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エッグモンスターHERO - (2012/05/05 (土) 13:40:57) のソース

*エッグモンスターHERO
【えっぐもんすたーひーろー】
|ジャンル|禁断のたまご召喚RPG|&amazon(B0007L8UKO)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|発売元|スクウェア・エニックス|~|
|開発元|ネバーランドカンパニー|~|
|発売日|2005年3月24日|~|
|価格|5,040円(税込)|~|
|ポイント|新規要素の少なさ&br()子供向けの激ヌル難易度&br()不必要なリンク要素&br()単調な戦闘|~|
|>|>|CENTER:''[[半熟英雄シリーズリンク>半熟英雄シリーズ]]''|

*概要
ギャグタッチのシミュレーションRPG『半熟英雄』シリーズの外伝的作品。
-メインキャラクターはシリーズ第3作『[[半熟英雄 対 3D]]』・第4作『[[半熟英雄4 ~7人の半熟英雄~>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/230.html]]』からの登場だが、敵ボスはシリーズ第2作『[[ああ 世界よ半熟なれ…!>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/744.html]]』からの登場となっている。ラスボスまで含めて、展開は『ああ 世界よ半熟なれ…!』とほぼ同じである。
--ストーリー・フィールドなども第2作を彷彿とさせるものがあり、基本的には「第3作以降の要素を加えた、第2作のリメイク」という位置づけになる。
--また、第3作・第4作のサブヒロインであったカトリイヌの性格が若干変更されているなど、キャラ設定やデザインの変更点も多い。
-子ども向け漫画雑誌『コロコロコミック』や朝番組『おはスタ』でさかんに宣伝されたことを見ても、子供・ファミリー層を狙って過去作よりライトタッチなゲームとして製作された模様。
--今作でもエッグモンスターデザインの一般公募が行われたが、こういった対象層の違いからか今回は悪く言えば幼稚、良く言えば素朴なモンスターが多く採用された。
---ちなみに、エグモンの募集は『[[半熟英雄4>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/230.html]]』と同時に行われたもの。

*システム・長所
-作りとしてはオーソドックスなRPGで、ダンジョンの構造も宝箱に入っている鍵を見つけて先に進むというもの。敵はシンボルエンカウント形式。
-バトルは本編シリーズのバトルをDS向けにアレンジした「スクラッチバトル」であり、タッチパネル上に表示されている自キャラをドラッグして相手にぶつけて戦うというものになっている。
--連打を必要としない分、スクラッチバトルは爽快。テンポも非常に良い。
--ただし、上画面をほとんど見られないという弊害はある。もっとも開発側も割り切っていたのか、上画面のカメラは常に自キャラ中心となっている上に移動が速く、見づらいので見る必要はない。
-エッグモンスターによるバトルは9×9のマスに分かれたエグモンの体を触って技を出すという「おさわりバトル」。エグモン同士の戦闘になると同じく9×9のマスに分かれた相手側のエグモンの体を触って攻撃を当てるというものになっており、ミスや弱点も存在する。
--第3作以降のシリーズと違ってボイスがないせいか、エグモン戦では第2作以前で見られたダメージ時の台詞が復活している。
--攻撃演出はタッチやボタンでどんどんスキップでき、テンポはかなり良くなっている。
-シリーズ旧作と同様に登場人物が舞台上で芝居を演じているような画面構成になっており、今作ではDSの2画面構成を活かして主人公の移動パートでの下画面は丸々観客席になっている。
--下画面では、観客が入れ替わり立ち替わり「トイレ行ってきた」とか「どのキャラが好み?」とかくだらない会話を続けるのが楽しめる。
--ストーリー中で倒した敵は「出番が終わった」ということで観客に加わるようになっており、たまにストーリー中のイベントに対して観客席からコメントする場合もある。
-通信対戦モードは、本編シリーズを彷彿とさせるシミュレーション風味のモードとなっている。

*問題点
-新規BGMの数が少なく、第3作からのBGMの使い回しが非常に多い。ラスボスですらBGMが使い回しである。
--一部の通常ボス戦などは新規BGMであるだけに、そこはキチンとして欲しかったところ。
-ボリュームに乏しく、クリア時間は10時間ぐらいしかかからない。
--リメイク元である『ああ 世界よ半熟なれ…!』から数体のボスが削除されており、ストーリー自体短くなっている。
--ラスボス後の隠しダンジョン・隠しモンスターや、2周目などの追加要素も一切ない。モンスター図鑑を完璧に埋めることはできるが、これはあまり時間がかからないしやる意味もあまりない。
-エグモンの種類は全110種だが、そのうち''24種は通信対戦をしないと手に入らず、16種は『半熟英雄4』と同様に別媒体で入手した「パスワード」が必要''(これは、現在ならネット検索すれば出てくるが)。これらを引いてしまうと、ゲーム本編で他とのリンクなしで手に入るエグモンの種類は70種とかなり少なめの数に減ってしまう。
--そしてまたこのパスワード入力がエグモン1体につき1度きりとはいえ非常に面倒くさく、何故かファミコンのゲームを彷彿とさせるようなデザインになっており、''1文字入力するためにひたすらスクロールして選択しなければならない''。特にカタカナで「ナ」などと入力したければ、「あいうえおかきくけこがぎぐげごさ…(略)…わおんぁぃぅぇぉゃゅょーアイウエオカ…(略)…ヅデドナ」と順にスクロールせねばならず、優に一文字10秒以上の時間がかかる((逆方向にスクロールすることもできるが、英文字(大文字+小文字)や数字もあるためカタカナを入力しようとすると同じぐらい時間がかかる。))。
--本作で新規に追加されたエグモンも、計10種採用されたプレイヤーからの一般公募作品のみと乏しい。
---前述したが、本作は低年齢層をターゲットに製作し採用者も低年齢層であったためか、採用されたモンスターのネタの出来があまりよろしくない((安直なダジャレネタが多く、ひねった部分が感じられないものが大半である。))。
-エッグモンスター戦でのおさわりバトルも単調。
--9種のマスからそれっぽい場所を総当たりで探して相手の弱点を見つけたら、あとはとことんそこを突くだけである。セリフを楽しむ以外に、わざわざ威力が下がる他の場所を攻撃する必要はない。楽しいシステムとは言い難く、むしろより作業感が強いものになってしまっている。
-所持金という要素がなく、バトルを助ける「切り札」が拠点に帰れば所持制限まで何度でも手に入り、またダンジョンの至るところに落ちている。回復ポイントも多く、低年齢層向けということもあってかなりヌルく作られている。
-雑魚敵と戦うメリットがかなり限られており、その戦闘で使用したたまごに入る経験値以外に得られるものが何もない((主人公の成長は、宝箱から取得するアイテムのみで行う。))。''たまごが限界まで成長しているか、たまごを使用しなかった場合は勝っても何も得られない''のである。
-前述したように下画面では観客席で観客が喋るのだが、このパターンが少ない上に最後まで変わらないためすぐに見飽きてしまう。倒した敵が観客に加わって話すという要素も、いまいち有効に活かせていない。

*総評
-悪くはないが良くもない凡ゲーといったところ。本当に2005年に発売されたゲームなのかと思うほどボリュームも薄い。
-一応ファンは押さえておいても良いかもしれない。

*余談
-2005年の別冊コロコロコミックにて本作の読みきり漫画が掲載された。作者は板垣雅也。
-購入特典として指にはめて使う「スペシャルタッチフィンガー」というオリジナルアイテムが配布された。
--…が、サイズが小学生くらいの子どもに合わせて作ってあるせいか、大人ではせいぜい小指ぐらいにしかはめられない。
-CMではお笑い芸人トリオの「ロバート」が起用され、とことん「タッチ&スクラッチ」の点が強調されていた…が、正直寒い出来。
--しかもバージョン違いがかなり多い。
--ちなみにCMの最後に謎の文章が表示されるが、これこそが前述のパスワードである。

#region(CMは18:40から)
&nicovideo2(http://www.nicovideo.jp/watch/sm5399622)
#endregion

-『[[脳を鍛える大人のDSトレーニング>http://www23.atwiki.jp/ggmatome/pages/566.html]]』が発売する前にDSの縦持ちを取り入れたゲームである。
--といっても、メインは横持ちであり縦持ちはオープニングとエンディングの演出として使われるぐらいである。