ソニックトゥーン ファイアー&アイス
【そにっくとぅーん ふぁいあーあんどあいす】
|
ジャンル
|
アクションアドベンチャー
|

|
|
対応機種
|
ニンテンドー3DS
|
|
発売元
|
セガ
|
|
開発元
|
サンザルゲームズ
|
|
発売日
|
2016年10月27日
|
|
定価
|
4,990円(税抜)
|
|
プレイ人数
|
1~2人
|
|
レーティング
|
CERO: A(全年齢対象)
|
|
判定
|
良作
|
|
ポイント
|
炎と氷を瞬時に切り替えながら駆け抜けられる爽快感 良好な操作性により手触りがよく理不尽な要素もなし 前作での反省を生かした堅実なソニックらしさがある 目新しさも派手な演出もあまりなく印象に残りにくい
|
|
ソニックシリーズ
|
概要
ソニックトゥーンシリーズの3本目のゲームとなる2D横スクロールアクション。
前作『ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー』のリソースを再利用している。
あらすじ
突如発生した異常気象を調査すべく手分けしての原因を探っていたソニック達。ソニックとエミーは極寒の地にてエネルギーを噴出する謎の裂け目を発見する。
裂け目のエネルギーを浴びた二人は炎と氷の力を手に入れる。
異常気象が裂け目によって発生していることを知ったソニック達は裂け目を閉じて回ることにするが、
ソニックを邪魔しよう現れたエッグマン製らしき謎の小さなロボット「D-フェクト」も気がかりで、裂け目を閉じつつD-フェクトの後を追うのだった。
特徴
ハイスピードな2D横スクロールアクション。
前作の反省点を顧みた堅実な作りで、探索要素を残してはいるが明確にサブ要素に位置付けた構成となっており、気持ちよくゴールまで行けるようになっている。
操作キャラクターはソニック、テイルス、ナックルズ、スティックスに加えて今作ではエミーが使用可能に。5人は一部ステージを除き、いつでも切り替え可能。
|
+
|
主な前作からの変更点
|
-
ステージ設計
-
探索より走る方を重視し、スピーディなアクションが楽しめる区間を増やし分かれ道を削減。
-
メインルート上でキャラクター変更を必要とする回数が少なくなった。
-
分かれ道からの帰還ルートをただ戻るだけではなくスピードを出せる区間に変更。
-
スリングショットによるマップ遷移を廃止。
-
アクション変更
-
エナービーム攻撃の削除。
-
ストンピングがソニック、ナックルズ、スティックスのみ使用可能に変更。
-
ソニックのエアーダッシュを他のソニック作品のブーストのように溜めなしかつ慣性が残る挙動に変更。空中での急加速を可能とし上下移動から即座に速度を得られるようになった。
-
通常のダッシュと変わらず用途がなかったスピンダッシュの速度を向上。
-
用途がなかったテイルスのスキルを長射程の反射レーザー「ブラスターガン」に変更し対応ギミックも用意。
-
ナックルズのスキルを横方向へ飛び掛かる動きのダッシュパンチへ変更。ソニックのものと似ているがスピードは抑制されており扱いやすい。
-
収集アイテムがゲーム進行に必須ではなくなった。
-
クリア時のリング数に関するお題が通常ステージから削除。
-
収集アイテムの収集状況が現地に行かなくても分かるようになった。
-
どこからでも任意のステージの前へ移動できるようになった。
|
本作の目玉となる炎と氷の力はどちらかが常に有効な状態であり、操作キャラクターが炎か氷のオーラを纏う。氷の壁を融かしたり水を凍らせて足場にするなどができる。
ミニゲームステージとして、自動奥スクロールのハイスピード・ホール、エッグマンと3周制のレースを行うボットレース、ラジコンで水中探査するシーフォックスステージ、縦シューティングのようなホバークラフトステージがある。
比較的高難易度のチャレンジゾーンという別マップが全通常ステージに用意されている。
ボス戦では2画面を繋げた画面構成となる。ボスのダメージ量に応じて強制で操作キャラクターが切り替わり固有の性能を使った攻略を行う。
ボットレースという通信対戦モードがあり、2人で周回形式のアスレチックを走破するタイムを競うことができる。
評価点
-
アクションが軽快で操作しやすい。
-
特にソニックの機動性はかなりのもので、空中からでも着地を待たずに横方向へ素早く加速できる。
-
ステージにもよるが、ほぼノンストップで進み続けられる。
-
炎と氷の力、2つの力の切り替えはノンストップで自在に行うことができるので、スピードを維持したままギミックを潜り抜ける爽快感に繋がっている。
-
ダメージを受けてもリングが肩代わりしてくれるため、被弾を恐れすぎずにハイスピードで駆け抜けられる。
-
即死ポイントはない。トゲや穴に落ちた場合は安全なところまですばやく戻してくれる。また残機の概念もない。
-
テンポの良さとメリハリを意識したステージ設計
-
メインルートはスピードを落とさずに走れる区間と簡単なギミックを解く場面が組み合わさっており、メリハリが効いている。ギミックも動き方がわかれば素早く抜けられる箇所がほとんど。連続ホーミングアタックを決められる場所も点在。
-
探索要素の寄り道ルートの多くはこちらが寄り道のルートであるということがそれとなくわかるようになっている。
-
寄り道ルートの行きはスピードより行き方を考える仕掛けが置かれている一方、メインルートへの帰り道は駆け抜けられるようになっている。
-
チャレンジゾーンはプラットフォーマーとしての難しさがあり、良いアクセントとなっている。
-
クリアする必要がない要素なのでプレイしなくてもゲーム進行に影響しない。
-
通常ステージでは5人のキャラクターを自由かつ瞬時に切り替え可能。
-
サウンドテスト機能、イベントシーンの再視聴機能が用意されている。
賛否両論点
-
炎と氷の力を使い分けるギミックは氷を融かすか水を凍らすという水の形態変化に終始している
-
ほぼほぼ氷は融かして水は凍らせるだけの単調ギミックではある。
-
難易度は低め。ダメージを受ける機会は少なくはないが、リングの効果もあってミスにはなりにくい。
-
大規模なステージギミックやオブジェクトがない
-
ステージごとの特徴的なギミックやオブジェクトといったものはなく、スプリングや動くブロックなどの汎用のギミックの掛け合わせの工夫でステージの特色が作られており、水中や地形破壊やピンボールといった特定のステージにしかない要素もない。
-
ステージ専用要素がないというのは逆に言えば、初見のギミックに振り回されたり、マイナスな地形効果を受けるといった要素がないということであり、最初からある基本の仕組みだけで最後までプレイできる。
-
キャラクター間のバランスがやや悪く、ソニックの空中機動性が圧倒的で利便性が高い。
-
ソニックが群を抜いているのは前作から変わっていないが、ソニック以外のキャラクターは前作より使いやすくなっており、ソニックのエアーダッシュは使用前後に発生した一瞬の空中停止がなくなり制御が簡単でなくなったため、前作のように「通常攻略でも基本ソニック」というほどではない。
-
今作では対戦要素でもあるボットレースもあり、ストーリー中のものはソニック固定、対戦時に操作するボットはソニックと同じエアーダッシュが使用できる仕様となっているので、ソニックが主体というのは対戦要素につながる面もある。
-
あっさりストーリー
-
ストーリーはシンプルで基本的には新キャラのD-フェクトを追いかけるだけ。物語の構成要素が少ないコンパクトな展開。そのため映像パートも短い。
-
短いながらも物語の核となるD-フェクトのキャラクター描写は明確。
想定された役割が果たせず、生みの親のエッグマンにぞんざいに扱われ、認められたい一心でD-フェクトが彼なりに役に立とうとする彼の境遇。それに対してエッグマンの敵であるスティックスが好意的に接する場面が描かれる。
-
ソニックトゥーンシリーズっぽさが薄い
-
アニメ『ソニックトゥーン』のようなコミカルさは控えめでシリアス寄りな雰囲気。キャラクター達の言動も本家シリーズに近しい。2014年の2作で特徴的だったエナービームはロープスイングでしか使用されない。
-
すれちがい通信対応
-
すれちがい通信に対応しているが、すれ違うとラグニウム鉱石(通貨)を100個入手するのみ。不特定のプレイヤーと交わる楽しみはない。
問題点
-
チャレンジゾーンを一度クリアするとそのデータでは二度と入れなくなる。
-
新しく操作できるようになったエミーが面白みに欠ける
-
エミーのスキルはハンマーで叩いて目の前の柱を一時的に下げるというもののみで、このギミックには応用要素もなくただ柱の前でハンマーを振って柱がずずっと下がるのを待つだけ。機動力には関与せず遠くの敵は倒せない。
-
ゴールでAボタンを押す必要があり、スピードランを詰めようとするとYボタンをホールドしてダッシュしながらゴール前でAボタンを押すやりにくい動作が求められる。
-
下画面のキャラクター切り替えの仮想ボタンの配置が入れ替わる
-
キャラ切り替えの仮想ボタンは現在操作中のキャラ以外の4キャラ分表示されているのだが、誰を操作しているかでキャラ配置が変わってしまい切り替えミスを誘発する。
-
十字キーの左右でもキャラクター変更が可能だが、パレットを表示して選択する仕組み上こちらではワンテンポ必要。
-
対戦版のボットレースはソフト単体では遊ぶことができない。
-
対戦専用コースもあるがそれらを試すことができない。
-
ボットレースで使用するボットのパラメーターに不明点が多い
-
ボットのパラメータはスピード/ジャンプ/バランス/エアーダッシュの四項目だが、それぞれが素直に反映されているわけではなく、どう影響しているのかの説明がない。
例えばジャンプの項目がやや高めだとジャンプが高くなり、最高だとジャンプの高さは通常だが空中ジャンプが2回になる。
-
英語版ではそれぞれAcceleration/Jump/Ground Control/Air Controlと表記されている。
-
対戦コースの地形や背景のビジュアルが1種類しかなく代わり映えしない。
総評
中途半端な前作の反省を生かして作られた作品で、2Dソニックらしいスピード感あるプラットフォーマーが楽しめる。操作性も良好でステージを駆け抜ける快感を手軽に味わえる。
探索要素も主張しすぎないサブ要素として楽しめるものとなっており、新要素の炎と氷の力も単純ながら存在感がありつつスピードを邪魔しない仕上がり。
一方でステージのギミックは基本的な仕掛けの使い方と組み合わせを工夫したものだけで構成されているので、最初から最後まで安定した手触りを持つものの、目新しさはあまりなく印象には残りにくい。
総じて堅実という表現が似合う作品である。
余談
-
タイトル画面やポーズメニューにウロボロス状の竜のリング「ドラゴンリング」が意味ありげに浮かんでいるが、これは重要アイテムでは全くなく『Newマリオ』の赤コインのようなもの。
-
ゲーム内で設定資料が閲覧できる。ただしアニメシリーズのものであって本作のものではない。
-
本作の初回購入特典としてソニック25周年の限定3DSテーマが配布されていた。
-
前作から10円だけ値上げされている。
最終更新:2026年08月14日 14:57