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サルゲッチュ2 - (2015/05/30 (土) 00:56:14) のソース

*サルゲッチュ2
【さるげっちゅつー】
|ジャンル|アクション|&amazon(B00006671Q)|
|対応機種|プレイステーション2|~|
|発売・開発元|ソニー・コンピュータエンタテインメント|~|
|発売日|2002年7月18日|~|
|定価|5,800円|~|
|プレイ人数|1~2人|~|
|分類|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|
|>|>|CENTER:''[[サルゲッチュシリーズリンク>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/941.html]]''|

**概要
-PSで人気を博した『[[サルゲッチュ]]』の続編。
--シリーズとしては前作に同じくPS2で発売された『[[ピポサル2001>http://www26.atwiki.jp/gcmatome/pages/1834.html]]』が存在するので、ナンバリングとしての続編。前作に引き続きPS2で発売された。

**ストーリー
前作の事件からしばらくしてからのお話。~
研究所にやってきたカケルの従兄弟であるヒカルはバカンス中のハカセからモンキーパークのサル達にパンツを転送するよう依頼される。~
装置を壊しながらも転送に成功するが、その際に古いピポヘルまで一緒に転送してしまった。~
送られてきたピポヘルをかぶったスペクターはまたしても世界征服を目論み、世界中にサル達を送り込む。このままでは世界が支配されてしまう。~
大ポカをやらかしたヒカルは責任を取らされる形でサル達を捕まえに行くことに…。

**前作からの変更点
-ライフが5から10に変更された。
-ガチャメカの仕様が一部変更。
--大きなものとしては、ゲットアミを横に振る事が出来るようになった点。これにより、捕まえやすくなっている。また、パチンガーは最初から主観状態で撃てるようになった。
---パチンガーの特殊弾の威力が変更。前作は誘導玉と爆裂玉が同威力のため誘導玉一択だったが、今作は誘導玉は通常弾と同様となり、一方爆裂玉はメカボー以上の攻撃力となった。((流石にマジックパンチにはかなわない))
--サルレーダーは「サルレベル」が無くなり、新たに「まんぷくど」「性格」が追加された。また、引っ掻き、石などといった主な攻撃手段も表示されるようになっている。
--メカヨンクのボディが変更できるようになった。各ボディに特殊な能力がある。以下解説
---赤 通常
---ブラック 高速進行可能
---スシ ピポサルが引き付けやすい?
---プリン 爆発範囲が大きい(威力は他と同じ)
---ティッシュ 攻撃に対して無敵となる(例外で水に落ちると爆発する。) 

-ピポサルの特徴・能力が変更され、新たに「虹色」が追加された。
--全体的な変更点
---全体的に足が早くなり、捕まえにくくなった。また、メカボー一発で転倒することが少なくなっている。
---攻撃前の準備動作が長くなっており((特にマシンガン、レーザーガン、ミサイルランチャーなど遠距離攻撃))、サルの攻撃への対処が容易に。
---また、発見(赤)→警戒(黄)→巡回(青)の流れが遅くなった。
--黄色
---前作と同じく普通のピポサル。レーザーガンは連射式から単発になった代わりに当たり判定が大きくなっている。
---能力は場所によって大きく変わる。性格もバラバラ。
--水色
---ガードを行うようになった。木箱や壺の中に隠れていることが多く、レーダーを使わないと見つけづらい。
---警戒心が高く、逃げ足もそこそこだが、攻撃頻度は低く攻撃をしないものも多い。「気弱」「臆病」が多い。
--青色
---水色と区別しやすくするためか新たにゴーグル、マフラー、靴を着用。走る姿勢が他のサルと違い、姿勢を低くして走る。
---相変わらずの俊足で、警戒心も高めだが攻撃頻度は低い。「高速自慢」「ナルシスト」が多い。
--白色
---黄色・緑色との差異化を図るためか、新たに眼鏡を着用。
---前作と違い、警戒心が非常に低くなっている。ただ、新たに手榴弾を装備しており、火力は高い。「鈍感」「メカ好き」が多い。
--緑色
---新たに「動いている敵しか見えない」という特徴が追加された((続編の『3』でこの性質はなくなった))。この性質を利用すれば気づかれることなく接近して簡単に捕獲が可能に。
---相変わらず警戒心が非常に高い。ミサイルランチャーのおかげで火力は高いが、(背負っているランチャーのせいで)足は非常に遅くなった。「真面目」「鈍間」が多い。
--赤色
---前作ではマシンガン・ミサイル・手榴弾と完全装備の強敵だったが、今作では銃器を持っているものはほとんどおらず、主に格闘戦を挑んでくるようになった。
---全ての能力が安定して高めで、他の色と違いダッシュしながら格闘攻撃を行う。「熱血」「短気」が多い。
--黒色
---新たにネクタイを付けた。マシンガンの射角が広いタイプが追加されているが、このタイプはリロードの動作がある。
---攻撃的だが警戒心は低く、足も速くない。性格は「ハデ好き」「ワル」が多い。
--虹色
---闘牛士やピエロなど履いているパンツの色が判別できないものは全て虹色となる。
---能力はものによって大きく変わるが、全体的に能力は高め。性格もバラバラ。
---ちなみにウッキーファイブ等も虹色扱い。

**評価点
-グラフィック、操作性が大幅に向上。
--カメラワークも前作に比べれば向上しており、前作のように視界が悪いということは少なくなった。

-新たなガチャメカが3つ追加された。以下、解説。
--バナナブーメラン
---攻撃にも使えるが、サルをおびき寄せることができるというのが最大の特徴。「まんぷくど」が低いほど飛び付きやすくなる。これを使わないと捕まえられないサルも多い。
--ミズテッポー
---水車を回したり、炎を消せるほか、機械の敵に浴びせるとショートさせることができる。サルに浴びせると一瞬怯む他、松明の火を消すことができる。
---ちなみに乗り物の修理にも使える。
--マグネッチャー
---マークが付いている金属の物を動かしたり、サルが持っているマシンガンやレーザーガンを奪い取ることができる。
-ちなみに隠しガチャメカとしてもう一つある
--サルバスター
---特殊なディスクを使うと出現する。簡単に言えば陸上板オヨゲッチャーで、アミを飛ばすことができる(無論ゲッチュも可能)。ちなみにグラは青色のオヨゲッチャー。 

-ピポサルの種類(服装)が大幅に増加。その数なんと300匹((ただし、普通に進めた場合297匹が限界。3匹は前述の特殊なディスクが必要))。
--前作ではあまり種類が多くなかったが、今作では個性的な格好で登場するものが多くなっている。
---ステージによってはサルがその環境に合わせた格好をしていることも多い。例えば「ゆきだまマウンテン」では全てのサルが防寒服を着ており、「かいぞくアイランド」では海賊の服装をしているなど。
---攻撃手段も増加し、松明で火炎放射を行ったり、自分が砲弾になって大砲で突っ込んでくるものが追加。
--名前やコメントも相変わらずで、「サルナブル」「サムロ」「サルツネッガー」「オビ=モン」など、元ネタのあるサルはさらに増えている。
-新たにボスとして「グレート戦隊ウッキーファイブ」という5体のボスが登場。
--元は同じくサルだが、個性豊かで、プレイヤーを飽きさせない。
--どれも簡単には倒せないものばかりで、ボスとしての役割はきっちり果たしている。人気が出たのか、以降の作品でもレギュラーで登場している。

-今作もミニゲームが3種類収録されている。
--ドッジサッカー フットサル
---5対5のフットサル(キーパーはオート)。大きな特徴としては、一切反則がない。たとえボールを相手にぶつけよう((と言うより他サルに当てることを前提としたボールもある))が後ろからスライディングしようが、ファールがない。なおハンドもない。
---ズーカイン(通常のスローイン&コーナーキック)で特殊ボールを投入されることがある。通常のボールもそうだが、2点ボールや3点ボールがある
---2点ボールはスーパーボールでループシュートで飛びにくいがバウンドしやすく、また小さいためキーパーが取りにくい。3点ボールは風船なのでループシュートすると長く高く飛ぶが、ボールがでかいので取りやすい。
---それ以外にも当てると体力を大幅に削る&長時間ダウンされる鉄球ボール、スタミナ全快、能力一時強化のバナナ(入手後は通常ボールになる)もある。
---選手はこれまでに捕まえたピポサルから自由に選べる。能力は個別に決められており、一人として同じ能力の選手はいない。
---また、「クレピポ」「ウッティ」「ジダンダ」「ロサルド」などのサッカー選手を元ネタにしたサルは特に能力が高め。
---入手番目としては2番目となる。
--ダンスでBON!
---両方のスティックを使う音ゲー。隠しキャラも存在する。50点中30点で合格。
---各曲1番から挑戦していく、合格すると2番まで演奏できるようになり(1番→2番)、最終的には3番(1番→2番→3番)まで演奏できる。3番をクリアすると1曲がクリアとなり新たな曲が演奏できる。
---曲は3曲しかないのが難点。
---判定は地味にシビア。音ゲーに慣れてないと満点が相当キツイ。
---入手順は一番早い。
--ウッキークライマー
---ロープを使ってバナナを集めるアクションゲーム。
---操作が複雑のうえ、そのうちターザンも行うことにもなるので難易度が高い。また高難易度になると1本のロープで昇り降りすることにもなる。
---簡単そうな見た目とは裏腹にかなり難しい。完全クリアの障害になりがちなゲーム。
---入手順は一番遅い。

-ピポサルをコンプリートして真のエンディングを迎えると、前作の主人公であるカケルを操作する事も可能。但し、イベントシーンは全てカットされる。
--ちなみにこの時、ガチャメカはマジックパンチ含めて最初から全所持、ピポッチが不在、ヒント消滅等ヒカルとの差別がとられている。
---やり方はL1を押しながら+はじめから。ただし全クリ(オールクリア)のデータがないとクリアデータチェックで弾かれるため、やり方を知っていても最初からカケルは不可能。

-ミニゲーム以外に、スタッフが書いた漫画や童話を元ネタにしたパロディ満載の小説、ラフイラストなどの設定資料なども収録されている。中にはコロコロコミックで12年間連載された『サルゲッチュ・ウキウキ大作戦』(著・後藤英貴)の四コマも数本収録されている。
--設定資料では本作には登場しなかった前作のキャラであるヒロキやチャルの絵も掲載されている(一応チャルは写真として登場している)。
--童話のパロディについては登場人物をピポサルにしているばかりではなく、内容もとにかくシュールでブラックなものが多い。例を挙げれば、「一休さん」なら例のシーンで虎の屏風に火を点けてそのまま火事になり、混乱に乗じて宝物庫から金品を奪った。「ジャックと豆の木」なら、ジャックが木の上にあった巨大バナナを後先考えず落として下に居た兄弟を潰し、それに気付かず一生兄弟の帰りを待ち続ける。など。

**問題点
-難易度が若干低め。
--だが、タイムアタックの難易度は決して低くはない。また、終盤のステージでは多くのサル(海賊、兵士、宇宙飛行士など)が手榴弾やミサイルを標準装備しているため、そこまで難易度が下がったわけではない。
-向上しているとはいえ、カメラワークが悪いところが多い。
-ステージが長い。
--容量増加に伴い、とにかく1つのステージが前作にまして長く、前作のようにさっと行って帰ると言った事は難しい。配置されているサルの数も増えている。
--やり込み要素の増加と言うか冗長化というかは意見の分かれるところではあるが
-ストーリーはコミカル一辺倒であり、前作のようなシリアスとコミカルのバランスが取れた内容を期待すると肩透かしを食らうかもしれない。
--ちなみに上述するおまけの小説では本作のシナリオの初期案も存在するのだが、本編とは打って変わってシリアスで重い内容になっている。

**総評
前作の良さを殺さないように新たな要素を追加し、着実に進化を遂げた良作。

**余談
-発売に伴い、CGによるアニメ化や劇場版製作((同じくコロコロコミックで連載されていた『爆転シュート ベイブレード』の映画版との同時上映。))などのタイアップが前作同様に行われた。
-今作で青色と白色のピポサルの外見が変更され、以降のシリーズでは今作のデザインが元となっているが、「サルバト~レ」「ミリオンモンキーズ」で登場するものはなぜか初代のまま((青は水色と同じ、白は黄色と同じ))になっている。