,940円(税5%込)|~|
|判定|>|>|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|ポイント|>|>|RPG好きに贈るアンチRPG&br()''ゲーム業界衝撃のオチ''|~|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''もう、勇者しない。''}
 }}
~
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**概要 
数多の「ゲームっぽくないゲーム」を世に放ったラブデリックの創り出した、他に例を見ない独特な世界観。~
宣伝CMでは一世を風靡したRPG『ドラゴンクエスト』でのゲーム内行動をリアルに再現した上で暗に否定するという挑戦的な行動に出た((因みにCM内で勇者を演じているのは植物で有名になったあの岡本信人である。))。当概要の台詞部分はその一幕からの引用である。~
アンチ勇者、殺生なしの「オールラブアンドピース」という今までのRPGの概念を覆した意欲作。~

グラフィックは粘土ジオラマ((実際にカラー粘土で作られたフィギュアやジオラマを元に制作されている。デザイン画を元に制作されたものではなく、スタッフにキャラクターをイメージしながらその場で自由に制作してもらったものを採用しているという。))を模したCGで構成されており、この世界観と合わせた独特な温かみが感じられる描画が大きな特徴となっている。~

音楽はMD(ムーン・ディスク)をゲーム内のショップで購入し、プレイヤーが好みに選曲できるという手法が取られている。~

RPGという名前は戴くが、ゲームジャンル的にはアドベンチャーに近い。~

**システム 
-主人公はゲームの外の世界(現実世界)から迷い込んだ少年。
--迷い込むまでに少年が現実世界でプレイしているRPGが「Fake MOON」であり、実際にプレイヤーが操作する。ファミコンRPGを意識した劇中劇だが、これはこれで作りが深い。
--ゲーム内のmoon世界では現実世界での姿は住人に認知できないのか、少年は透明人間になってしまう。服を着る事になりようやく他人にも認識されるが、別に透明人間だからといって少年が特別ヘンな生命体というほどでもない。それ以上にアクが強い住人が多すぎる。
--少年は後述する「ラブ」の力がなければ長時間行動すらままならない。「ラブ」とは、簡単に言えば睡眠欲のようなものである。

-「''敵を倒して経験値を蓄積し、それによるレベルアップを重ねて最終的にラスボスを撃破する''」というそれ以前のRPGのお約束を根底から覆す。
--経験値は「ラブ」として表記され、これは勇者によって殺されたアニマルのソウル(魂)を元の肉体に戻してあげる(生き返らせる)事で蓄積する。ついでにお金ももらえる。
--他にも困っている住人の願い事や頼み事を聞き届けたり、お使いしたりミニゲームをクリアしたりする事でも「ラブ」は蓄積される。
--「ラブ」が一定数蓄積されるとレベルアップするが、それによる恩恵は「少年の行動時間が増える」のみ。とはいえ、これは本作においてかなり重要となっている。

-住人はすべて「生きて」いる。
--moon世界は城、城下町、森、砂漠、孤島、未来都市などいろいろな地形や地域があるがそこに住む住人たちはタイムスケジュールに則って動いている。
--朝になれば店を開け、昼になれば散歩に出かけ、夜になれば酒場で呑み、深夜になれば怪しい研究に精を出す。一週間の範囲で行動が決まっているが、少年の行動で変化したりもする。
--この時間概念はソウルキャッチ(アニマルソウル救出)にも大いに影響し、○曜日の○時頃に○○で○○するとソウルキャッチ可能など細かく決まっている。

-BGMは自分で選曲する。
--ゲーム内のMDショップで販売されているディスクを購入するとメニュー画面のサウンドプレイヤーに曲が追加されていく。
--数曲を設定しておいてのプログラム再生や単曲のみを設定してのリピート再生など普通の音楽プレイヤーとインターフェースが似ており、使いやすい。もちろん無音にして少年の足音や鳥の声など環境音だけをBGMにもできる。
--MDは全40曲近く存在し、さまざまなアーティストが多岐に渡るジャンルのBGMを提供している。それぞれ人気が高い。

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**評価点
-あの人があんな事を。こんなところにあんなものが。びっくりイベントは多数。
--ゲーム内には個性的な住人が多数登場し、プレイヤーを飽きさせない。moon住人のすべてに存在するこのイベントを体験すれば、該当の住人の意外な一面が覗けたり実態に迫れたりしてより一層とmoon世界に浸れるはず。
--童話のような色彩で描かれる世界を舞台に、同じく童話のような生き方をする住人たち。いつの間にかプレイヤー自身もそこに入り込んでいるのだ。
--単なるお使いだと思わせない仕掛けが施されたイベントの数々は何度プレイしても作業に感じにくい。

-普通のRPGとは違った意味での「自由度」
--好きなBGMで気ままにmoon世界を歩き回り、住人たちの生活を垣間見て頼まれごとをしたら解決し、帰り道でソウルキャッチしながらおばあちゃんの家でベッドに入る。
--新しい場所に行けるようになればそれだけ行動範囲が広がり、新たな住民の頼み事や問題解決、アニマルのソウルなどを発見。
---時には既に探索を終えた場所にもう一度戻ってきて探索し直したり。
--このように一日の生活を自分でスケジュールしつつ自由に歩き回ることができる為、普通のRPGとは違った意味での「自由度」を満喫できる。これらを繰り返しながらmoon世界を踏破していく。
--もちろん既存のRPGが好きだという人もお断りというほどの内容ではない。むしろドラゴンクエストやファイナルファンタジー等を遊び尽くした人こそ共感、理解できる部分もある。
--目的を強制されない分、自力でラブを発見した際のカタルシスと嬉しさは大きなものがある。ゲーム内の隠し要素を探すのが好きな人、脱出ゲームや謎解きが好きな人にはぴったりな内容と言えるかもしれない。

-音楽に関するイベントが深い。
--前述したMDによる選曲システムも勿論のこと、ゲーム内にダンスクラブが登場しそこでもまたアーティストやバンドチームたちが手がけたBGMを流している。
--ダンスクラブではバンドクラブのアニマルたちやクリスちゃんなどによるコンサートが開かれるイベントも。

**賛否両論点
-強調される「アンチ○○」
--衝撃的なCMを始めとした(当時の)アンチRPG要素。いわば毒を面白さに転化させている手法であり、当然ながら眉をひそめる人が少なくない。特に露骨に一部のRPGを狙い打ちした演出はそれぞれのゲームに思い入れを持つ人が嫌悪する可能性は高い。CM等プロモーション戦略の側面から見れば、しばしば「知る人ぞ知る」「隠れた」名作といった枕詞がつく原因となったのもこのアクの強さゆえであろう。
--この点は対戦格闘やシューティングといったジャンルのように、特定のプレイヤー層への宣伝が功を奏した好例でもある。逆にピンとこない人にとっては何が面白いのか伝わらず、好意的な見方をするプレイヤーのみが購入し、アンチが少ないがゆえに名作と謂われているとも捉えられるが…。
--逆に、そうした本作のテーマを受け入れられれば、一転して名作に変わるのも特徴である。特に、ゲーム最後の展開にはテーマが集約されており、本作が"伝説"と称される衝撃の結末となっている。

-一見するとほのぼの系なのに、裏設定では実は黒い感じの設定が多い。

#region(たとえば(ネタバレ))
-ゲーム中に登場する「勇者」は、アニマルたちを斬り殺しラスダンに入りラスボスを倒すためには手段を問わず突き進む、一切言葉を発しない恐怖の戦士として描かれる。これは暗にそれまでのRPGに登場する同タイプの存在を否定するような意味合いも込められる。
--劇中の内容から推察するに、勇者の正体はゲーム序盤に登場し少年の手助けをしてくれるおばあちゃんの孫とされている。
--王様の家臣である大臣が月の光を食べてしまった竜を退治してもらう英雄を作り上げるために「白羽の矢儀式」というもので偶然を装っておばあちゃんの孫を勇者として仕立て上げた。その際に「伝説の装備品」と称して鎧や兜を装備させたが、これらは記憶を失い単なる戦闘狂にさせる効果があった。
--おばあちゃんには孫(勇者)は事故で死んだということにしており、さらに王様もこの事実は知らない。つまりはすべてが大臣の独断で行った出来事となる。
--当然彼の罪は重い。しかし、一概に大臣を悪と切り捨てることはできないのである。彼自身も世界を救おうと必死だったのだから。

-「エコ倶楽部」という、ちょっと(別の意味で)危険な環境活動団体がある。
--海の環境を守る「ウミ」と、女性の人権を訴える「フェミ」に加え、森林破壊を阻止する「モミ」と複数存在する。
---その活動内容はシニカルな皮肉が込められており、ギャグとしては人を選ぶ。

-ベイカーのイベント。
--これはゲーム内でも明確にされるが、パン屋を営むベイカーという人物は実はパン人間であり毎朝自分の顔を売り物として売っていたという驚愕の、というより人によってはトラウマとなる事実が発覚する。
--ちなみにこの時に売られるパンは食パン。大人気パン系アニメのイケメンヒーローを模している可能性が高い。
#endregion

**問題点
-自由度が高すぎて謎解きが難しい
--少年は時間が許す限りどこまでも放浪できる。イベントをクリアしないと先に進めない場所もあるが、そういう場所を抜きにしてもかなり広大な世界である。
--AのイベントをするにはBとCを見た上でDを行わねばならない、といったようにイベントは一本筋ではなく複雑に構築されており、攻略本等がなければ高確率で詰まる。
--一応ゲームを進めれば、ラブに関するヒントをくれる施設が開放される。しかし、「アニマルから得られるラブは聞き出す事が出来ない」「もらえるヒントの確率にムラがあり、ロードをやり直してもごく一部のヒントしか聞き出せない」という制限か設けられており、かゆいところに手が届かない。
---そのヒントも一部に関しては親切とは言い難く((例えば「大臣が本をなくしてベランダで悩む」というヒントを聞いても、ベランダで待っているだけでは解決できず、ある場所に落ちている本を拾わなければイベント自体発生しない。このように、ヒントの内容からは解決のプロセスが見出せない物がいくつか存在する。))わかりづらいヒントしか出なくなった暁にはほぼ詰み。
--ひとつのイベントをクリアするのに幾つかのイベントを経由しなければならないなどザラ。同時発生したりする場合も。
--少年の生存時間との戦いになるためにイベントフラグを発見しても一旦戻らなければならない場合も多いが、曜日や時間帯が違うとイベントそのものが発生しないケースがほとんど。

-完全クリアに必須な一部ミニゲームの難易度が極めて高い。具体的には「釣りコンテスト」と「ジンギスカン」である。
--「釣りコンテスト」は時間内に五匹の魚を釣るという内容なのだが、制限時間がとてもシビアな上、運要素が強い。
---まず、釣り糸を垂らして獲物が引っかかるまでの時間がランダムであり、大抵の場合は時間内に3~4回しか釣り上げる事が出来ない。また、獲物が早く引っかかっても、それが大物だった場合は引き上げるまでに時間がかかってタイムロスとなってしまう。その上、5回に1回くらいはランダムでゴミが引っ掛かる。
---つまり、このゲームをクリアするには「運良く早めに獲物が引っかかり、運良く小さい魚ばかりが引っかかり、運良くゴミを引き当てない」という三重の困難を乗り越えなければならない。クリアのために何十回もリセットを強いられるのは必至であり、本作最大の難関として多くのプレイヤーを苦しめた。
---MDを使って月魚という音楽をかけたり、山猫軒という場所で食べられるキリキリソテーを食べたりしてから挑戦すると成功率が上がるなど非公式な攻略法はあるが、それらをしていても釣れない時は釣れない。
--「ジンギスカン」はミニゲームであり、○ボタンを押すと上がり離すと下がるロケット弾を操作してうまく目標にぶつけるのが目的。
---上に行き過ぎたり下に下がり過ぎるとロケットが墜落して失敗となる。また、うまく目標まで行けても素通りしてしまうと同じく反対側の壁(?)にぶつかり失敗となる。
---全部でレベル5までありすべてクリアしないとラブゲットにならない。しかし、ある程度のレベルを過ぎるとロケットに加わる重力が異常なまでに上昇する。その上、ロケットの上昇速度はボタンを押した長さで加速度的に高まるため、ボタンを押し過ぎず離し過ぎずの緻密な操作を強いられる。レベル1、2程度は比較的余裕だが、レベル5ともなるとちょっとの気の緩みが即失敗に繋がる。
---一度でも失敗するとレベル1からやり直しな上にそのたびにお金が(10ネカ)掛かる。
---なお運ゲーの釣りと比べると、こちらはプレイヤーの実力でねじ伏せる事が出来るのが救いである。人によっては、釣りほどの苦戦はしない。
--また、ノージというキャラに関連するイベントが発生しないなどのバグがある。
--これらのイベントはクリアしなくても(ラブをゲットしなくても)ゲームクリアは可能であるが、ラブコンプしたい人は後を絶たない。

-マップ切り替えでBGMが切れる。
--マップを切り替えた瞬間に一瞬だがBGMが途切れる(途切れないマップもある)。途切れると言ってもごくごく短いものだが、音楽をウリにしている以上少し残念でならない。

-Switch版固有の問題点
#region(Switch版固有の問題点(ネタバレ))
-裏設定レベルの話ではあるが、本作が元々PlayStationで発売された作品であることと、''PlayStation本体の構造''を知っていないと理解しにくい箇所がある。
--具体的にはゲームプレイのために「蓋を開けてCD-ROMを出し入れする」行為が必要になる部分。
--このためゲームカードを挿し入れる、あるいはインターネット上からダウンロードしてプレイする移植版では、どうしてもこうしたメタ要素を理解するのにワンクッション前提知識が必要になってしまう。
#endregion

//一部問題点は賛否両論点に集約されるので、思い切ってカットしました
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**総評
この世界に少しでも足を踏み入れた瞬間に、『moon』住人の仲間の一人になっている自分が分かる。寧ろ、仲間になりたくなる。~
『moon』世界に住んでいる人々はケンカもするし腹黒い一面もある。そんな住人に現実世界の少年がどう関わっていくのか。~
殺されたアニマルたちの魂を救うことで経験値を得る。普通のRPGとは真逆の行動は『moon』世界にどう関わっていくのか。~
そして最後の光景を見た人だけが感じ取れる“何か”。とてもじゃないが文章では表現出来ないので、見て感じるしかない。~
しかし、電源を入れてコントローラーを持ちゲームをプレイする。そんな当たり前の行動のひとつひとつも、この『moon』のエンディングを見た時にプレイヤーはそれまでとはまったく違う感覚を抱くはず。~
ゲームの中だけで完結しない本作の主題は、本来の「遊び場としてのファンタジー世界」との関わり方をプレイヤー自身に思い出させてくれるだろう。~

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**余談
-元々本作はオリジナルのゲームとして開発されたものでは無く、&bold(){ますむらひろし氏の漫画、アタゴオルのゲーム版}として開発していた物が急遽中止となって本作が開発された事が座談会で明かされている。かなりの部分まで開発は進んでいたらしく、シナリオも完成し、本作とは対照的に3Dだったとか。
-当時刊行されていたプレステ雑誌の付録の体験版集に本作の物が収録されているが、ゲーム中での主人公の名前は「''ラブ・デリック''」である。

- 実はデータ内部には没となった本編とは別のエンディング(の一部分)が存在し、チートを使用することで見ることが可能。本編のネタバレにつながる内容のため、詳細は下記の動画リンクのみにしておくが、結末が描かれていないのも相まって非常に後味が悪いものである。もしこれが本編のエンディングだったら、このゲームの評価が大きく変わっていたかもしれない。
--概ね完成していたものの、結局[[「合わない」「暗い」>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/171030/2]]などの理由から没にしたらしい。
--内容は「[[火の鳥 異形編>https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%81%AB%E3%81%AE%E9%B3%A5_(%E6%BC%AB%E7%94%BB)]]」に酷似している。これは、作り手がそのまんま影響を受けたからだとか。
-- [[参考動画リンク>https://www.nicovideo.jp/watch/sm25266675]]
--劇中には、この没エンディングにつながるはずだった伏線が多数残されている((フェイクムーンにおける最後の戦いのシチュエーション、とある場所で手に入る石版の内容、ゲーム内で見る事になる悪夢のワンシーン、白羽の矢が見つかる場所など。))。

-開発スタッフの多くは、かつてスクウェアで『[[スーパーマリオRPG]]』の開発に参加していた。moon劇中に登場する人形の男の子「ノージ」は、『マリオRPG』に登場する「ジーノ」のパロディと思われる。

-「Vジャンプ」のゲーム紹介漫画『犬マユゲでいこう』の作者石塚2祐子氏は本作の大ファンで、一度漫画内で取り扱って以降もちょくちょく本作のことを取り上げている。

-ゲーム専門テレビ番組『勇者ああああ』の2017年6月29日の回で本作が紹介された。それによると現在でも続編を望むファンは多いらしい。
--本ページ冒頭のポイントに記載されている「RPG好きに贈るアンチRPG」はこの時に出た言葉である。

-現在ではプレミア価格が付いており、ゲームアーカイブスでも配信されていないため、PS版を遊ぶのは非常に困難になってしまっている。新品のソフトに至っては1本''100,000円''というあまりにも法外な値段がつけられていることも。
--2019年10月10日にNintendo Switchへの移植版が配信。デベロッパー/パブリッシャーは本作の生みの親である木村祥朗氏が率いるOnion Games。今から遊びたい人はこちらをお勧めする。
--また、2021年9月にPS5/PS4とPC(Steam)への移植版発売が決定したことが報じられ、各ストアページも公開されている。

//-2019年にSwitch移植版が配信された際、''本作における「フェミ」の描写を見たTwitter上のフェミニスト達が任天堂に対して激怒する''という事態が発生した。
//--なお、本作の開発や発売に任天堂は関わっていない為か、炎上のような大事にはならなかった。%%ただし、ゲーマーゲートでフェミニストがゲーム業界を無茶苦茶にした事実を忘れてはならない。%%
//↑個人の発言に過ぎないうえ、企業側がノーコメントなのでCO。

-サウンドトラックも発売されていたが、2012年に廃盤となった。こちらもオークション等で高値で取引されている。
--2020年5月25日に完全受注生産の「moonサウンドトラック豪華BOX仕様 EX-PO ’97 In memoriam the moondays」が受付開始した。

-ゲームのタイトル名から、Tacticsブランドの『[[MOON.]]』と間違われやすい。