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*惑星攻機隊りとるキャッツ
【わくせいこうきたい りとるきゃっつ】
|ジャンル|SLG+ADV|&amazon(B00015HRC8)&amazon(B000069UG1)|
|対応機種|PC-FX、プレイステーション|~|
|発売元|ファミリーソフト|~|
|発売日|【PC-FX】1997年7月4日&br()【PS】1998年6月25日|~|
|定価|【PC-FX】8,100円&br()【PS】5,800円|~|
|判定|なし|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『機動戦艦ナデシコ』以降の流れを汲む、美少女SF路線のSLG+ADV。本項ではPS版を中心に解説する。~
当時人気アニメーターだった石田敦子をキャラデザに起用し、声優もかなりのレベルを起用している。~
敵エースとの交戦で部隊を失い、更に自身もパイロットとして再起不能となった主人公が「ある意味特殊部隊」を押し付けられてしまうところから物語は始まる。
**登場人物
-主人公(名前変更可)
--元はエース格だったようだが、今はお荷物部隊を押し付けられた可哀想な人。結構軽薄。
--戦闘の指揮をとってはいるが、彼がいない状況でも戦闘は起こる。
-リムリィ・アーシアン
--政府筋のお偉方の娘。趣味はクッション集め。本作のヒロインは彼女を筆頭に「使い物にはならないけど、影響力のある身内のせいで無下に扱えない」という政治的お荷物。
--戦力としてはプーだが、終盤では彼女がメインになるので育てないと詰む。
-ダイアナ・ラウド
--軍人一家の生まれで、本人も自称エース。シミュレータの成績は現役時代の主人公をも上回るが、実戦経験はない。
--射撃が得意というか、射撃以外は出来ない。後述の問題点のせいで非常に使いにくい。
-ジョディ・マグネット・タグ
--地球圏最大の軍需企業の令嬢。機会弄りが好きで、工作技能が高い。
--「手数が多い」というただそれだけで大活躍するという皮肉な展開になりがち。
-ミサト・シモン
--母が代表を勤める婦人団体の実地調査員として入隊した。高い忍者スキルをもつが、戦闘では格闘以外で役に立たない。
--ダイアナとは逆に、突っ込んで戦えれば非常に使い勝手がいい。
**評価点
-豊富なアニメを含むビジュアル力
--CD一枚とは思えないくらいアニメには力が入っている。また、終盤で登場する合体騎兵「ウェアタイガー」は合体アニメに加え熱い熱い熱血ソングもついてくる。
--歌うのは緑川光氏。彼が演じるのは敵側の副官なので、シナリオ的にはおかしいが…。
-豪華な声優陣
--上記の緑川氏は勿論、丹下桜など実力派が勢ぞろい。また、無名時代の野田順子も船医役で出演している。
-珍しい石田敦子オリジナルデザインのキャラクター
--石田女氏は当時アニメーターであり、他の作家のデザインをゲーム向けにアレンジすることはあっても一からのデザインは少なかった。
--その後漫画家に転向したこともあり、ファンにとってはかなり貴重な一本。
**問題点
-戦闘関連のシステムが粗いにもほどがある
--スパロボライクなSLGだが、ZOCどころか当たり判定すらない。敵も味方も貫通して移動可能。
--射撃時に行う武器選択がおかしい
---個別選択でなくランダム選択。その場合は普通「使える武器の中からランダムで選択する」ということになるだろうが、本作の場合は手持ちの射撃武器すべてが対象になる。
---なので、弾切れの武器や射程があわない武器で攻撃回数を潰してしまう事が多い。工作技能が高く一度に多くの回数攻撃するジュディはそれなりに戦えるが、ダイアナやリムリィは「三回構えて三回とも選択ミスで撃てない」ということが普通に起こる。
---格闘の場合は「射撃武器を撃つ→敵が回避した所へ突撃」というパターンを毎回行う。攻撃回数は一回だがダメージが大きく、よって格闘が得意なミサトはかなりの戦力になる。接近前に落ちなければ、だが。
---反撃も無く、テンポはよろしくない。
--疲労が高いと軽度の損傷でも勝手に撤退してしまう。が、疲労が低すぎると訓練の効率が落ちるため調整が難しい。
--フリー戦闘以外では、乗れる騎兵がほぼ固定される。そのため、金を払って強力な騎兵に乗せても無駄にしかならない。フリー戦闘は訓練も兼ねているのだが、効率が良くないと言う体たらく。
-シナリオ分岐が無い
--各ヒロインにエンディングはあるが、そこに至るまでは一本道。
**総評
肝心の中身は今ひとつだったというまさに時代の仇花であり、「よくあるヒロインの可愛さが取り柄の駄ゲー」という扱いしか思いつかない作品。~
実際そうなのだが、育成要素にせよ戦闘にせよ、もっと磨けば光ったのではないだろうか?~
「ガワだけ綺麗にしてもダメ」という好例だろう。
*惑星攻機隊りとるキャッツ
【わくせいこうきたい りとるきゃっつ】
|ジャンル|SLG+ADV|&amazon(B00015HRC8)&amazon(B000069UG1)|
|対応機種|PC-FX、プレイステーション|~|
|発売元|ファミリーソフト|~|
|発売日|【PC-FX】1997年7月4日&br()【PS】1998年6月25日|~|
|定価|【PC-FX】8,100円&br()【PS】5,800円|~|
|判定|なし|~|
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#contents(fromhere)
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**概要
『機動戦艦ナデシコ』以降の流れを汲む、美少女SF路線のSLG+ADV。本項ではPS版を中心に解説する。~
当時人気アニメーターだった石田敦子をキャラデザに起用し、声優もかなりのレベルを起用している。~
敵エースとの交戦で部隊を失い、更に自身もパイロットとして再起不能となった主人公が「ある意味特殊部隊」を押し付けられてしまうところから物語は始まる。
**登場人物
-主人公(名前変更可)
--元はエース格だったようだが、今はお荷物部隊を押し付けられた可哀想な人。結構軽薄。
--戦闘の指揮をとってはいるが、彼がいない状況でも戦闘は起こる。
-リムリィ・アーシアン
--政府筋のお偉方の娘。趣味はクッション集め。本作のヒロインは彼女を筆頭に「使い物にはならないけど、影響力のある身内のせいで無下に扱えない」という政治的お荷物。
--戦力としてはプーだが、終盤では彼女がメインになるので育てないと詰む。
-ダイアナ・ラウド
--軍人一家の生まれで、本人も自称エース。シミュレータの成績は現役時代の主人公をも上回るが、実戦経験はない。
--射撃が得意というか、射撃以外は出来ない。後述の問題点のせいで非常に使いにくい。
-ジョディ・マグネット・タグ
--地球圏最大の軍需企業の令嬢。機会弄りが好きで、工作技能が高い。
--「手数が多い」というただそれだけで大活躍するという皮肉な展開になりがち。
-ミサト・シモン
--母が代表を勤める婦人団体の実地調査員として入隊した。高い忍者スキルをもつが、戦闘では格闘以外で役に立たない。
--ダイアナとは逆に、突っ込んで戦えれば非常に使い勝手がいい。
**評価点
-豊富なアニメを含むビジュアル力
--CD一枚とは思えないくらいアニメには力が入っている。また、終盤で登場する合体騎兵「ウェアタイガー」は合体アニメに加え熱い熱い熱血ソングもついてくる。
--歌うのは緑川光氏。彼が演じるのは敵側の副官なので、シナリオ的にはおかしいが…。
-豪華な声優陣
--上記の緑川氏は勿論、丹下桜など実力派が勢ぞろい。また、無名時代の野田順子も船医役で出演している。
-珍しい石田敦子オリジナルデザインのキャラクター
--石田氏は当時アニメーターであり、他の作家のデザインをゲーム向けにアレンジすることはあっても一からのデザインは少なかった。
--その後漫画家に転向したこともあり、ファンにとってはかなり貴重な一本。
**問題点
-戦闘関連のシステムが粗いにもほどがある
--スパロボライクなSLGだが、ZOCどころか当たり判定すらない。敵も味方も貫通して移動可能。
--射撃時に行う武器選択がおかしい
---個別選択でなくランダム選択。その場合は普通「使える武器の中からランダムで選択する」ということになるだろうが、本作の場合は手持ちの射撃武器すべてが対象になる。
---なので、弾切れの武器や射程があわない武器で攻撃回数を潰してしまう事が多い。工作技能が高く一度に多くの回数攻撃するジュディはそれなりに戦えるが、ダイアナやリムリィは「三回構えて三回とも選択ミスで撃てない」ということが普通に起こる。
---格闘の場合は「射撃武器を撃つ→敵が回避した所へ突撃」というパターンを毎回行う。攻撃回数は一回だがダメージが大きく、よって格闘が得意なミサトはかなりの戦力になる。接近前に落ちなければ、だが。
---反撃も無く、テンポはよろしくない。
--疲労が高いと軽度の損傷でも勝手に撤退してしまう。が、疲労が低すぎると訓練の効率が落ちるため調整が難しい。
--フリー戦闘以外では、乗れる騎兵がほぼ固定される。そのため、金を払って強力な騎兵に乗せても無駄にしかならない。フリー戦闘は訓練も兼ねているのだが、効率が良くないと言う体たらく。
-シナリオ分岐が無い
--各ヒロインにエンディングはあるが、そこに至るまでは一本道。
**総評
肝心の中身は今ひとつだったというまさに時代の仇花であり、「よくあるヒロインの可愛さが取り柄の駄ゲー」という扱いしか思いつかない作品。~
実際そうなのだが、育成要素にせよ戦闘にせよ、もっと磨けば光ったのではないだろうか?~
「ガワだけ綺麗にしてもダメ」という好例だろう。