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SIMPLE DSシリーズ Vol.27 THE 密室からの脱出 ~THE推理番外編~ - (2015/12/11 (金) 09:22:40) のソース

*SIMPLE DSシリーズ Vol.27 THE 密室からの脱出 ~THE推理番外編~
【しんぷる でぃーえすしりーず ぼりゅーむ とぅえんてぃせぶん ざ みっしつからのだっしゅつ ざ すいり ばんがいへん】
|ジャンル|脱出アドベンチャー|&amazon(B000WQM82K)|
|対応機種|ニンテンドーDS|~|
|メディア|256MbitDSカード|~|
|発売元|D3パブリッシャー|~|
|開発元|インテンス|~|
|発売日|2007年11月29日|~|
|定価|2,800円(税込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|『THE 推理』の番外編だが関連性は薄め&br()値段のわりに推理難易度は高め&br()SIMPLEシリーズの中でも多産な作品に成長&br()|~|
|>|>|CENTER:''[[SIMPLE DSシリーズリンク>SIMPLEシリーズ(携帯機)]]''|

*@SIMPLE DLシリーズ for Wii U Vol.1 THE 密室からの脱出 ~すべての始まり16の謎~
【あっとしんぷる でぃーえるしりーず ふぉー うぃー ゆー ぼりゅーむ1 ざ みっしつからのだっしゅつ すべてのはじまりとじゅうろくのなぞ】
|対応機種|Wii U(Wii Uダウンロードソフト)|&image(http://www.inside-games.jp/imgs/zoom/540250.jpg,height=150)|
|メディア|ダウンロード専売ソフト|~|
|発売日|2014年4月9日|~|
|定価|1,000円(税込)|~|
|レーティング|CERO:B(12才以上対象)|~|
|判定|なし|~|

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#contents(fromhere)
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//情報欄が縦に長いので目次構文をページの先頭に追加。
//区別がないのでコンテンツを下げました。
**概要
SIMPLEシリーズを代表するアドベンチャーのひとつ『[[THE 推理>SIMPLE1500シリーズ Vol.59 THE 推理 ~IT探偵:18の事件簿~]]』シリーズのスピンオフ作品。~
主人公である探偵事務所の所長「ボス」の視点で進む、いわゆる脱出ゲームと呼ばれる類の探索アドベンチャーゲームである。~
番外編とあるが、同作のキャラが関連してくるなどの要素があるだけで、『THE 推理』をプレイしていなくても楽しめる内容となっている。~

なお、後述するように、次作以降はスピンオフ要素を廃した『THE 密室からの脱出』シリーズとして独立することになる。~
『[[密室のサクリファイス]]』や『[[女の子と密室にいたら○○しちゃうかもしれない。]]』などのインテンス脱出ゲーの源流となった作品でもある。~
また、シンプルシリーズの中でもトップレベルの派生作品を持つシリーズでもある。

**特徴
本作で既にシリーズの基礎は完成しており、どの作品もタイトル通り密室から脱出を目指すアドベンチャーゲームである。~
画面上をタッチして脱出に必要な情報やアイテムを探り当て、それを当てはめたりしながら脱出を目指す。~
ストーリー性に乏しかったり、あっても荒唐無稽だったりするものの、シンプルシリーズの中ではクオリティが安定しており、どの作品もさほどハズレがない。

2014年に本作の画質を向上させ、WiiUゲームパッドの操作に対応したWiiU版が発売された。~
実質リメイクであるが、謎の内容などはほぼ変わっていない。

ストーリーは「鍵を残して消えた父親の行方を追い、主人公があらゆる場所を探索する」というこれまたシンプルなもの。

***WiiU版の変更点

-タイトルの変更。

-ゲームパッド向けにテキストを変更。

-映像をアップコンバート。

-Miiverseに対応。

**評価点
-推理する意欲と好奇心さえあれば誰でもプレイ出来るハードルの低さ。
--SIMPLEシリーズとして重要な部分の一つである「手軽さ」はしっかり抑えてある。

-値段のわりに謎解きパートはしっかりしている方。
--しっかりプレイヤーに考えさせる余地が用意されており、ヒントなどは薄いがちゃんと考えればわかる内容となっている。
--WiiU版は元が2,800円というパッケージソフトの値段をさらに抑えてあるため、1,000円でありながら値段以上に楽しめる密度になっている。
--一部は時間制限付きのものもあり、プレイヤーにハラハラ感を抱かせる。

-BGM・SEはしっかりと雰囲気を出している。
--元が推理物であることから、ミステリーチックなBGM、SE、ジングルなど、安価なりに雰囲気作りに尽力している。

-タッチ画面をよく活かしている。
--アイテムなどはタッチによって裏返したりすることができ、ゲームの世界観にうまく入り込める作りになっている。

-多彩な脱出の舞台。
--和風の牢屋、倉庫内、何かの施設など、毎度舞台は様変わりするため、わりと飽きない作りになっている。

**問題点
-操作方法などのヒントが薄い。
--いきなり要求される新操作などへの説明はあまりなく、そこで詰まるプレイヤーも多い。

-何もないところをクリックすると一々「何もない」と表示される。
--すぐ消えるから良いのだが、それ以外に情報が表示されるものや、物を拾った後の「そこにはもう何もない」は、若干メッセージ送り可能時間が遅いためストレスになる。

-一部、クリックしても反応が悪い箇所がある。
--謎を安易に説かせないための措置と言えるが、どうせなら他の方面で頑張ってもらいたかったものである。

-「脱出」ではなく「捜査」なステージがある。
--元が『THE 推理』なだけに、この点は仕方ない面もある。以降の作品はほぼ脱出などの謎解きがメインになっている。

-たまに雰囲気に見合わない呑気な台詞が入る。
--例えば、ステージ1においてはホテル火災に見舞われ、爆風で扉がひしゃげて脱出不可能になる。これだけ聞いてもかなりヤバイ状況なのだが……。
--命の危機が迫っているのにベッドを見て「フカフカのベッドだぁ」とつぶやいたり、ホテルの風呂場を見て「安っぽい作りだなぁ」と割合どうでもいいことを口にするのでシュールである。
---ただ、この点はシンプルシリーズらしいシュールさであるとも言える。

**総評
シンプルシリーズとしては十分な出来を誇っており、謎解きゲームが好きなら薦められるレベルの内容ではある。~
特に謎解きゲームに興味はあるが、推理力に自信がないというプレイヤーには、ハードルの低さから入りやすい内容となっている。~
一方で謎解きが得意というプレイヤーにはやや退屈だったり、一部操作性の問題から不興を買うこともしばしば。~
また、当然だが後半になるにつれ難易度は上がるので、初級者でも詰まる場面は多いことは留意しておくべきである。

***その後
-本作は後に、様々なプラットフォームに展開されるようになった。
--特に多いのはステージ数を絞って価格を下げた『THE 密室からの脱出』シリーズ。この派生作品は@SIMPLEシリーズ(DL版シリーズ)の主力作品となり、2015年現在においてもリメイクを含めて展開は継続中。

-WiiU版は2014年のダウンロード売上げランキングでトップ25位中21位にランクインした。ちなみに『[[Wii Fit U]]』よりも売上が上である。