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サモンナイト3 - (2016/04/07 (木) 18:46:01) のソース

*サモンナイト3
【さもんないとすりー】
|ジャンル|ファンタジックシミュレーションRPG|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/61DQV7Q9NCL.jpg,width=120)&br;''※PS2版''|CENTER:&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/811qx1m-%2B5L._SL1500_.jpg,width=110)&br;''※PSP版''|
//こないだうちからamazonプラグインエラーが出て画像が表示されない状態のままで一向に治る気配がないため、画像(&image)方式に変更しました。
|対応機種|プレイステーション2&br;プレイステーション・ポータブル|~|~|
|発売元|【PS2】バンプレスト&br;【PSP】バンダイナムコゲームス|~|~|
|開発元|【PS2】フライト・プラン&br;【PSP】フェリステラ|~|~|
|発売日|【PS2】2003年8月7日&br;【PSP】2012年10月4日|~|~|
|定価|【PS2】6,800円&br;【PSP】3,990円(UMD) 3,600円(DL)&br;(全て税別)|~|~|
//|プレイ人数|人|~|~|
//|セーブデータ|個|~|~|
|レーティング|【PS2】CERO:全年齢(全年齢対象)&br;【PSP】CERO:B(12才以上対象)|~|~|
|廉価版|PlayStation2 the Best 2005年2月24日/3,800円&br()PSP the Best 2014年9月4日/1,800円(UMD) 1,500円(DL)|~|~|
|判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~|~|
|ポイント|キャラクターが魅力的&br;SRPG部分も強化された|~|~|
|>|>|>|CENTER:''[[サモンナイトシリーズリンク>サモンナイトシリーズ]]''|
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#contents(fromhere)
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**概要
人気SRPGサモンナイトシリーズの第3作。~
『[[1>サモンナイト]]』『2』より前の時系列で舞台ははぐれ召喚獣達が住む島。~
前作までに登場したキャラの一部が若々しい姿で登場するほか、本編クリア後のオマケとして『2』の主人公達をメインとした番外編が存在する。

**特徴
-ストーリー~
主人公は元軍人で現在は新米の家庭教師のレックス(男)/アティ(女)。生徒は4人の少年少女。開始前に主人公の性別と得意な召喚術の属性を選択し、得意分野(戦闘または召喚術)と生徒は共に冒頭の選択肢で決定する。~
更に、舞台となる島の「護人」と呼ばれる4人の人物のうち、誰に最初に話しかけたかでストーリーが一部分岐する。~
各キャラクターには好感度が設定されており、シナリオ中の選択肢や各章の最後にある夜会話によって上昇し、最も好感度の高いキャラクターとのエンディングを迎える事となる。

-通常パート
--自由行動できる通常パートは基本的に過去作と変わらず、フィールド上の様々な場所を選んで買い物・フリーバトル・ミニゲーム・キャラクターとの会話などを行える。
--本作の主人公が家庭教師ということもあり、一部シナリオでは生徒に授業を行う「授業会話」が存在する。実行すると生徒が新しいスキルを取得したり、授業会話限定のアクセサリーがもらえたりする。

-戦闘システム
--オーソドックスなシミュレーションRPGで、主に武器を使った物理攻撃と召喚術を使った魔法攻撃で戦う。~
キャラクターはバトルクリア後に経験値を振ってレベルアップした時に固定で各ステータスが上がり、更にボーナスで好きなステータスをいくつか上げる事が出来る。レベルと一部ステータスが一定以上上がるとクラスチェンジし、スキルや使用可能な装備が増えたり移動力や扱える召喚術のランクが上がったりする。
---主人公・生徒・護人・海賊一家のみ、ボーナスの振り方によってはSPクラスという特殊なクラスになることもある。戦士タイプなのにATをほとんど上げなかったりMATを上げたりする必要があるなど、かなり特殊な振り方をする必要があるため扱いが難しいが、移動力が変わったり(下がることもある)貴重なスキルを覚える事もあるため、キャラによっては有用。どちらかといえば本編クリアよりもやりこみ向けで、後述の無限界廊で切り札となることも。
--戦闘時に特定の条件を満たすことで報酬が得られる『ブレイブクリア』というシステムが登場。レベル制限もあるため、レベルを上げてゴリ押せば良いという訳ではなくなっている。これは以降の続編やリメイクでも形を変えつつ継承されている。
--新たに「パーティ能力」というシステムが登場した。ブレイブクリアの回数や特定のキャラを仲間にすることなどで能力を取得でき、戦闘前にセットしておくことで召喚魔法の消費MPを減らしたり取得経験値を増やすという事が可能になり、戦略の幅が広がった。
---各能力に設定されたポイントの合計がパーティポイントを超えない範囲で4つまで付けられる。パーティポイントはパーティメンバーのレベルの合計とブレイブクリアで得た報酬の合計で計算される。
--『2』から無限界廊というやりこみダンジョンが続投。『2』ではプレイヤーに優しくない仕様だったが大きく変化した。深い階層ではラスボスを遥かに越える高レベルのキャラクターが登場し、相応の装備品も手に入る。
--一部の召喚獣に「協力召喚」という特別な召喚魔法が追加された。特定のキャラクター同士が近くにいないと使用できないが、その分通常の魔法より強力なものが多い。同じ会社の[[スパロボシリーズ>スーパーロボット大戦シリーズ]]の合体攻撃に似ているが、こちらは魔法の使用者のみMPを消費する。
--主人公のみの特殊能力として「抜剣覚醒」が存在する。使用すると全能力アップ・状態異常無効と強化され、使用前に戦闘不能になっても直後に使用して復活するといいこと尽くめだが、終盤のイベントまでは使用する度にカルマ値((隠しパラメータで、味方の戦闘不能や主人公らしからぬ選択をしても上昇する。一定以上の数値になると隠しキャラが仲間にならなくなったり、バッドエンドになったりする。))が上昇するというリスクがある。
--召喚術の限界を超えて使用する「暴走召喚」。通常より非常に高いダメージを与えることができるが、使用した召喚石が壊れてしまう可能性がある。味方側では抜剣覚醒した主人公しか使用できず、終盤は一部の敵も使用してくる。
--戦闘マップが90度刻みで回転できるようになった。また一部マップには攻撃すると隣接するユニットにダメージや状態異常を与える障害物や、サモナイト石が取得できる宝箱が配置されるようになった。
--ユニット召喚獣の育成方法が、レベルフード・スキルフードと呼ばれるアイテムを与える方式に変更された。フードはバトルやミニゲームで取得でき、前者はユニット召喚獣のレベルを上げ、後者は召喚獣ごとに異なったスキルを習得できる。

**評価点
-魅力的なキャラクターと多様なエンディング
--本作の大きな特徴として、キャラクターの評価が非常に高い。
---主人公はキャラデザからして評価が高く、特に女主人公のアティはシリーズ屈指の人気を誇る。男主人公のレックスのデザインも評価が高いがベルトのセンスがある事情からネタにされている。~
ストーリー上では超が付くほどのお人好しであり、人を助けるために危険を顧みず飛び込んだり、敵対している関係でも傷付けるのをためらうなど、とにかく他人の事を第一に考える。~
また、基本的に楽天的ではあるが愚かというわけではなく、相手の裏をそれとなく察する鋭さや、いざという時には覚悟を決める強さも持ち合わせている。~
ストーリーや夜会話を進めていくことでそのように成長していった経緯も明かされていく。
---島のメンバーでは、自分なりの矜持を持っている海賊たち、体を張って島や恩人の言い付けを守る護人たち、機械なのに人間らしさも持つ機械人形たち((機械らしくないのではなく、あくまで機械でありながら人間のような感情を持ち始めている。それゆえの葛藤や暴走がある彼らのサブイベントは感涙必至。))、など個性豊かなメンバーが揃っている。~
そしてこれらのキャラクターがほぼ全て攻略可能で(キャラクターによっては婚約まがいの所まで)あると言うのは大きなポイント。''シミュレーションRPGも出来るギャルゲー''とまで言われる所以である。
--更にシナリオ中盤から分岐するバッドエンドとも言える''カルマルート''、隠し要素である''イスラEND''と''真実解明ルート''などマルチエンディングを採用しており、それらを彩るキャラクターたちが軒並み魅力的で、周回プレイの意欲をそそられるだろう。

-SRPG部分の戦略性の強化
--上記のブレイブクリアの導入により、過去作でぬるいと言われていたバランスが調整された。ブレイブクリアの達成自体は任意なため、サクサク進めたければレベルを上げてゴリ押しもできる。
--また、中盤の終わり頃から敵として現れる暗殺者は回避率と移動力が高く、一部状態異常に耐性があるため、対策を立てないと脅威となる。
--『2』まで上下段射程が1しかなく段差のあるマップに弱かった武具や爪等の一部武器が、上下段射程が他の武器並に増加したことで使いやすくなった。同じく上下段射程が1で、同じ高さに限り斜めマスから攻撃できる横斬りも下段の射程が隣接・斜め共に1伸びて強化された。

-演出面の強化
--主人公の名前がデフォルトネームの場合、キャラクターが音声付きで名前を呼んでくれるようになった。なお番外編の『2』主人公と護衛獣の名前はデフォルト固定となっている。
--主人公以外のキャラクターが戦闘中(攻撃時・召喚術やスキル使用時・戦闘終了時)も声付きで喋るようになった。攻撃時はクリティカル発動時・スキル「バックアタック」持ちの背後攻撃等、召喚術は専用・協力召喚等で変化する。
--夜会話やエンディングの際、通常会話と異なり対象のキャラクターの正面絵が表示されるようになった。よりギャルゲーらしい雰囲気になったと言われる理由の一つ。
---しかし当時の飯塚氏が苦手だったのか、キャラクター毎に正面絵のクオリティに差が出てしまっている((特に酷評されているのが隠しキャラのアズリアで、「猿」と揶揄されている。))。なおPSPリメイクでも修正されずそのまま使われている。
--BGMの評価が高いシリーズだが、本作も各属性の集落をイメージしたBGMや、終盤の主人公のパワーアップイベントで流れる『FIGHT WITH BRAVE』など、良曲が多い。
--召喚術使用時のエフェクトをスキップできるようになったため、プレイが快適になった。

**問題点・賛否両論点
-キャラクターの戦闘面の格差が大きい
--強キャラでよく上げられるのがアティとキュウマ。
---アティは戦士タイプでも召喚ランクが最大のSまで上がると言う大盤振る舞い、召喚師タイプではトップクラスのMPとMATに加え全属性使用可能と最強の召喚師になる(全属性使用可能なのは戦士タイプも同様)。更に専用のスキルである抜剣覚醒とそれによる暴走召喚により、戦士・召喚師共に飛びぬけた火力を持つ。~
もちろん、対となるレックスも主人公らしい強キャラではあるのだが、召喚ランクの伸びが何故かアティより悪い((例えば召喚師タイプで通常の最終ランクに到達した場合、レックスは得意属性がS、他はA/B/Cが一つずつ。アティは得意属性がS、他はAが二つ、Cが一つとなる。))。
---キュウマは専用スキルの忍術の性能が非常に優れており、それだけで利用価値がある。ステータスもATとTECがよく伸びる上、反撃を受けにくい横斬りまたは投具が使えるため扱いやすく、戦士タイプなのに召喚ランクもAに到達する。更にSPクラスでは全キャラ中唯一移動力が5になる。
--逆に不遇なのはヤッファやフレイズなど物理と魔法どっちつかずのキャラと、隠しキャラのギャレオ。
---前者はATが中途半端なため火力では物理型に及ばず、MATが上がる装備も乏しい。能力値がATとMAT両方に割り振られているため守りも弱い。補助能力を持っているので使い道が無いわけではないが、補助なら召喚師を用意した方が早い。
---ギャレオに関しては、武具装備キャラとしては序盤に仲間になり必殺技を持つカイルという大きな壁が存在する。「大丈夫?」でおなじみのファミ通の攻略本で「遅れてきた直接攻撃のエース」という紹介がされているがもはや皮肉にしか見えず、プレイヤーから「おちょス」((「『お』くれてきた『ちょ』くせつこうげきのエー『ス』」の略。))などとネタにされている。浮遊ユニットではないのに上下段移動力が4という個性はあるが活かせるマップは少ない。~
また初期装備のお香ランプは全異常を無効にするという非常に強力なものであり、仲間になった途端に即行でお香ランプを剥ぎ取られた上でベンチウォーマーになる事が多いため、一部のプレイヤーからは「[[お香ランプ引換券>ドラゴンクエストVI 幻の大地]]」と呼ばれている。~
なお同時に仲間になるアズリアは強力な必殺技を持つ戦士タイプでありながら、回復が得意な霊属性の召喚術をAランクまで使用できるため使いやすい。
---また過去作から続く問題で、高レベルで加入するキャラはボーナスポイントが色々な能力に割り振られているため不利。上述のフレイズとギャレオの不遇はこの理由が大きい。
--最強装備の格差もやや大きく、短剣がやたら優遇されていて様々な能力が上がる上に攻撃力も高い(主人公の抜剣時の武器よりも強い)。また、今作から一部武器・防具・アクセサリーに性別限定の要素が追加された((一部キャラはこの制限を受けずどちらの性別のものも装備可能。))が、槍の最強武器は女性のみ、銃の最強武器は男性のみと性別によっても差が出る。
--霊属性が冷遇されている。シナリオの都合上、亡霊兵という敵が非常に多いのだが、彼らは霊属性に強い耐性を持っているためダメージを与えにくい。更に霊属性に豊富な憑依や状態異常攻撃は、その亡霊兵や上述の暗殺者にはほとんど効かないために活躍の機会が少ない。

-番外編ラストバトルが味気ない
--直接対決できるラスボス的存在がおらず、出て来るのは強化された雑魚敵だけな上、BGMも通常のイベントバトルと同様という始末。前作『2』の番外編では決戦用のBGMが流れる中でボス級4人と戦えたため、単純に劣化している。

**PSP版の変更点
PSP版に移植され、システムやゲームバランスが大きく変化した。主にPS2版『4』のシステムを中心に更に改良を加えたものとなっている。
//システムとゲームバランスは変化したが、バランスまで改善されたかと言うと自分は疑問が残る。いくらでもスキルを取得できる点とか。

-育成面
--『4』と同様、クラスチェンジ条件がレベルのみになり、全てのキャラでボーナスの振り方でクラスが変わるのではなく好きなクラスを選択出来るようになった。~
スキルはクラスチェンジしただけで覚えるわけではなく、敵を倒した時やレベルアップ時などに得られるSPを消費して初めてスキルを覚えるようになった。
--メイメイさんのお店で「人生やり直し」が利用できるようになった。これにより、習得したスキルを維持したままレベルをダウンして育成をやり直す事ができる。高レベルで仲間になったキャラもレベルを下げてからまたレベルを上げて再度ボーナスポイントを振り直せるので、能力格差の問題が解消された。
---これらの変更により、どのキャラも有効に運用できるようになった。~
不遇だったヤッファ・フレイズは、スキルを揃える事で「前線で肉弾戦をしながら要所で特技や召喚術による攻撃・回復・サポート」と技巧派に生まれ変わった。~
ギャレオに至っては豊富な物理系のスキルを覚える上にクラスによっては斧装備でカイルを超える火力を持ち、リメイク版でついに「遅れてきた直接攻撃のエース」ぶりを発揮してくれる。((加入時にお香ランプを装備している点は変わらないが、こちらは効果が全異常無効→全異常半減と弱体化した。))~
PS2版で強力なライバルだったカイルも威力が異なる二種類の必殺技を使い分けられるようになったので強化はされている。
---また主人公であるレックスとアティの間にあった露骨な差は殆ど無くなっている。
---一方、元々強かったキュウマは全ての忍術を習得できるようになった上に武器持ち替えで投具と横斬りが両立できどのクラスでも全キャラ最高の移動力を持つため、更に凶悪になった。ただし基礎ステータスは控えめで、スキル取得前提の強さである点は留意。
---ただし後半仲間になるキャラはSPの獲得量の関係でやや不遇なのは変わらず(フリーバトルや再戦で稼ぐ手間がかかる程度のものだが)。また、各主人公・生徒・『2』護衛獣はそれぞれ別に計算されており、周回時に別のキャラにSPを引き継ぐことは無いため苦労する。
---一度覚えたスキルは忘れられない。自分や隣接するユニット(敵味方問わず)への召喚術の影響を小さくする「抗魔の領域」((隣接した敵への術ダメージまで軽減されてしまうほか、自分に有利な憑依や、攻撃力が上がる代わりに防御力の下がる状態異常「狂化」にかかりにくくなってしまう。ただし回復魔法は軽減されない。))、戦闘中のユニット召喚獣のレベルを上げる「召喚ユニット強化」((ブレイブメダル獲得条件に「攻撃者より低レベルの敵を倒さない」があり、ユニット召喚獣にもこの条件が適用されるため、引っかかりやすくなってしまう。))など、ごく一部デメリットが存在するスキルもあるため、これらを消したい場合は初めからやり直すしかない。
---キャラに設定された全てのスキルが覚えられることに関して「クラスチェンジの意義が薄くなった」という批判もある。ただし全取得には当然それ相応の時間がかかる上に、そこまでやらないとクリアできないという難易度でもない。
--レベルの上限がこれまでの50から99に上昇。ただ敵の最大レベルは50のままなので、そこまで上げる必要性は薄い。

-演出面
--追加シナリオや追加キャラなどは無いが、シナリオのイベントイラストが追加されている((イラスト担当は飯塚武史氏ではなく、かわく氏。))。一度見たものはギャラリーで確認可能で、主人公・生徒などのバージョン違いもそれぞれ記録される。
--夜会話やエンディングも一度見たものはギャラリーで確認できるようになった。こちらは複数バージョンあるものでも最後に保存したものしか確認できない(そのためかギャラリーに保存するかどうかアナウンスが入る)。
--またフリーバトルや一部イベントバトルで各キャラの掛け合いが追加されている。CVは無いが、フリーバトルの方は傀儡も使用するとかなりの組み合わせが存在しており、キャラクターの意外な一面や小説『U:X』で明かされる設定も見られる。
--追加スキル使用時の台詞やバトルクリア時の台詞など、各キャラのボイスも一部新録されている。
--DS版『1』『2』にもあったバックログ機能の追加。
--番外編で使用されるBGMに『2』の一部BGMが追加された。ラストバトルのBGMも『2』の「英雄の戦い」に変更されている(バトルの内容自体は変更なし)。

-傀儡キャラ
--メイメイさんのお店で「傀儡」としてキャラを召喚する事で、番外編のキャラ(逆に番外編プレイ中は本編のキャラ)、過去周回で選択済みの主人公・生徒、一部の敵を味方ユニットとして使用できるようになった。~
PS2版『4』から無限界廊限定という制約が廃止されており、通常のフリーバトルやイベントバトルでも使用可能。過去周回で取得したスキルなどもちゃんと引き継がれる。~
本編の隠しキャラの傀儡を取得しても本編では使用できないので、そのキャラを本編で使いたいなら改めて仲間にする条件を満たす必要がある。

-戦闘面
--戦闘メンバー以外のキャラから選ぶサポートキャラ、戦闘中の武器変更、必殺技所持キャラの増加、サモンアシストが導入され、より戦略性が広がった。
---サモンアシストは、召喚術を使用するキャラの近くにいるキャラを選択(複数可)することで、選択したキャラのMPが少し消費される代わりにキャラごとに設定されたアシスト効果(威力増加、消費MP減少等)を得られるシステム。
--全異常・全憑依無効を持つ敵キャラが減り、異常や憑依の召喚術が有効活用できるようになった。
--召喚ランクがS~Fと細分化され、キャラの到達ランクが最大A止まりになり、Sランクの術はサモンアシスト必須となった。また協力召喚はサモンアシストに合わせる形で仕様変更された。
--DS版『1』『2』にもあった戦闘中の中断セーブの実装。手軽にプレイできるようになった他、マップクリア直前にセーブすることで夜会話の収集にも役立つ。また強制的にタイトル画面に戻されていたDS版とは異なり、そのままプレイを続行するか任意で選べるようになった。
--ゲームを初めからプレイする時にイージーとノーマルから難易度を選べるようになった。更にノーマルモード時にパーティ能力「蛮勇の戦歌」をONにすると敵が強化される(実質ハードモード)。難易度による報酬・シナリオ展開などの変化は起こらない。
--ユニット召喚獣がバトルで召喚された時のレベルが召喚したキャラ依存になった。
--攻撃や召喚術を実行する前に、与えるダメージ・回復量が表示されるようになった。

-ブレイブメダル
--ブレイブクリアの代わりに登場したシステム。ブレイブクリア同様「自分よりレベルの低い敵を倒さない」「戦闘不能者を出さない」などいくつかの条件が設定されており、それぞれの条件を満たす事でメダルを得られる。~
このメダルはパーティ能力や上記の傀儡ユニットの購入に必要。
--リメイク版ではメイメイさんのお店でイベントバトルの再戦が可能なため、取り逃したメダルも後から取り直すことができる。

-その他
--パーティポイント制が廃止され、入手したパーティ能力は常時発動するか、任意でON/OFFできるようになった。
--『4』の料理が自室で行えるようになった。入手した食材を消費して、回復アイテムや召喚獣のスキル習得アイテムを作成できる。PS2版『4』と異なり、ショップで買える食材が増えているので気軽に様々な料理を作りやすくなった。
--これまで隠しパラメータだったキャラの好感度とカルマ値が、大まかにではあるがメイメイさんのお店で確認できるようになった。
--無限界廊バグ。周回プレイ時に発生するバグで、前周までにクリアした無限界廊の階層は現周でクリアした後も直接挑む事ができず、1から挑戦しなければ行けなくなる。~
また、前周までに全階層をクリアしていると、挑戦→即撤退で制覇報酬の「王の書」をいきなり貰える。誓約の儀式で最強の杖が入手できるので攻略が楽になる。~
後期出荷版では修正されており、またDL版はアップデートで修正可能。


**総評
キャラゲー・ギャルゲーと呼ばれるほどキャラクターの魅力や夜会話・エンディングが特徴的だが、それだけではなくシナリオやSRPGとしての評価も非常に高い。~
PSP版ではシステムもオリジナルより改善されより遊びやすくなった為、そちらを買うのをお勧めする。

**その他
-PSP版でCEROが「全年齢対象」から「B(12歳以上対象)」に変更されたのはカルマルートの内容が凄惨すぎたためと思われ、[[シナリオを担当した都月景氏もTwitterでこの事に言及している>https://twitter.com/z_miyako/status/702522916261343233]]。

-2012年に小説『サモンナイト -受け継がれし炎-』が発売された。幼少期の主人公に起きた事件の詳細と、番外編につながる話が描かれている。

-2015年に発売された『[[PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD]]』では、本作から女主人公のアティが参戦した。CVは『5』でも担当した川澄綾子氏。残念ながら男主人公のレックスは登場しない。