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妖怪ウォッチ2 元祖/本家 - (2020/11/22 (日) 17:20:32) のソース

*妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打
【ようかいうぉっちつー がんそ/ほんけ/しんうち】
|ジャンル|RPG|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/81r2yWH7RbL._SL1312_.jpg,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/81rz26LdtkL._SL1312_.jpg,height=160)|&image(http://ecx.images-amazon.com/images/I/61uxqwLFlxL.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|~|~|
|発売・開発元|レベルファイブ|~|~|~|
|発売日|元祖/本家:2014年7月10日&br;真打:2014年12月13日|~|~|~|
|定価|各4,600円(税別)|~|~|~|
|判定|なし|~|~|~|
|ポイント|前作からパワーアップ・改悪共に多数&br;商法や通信周りに問題あり|~|~|~|
|>|>|>|>|CENTER:''[[妖怪ウォッチシリーズ]]''|
#contents(fromhere)
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**概要
-「[[ポケットモンスター>ポケットモンスターシリーズ]]以来の大ヒット」と話題となった『[[妖怪ウォッチ]]』の続編。今作は『元祖』と『本家』の2バージョン発売となった。
--『元祖』『本家』では一方にしか登場しない妖怪やアイテム、サブクエストが存在する。前作で人気の高かった「オロチ」と「キュウビ」は、それぞれ『元祖』『本家』でしか友達に出来ない。
---同年12月13日に新バージョン『妖怪ウォッチ2 真打』が発売。

**特徴・評価点
-キャラクターの性格(特にウィスパー)は前作とアニメとを足して割ったような性格となっている。
-戦闘での妖怪の台詞に変更・追加がされ、より個性が増した。
--人気妖怪の一体「ロボニャン」は、アニメと同じ男性の声になった(前作では、女性の声だった)。
//初代ロボニャンの声は笹本優子が演じている。

-前作でも秀逸だった妖怪達のデザインは今作においても健在。「イマドキ妖怪」に加え、昔ながらの「古典妖怪」も登場。

#region(妖怪の紹介)
--ストーリーにおける重要なポジションを占める、浮遊霊の猫妖怪『フユニャン』。
--同じくストーリー上需要な役割を持ち、歌舞伎役者をモチーフとした「元祖軍」「本家軍」の大将『土蜘蛛』『大ガマ』。
--ジバニャンとウィスパーが合体し、声も二人分になっている『ブチニャン』。
--渋い見た目とボス戦では高い実力を発揮する獅子の妖怪『万尾獅子』。
--某エクササイズインストラクターがモチーフになっており、ゲーム内やアニメでも存在感を見せる『ブリー隊長』。
--コロコロコミックでの一般募集から採用され、某有名妖怪が元ネタになっている、名前が非常に秀逸な『一旦ゴメン』。
--非常に色っぽい見た目の古典妖怪『えんらえんら』。
--アニメに先行登場したが、実は1でも声だけ登場していた三人組の妖怪『認MEN』。
--学校の怪談でお馴染みの『花子さん』と、高校生に成長した『呪野花子』。
--コラボの実現により参戦が実現した、『[[太鼓の達人]]』のマスコットキャラ『どんちゃん』。
--某ご当地ゆるキャラが元ネタの『ケマモン』。ちなみに、あるサブクエストにて元ネタのご本人がまさかの登場を果たす。
--開放前から、妖怪大辞典に自分が封印されていることを”ネタバレ”してくるレジェンド妖怪『ネタバレリーナ』。
#endregion

-前作『妖怪ウォッチ』に登場した一部のボス妖怪と友達になれるようになった。
-ゲーム内のBGMと、一部のムービー及びOPムービー・スタッフロールが好きなタイミングで再視聴可能となった。
--特に、イベントでの友達妖怪召喚シーンは必見。男の子主人公の台詞及びポージングがアニメと同じになっている。さらに女の子主人公は初の召喚シーンとなっている。

-ストーリーは相変わらず短めだが、熱いシーンや感動的なシーンなど、要所は押さえられている。
--アニメにて感動的で人気の高いストーリー「ジバニャンの秘密」もゲーム内で登場している。
--ストーリーラスボスの声は、とある大物芸能人が担当している。

-フィールド内では、好きな友達妖怪を連れて歩けるように。勿論、従来のようにウィスパーを連れて行くことも、または誰も連れて行かないことも可能。
--追従妖怪選択画面でのウィスパーは必見。

-電車に乗っての移動が可能に。簡単ながら「普通」「快速」などがあり、小さい子供が電車の乗り方を覚えるのには最適。
--乗っている最中は、ランダムでイベントが発生。妖怪との戦闘はもちろん、会話イベントは非常に多くの種類が用意されている。
--また、車窓から眺められる風景は非常に作りこまれており、本当に電車に乗っているような錯覚に陥ってしまう。

-鬼時間の仕様変更。「お天気アプリ」により予め発生するかどうかの予測が可能となり、ゲーム性もより高くなっている。
--「お天気アプリ」では、ニャーKBのメンバーが天気を教えてくれる。また、さりげなく今作からメンバーの名前が公開された。
-「狐の嫁入り」「百鬼夜行」等をモチーフとした音ゲー、自転車レースといったミニゲームが豊富に用意されている。
--特に、最大4人でプレイできる『妖怪ウォッチバスターズ』は、これだけで一つのゲームとして成立する出来となっている。

-インターネットでの「通信対戦」「メダルの交換」が可能に。
--通信対戦自体は初代でも存在したが、インターネット対戦には非対応だった。後述の高ランク妖怪の編成制限も無かった。
--公式対戦では「元祖軍」「本家軍」に分かれて戦う。所属勢力は使用するソフトのバージョンで強制決定される。また、高ランク妖怪に対し編成制限(Sランク、Aランク共に最大2体まで)がかかっている。
---編成制限が関係しているのか、同じランクで色違いが存在する一部の妖怪に対し、ランクの変更が行われた。

-今作から追加されたイベント施設「えんえんトンネル」。
--ストーリー中盤から開放され、1日に1回だけ挑戦できるダンジョン。その名の通り、一本道のトンネルをえんえんと潜って出口を目指していく。深く潜れば潜るほど、登場する敵が強くなっていく。
--不気味なBGM、突如聞こえてくる物音や泣き声、「とんかつ男」や「こんがらがる男」といったサイコな人物等、下手をすれば子供のトラウマになりかねないホラーイベント満載の施設。
--しかし見返りは多く、レベリングや金策、アイテム稼ぎには非常に役立つ。
--そしてさらに深く潜ると、''ガシャでのみ入手できるはずのSランクレア妖怪が一部を除いて登場''する。もちろん、友達にすることも可能。

-実績トロフィー制が実装され、やり込み要素が増えた。

-この手の『収集&育成系RPG』にしては珍しく、1つのゲームデータで3つまでセーブデータを作成することが出来る。

**問題点
-前作の不満点の多くが解消された反面、新たな不満も増えた。
--前作ではほとんどなかったバグが非常に多くなっている。致命的なものについてはアップデートにより解消されてはいるが、それでもまだ存在する。
//--通信対戦での切断対策が全くされていない。
//この点はver.1.3で改善されました。
--「メダル交換時に強制終了することで妖怪を増やす」等、「[[''GB時代の仕様か?''>ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ]]」と思いたくなるようなバグも存在する。&color(red){''最悪の場合、セーブデータが消えることも多い。''}

-「&bold(){可能を不可能にする}」改悪のオンパレード。以下3つはその中でも最悪の部類。
--これらは次作『3』で大部分が解消された。詳細はそれぞれの比較参考へ。

-まじめ度の改悪
--「超まじめ」に出来るのはD・Eランクのみとなり、B・Cランクは「まじめ」、S・Aランクは「すなお」に上限が下げられた。
--パーティ全体がサボらなくなるスキル「いあつかん」を持つ妖怪をストーリー中盤で無条件入手出来る救済措置が取られているが、1枠潰す為、パーティ編成の自由度に制約がかかってしまう。

#region(比較参考:初代及び『3』のまじめ度の仕様)
-初代
--ランクを問わず、デビビル以外の全ての妖怪を「超まじめ」に出来る。但し個体によっては出来ない場合もある。
--「超まじめ」でもサボることが稀にある。過信は禁物。
-『3』
--発売当初は本作と同じだったが、Tアップデートを境に激変した。
---アゲランクの秘宝をD・Eランク妖怪に使う事で、初代で存在した「超まじめ」のSランク妖怪を再現可能。
---最初からAランクで上限が「まじめ」の妖怪も登場。
--「超まじめ」は敵のサボらせるスキルの影響下でない限り、絶対にサボらなくなった。
#endregion


-エラベールコイン関連の改悪及び貰える妖怪の格差
--序盤で貰えるエラベールコインでガシャを回すと3体のうち1体が入手出来るのだが、貴重な回復役である上に妨害効果も強いバクロ婆の存在が大きく、これ一拓になってしまう。
--エラベールコインで貰える妖怪は全て&bold(){初代では複数入手可能だった}妖怪だが、本作ではエラベールコインで入手する妖怪は複数入手が不可能で、「逆御三家」と化している。
--これらの妖怪はストーリークリアまで通信交換出来ないロックが掛かっており、通信交換に出すにはストーリークリアしなければならない。
--あろうことかレジェンド妖怪イケメン犬の解放条件に&bold(){エラベールコインから入手する妖怪の進化系が3体全て}指定され、自力解放不可能となっている。
---そのイケメン犬も初代では自力で解放可能だった。
--3体の妖怪は初代では複数入手前提の合成進化素材だったが、進化後の妖怪の入手方法が変更されている。
---バクロ婆:ババァーンへの進化方法がわらえ姉との合成からレベルアップへ変更。
---じんめん犬:初代ではじんめん犬同士で2体合成させると、かおベロスに進化するのだが、本作は進化方法がレベルアップに変更されている。
---グレるりん:初代と同じくレベルアップでゴクドーに進化する。それだけなら何の変哲もないのだが・・・

#region(初代で存在した、グレるりんのもう1つの進化)
-初代ではもう一つの進化方法として、ジバニャンとの合成でワルニャンに出来た。
--本作はワルニャンの入手方法がトゲニャンとの&bold(){二択入手}イベントに変更され、&bold(){自力でワルニャンとトゲニャンの両方を揃えるのが不可能}となった二重の改悪でもある。
--次作『3』ではワルニャンの入手方法が合成進化(但し1回限り)に戻され、トゲニャンとの両立も再び可能となった。
#endregion

-鬼時間の改悪
--前作より発生しやすくなっている。
--エリアに配置されている鬼玉を取り、無事にふすまにゴールした時、鬼玉を取った数が多い程鬼ガシャの景品が変わるのだが、大当たりが非常に出にくい。そもそも後述の仕様で大当たり狙いで鬼玉を最大数取る事すら困難。
---鬼時間中はメニュー画面を開けない。
--赤鬼と接触したらその時点でぶっ飛ばされて失敗扱いとなった。%%これ、鬼時間じゃないよな?%%
---制限時間が設定され、時間オーバーしても失敗となる。
---以上の理不尽な高難度から、本作の鬼時間は只の邪魔な要素でしかなく、初代や『3』に比べて相当割を食っている。

#region(比較参考:初代及び『3』の鬼時間の仕様)
-初代
---エリア毎に一定数配置された鬼宝箱からアイテムを入手。ストーリークリア後の突入だと高確率でレアアイテムが入っており、積極的に挑戦すると本作では入手困難な物が1種類につき何十個も手に入ってしまう程の豪華さを誇る。
---赤鬼(青鬼、黒鬼)と接触するとボス戦突入。撃破すれば無人状態で継続可能。黒鬼撃破時に合成進化アイテムを落とす事があり、Sランク妖怪くさなぎの入手に必要。
--ストーリークリア後に入れるムゲン地獄にも無条件で鬼時間に突入するふすまが5か所用意されている。これらを全て突破しないと最深部へ辿り着けない。
---鬼時間中でもメニュー画面を開ける。通常マップ同様、妖怪の編成組替・装備変更やアイテム使用が可能。&bold(){当然ダッシュ中に一定時間スタミナが切れなくなる「スタミナム(スタミナムアルファ)」も使用可能}で、見つかってもスタミナ切れで赤鬼(青鬼、黒鬼)に追いつかれる心配がほぼゼロ。
--&bold(){時間無制限。}
---ここまで至れり尽くせりな仕様は最早ボーナスステージ。
-『3』
---エリアごとに10個配置された鬼玉を取った数に応じて脱出時の鬼ガシャの景品が変化。
---ここでしか入手出来ないレア妖怪もいるが、該当妖怪の大半はTアップデートで実装されたバスターズTでも入手出来るようになり、純然たる鬼ガシャ限定レア妖怪は現在2種類に絞られている。
--&bold(){脱出口となるふすまに鍵がかかっており}、どこかに落ちている鍵を拾う必要がある。赤鬼(青鬼、黒鬼)が背中に鍵を背負っている場合、見つからないように背後からこっそり鍵を取るか、ボス戦で勝利して奪うしかない。
--見回り鬼の種類が増え、近くをダッシュで走ると見つかってしまう耳が良い個体、マップに映らない個体等々バラエティーに富んでいる。
--ステルスポイント(紫色に光る床)が存在し、もし見つかってもそこに入れば見つかる前の状態に戻る。
--ボス戦の復活。初代と同じく赤鬼(青鬼、黒鬼)と接触するとボス戦突入。撃破すれば無人状態で継続可能。そのボスが背中に鍵を持っていれば同時に入手。
--本作同様、制限時間が過ぎると失敗だが、ボス戦が復活している為、万全の体制で挑めば鬼玉を全て集め易くなっている。
--脱出に鍵が必要な点と、鬼ガシャの大当たり率の低さを除けば概ねバランスが取れている。
#endregion

-対戦環境を支配する強さの妖怪がおり、高順位のプレイヤーの手持ち妖怪がほとんど似通ってしまっている。

#region(以下強妖怪)
-ミツマタノヅチ
--&bold(){元祖限定}。妖術が全体攻撃になるスキル「トリプルヘッド」を持っており、必殺技を使わずとも全体の体力を削ってくる。閃光魂((初回行動時、必ず先制できる装備))を持たせたひとまか仙人を両脇に配置し、後衛をすべて晴れ男にするだけで&bold(){ほんの数秒で相手前衛を全滅させることが出来る}。これだけのオーバースペックを持ちながらも、編成制限の設けられていないBランクである。流石に運営も無視できなかったのか、ver.2.0で火属性の攻撃を全て受け止めるスキル「防火壁」を持った妖怪、コマさんSが登場したものの、こちらはSランクなので編成制限があり、火力も少々不安なのでまだ物足りない。
--ミツマタノヅチ自身への抜本的な調整(ランクをA以上にして編成制限を掛ける、複数同時ダメージの威力低下等々)は本作で全く行われず、結局は次作『3』に持ち越されることになった。
-山吹鬼
--入手の難しさに似合った高いステータスを持っており、通常攻撃で200オーバーのダメージを叩き出すことができる。妖術以外のステータスもなかなか高いため、隙がない。
-影オロチ
--回復役の妖怪なのだが、元となったオロチがバランスのとれたステータスであるため、妖術以外にも攻撃などの他のステータスもそこそこ高い。しかし、この妖怪の最大の強さはスキル「隠密」である。このスキルのおかげで狙われないため、この妖怪が2体いると試合が泥沼化することも。
-オロチ
--&bold(){元祖限定}。スキル「オロチャージ」によりゲージが溜まりやすいため、技の発動頻度が他の妖怪より高い。本家限定で対になるキュウビのスキルは属性相性を無視して攻撃できる「かんつう」。全員の妖術による属性相性を無視するスキル「うんちく」持ちの妖怪、うんちく魔がいるため、ほとんど使用されていない。
-のらりくらり
--必殺技を無効化するスキル「かたすかし」を持っている。同じスキルのボー坊やしどろもどろはレアでもないのに関わらず地味に出現率が低かったが、この妖怪は別。中盤のダンジョンで普通に出現するため、入手が非常に楽。もう少し難しくしてよかったのでは。上位互換の妖怪でダークニャンがいるが、そちらはAランクのため、編成制限がある。
-赤鬼
--&bold(){大型更新「鬼進化」実装後の元祖+真打連動限定}。力が高いだけでなくスキル「ガードくずし」を持ち、壁役の存在意義を抹殺した。前述のミツマタノヅチだけでも十分強過ぎる元祖に赤鬼が加わった事で、&bold(){元々本家に不利な対戦環境が鬼進化で更に悪化した}。赤鬼と青鬼の入手可能バージョンが正反対であればまだマシだったのだが・・・。
--対をなす青鬼は本家+真打の連動限定で妖術を得意とし、且つ赤鬼の弱点を突く水属性だが、こうした役割を担える妖怪は他にも沢山いるので存在意義が薄い。
--鬼進化で追加された友達妖怪としての赤鬼・青鬼・黒鬼は公式対戦では何れか1体しか投入出来ない厳しい編成制限が課せられている。
#endregion

--もうお気づきだと思うが、この強キャラは元祖に多い。そのおかげで週間の勝率の勝負は毎回元祖が勝利しており、本家は数えるほどしか勝ててない。元祖に勝つために本家に改造プレイヤーが発生したほどである。
---同日発売された複数のバージョン間での極端な格差は『[[遊戯王デュエルモンスターズ4>遊☆戯☆王デュエルモンスターズ4 最強決闘者戦記 遊戯デッキ/城之内デッキ/海馬デッキ]]』の再来ともいえる。後から発売されたマイナーチェンジ版の優遇ならまだしも・・・。

-バージョン商法が酷い
--元祖と本家と2バージョン、パッケージ版とダウンロード版が同時に発売された。これ自体は他のゲームでもよく見られる光景であるが、問題は購入特典である。パッケージ限定の購入特典が元祖と本家別にあるが、''更にこれとは別にダウンロード版限定の購入特典がこれまた元祖と本家別に存在する。''ゲーム内の全要素をそろえたいのなら、もはや全バージョンをプレイするほかない。
--元祖と本家で連動要素がある。その要素とは、2バージョンの両方を持っていると特別なダンジョンが登場し、そこにいる敵を倒すと「レア妖怪が出やすいガシャを引くことができる」と言うもの。ネット上で「両方を買わせるための戦略」「まるでソーシャルゲームのコンプガシャ」と指摘されているどころか、実際に公式で''「両方手に入れよう」''と本音をぶっちゃけてしまった。
--では、別バージョンを持っている友達とソフトを交換して連動させればいいじゃないか? と思うだろうが「通信対戦の勝ち点をリセット」「ガシャの使える回数や、1日限定の発生イベント等の復帰タイミングが1日遅れる」と言うペナルティ付。
---後の更新(Ver1.2以降)でペナルティを付けずに連動させることが可能となった。
--パッケージ版購入特典のQRコードは使いまわしが可能で、DL版購入特典の特別な妖怪も何体でも入手でき(確率の問題はあるが)通信交換が可能で、すべて集めなくても入手自体は可能。実際、某掲示板や攻略サイトの交換スレッドに行けば、低レートで交換に応じてもらえる場合が多い。
--そして、真打は元祖・本家に少しストーリーが追加された程度。いわばポケモンシリーズのマイナーチェンジ版のようなもので、真打からプレイする人はいいが、元祖・本家を持っている人は物足りなく感じてしまう。元祖と本家のバージョン限定妖怪を真打では自力入手出来ない。
---元祖又は本家のセーブデータを真打へ引継ぐ場合、バージョン限定妖怪を一通り揃えてから引継ぎした方が良い。
//次作の『3』のマイナーチェンジ版ではこれに相当するポジションのSランク妖怪を二択入手出来るように改良されている。
--また、前作『妖怪ウォッチ』との連動限定でしか手に入らない妖怪が3種類いる。特に、人気が非常に高い「コマさん」がこの方法でしか手に入らないことに対して不満が多い。
---その為、コマさんのままにすると、ししコマの辞典が埋まらなくなる進化関連のジレンマが生じてしまった。初代では複数入手出来たのに対し、明らかな改悪。
//次作の『3』でも発売当初は同じ問題があったが、大型更新2.0で改善されている。
--ただ、2バージョン&DL版それぞれに特典があるのは「選ぶ楽しさがあって良い」という意見も当然ある。また、連動や特典が無ければゲームの進行に支障が出るかと言えば全く無く、どれを選んで買っても問題ない。ただ「長く楽しめるゲームにして欲しい」と望む者も多いのだが。
--本作の商法が非難される背景には、ゲーム以外のグッズの売り方や品薄(増産はしているらしい)で入手困難な事も影響している(ゲームと関係ないので詳細は割愛)。

-スマホアプリ『ワンダーフリックR』で入手するダウンロード番号が無ければ入手出来ない妖怪「ワンダーニャン」の存在。
--『ワンダーフリックR』は2015年9月14日にサービス終了した為、現在ではダウンロード番号の入手が出来ない。それに対する大型更新等のフォローが一切無く、既に入手した人との通信交換以外での入手が不可能で、本作で今から大辞典コンプリートを目指すのは絶望的。安易なコラボと連動商法の欠陥が露呈した例と言えるだろう。
//次作の『3』ではワンダーニャンを通常プレイで入手出来るように変更・改善されている。スマホゲームとの連動相手は『ぷにぷに』に変更。2019年1月現在もサービス継続中。

-妖怪ウォッチバスターズ関連
--鬼時間をベースに本作で実装されたモード。翌年発売の『赤猫団/白犬隊』とは違って1人プレイは自殺行為でしかない。
--プレイヤー1人につき妖怪1体しか連れて行けず、1人プレイの場合は単騎駆けを強いられる。
---被ダメージも高く、1発喰らっただけで致命傷になりかねない。
---三段攻撃、回避、疾風ステップなどの有効な立ち回り手段が無い。
--協力プレイの場合、攻撃と回復の役割分担で波状攻撃が可能だが、[[参加人数に応じて敵の強さが倍増>カービィのエアライド]]し、時間切れの危険がある。
--真打や鬼進化で実装された『真・妖怪ウォッチバスターズ』ではそこでしか戦えないボスが存在し、当然それらを倒さなければ大辞典に登録されない。
---バージョン限定ボスも用意されており、出現するバージョンとの協力プレイでないと挑戦出来ない。
--前述のワンダーニャンの件も併せ、本作での妖怪大辞典コンプリートが事実上無理ゲーと化した。

-耐性・弱点設定の簡略化で損なわれた妖怪の個性付け
--初代では妖怪ごとに耐性及び弱点の数や倍率がきめ細かく設定されていたが、本作で初登場した妖怪は耐性・弱点共に1つに統一され、妖怪の個性付けが大味になった。妖怪の数が初代の250から400以上に増えた分、この大味な設定が更に目立つ。

-ゲームシステムを否定するボス妖怪の存在
--本作は初代からの独特の戦闘システムであるメンバーサークルを継承しているが、そのシステム自体を攻撃してくるボス妖怪が存在し、只でさえ仕様改悪が相次ぐ本作の難度を必要以上にはね上げてしまっている。
--ストーリークリア後のアミダ極楽最深部で待ち受けるボス妖怪あやとりさまはメンバーサークルを回せなくる技「がんじがらめの糸」を使ってくる。
---この技の後、続けて混乱とりつき「操り人形」を使われると&bold(){混乱した前衛をサークル回転で後衛に回せなくなる為におはらい不能}に追い込まれる。額の3つの目を全て潰すとダウンし、サークル回転が再び可能になるのだが、混乱中はそれすらままならず、あやとりさまの猛攻&混乱による味方攻撃で前衛はあっという間に昇天する。
---対策としては全体攻撃の必殺技で3つの目をほぼ同時に潰せるとりつき無効の妖怪6体で固めて速攻をかけるのが最も有効だが、該当する妖怪は雷属性が弱点なので、属性ランダム全体妖術「なにがでるかな」で雷属性を連続で出されると一瞬で全滅させられるリスクがある。
---確実に勝てる決定的な対策は未だに確立されておらず、シリーズ全体で見ても最強と評されている。同じく最強ボスと評される初代黒鬼とは別方向の強さなので単純比較は困難。
--ラスボスのスベテ・ウバウネもおはらい不能技「ウォッチウバウネ」を使ってくる。
--ストーリー中盤の大後悔船長、アミダ極楽の泥船ヨーソ郎はこちらのメンバーサークルを舵で勝手に回してくるが、バランスの取れたパーティ構成であればそれ程気にする必要は無い。
--本作でやり過ぎたのか、次作『3』のボス戦は万全の体制を整えた上で戦闘システムの基本さえ守っていれば勝てる程度に調整されている。また、上記のあやとりさまはリストラされた。

**総評
様々な点でパワーアップした続編。通信対戦の実装などにより遊びの幅が広がった。~
反面、戦闘面・妖怪の入手環境等々で不自由な点や、世界観&キャラ設定の改悪が目立ち、パケ版とDL版にすら違う特典があるなど販売方法等には非難の声が多い。

**余談
-発売から1週間を待たずに売上が130万本を突破、さらに3週間目で200万本を突破するなど、大ヒットを記録した。
--予約状況からしてすさまじく、発売前予約を早々に打ち切る店が続出した。((元々2014年は、アニメ・玩具・ゲーム・第1作の映画など妖怪ウォッチフィーバーが流行った。))