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*Neorude2 【ねおりゅーどつー】 |ジャンル|リーディングRPG|CENTER:&amazon(B000069S7V)[[裏を見る>https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61fIKwmitDL._SX342_.jpg]]| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|テクノソフト|~| |発売日|1997年11月20日|~| |定価|6,300円|~| |配信|ゲームアーカイブス:2016年11月22日/617円|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''Neorudeシリーズ''&br;[[Neorude]] - ''Neorude2'' - [[Neorude ~刻まれた紋章~]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[Neorude]]』の続編、というよりは後編。前作で大陸船フリーメルを手に入れたティルたちがさらなる冒険に挑んでいく。~ とはいえ前作はシナリオが短いのもあって今作のシナリオとはそこまで密接に絡んでいるわけでもないため本作から遊んでもほとんど問題がない。 ---- **ストーリー のんびり屋の戦士ティル、勝気な魔法使いアリア、クールな盗賊ルーフレインの3人はかつての大冒険の末古代の大陸船フリーメルを手に入れる。~ 大陸船は一人前の冒険者の証、新たな冒険を求めた3人はフリーメルを駆ってアルファーウの街へとたどり着いた。~ 彼らはそこでかつて「赤い天使」と呼ばれた怪物が住まい、その怒りを鎮めるために生贄が差し出されていたという遺跡の話を聞く。~ 「赤い天使」は50年前何者かの手によって滅ぼされ、その戦いで遺跡は大陸から切り離されて浮遊島となっていた。~ お宝の気配を感じた3人は浮遊島遺跡を探索すると、その奥で眠りについていた少女シィールを発見する。~ 眠りから覚めたシィールはそれ以前の記憶を何一つ覚えていなかった。~ 結局シィールはティルたちと行動をともにし、その過程で様々なことを経験していくのだが…。~ ---- **特徴 -前作はほぼダンジョンの中での話であったが、今作からワールドマップや街が登場。イベントがより幅広くなっておりシナリオの深みも増している。 --それに合わせてダンジョンの数も増えたが、よく練り込まれた仕掛けや謎解きは健在。舞台も鉱山、氷の遺跡、からくり屋敷など様々に。 -戦闘システムは前作とほぼ変わらないが、キャラごとの技やコマンドが増える、逃走など共通の選択肢はキャラとは別表示されるなど細かいインターフェースが変更されている。 --素早く敵を全滅させることによって戦闘後にボーナス経験値が加算される。 -純粋に前作のパワーアップ版とみて間違いない。 --なお、前作のデータが同じメモリーカードにある場合、一部の台詞が変更される。 ---- **評価点 -相変わらず練り込まれたダンジョン。 --豊富なギミック、隠し扉などの探索要素、ダンジョン攻略とは関係のないお遊びコメントと最初から最後まで攻略を飽きさせない点は前作と同じ。 --ダンジョンのあちこちに隠されたハーミア(ドラクエでいう小さなメダル)、ダンジョンごとの隠しボスである精霊(倒すと召喚魔法で呼び出せるようになる)などやり込み要素も増えている。 -PC、NPCともに丁寧に描かれたキャラクター。 --きめ細かい仕草などが表現されたキャラクターグラフィック、アイテムや仕掛けごとに用意された主人公3人の反応やコメント、シナリオを進める度に変わっていく街の人たちの模様、主人公勢に劣らない魅力あるNPCなどキャラクターは丁寧に造られている。 ---敵NPCもいるが、悪事を働く類の敵ではなく、彼らは彼らなりの理由があって主人公たちと対立することになる。 -ヒロインであるシィールを中心に置いたシナリオ --ヒロインであるシィールは記憶や感情を喪失しており、主人公たちとの冒険を通して徐々に感情を芽生えさせ、街の人たちとの掛け合いなども通しつつやがて世間について理解を深ませていく。時には生死や善悪について考える描写もあり、だんだんと人間味を帯びていく。 --同時に彼女の過去や秘密が明らかになっていき、それが物語の核心へと繋がっていく。 --一連の流れは人と人との絆、仲間との信頼、思い出や記憶の大切さといったものを温かみのある形で丁寧に描写しており、基本的にほのぼのとした話ではあるものの核心が明らかになるにつれて次第に重い内容になってくる。 --ラストダンジョンでは記憶をダンジョンの仕掛けに生かした演出や、素晴らしい音楽もあって好評で、マイナーなゲームながらもシナリオの評価は高い。 --サブイベントも溝ができてしまったNPC同士の絆を修復する手伝いや、ダンジョンから手に入れたアイテムがきっかけでNPCと仲良くなるものなど「絆」を重視したものが多くほのぼのとしている。 -前作からの改善点 --グラフィックが少しよくなっている。 --カメラワークは固定なのは相変わらずだが、カメラ変更の際に飛び飛びに映像が変わるのではなく視点が流れるように動くなどやや改善されている。 --街やフィールドマップのほかダンジョン自体の数も増えておりボリュームはかなり増えている。前述の通りやり込み要素に加えて隠しダンジョンもある。 -さらに磨きがかかった九十九サウンド --探索意欲、冒険心を煽る音楽は前作と変わらず。さらにイベントの幅が増えたことで情景にそぐわった印象的な曲も増えている。 ---ラストバトルBGM「誓の明日」は最高潮に盛り上がるシチュエーションと相まって本作屈指の名曲となっている。 ---- **賛否両論点 -前作からボリュームは増えてはいるが、平均的なRPGに比べるとそこまで長く遊べるものではない。 --1とまとめて一作品としてみれば丁度いいボリュームなのだが。とはいえ短い時間で内容はよくまとまっているともいえる。 -シナリオの出来は確かにいいのだが、終盤になるまでは各地のダンジョンを宝探しに潜っているばかりで悪く言えば行き当たりばったりなところがある。 --もちろんその行き当たりばったりの中に終盤に向けての伏線やキャラクターの魅力を表すイベントが盛り込まれているのだが。 -相変わらず癖の強い操作性 --マウスポインターのような操作はリーディングRPGというコンセプトにプレイヤーがどこまで合うか次第。視点がころころ変わる場所では酔う可能性も。 ---- **問題点 -戦闘しても経験値が全く得られないこともある。 --前作は最低でも一回につき10経験値は得られたのだが、今作では最低0。代わりにボーナス経験値の要素が追加されたが、このシリーズの戦闘システムは基本的に自動戦闘であるためAIの気まぐれ次第で雑魚でも効率よく掃討できないことがあり、ボーナスが得られるほど早く戦闘が終わるかどうかは運次第の部分もある。 ---- **総評 前作から増えたボリュームや改善された点、出来のいいシナリオや音楽、広がった世界、そして相変わらず素晴らしいダンジョンの作りこみなどネオリュードシリーズ最高傑作の声が強い作品である。
*Neorude2 【ねおりゅーどつー】 |ジャンル|リーディングRPG|CENTER:&amazon(B000069S7V)[[裏を見る>https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/61fIKwmitDL._SX342_.jpg]]| |対応機種|プレイステーション|~| |発売・開発元|テクノソフト|~| |発売日|1997年11月20日|~| |定価|6,300円|~| |レーティング|CERO:A(全年齢対象)&br;※ゲームアーカイブスで付加|~| |配信|ゲームアーカイブス:2016年11月22日/617円(税8%込)|~| |判定|BGCOLOR(lightgreen):''良作''|~| |>|>|CENTER:''Neorudeシリーズ''&br;[[Neorude]] - ''Neorude2'' - [[Neorude ~刻まれた紋章~]]| ---- #contents(fromhere) ---- **概要 『[[Neorude]]』の続編、というよりは後編。前作で大陸船フリーメルを手に入れたティルたちがさらなる冒険に挑んでいく。~ とはいえ前作はシナリオが短いのもあって今作のシナリオとはそこまで密接に絡んでいるわけでもないため本作から遊んでもほとんど問題がない。 ---- **ストーリー のんびり屋の戦士ティル、勝気な魔法使いアリア、クールな盗賊ルーフレインの3人はかつての大冒険の末古代の大陸船フリーメルを手に入れる。~ 大陸船は一人前の冒険者の証、新たな冒険を求めた3人はフリーメルを駆ってアルファーウの街へとたどり着いた。~ 彼らはそこでかつて「赤い天使」と呼ばれた怪物が住まい、その怒りを鎮めるために生贄が差し出されていたという遺跡の話を聞く。~ 「赤い天使」は50年前何者かの手によって滅ぼされ、その戦いで遺跡は大陸から切り離されて浮遊島となっていた。~ お宝の気配を感じた3人は浮遊島遺跡を探索すると、その奥で眠りについていた少女シィールを発見する。~ 眠りから覚めたシィールはそれ以前の記憶を何一つ覚えていなかった。~ 結局シィールはティルたちと行動をともにし、その過程で様々なことを経験していくのだが…。~ ---- **特徴 -前作はほぼダンジョンの中での話であったが、今作からワールドマップや街が登場。イベントがより幅広くなっておりシナリオの深みも増している。 --それに合わせてダンジョンの数も増えたが、よく練り込まれた仕掛けや謎解きは健在。舞台も鉱山、氷の遺跡、からくり屋敷など様々に。 -戦闘システムは前作とほぼ変わらないが、キャラごとの技やコマンドが増える、逃走など共通の選択肢はキャラとは別表示されるなど細かいインターフェースが変更されている。 --素早く敵を全滅させることによって戦闘後にボーナス経験値が加算される。 -純粋に前作のパワーアップ版とみて間違いない。 --なお、前作のデータが同じメモリーカードにある場合、一部の台詞が変更される。 ---- **評価点 -相変わらず練り込まれたダンジョン。 --豊富なギミック、隠し扉などの探索要素、ダンジョン攻略とは関係のないお遊びコメントと最初から最後まで攻略を飽きさせない点は前作と同じ。 --ダンジョンのあちこちに隠されたハーミア(ドラクエでいう小さなメダル)、ダンジョンごとの隠しボスである精霊(倒すと召喚魔法で呼び出せるようになる)などやり込み要素も増えている。 -PC、NPCともに丁寧に描かれたキャラクター。 --きめ細かい仕草などが表現されたキャラクターグラフィック、アイテムや仕掛けごとに用意された主人公3人の反応やコメント、シナリオを進める度に変わっていく街の人たちの模様、主人公勢に劣らない魅力あるNPCなどキャラクターは丁寧に造られている。 ---敵NPCもいるが、悪事を働く類の敵ではなく、彼らは彼らなりの理由があって主人公たちと対立することになる。 -ヒロインであるシィールを中心に置いたシナリオ --ヒロインであるシィールは記憶や感情を喪失しており、主人公たちとの冒険を通して徐々に感情を芽生えさせ、街の人たちとの掛け合いなども通しつつやがて世間について理解を深ませていく。時には生死や善悪について考える描写もあり、だんだんと人間味を帯びていく。 --同時に彼女の過去や秘密が明らかになっていき、それが物語の核心へと繋がっていく。 --一連の流れは人と人との絆、仲間との信頼、思い出や記憶の大切さといったものを温かみのある形で丁寧に描写しており、基本的にほのぼのとした話ではあるものの核心が明らかになるにつれて次第に重い内容になってくる。 --ラストダンジョンでは記憶をダンジョンの仕掛けに生かした演出や、素晴らしい音楽もあって好評で、マイナーなゲームながらもシナリオの評価は高い。 --サブイベントも溝ができてしまったNPC同士の絆を修復する手伝いや、ダンジョンから手に入れたアイテムがきっかけでNPCと仲良くなるものなど「絆」を重視したものが多くほのぼのとしている。 -前作からの改善点 --グラフィックが少しよくなっている。 --カメラワークは固定なのは相変わらずだが、カメラ変更の際に飛び飛びに映像が変わるのではなく視点が流れるように動くなどやや改善されている。 --街やフィールドマップのほかダンジョン自体の数も増えておりボリュームはかなり増えている。前述の通りやり込み要素に加えて隠しダンジョンもある。 -さらに磨きがかかった九十九サウンド --探索意欲、冒険心を煽る音楽は前作と変わらず。さらにイベントの幅が増えたことで情景にそぐわった印象的な曲も増えている。 ---ラストバトルBGM「誓の明日」は最高潮に盛り上がるシチュエーションと相まって本作屈指の名曲となっている。 ---- **賛否両論点 -前作からボリュームは増えてはいるが、平均的なRPGに比べるとそこまで長く遊べるものではない。 --1とまとめて一作品としてみれば丁度いいボリュームなのだが。とはいえ短い時間で内容はよくまとまっているともいえる。 -シナリオの出来は確かにいいのだが、終盤になるまでは各地のダンジョンを宝探しに潜っているばかりで悪く言えば行き当たりばったりなところがある。 --もちろんその行き当たりばったりの中に終盤に向けての伏線やキャラクターの魅力を表すイベントが盛り込まれているのだが。 -相変わらず癖の強い操作性 --マウスポインターのような操作はリーディングRPGというコンセプトにプレイヤーがどこまで合うか次第。視点がころころ変わる場所では酔う可能性も。 ---- **問題点 -戦闘しても経験値が全く得られないこともある。 --前作は最低でも一回につき10経験値は得られたのだが、今作では最低0。代わりにボーナス経験値の要素が追加されたが、このシリーズの戦闘システムは基本的に自動戦闘であるためAIの気まぐれ次第で雑魚でも効率よく掃討できないことがあり、ボーナスが得られるほど早く戦闘が終わるかどうかは運次第の部分もある。 ---- **総評 前作から増えたボリュームや改善された点、出来のいいシナリオや音楽、広がった世界、そして相変わらず素晴らしいダンジョンの作りこみなどネオリュードシリーズ最高傑作の声が強い作品である。

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