このページでは『龍が如く 維新!』( 良作 )及びリメイク作『龍が如く 維新! 極』( 良作 / 劣化 )について紹介する。
【りゅうがごとく いしん】
ジャンル | アクションアドベンチャー | ![]() |
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対応機種 |
プレイステーション4 プレイステーション3 |
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発売元 | セガ | ||
開発元 | セガ(龍が如くスタジオ) | ||
発売日 | 2014年2月22日 | ||
定価 | 8,190円(税別) | ||
レーティング | CERO:D(17才以上対象) | ||
判定 | 良作 | ||
ポイント |
今度の舞台は幕末 『見参!』で指摘された点は改善 中身はまさに『龍が如く』オールスター キャラクターの雑な扱いが批判を招いた |
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龍が如くシリーズ |
かつて日本には、英雄がいた。
『龍が如く』シリーズの8作目であり、PS4ローンチタイトル。
PS3の『見参!』同様、本家となるナンバリングタイトルとは関連性がない、日本史をモチーフにしたスピンオフ作品である(*1)。
一時期は複数の主人公がメインとなった本家と違い、主人公は桐生一馬演じる「坂本龍馬 / 斎藤一」ただ1人。幕末を舞台にしている。
日本という国が大きく変わろうとしていた時代、幕末。 攘夷や倒幕という理想実現のため、大勢の志士たちが京に集まる中、世の中を変えるためでもなく、ただ復讐のためだけに生きる1人の男、「坂本龍馬」が居た。 恩師の仇を捜すべく、素性を隠し京の街に潜伏する彼が行きついた先は、壬生狼と恐れられる最強の人斬り集団「新選組」だった。 龍馬は己の名を捨て「斎藤一」という偽りの名で、死と隣り合わせの潜入を決意する。 時代を駆け抜けた英雄・坂本龍馬、もう1つの伝説が今始まる。
+ | (以下ストーリー中盤以降の重要なネタバレに触れるため注意) |
+ | (ネタバレ注意) |
+ | シナリオの終盤(ネタバレに触れるため注意) |
単調な作業部分やキャラクターの扱いの粗さも目立つ作品になってしまった点は残念ではある。
だが、前作の時代劇『見参!』とナンバリングタイトルの『5』にあった問題点をきちんと反省・改善し、良い意味でシリーズ自慢のボリュームは健在。
ストーリーの賛否はあるが過去作の繋がりは一切ないので新規ユーザーでも楽しめるだろう。
PS4版は国内ローンチタイトルだったので、発売当時においてはとりあえず当たり外れの少ない国産ゲームをプレイしたい人にもうってつけだった。
【りゅうがごとく いしん きわみ】
PS4ローンチタイトルとして登場した、外伝ながらもナンバリングに負けず劣らずの人気を誇る作品『龍が如く 維新!』のリメイク作品。
元々欧米圏で未発売だったオリジナル版を海外へ提供するために制作された特殊な経緯から、過去作のリメイクにあたる『極』を冠したシリーズ作品とは少し違う出来となっている。
なお、本記事ではオリジナル版からの追加点・変更点を中心に解説する。
ゲーム内容・基本システムについては上記のオリジナル版の記事を参照されたし。
+ | オリジナル版とリメイク版の比較動画 |
+ | ネタバレ注意 |
+ | アップデートで改善 |
スピンオフ作品で初のリメイクされた龍が如くの『極』シリーズ。
今から最新機種でプレイしたい人にはメインシナリオを進める分には原作より遊び易くなっており、ボリュームも原作そのままであること、何しろ歴代『龍が如く』シリーズの人気キャラが総出演しているため、ファンは買って損はない。
しかし「『極』として完成度は良いと言い切れるのか?』」それに尽きる。キャスト変更以外に変化や追加要素が乏しく、アドベンチャー関係の問題もそのままなので経験済みのプレイヤーに再購入を促すほどの魅力は乏しい(*27)。
隊士スキルの仕様変更によるバランス悪化や世界観のイメージの変化はプレイヤーによってはかなり分かれるため、本作は個人で判断してから購入すると良いだろう。
*1 もっとも、『2』に登場した河内流と古牧流の対立に関する設定が『見参!』で明かされたり、『見参!』の祇園無手流が古牧流の源流として『3』に登場したりと、完全に関連性がないパラレルワールドとは言い切れない部分もある。本作にもわずかながらナンバリングとの関連性を匂わせる要素があり、とあるアイテムの説明文には『見参!』の登場人物であった仰天斎の名前が出てくる事にも繋がりを感じさせられる。
*2 他に本家から引き続き登場していたのは、サブキャラクターの古牧・亜門・秋元と美月程度。
*3 実際、本編における元夫の真島も「気に入った」と好感触を示している。
*4 サウンド担当者曰く、一般的には7000もサウンドがあれば1つのゲームとして成立するらしい。
*5 返済できるだけの所持金を持っていても、行商をやらないと返済請求が来ない。
*6 過去のシリーズ作品で京都が舞台となったのは『見参!』のみ。土佐は当然ながら本作が初。
*7 部隊を結成しないとダンジョンへは行けない。
*8 なお、顔グラフィックが変更されたPS4版『4』以降に発売された後述の『維新 極』にも谷村は一切登場しない。
*9 例えば『4』の葛城、『5』の金井を模したキャラクター。
*10 例えば『5』で男気を見せた八幡を外見モデルにした「谷三十郎」は、強欲で立場を悪用する人物になっている。
*11 土佐藩に存在した身分制度。「郷士」は最下層の武士、「上士」は上級武士、「白札郷士」はその中間。
*12 強化弾などはちゃんと数に限りがある。
*13 一応、戦闘を行わずにレベルを上げられるメリットはある。
*14 短銃の型のメリットを含まない比較である。
*15 攻撃力と防御力を一度に強化できるのはこの2枚のみ。また、同ランクの強化能力には普通なんらかの制約が付いているが、この2枚だけはそれが無い。
*16 「徳が足りなくなるのを防ぐための配慮」とも考えられなくはないが、徳交換による特典解除は精進目録をそこそこに消化できれば1周ですべて開放可能。徳とアイテムを引き換える神主との取引では確かに大量の徳が必要になるのだが、そこまでに至るのは大抵徳稼ぎのカラクリに気づいた後である。
*17 『3』『4』のリマスター版でもオカマに関する部分に変更がなされたことがある。
*18 加えて、本作の尾田は『0』と比べると健康的で凛々しく見える。
*19 伊東のキャラ設定は原作『3』時代に浜崎が行っていたことが由来だと推測されるために尚更。
*20 寧ろ、沖田総司である真島吾朗との関係が深いと言える。
*21 なお、狭山は隊士として登場している。
*22 時間停止ではなく緩やかになるよう変更され弱体化はしたがまだ強力。
*23 他の隊士スキルと比べて短時間な代わりに攻撃力が大幅に上昇する。
*24 あまりにも難易度が高かったためかアップデートで調整が入ったほど。
*25 最低格から最高格まで上げられるアイテムも存在するが、有料DLCを除けば1周当たり1個+コンプリート報酬の1個のみという貴重品なのでおいそれとは使えない。
*26 『龍が如く』シリーズにおける開発体制は自動でバグを発見するシステムの存在が以前から知られており、2020年のCEDECではバグを自動で修正するシステムが公表されていた。
*27 PS4ソフトはPS5でも動作するということもある。なお、原作のDL版は配信終了している。
*28 『龍が如く8』『龍が如く7外伝 名を消した男』も『Like a Dragon 8』『Like a Dragon Gaiden』として海外で発表された。ただし、『8』のみ海外ではナンバリングの問題があるとして、後に『Like a Dragon: Infinite Wealth』に変更された。