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マリオテニス オープン - (2017/02/12 (日) 19:04:31) のソース

*マリオテニス オープン
【まりおてにす おーぷん】
|ジャンル|テニスゲーム|&image(https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61x%2B0JpBT6L.jpg,height=160)|
|対応機種|ニンテンドー3DS|~|
|メディア|3DS専用カード / DL版あり|~|
|発売元|任天堂|~|
|開発元|キャメロット|~|
|発売日|パッケージ版:2012年5月24日&br;ダウンロード版:同年11月1日|~|
|定価|4,937円(税8%込)|~|
|プレイ人数|1~4人|~|
|セーブデータ|3箇所|~|
|廉価版|ハッピープライスセレクション&br;発売日:2016年9月15日 / 定価:2,916円(税8%込)|~|
|レーティング|CERO:A(全年齢対象)|~|
|判定|なし|~|
|ポイント|Miiとマッチングに特化した一作&br;まさかの前作要素改変|~|
|>|>|CENTER:''[[マリオシリーズ・関連作品リンク>マリオシリーズ]]''|
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**概要 
マリオシリーズのキャラクターによる、シンプル操作でありながらスピード感あふれるテニスゲーム。~
新システムに「チャンスショット」が搭載。
赤はトップ、青はスライス、黄色はロブ、白はドロップ、をかけることで威力が増す。
また紫のフラットはスマッシュを放つことが出来る。
さらに、初心者向けに自動で適切なチャンスショットを打つオート機能を搭載。
また、今回miiが登場し、実質カスタマイズ機能が追加された。
前作を知っている人は試合直後から恐らく呆然する事になるだろうが…。<後述>

***各モード紹介
''トーナメント''
-今回は8つのトーナメントが用意されている。中でも一番最後のファイナルは本作屈指。決勝戦はシリーズ随所の難しさを誇っている。

''対戦''
-ローカル、Wi-Fiに対応。似たようなランク同士でマッチングできるような配慮があった。
-相棒や対戦相手にCPを設定でき、強さ調節も可能。最強設定のCPに勝つのは至難の業。

''ミニゲーム''
-今回4種類のゲームを収録。テニスで懐かしのスーパーマリオブラザーズをやる要素なんてものも。

**評価点
-親切なシステム
--相手のショットがコートのどこに落下するかを示してくれるようになり、初心者にもとっつきやすい。
--5種類のショットを打ち分けるのに複雑なコマンドが不要で適切な玉を打ち返すオート機能を搭載。
---さらにチャンスショットにも対応しているので、なんとオートボタンだけでも遊ぶ事ができる。
--初心者には優しいが、上級者として対戦するにはただこういったお助け機能に頼るだけでは不足。しかし上達も実感しやすいのでそのあたりのバランス調整はかなり絶妙。

-Miiのカスタマイズ
--Miiのコスチュームやラケットといったアイテムをショップで購入して着せ替えする事ができる。
--中にはキャラクターのきぐるみなんてものもあり、そのキャラクターのファンなら一見の価値アリ。

-すれちがい対戦のマッチング環境
--戦績に応じて振り分けられるランクに応じて対戦相手が選ばれる仕組みであり、圧倒的に実力差のある相手とマッチしないように工夫されている。
--対戦相手の選出がスムーズに行われる。

**問題点
-前作にあったキャラのスペシャル技などの廃止
--前作を知っている人ならば恐らく試合直後絶望する人は後を絶たない筈。何故か前作にあったキャラ固有のスペシャル技が廃止されている。
---設定で無効・有効にできるようにする事位考えなかったのだろうか、データ自体用意されていない。非現実世界なのにも関わらず、わざわざ公式戦をする必要があったのか。

-ステージギミックの廃止
--せっかく前作ではステージを華やかに盛り上げていたギミックが丸ごと、今作では廃止になっている。
---パーティゲームの華として、スマブラのように実力勝負としてギミックのON/OFF機能をつけてもよかったのではないか。

-アイテムバトルモードの廃止
--残念ながら64、前作と続いたアイテムバトルモードが廃止されている。
---ただえさえ何も無いコースを盛り上げる唯一のモードすら無くなってしまっているため、マリオスポーツゲーム本来の奇想天外で爽快なゲームプレー要素も無いに等しくなってしまっている。

-ミニゲームモードの単調化
--一応テニスでスーパーマリオブラザーズをするというユニークなモードはあっても、それ以外は単調なラリーなどのミニゲームばかりで飽きてくるものばかり。前作ではお化けをボールで封印したり、敵を邪魔しつつワンワンにボールを与えたり、ボールで絵に色を塗るなど、ミニゲームは少ないながらもアイデアに富んでいたが、言う間でもなくこれだけでも今作のミニゲームの単調さがお分かり頂けただろうか。

-1キャラの全コスチュームパーツ出現条件の悪さ
--序盤、中盤でお分かりかと思うが、揃えようと思ってもなかなかキャラのコスチュームパーツが揃わない。
--コイン集め作業だけでなく、運が悪いとランダムにキャラのパーツがアンロックされるので、揃えようと思うとゲームを相当やりこまなくてはならない。勿論これだけでイライラに。

-ゲームバランスへの影響
--一方的にスマッシュチャンスが連続する事が頻繁に発生する。タイミングも変則的で予測不能。
---プレイヤー側でこの状態が発生した場合は有利だが、逆の場合ならば一方的に相手からスマッシュ攻撃で押される事になる。
---もっとも、防ぎきれば一旦解除されるのだが、その直後同じ事態が発生する事態がしばしば。
--ショットしたボールの着弾点を3DSのジャイロ機能で操作できるが、これが攻撃面でかなり高い性能を誇ってしまう。
--骨クッパが強いショットと軽いフットワークを兼ね備えているので、マッチングの常連になりやすかった。

-キャラ数の偏り
--個別に性能・タイプ分けがあるものの、キャラクターのヨッシーの色違いの数が明らかに多い。

-オープニングの簡素化
--3DSソフトの容量の都合も関係しているとは思われるが、他のマリオスポーツ系統と比べて大幅にOPが簡素になっている。



**総評
Miiのコスチュームといったカスタマイズ性やテニスの公式戦らしさなどが出たとはいえ、前作と比べると明らかに物足りない部分が多いかも知れないが、初めて買う人ならば恐らく問題なく遊べる程度である。~
基本的なテニスの原点に戻って作られた一作といっても過言ではないだろうが、前作を知っている人には少し違和感や劣化感は否めないかもしれない。

**余談
-皮肉な事ながら、実は今作の内容縮小は[[次回作>マリオテニス ウルトラスマッシュ]]にも受け継がれしまってしまっている。恐らく、新規プレーヤー向けか、HDグラフィックの都合かと思われる。
-なんと、今作ではマリオカートWiiのキノコキャニオンがコートになっている。が、しかし.....
//--実際はマリオカート要素一切無しの上に、ご丁寧に曲まで新規製作の只肩書きだけのコート。名前を見て期待したマリオカートファンも恐らく多かっただろうが、見事なまでに期待を裏切った。