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龍が如く 維新! - (2023/02/25 (土) 20:00:05) のソース

*龍が如く 維新!
【りゅうがごとく いしん】
|ジャンル|アクションアドベンチャー|&amazon(B00F331UEO)|&amazon(B00F332DHC)|
|対応機種|プレイステーション4&br()プレイステーション3|~|~|
|発売元|セガ|~|~|
|開発元|セガ(龍が如くスタジオ)|~|~|
|発売日|2014年2月22日|~|~|
|定価|8,190円(税別)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|ポイント|今度の舞台は幕末&br『見参!』で指摘された点は改善&br''中身はまさに『龍が如く』オールスター''&brキャラクターの雑な扱いが批判を招いた|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[龍が如くシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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#center(){{
 &big(){''かつて日本には、英雄がいた。''}
 }}
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**概要
『[[龍が如く]]』シリーズの8作目であり、PS4ローンチタイトル。~
PS3の『[[見参!>龍が如く 見参!]]』同様、本家となるナンバリングタイトルとは関連性がない、日本史をモチーフにしたスピンオフ作品である((もっとも、『2』に登場した河内流と古牧流の対立に関する設定が『見参!』で明かされたり、『見参!』の祇園無手流が古牧流の源流として『3』に登場したりと、完全に関連性がないパラレルワールドとは言い切れない部分もある。本作にもわずかながらナンバリングとの関連性を匂わせる要素があり、とあるアイテムの説明文には『見参!』の登場人物であった仰天斎の名前が出てくる事にも繋がりを感じさせられる。))。~
複数の主人公がメインとなった本家と違い、主人公は桐生一馬演じる「坂本龍馬 / 斎藤一」ただ1人。幕末を舞台にしている。

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**ストーリー
 日本という国が大きく変わろうとしていた時代、幕末。
 
 攘夷や倒幕という理想実現の為、大勢の志士たちが京に集まる中、世の中を変える為でもなく、ただ復讐の為だけに生きる1人の男、「坂本龍馬」が居た。
 
 恩師の仇を捜すべく、素性を隠し京の街に潜伏する彼が行きついた先は、壬生狼と恐れられる最強の人斬り集団「新選組」だった。
 
 龍馬は己の名を捨て「斎藤一」という偽りの名で、死と隣り合わせの潜入を決意する。
 
 時代を駆け抜けた英雄・坂本龍馬、もう1つの伝説が今始まる。

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**特徴
-バトルシステム
--幕末という時代設定ということもあり、バトルシステムもそれに沿った剣術主体の形になっている。~
「4つの型(戦闘スタイル)」を基本とし、型の切り替えがいつでも行える点は『見参!』と同様。本作における「4つの型」は以下の通り。
---刀を使用しボタンの長押しによるタメ攻撃が可能なスタイル「一刀の型」
---銃を使用し遠距離からの攻撃が可能なスタイル「短銃の型」
---拳を使い受け流しや町中にある武器を使ったりと素手によるアクションを中心としたスタイル「格闘の型」
---刀と銃を使用し素早い回転系の動きと斬撃と銃撃を織り交ぜたスタイル「乱舞の型」
--『見参!』では二刀流で有名な宮本武蔵がモチーフということで素手・一刀・二刀・その他特殊武器というカテゴリ分けだったが、本作では護身用に拳銃を携帯していたという坂本龍馬のイメージに合わせ、銃を使った戦闘スタイルが取り入れられている。
--『5』に登場した絶技も各型にそれぞれ1つずつ用意されている。
--チュートリアル以降は4つの方を自由に使えるが、一部メインストーリーのバトルと修行では型が固定される。

-バトル
--本作はシリーズ史上最も激しい演出となっており、またバトルの評価を行う「戦績」によりバトル後の「肩書き」が決定し、経験値や報酬が加算される方式に変更された。
--シリーズ恒例の天啓もバトル中に閃くようになり、閃いた直後にそのヒートアクションを使うことが可能となっている。

-キャラクター強化
--レベルは99にまで設定され、また4つの型にそれぞれ25までの段位が設定されているなど、よりキャラクターを鍛える要素が進化している。
--シリーズ恒例の修行は、『見参!』のようなミニゲーム形式のものが多くなっている。

-装備の作成・強化
--武器は従来のシリーズに比べかなり豊富になり、基本となる刀と銃以外にも大太刀、槍、大筒といった特殊武器がある。
--新たなシステムとして、装備に特殊な能力を持たせる「印」が追加。同系統の装備を合成すれば、ひとつの装備に複数の印を付加できる。
--装備強化はミニゲーム形式になり、結果が良いほど効率よく強化できるという形になっている。

-徳システム
--物を買う、ミニゲームをするといった簡単な事や、様々な条件付きの「精進目録」をクリアする事で徳が貯まるようになった。
--貯めた徳でサイドコンテンツを充実させたり、アイテムと交換したりとできる事は多い。このシステムは続編にも引き継がれていく。

-PSV用アプリとの連動
--PSV用アプリ『龍が如く 維新! 無料アプリ for PlayStation Vita』が2月13日に無料配信され、一部のゲームモードがクロスプレイに対応している。
---製品版と連動するまでは「レベルは20まで」といった制限があるが、金銭に関しては制限がなく、上限一杯まで稼ぐことが可能。

-PS4版とPS3版の違い
--PS4版はスペックを活かしたフルHD・60fps・バックグラウンドでのインストール等が嬉しいところ。
--PS3版は過去のPS3作のセーブデータ引継ぎによる特典が存在する。

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**評価点
-さらに強化された演出
--最新作になってプレイヤーが1人に絞りこまれた分、戦闘システムはド派手かつ大きく進化。
--本作では、新選組の屯所にいる隊長達など特定の人物に近付くと、話しかけるまでの間字幕の出ない短い会話を聞くことができる。~
酔った状態だと内容が変わるなど、ついつい話しかけずに最後まで聞きたくなる魅力がある。
---また、目的地まで特定の人物の後ろを付いていくシーンなど、歩きながら雑談しているようなやり取りを聞けることもある。~
この会話によって、目的地まで歩く時間を手持ち無沙汰に感じることが少なくなった。
--美しい町の作り込みやメインストーリーが一向に進まないほどの寄り道要素等、シリーズ特有の魅力も健在である。

-オールスターズと言っても過言ではないキャラクター達
--『見参!』の宮本武蔵に続き、主人公の坂本龍馬を本家主人公の桐生一馬が演じている。
---『見参!』では、武蔵以外のメインキャラクターは遥・サイの花屋・真島が演じる3人以外は全員新規キャラクターであったが((他に本家から引き続き登場していたのは、サブキャラクターの古牧・亜門・秋元と美月程度。))今作ではそれ以外にも、本家に登場したキャラクターの多くがそれぞれ(一部を除き)歴史上の人物に扮して登場する。
---外伝だからこそ可能な、本家で死亡したキャラの再登場はファンには嬉しい。ちなみに、岡田以蔵は錦山なのだが「もし桐生と同じ年まで生きていたら」というIFを再現したものなのか、後の『0』『極』に登場する錦山より老けた見た目をしている。
---本家を彷彿させる活躍をするものから、まるで別人のような立ち回りのキャラまで多数。全体的に『[[5>龍が如く5 夢、叶えし者]]』からの出演が多い。
---本編で登場しない歴代キャラクターも、バトルダンジョンの隊士カードという形で多数登場する(名前は時代背景上若干変えられているが)。
--過去のシリーズをやっていなければ楽しめない、という部分は少なく、新規の人でも安心して楽しめる作りになっているが、過去のシリーズを知っていることによる楽しみが無いかと言えばそんなことも無く、ニヤリとできるネタも多数ある。
---『3』のラスボスだった峯義孝は、最重要人物の1人である新撰組副長・土方歳三を演じており、主人公坂本龍馬にとって信頼できる仲間の1人となる。彼の本編での最後のセリフを知っているシリーズファンはこのキャスティングに涙した人もいる。
---桐生にとっての恩人の1人である風間組若頭・柏木は新撰組六番隊隊長・井上源三郎として出演している。幕末当時に日本には冷麺は無い(普及していない)のだが、この源さんは''歴史を捏造してまで冷麺を食べている模様。''
---逆に本作からシリーズを始めた場合、後で本家をプレイした時に「維新の○○はこのキャラがモデルだったのか!」と発見する楽しみも生まれるだろう。
--特に評判になったのは、『5』の登場人物・朴美麗が扮する「お登勢」のキャラクター像である。
---お登勢は龍馬が活動拠点としている寺田屋の女将で、新選組の策のために自分の宿を提供するなど、気風の良い姉御肌なキャラで好感を得ている((実際、本編における元夫の真島も「気に入った」と好感触を示している。))。
---『5』における朴は拒否反応を示すプレイヤーが多く、発売前は否定的な意見もあったが、発売後は「この『維新!』のお登勢に朴と通じる部分があるなら、真島と付き合うのも理解できる」「『5』で否定した人も変化すると思う」などと評価されている。
--もう一つの特徴点として、遥がメインヒロインでなくメインストーリーにも絡まない役回りであり、寄り道要素であるアナザーライフでの出演となっている点が挙げられる。
--事実上の前作である『5』の反省からか本作のラスボスは様々な面で納得できる人選となっており、その存在も序盤に示唆されるため唐突感も緩和されている。
---この路線は事実上の次回作である『0』でも引き継がれている。
--純粋なゲスト俳優として船越英一郎氏(近藤勇役)、中村獅童氏(土方歳三役)、大東駿介氏(藤堂平助役)などが出演している。
---また、サブイベントに登場するライバル飛脚集団の面々は(元)プロサッカー選手の武田修宏氏や稲本潤一氏らが担当している。

-『見参!』の頃に比べてサウンド面がより充実しており、曲数も大幅に増加した。アドベンチャーパートだけで7000以上の効果音((サウンド担当者曰く、一般的には7000もサウンドがあれば1つのゲームとして成立するらしい。))を使用している。
--また戦闘では状況に応じて流れるBGMの曲調がシームレスで切り替わるなど、新しい試みがなされている。
---ラスボスBGM「菩薩」はこの演出と『5』で好評だった「ラスボス戦でQTEでド派手な演出をしながらステージを変える」という演出をフルに生かしており、今作のBGMの中でも評判が高い。

-シリーズお馴染みの要素として、圧倒的ボリュームを誇るサブイベントやアナザーストーリーは今作でも完備。
--サブイベントの内容も時代設定に合わせて多数あり、「ええじゃないか」音頭を踊る斎藤や風呂に入っている間に盗まれた服を取り返すため''褌一丁で盗人を追う斎藤''、いなり寿司を並んで買おうとする斎藤などどれも必見物。「''それは俺のおいなりさんだ!!''」
--今作のアナザーストーリーは「アナザーライフ」として登場。本家のヒロインであった遥は本編ではなくここでの登場となる。
---遥の家を別邸として使えるようになり、畑を耕したり、ペットと戯れたり、料理をしたりと、普段の激しい戦いを忘れてゆったりと過ごす、いうもの。
---目的は遥の借金を返済する事。その為には行商で金を稼がなければならない((返済できるだけの所持金を持っていても、行商をやらないと返済請求が来ない。))。
---行商は質屋でアイテムを売るよりも換金レートが良く、余ったアイテムの整理に有効。また料理は通常のアイテムとしても使用可能で、一部のサブイベント進行にも必要になる。
---行商や料理を成功させると遥との友好度が上がっていき、友好度の高さに応じて「和みイベント」が発生するようになる。
--他にも釣り、カラオケ、賭博などのお馴染みのお遊び要素のほか、競鶏や日本舞踊と言った時代設定ならではのミニゲームも楽しめる。遊女遊びも『見参!』に引き続き可能だが…(後述)。
--実在する店舗とのコラボも健在。とはいえ、さすがに幕末という設定上あっても違和感の少ない店舗に絞られている。
---中には「ドン・キホーテ」と言った明らかに有り得ない店舗も存在するが、こう言ったものも時代設定に合わせた形にアレンジされて登場している。
---一方で、ナンバリングタイトルにはありそうでなかった京都や土佐が舞台((過去のシリーズ作品で京都が舞台となったのは『見参!』のみ。土佐は当然ながら本作が初。))ということもあり、「聖護院八ツ橋」など他の作品では見られない店舗ともコラボしている。
--新要素にバトルダンジョン(盗賊退治)が追加。ダンジョンに潜って敵を倒し武器素材をゲットするというもの。PSVの無料アプリでもプレイ可能。
---これには「隊士カード」という概念があり、最大3枚(組み合わせによっては4枚)の隊士カードで支援部隊を結成しダンジョンへ挑むこととなる((部隊を結成しないとダンジョンへは行かれない。))。
---隊士にはそれぞれ、いつでも発動可能だが再使用まで時間がかかる「隊士能力」と、部隊のリーダーにしている間だけだが常に効果がある「伍長能力」が備わっている。伍長能力は能力強化や自動回復、隊士能力はそれに加えて広範囲攻撃や大回復といった効果があり、これらをうまく使いこなすことが攻略のキーとなる。
---隊士はダンジョンクリアの報酬として入手できるほか、町中で襲ってくる浪人をスカウトしたり、所持金を使い募兵することで増やすことができる。また、特定のサブイベントを完了させることでイベントに絡むキャラクターが隊士になってくれることもある。
--京の至る所に不要品の入った壺が置いてあり、中に入っている物を自由にもらう事ができる。ミミズやダンゴムシといったゴミから、貴重な装備素材までいろいろな物が入手可能。

-京の街の作りこみ
--今作は一つしか街がないに等しい。そのため隅々まで作りこまれ、様々な遊びを設置しており、濃厚な箱庭になっている。
--拠点となる寺田屋があり最初から歩き回れる「伏見」・ゲームの中心となる「洛内」・伏見と洛内の中間に位置する荒廃した「洛外」・新選組屯所のある「壬生」・遊郭や料亭が店を連ねる「祗園」・本作オリジナルのスラム「骸街」とエリアによって様々な顔があり、歩き回っているだけでも面白い。
---他にはチュートリアルマップを兼ねる「土佐」と、イベント専用の「清水寺」がある。

-遊びやすさの改善
--アドベンチャーパート中ならどこでもセーブできるようになった。いちいち地蔵や神社(本編で言う公衆電話)に行く必要が無くなったのは大きな評価点と言える。
--×ボタンでダッシュが可能になり、移動が快適になった。ダッシュは長時間使用すると息切れしてしまうため、適度に足を止める必要がある。
---後述する精進項目等で得られる徳を使用することで、ダッシュの持続時間を伸ばすことが可能。
--ほかにも、徳を使用することでアイテム所持数の上限を拡張出来たり、アナザーライフや武器強化に関わるアイテムは別枠で管理されていたりと、できるだけ快適になるよう調整されている。
--裏技的なものに近いが、敵に追いかけられている際に何かに話しかけると、敵を消すことができるようになった。
--残り体力や酔い度に関係なく、アイテムの使用や食事・飲酒ができる。
---本作には「特定のアイテムや食事メニューにより一時的に能力がアップする」というシステムが存在するため、それに合わせての変更であろう。その代わり、体力ゲージ2本目はバトルダンジョン限定要素になった。
---ともあれ、この変更によって食事コンプリートの難易度が大きく低下した。一方で精進目録の項目にはこの仕様を前提としたようなものが含まれている。
--セレクトボタンでマップを即座に開けるようになった。

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**賛否両論点
-一部キャラクターの扱い
--『4』の主人公の1人である谷村正義は未登場、『5』の主人公であった品田辰雄はバトルダンジョンの隊士カードのみの登場など、一部キャラクターの扱いについては残念がる意見も多い。谷村に関しては『OTE』でも出演していないため、演じた成宮氏の事情があると推測されるが…。
---また、本編に登場する歴代キャラクターも台詞が一言もなくそのまま退場するパターンもある((例えば『4』の葛城、『5』の金井を模したキャラクター。))。これを出ただけマシと見るか扱いが悪いと見るかは人それぞれだろう。
//この時まだ成宮氏は引退してない。
--本家のヒロインであった遥は「アナザーライフ」のみの登場となる。そのため本編から外れた遥の出番に戸惑う声もあった。
--今作のメインヒロインとなるおりょうだが、本編のストーリーにあまり関わってこないので、感情移入しにくいという意見も多かった。~
最終章近くに龍馬とデートをするのだが、出番を無理やり増やし、取って付けたような展開だと批判的な意見もある。

-史実の要素を元にまったく異なる展開で進むストーリー。
--幕末志士・坂本龍馬と新選組三番隊隊長・斎藤一が同一人物と言う時点で分かる通り、本作は史実を盛り込みつつもオリジナルのストーリーとなっている。~
池田屋事件、薩長同盟、大政奉還と言った歴史上の事件やエピソードも登場し、時に史実通りに、時に大胆にアレンジされ、史実とは違う全く新しい「『龍が如く』の幕末」が展開される。
---逆に言えば、フィクションと割り切れる人向けの内容と言える。登場人物も殆どが架空のオリジナルキャラではなく実在の人物に扮して登場するため、好みが分かれる部分がある。~
この点は『見参!』と同様だが、龍馬や新選組の場合は武蔵に比べると信頼性の高い史料が多いこともあってか、『見参!』よりは史実の流れに沿ったストーリー展開が多い。~
また、本作のエピローグは作中の「龍馬」が起こした事件と史実として語られる「坂本龍馬」の行動に上手く折り合いを付ける形で描かれている。
---だが『5』ほど大きな粗や破綻は無いものの、終盤の展開はまたも若干荒削り。~
また、史実と死亡のタイミングが大きく異なっている人物も多いのだが(特に新選組)、それについてのフォローは少ない。
--テーマがテーマだけに致し方ない面もあるのだが、幕末の頃の日本史を知っておかないと分かりにくい部分もある。
---幸い開発もそれを見越してか、「郷士」「上士」「白札郷士((土佐藩に存在した身分制度。「郷士」は最下層の武士、「上士」は上級武士、「白札郷士」はその中間。))」といった聞き慣れない単語はしっかり解説してくれるので、話の内容が理解できなくなることはない。
--中には史実における新撰組と『龍が如く』の登場人物について知っていればにやりとできる配役もある。

#region((以下ストーリー中盤以降の重要なネタバレに触れるため注意))
-本作では真島吾朗が「沖田総司」に扮して登場、隻眼の壮年男性には似合わぬ「美少年」の肩書にファンはおろか作中の龍馬(一)からも突っ込みが入ったが、中盤において「実は、かつて近藤勇と並ぶ壬生浪士組(新撰組の前身)のトップであった芹沢鴨の暗殺を沖田ら3人が独断で実行、返り討ちにあっており、芹沢一派の3人が近藤の指示によって沖田たちに成り代わっていた」という事実が判明する。
--ここで判明する真島の真の配役は、「芹沢一派所属の"平山五郎"」というもの。~
この「平山五郎」という人物は花火の事故によって左目を失っていたと言われており、真島とは「名前が"ごろう"」「左目を失った隻眼の男」という共通点がある。~
そのため、「なんで真島の兄さんが沖田なんだ」と首を傾げていたファンのうち、元々新撰組に詳しかったり「平山五郎」について調べた層は「そういうことだったのか」と大いに納得することとなった。
---この点は、『龍が如く』のキャラクター設定と史実をうまく融合させた配役と言える。

-相沢聖人をモデルにしたキャラの扱いが酷い
--『5』のラスボス・相沢聖人をモデルした「原田左之助」は、「火事場泥棒を龍馬に見とがめられ、口封じついでに始末しようとするも敗北、自らも火事に巻き込まれ死ぬ」という、救いのない最期を迎える。
--もっとも、その他のイベントに目を向ければ他の隊士と比べて左之助だけが悪辣に描かれているわけではなく((例えば『5』で男気を見せた八幡を外見モデルにした「谷三十郎」は、強欲で立場を悪用する人物になっている。))、「強さこそが全て」という相沢の人物像が活かされている。それを最後の最後で小悪党に貶め、惨めな死を迎えさせた事については否定的な声も少なくない。~
上記のシーンについても「敗北後の態度が"背を向けた敵を背後から襲うようなこともせず、ただ戦いの感想を求める"という潔いとも取れるもので、救いようがない下衆とまでは言えない」という意見がある。

#endregion

-バトル難易度が急上昇
--今回の難易度は「スキルや装備の鍛錬を怠って進められるほど甘くはない難易度」になっており、従来のプレイヤーにはこの変化に戸惑うこともある。
--全体的に敵の攻撃力・防御力が高めで思考能力も高く、時代背景から武器(特に銃)を当たり前のように使うため、龍馬や武器が弱いうちは戦闘が長引きやすい。
---終盤では防具ゲージのある雑魚が登場するようになり、7人程の群れで襲ってくることも。
---敵はある程度距離を取る思考で、これまでと違い気軽に掴ませてくれない。
---回復アイテムがほとんど戦闘中に手に入らない。
---今作から敵が積極的に追い打ちをかけてくるようになった。1ダウンにつき1回という制約はあるが、×ボタンを連打しても復帰に間に合わず確定で食らう場面が多く、ストレスが溜まる。
--ならばきちんと強化すればどうなるかというと、難易度が高いという点は変わらないものの、動きの幅が大幅に増えて楽しく爽快なバトルはできる。~
問題なのは、あまりに劣悪な武器強化の仕様やレベルアップの遅さゆえ、強化がままならないという点であろう(詳しくは後述)。

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**問題点
-敵の攻撃がかなり激しく、スタイルを切り替える暇がない。
--スタイルチェンジ自体にも短いながら硬直時間が存在し、高難易度では命取りになる場面も少なくない。また、バトル開始時にも硬直が発生する。
--しかも、戦闘中以外はスタイルの変更ができない。
--メインストーリー中では開幕時のスタイルが勝手に変更されてしまう、中にはスタイルが固定されてしまう場面もあり、構えを確認しておかないと狙った技が出ないことも。

-戦闘スタイルのバランスが悪い。
--短銃の型が便利すぎる。~
初期状態ではそれほど目立たないが、強化による伸びしろが大きく、最終的には他のスタイルを食ってしまう。
---本作の銃はそもそも''リロードや残弾数という概念が無い''((強化弾などはちゃんと数に限りがある。))ので、切れ目なく無限に撃ち続けられる。それでいて命中精度も高いため適当に撃っているだけでガンガン当たる。
---それでも最初の頃は連射速度が単純に遅い、威力が低いなどの点であまり目立たないのだが、強化を重ねると連射速度が上昇する上に1回の発射モーションで2発の弾が出るようになったりと、最終的に突撃銃並の連射速度を誇るようになる。適当に動き回りながら乱射しているだけで大抵の敵は圧倒できる。武器やスキルを適切に強化していけば、戦闘そのものが単なる作業になってしまうほど。
---ヒートアクションも間合いの広いもの、複数の敵を巻き込めるもの、''ダウン中に発動できるもの''などが揃い、様々な状況に対応可能。さらに絶技は大量のヒートゲージを消費するものの、距離関係なく視界内の任意の数の敵をロックオンして同時に射撃するもので絶大な攻撃範囲を誇るが、これが対少数になると1体の敵に多重にロックオンして大ダメージを与えられるため、どんな状況でも出せば多大な効果を得られる極めて強力な攻撃になっている。
---「攻撃をガードされやすい」という欠点はあるが、連射で難なくガードを崩せるため問題にはならない。一部のボスは銃弾をガードしながら素早く接近してくるものの、うまく立ち回ればそれさえ反撃のチャンスになりうる。
---もちろん格闘/一刀/乱舞の型にもそれぞれ強みがあり、短銃の型より優れている部分もあるのだが、絶対的な使い勝手ではどうしても劣ってしまう。
---とはいうものの、前述したように本作の戦闘は難易度が高いため「これくらいの強さが無いとゲームをスムーズに進められない」という意見があるのも事実である。
--大太刀・槍・大筒は"とりあえず実装してみた"程度の性能で、実戦的とは言い難い。
---貧弱な習得スキルや武器自体の攻撃力の低さから、終始火力不足に悩まされる。さらに、これらの武器には「使用中はスタイル経験値が加算されない」というペナルティまで存在する。
---特に大太刀は攻撃モーション・ヒートアクション共に使い勝手が悪く、一刀の型の下位互換のようになってしまっている。
---比較的使い勝手の良い槍は、''全モーションが拾得武器の使いまわし。''
---大筒は動きも重く連射もできないが、当てればとりあえず敵は吹っ飛んでダウンするため使い道は一応ある。強化をよほど重点的に行わないとダメージそのものが素手の1発よりも弱いため、結局は他の型の方が強いという事になるが…。

-レベルを上げるのが面倒すぎる。
--単純に必要な経験値が多く、うんざりするほど場数をこなしてようやくレベルがMAXに''ならない。''経験値の取得量が多いバトルダンジョンでも、何回もクリアしてようやくレベルが1アップということはザラ。
--しかも本作は龍馬自身のレベルに加え、4つの戦闘スタイルにもレベルの概念があり、その両方をバランスよく上げていかないとうまく強化できないようになっている。
--スタイルのレベルアップは「攻撃を当てるたびに経験値が加算される」という形式になっており、スタイルによってレベルの上げやすさが大きく異なる。
---隙の無い遠距離攻撃が主力、かつ手数の多さで勝負する短銃の型ならば、普通に戦うだけで容易にレベルを上げられるが、他のスタイルはそうはいかない。~
「できるだけ弱い武器を装備し(格闘の型はダメージ強化の印を装備せずに)、ザコ敵を1人だけ残し、壁際に追い込んで□ボタン連打」ぐらいの事をしなければ、スムーズなレベル上げはできない。一刀の型は特に悲惨で、攻撃モーションの隙が大きいため、時間あたりの経験値取得量は圧倒的に少ない。
---使うだけで経験値が獲得出来るアイテムも存在するが、こちらは異常な量の徳が必要になり、面倒な事には変わりない((一応、戦闘を行わずにレベルを上げられるメリットはある。))。
--また、本作の成長には「限界突破」という要素が存在する。"条件を満たすとレベルアップの限界が上がる"というものだが、要はレベルキャップを設けて成長を阻害しているだけに過ぎない。限界突破の条件も"龍馬と全スタイルのレベルを上げ切ったうえで専用のイベント戦闘に勝つ"と非常に面倒。
---きちんと鍛えきることができれば歴代最強クラスの性能になる((短銃の型のメリットを含まない比較である。))だけに、このレベルの上がり辛さは何とかしてほしかったところである。

-エンカウント率が高め
--正確には、細い道を塞ぐように敵が配置されているため、必然的にエンカウントする機会が多くなっている。
--厄介なことに、目的地へ向かう道が1つしかない(特に洛内、洛外が多い)パターンが多く、敵が待ち伏せしている事もあったりと、避けて通れない場面が多い。
--ダッシュが追加されたことにより、敵の追跡スピードもダッシュで振り切ることを前提とした速さになっている。ダッシュ能力を強化しておかないと敵を撒くのは難しく、従来よりも戦闘回避が困難になってしまったといえる。
--従来のシリーズではエンカウントを無効化する装備があったが、今作ではそれに代わる印が無い。

-装備の強化・作成が面倒。
--上では「ミニゲームの結果が良いほど効率よく…」と述べているが、実際は悪い結果のデメリットが強調される仕様になっており、''ミニゲームを完璧にこなせて初めて、真っ当な強化が行える''というのが現実である。
--攻撃力・防御力の強化に至ってはミニゲーム以前の問題。一回の強化で上がる数値が極端に少なく、そのうえいちいち強化用素材が必要になる。絶対的な数値が小さい防具ならまだしも、強化幅の広い刀ともなれば大量の資金と素材を浪費する羽目になる。
--ひとつの装備を強化するためには何種類もの強化用素材が必要になり、しかもレアリティの高い強化用素材ほど必要な個数が多くなる。おまけに、一部の強化用素材は極めて入手効率が悪く、強化1回分を手に入れることすら苦労する。
---唯一の救いは「上位の装備に改造した際にも、強化で上昇した分の攻撃力・防御力は引き継がれる」という点。そのため「入手困難な強化用素材を要求されるタイミングで改造」という手順をとれば、比較的容易に実用的な装備を作ることができる。~
…のだがこの手順には大きな落とし穴があり、強化幅の狭い装備を経由するとそれに合わせて上昇した値も切り捨てられてしまう。最強クラスの装備は多くがこれに引っかかり、限界まで強化しようとすると結局は面倒な素材集めを強いられる事になる。とはいえ、大抵は1、2回分の素材を集めれば済むので、未強化のまま改造するよりはずっと効率的である。
--強力な装備を作るためには何段階もの装備を経由する必要があり、段階ごとに少なくない素材を要求される。印合成用の装備も合わせれば素材集めの負担はかなりのものとなり、せっかくの新システムを活用しづらくなってしまっている。
---そんな有様でありながら、コンプリートにはしっかり装備の項目が存在する。しかも装備だけではなく「合成に成功した印の種類」という項目まであり、コンプリート達成はかなりの重労働となる。

-闘技場
--難易度が大幅上昇。戦闘自体の難しさに加え、本作では途中の体力回復無しで全ての敵を倒す必要がある。そのうえ、今回は勝ち抜くのに5回も戦う必要がある。
--一部の装備は闘技場でしか入手できないのだが、景品の交換レートが悪く、効率の良い百人斬りでも何十回とクリアする必要がある。

-作業色の強いバトルダンジョン。
--基本的に雑魚を倒しつつ閉ざされた扉を開き、素材を拾い終えたらボスを倒すの繰り返し。かなり単調な内容ゆえ「すぐ飽きる、苦行でしかない」という声も。
---そのくせダンジョンに登場する敵は、しっかりと龍馬や部隊を強化している事が前提の能力となっており、個々がやたらと強い。中盤からそこらのボスをも上回る能力を誇った敵が複数登場し、ゲーム難易度を上げていればワンコンボ即死もあり得るほどになる。
---また、本作のレベル上げや装備作成は、長期間バトルダンジョンをやり込むことを前提としている節がある。にもかかわらず攻略が難しいため、ストレスが溜まりやすい。
--隊士カードの性能は全体的に格差が大きい。
---ずば抜けて高性能なのが「SR 品田辰之助」と「SR 白川般若」で、この2枚の伍長能力は「攻撃力と防御力を大幅に強化する((攻撃力と防御力を一度に強化できるのはこの2枚のみ。また、同ランクの強化能力には普通なんらかの制約が付いているが、この2枚だけはそれが無い。))」という反則気味な伍長能力を持っており、他にロクな隊士カードを持っていなくても大半のダンジョンに対応できてしまう。品田辰之助はさらに「一時的に敵の動きを止める」という隊士能力を有する強力ぶり。~
本来は能力相応に入手しづらいカードなのだが、発売から早い段階でアップデート特典として無条件に配布されるようになり、入手性も抜群。本編には出られなかった品田だがこのような形で注目を浴びる形となった。
---この2枚を抜きにしても、各能力間のバランスは悪い。実戦で役に立つのはもっぱら攻撃力アップ系、能力効果アップ系で、反対にアイテムで代用可能な体力回復系、ヒートゲージ回復系は冷遇されていると言える。~
回復系カードしか使えないステージも存在するのだが、それはそれでクリアが面倒という問題点につながっている。
---隊士能力はカード合成による能力強化を何度も行わないと、本来の効果を発揮できない(前述の品田辰之助はその代表格)。能力強化をするにはカードをわざとダブらせるか強化専用のレア隊士を入手する必要があり、無駄な手間を増やしている。
--隊士カードの収集はとにかく面倒。
---いわゆるガチャのような仕様になっており、似たような性能のカードによる水増しや排出率の偏りが当たり前のように存在する。
---クリア報酬やエンカウントでは滅多に強力なカードが手に入らず、なかなか戦力強化につながらない。
---募兵であればまずまずの確率で強力なカードを入手できるのだが、金銭的な負担が大きい。「募兵前にセーブし、強いカードが出るまでロードを繰り返す」という方法ならば確実だが、そこまでしなければ満足な戦力強化ができないバランスがすでに問題と言える。

-本当に精進させられる「精進目録」
--『[[OF THE END>龍が如く OF THE END]]』に存在した「長谷川の指令」をアレンジしたシステムで、指定された行動を何度もこなすと、目標回数に達するごとに徳が加算される。~
が、調整の甘さや作業色の強さから、批判の対象になりやすい。
--適当にプレイしていてもある程度目標をこなせた『OF THE END』と異なり、本作では専念してやりこまなければ達成できない目標がほとんど。~
目標設定には実際の手間が一切考慮されていないうえ、「料理を成功させる」「井戸の水を汲む」など一回一回に時間のかかる行動が指定されている場合も多く、達成への意欲を削がれやすい。
--目標を達成して入手できる徳の量は、達成にかかる手間に見合っているとは言い難い。徳交換のメリットを享受しようとすれば、ゲームの進行が大きく滞ってしまう場合もある。
---実際のところ、徳稼ぎの効率だけを考えると、精進目録の存在自体がミスリードとさえ言える。手早く徳を得たい場合「ひたすら競鶏で賭け点を貯め、白金の皿と交換して質屋で売りまくる」といった、高額な売買を繰り返す方が手っ取り早いのである。~
徳を入手するためのわかりやすい目安になっている、という点では評価できるのだが…。
--なお、精進目録には徳入手以外のメリットは存在せず、完全制覇でトロフィーが得られるのみ。やりがいが無いとみるか、むしろ救いとみるかはプレイヤー次第。
---それなのに精進目録の進行状況は''次の周回には引き継がれない''ため、完全制覇には相当な忍耐力が求められる。~
稼いだ徳や徳交換の状況は引き継がれるのでゲーム進行への支障は出ないが、コンプリート項目の引き継ぎを考えると疑問を抱かざるをえないだろう((「徳が足りなくなるのを防ぐための配慮」とも考えられなくはないが、徳交換による特典解除は精進目録をそこそこに消化できれば一周ですべて開放可能。徳とアイテムを引き換える神主との取引では確かに大量の徳が必要になるのだが、そこまでに至るのは大抵徳稼ぎのカラクリに気づいた後である。))。

-『5』の大きな不満点だった「プレミアムアドベンチャー(本作の呼称は「幕末漫遊」)内でのクリアデータの作成」ができない点がそのままなのも残念。
--『5』で問題だった、本編で特定の行動をしないとその周ではコンプリートが不可になる仕様については改善されており、メインストーリーを最終章手前まで一気に進めても取り返しのつかなくなる要素はない。

-「釣り」はアナザーライフの一要素として扱われているものの、釣り場は全て京の街中にあり、''別宅でできる事は何も無い。''
--PSV向けの連動アプリでは別宅から直接出向く事ができるが、一部の釣り場にしか行けない。

-サブイベントの会話がスキップ不可。
--イベント完了のためには何度も足を運び何度も同じ会話を見るハメになるので、さすがに面倒臭くなってくる。
--本作のサブストーリーの大半は街の住人、動物と絆を深めるものが多い。サブストーリーのコンプリートだけなら絆を上げる必要はないが、精進目録をこなすためには絆を最大まで上げる必要があり、作業感が強い。

-駕籠(タクシー)が相変わらず使い辛い
--骸街と伏見北~洛外西あたりは頻繁で移動する場所ながら駕籠で直接移動できない。
--また、大半の施設は駕籠の配置場所から離れており、移動に手間がかかる。
--乗り場のひとつ「洛外東」はサブイベントで絆を上げないと解禁されない。

-新しく追加されたミニゲーム「日本舞踊」「うどん屋手伝い」が異様に難しい。
--「日本舞踊」は画面表示に合わせてボタンを押すリズムゲームなのだが、あろうことか''判定ラインが四方八方にちりばめられており''、視認性が極めて悪い。音楽ゲームの経験者でも、一度はつまづく事だろう。~
幸い入力のテンポはゆっくりでボタン同時押し等も無いため、譜面を覚えて画面をうまく見切れるようになれば十分クリアは可能。とはいえ、そこまでの道のりは険しい。
---ゲーム画面を一切見ず、攻略Wiki等の譜面画像だけを見ながらプレイした方が簡単…という意見すらある。リズムゲームとしてそれはどうなのか…。
--「うどん屋手伝い」は客から提示されたボタン(うどんの種類)を覚え、時間内に入力していく暗記ゲームである。1回につき最大7回もの入力を用意されるため、短期記憶力に乏しい人には辛いミニゲームになっている。~
それ以上に問題なのが、ボタン入力の猶予時間がやたらと短い点。最終的には''押すボタンの順番がわかっていても間に合わないほど''短くなり、完全な運ゲーとなってしまう。BGMに原作カラオケで使われた「MachineGun Kiss」のアレンジが起用されている事もあり、最初のうちは比較的楽しめるのだが…。

-斜め上の変化を遂げた遊女遊び
--『見参!』で「キャバクラ+ミニゲーム」という難易度の高さを批判された遊女遊びは、大きな変更が加えられた。
--その変更というのが「キャバクラ要素を撤廃し、ミニゲームのみにする」こと。~
キャバクラは『龍が如く』シリーズの伝統であり「ミニゲームではなくキャバクラを残してほしかった」という声は多い。また、キャバクラ要素廃止の影響か、本作では遊女が一人しか登場しない。
--ミニゲームの内容もナンバリングシリーズで存在したものに近く、『見参!』よりはわかりやすくなったものの、あえて遊女遊びとして実装すべきだったかは疑問が残る。
---なお、この遊女遊び、難易度の高さと言う点でも評判が良くない。特にシューティングゲームの「介抱」は無駄に本格的で、しっかりパターンを構築できないとクリアは不可能。

-「土佐」を歩き回る機会が本編の始めのみ
--龍馬の故郷である土佐はシナリオを進めると戻れない。また幕末漫遊でも行けない。
--小規模なマップではあるがしっかり作りこまれており、一度しか行けないのはあまりにも勿体無いと言えるだろう。

-シナリオの終盤
#region((ネタバレに触れるため注意))
-武市の再登場
--今回のラスボスである武市は序盤で死亡したという情報がもたらされたが、実は生きていたということが明らかとなる。が、その際に龍馬の前に姿を現した武市は白髪になるなど老人のようにやつれきっており、その変わり果てた姿を見た龍馬は愕然とする。~
ところが、その後土佐での最終決戦で龍馬と対峙した武市は若々しい姿に戻っている。
---一応、老人のようになるまでやつれた理由は恩師を心から慕いつつも思想の相違から殺害に至った懊悩から、元に戻った理由は近江屋で対峙した龍馬の「なぜそんな(同情を禁じ得ない)姿で俺の前に現れた、憎いままで斬らせてくれ」という嘆きの声に対する対応と解釈できるのだが、詳しく描写されているとは言えないため、「そもそも変貌させる必要性があったのか」という声も出た。~

#endregion

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**総評
単調な作業部分やキャラクターの扱いの粗さも目立つ作品になってしまった点は残念ではある。~
だが、前作の時代劇『見参!』とナンバリングタイトルの『5』にあった問題点をきちんと反省・改善し、良い意味でシリーズ自慢のボリュームは健在。~
ストーリーの賛否はあるが過去作の繋がりは一切ないので新規ユーザーでも楽しめるだろう。~
PS4版は国内ローンチタイトルだったので、発売当時においてはとりあえず当たり外れの少ない国産ゲームをプレイしたい人にもうってつけだった。

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**余談
-本作発売より6年後、ソーシャルゲーム『龍が如く ONLINE』でコラボが決定した。
--本作で描かれなかった「禁門の変」が追加ストーリーで登場といった豪華仕様になっている。さらにSSRの坂本龍馬が無料で貰える。
--吉田東洋も登場するが、演じた石塚運昇氏は故人となっているのでライブラリー出演となっている。

-シリーズで桐生を演じている黒田崇矢氏は、1990年のNHK大河ドラマ『翔ぶが如く』にて主人公である西郷隆盛の介錯をしたことで知られる別府晋介を演じていた過去がある(当時の芸名は黒田隆哉)。

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**その後の展開
-2022年9月14日に配信された「RGG SUMMIT 2022 龍が如くスタジオ新作発表会」において、本作のリメイク版となる『龍が如く 維新! 極』が発表された。対応機種はPS5/XSX/PS4/One/Win(Steam)で、オリジナルの発売から9年となる2023年2月22日に発売された。
--なお、オリジナル版は日本のみの発売だったが、このリメイク版は『Like a Dragon: Ishin!』のタイトルで海外でも発売される。
--また、本シリーズは海外では『YAKUZA』のタイトルで発売されていたが、同時発表された2作((『龍が如く8』『龍が如く7外伝 名を消した男』も『Like a Dragon 8』『Like a Dragon Gaiden』として海外で発表された。ただし、『8』のみ海外ではナンバリングの問題がある為、今後タイトルを変更する可能性があると公式で語られている。))も共に洋題は『Like a Dragon (龍が如く)』になっており、今後のタイトルはこちらに統一される模様。
---ちなみに、リメイク版の発売に伴いオリジナル版のダウンロード版は販売が終了した。『維新!』がリメイクされることとなった経緯は[[この記事>https://news.denfaminicogamer.jp/interview/220922j]]を参照。

#region(オリジナル版とリメイク版の比較動画)
#video(https://youtube.com/watch?v=1H6Q9W-eQqM)
#endregion

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