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ソニックトゥーン アイランドアドベンチャー

【そにっくとぅーん あいらんどあどべんちゃー】

ジャンル アクション/アドベンチャー
対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 セガ
開発元 サンザルゲームズ
発売日 2014年12月18日
定価 4,980円(税抜)
プレイ人数 1人
レーティング CERO: A(全年齢対象)
判定 シリーズファンから不評
ポイント ハイスピードアクションと探索要素など嚙み合っていない要素が散見される
全体的にチープ
操作性は良好でプレイ自体はしやすいが面白さより虚無を感じやすい
ソニックシリーズ


概要

TVシリーズ・『Sonic Boom(邦題:ソニックトゥーン)』と連動して発売されたソニックシリーズの横スクロールアクションゲーム。
同日にWii U向けに発売された『ソニックトゥーン 太古の秘宝』とはゲーム内容が完全に別物で、ストーリーも相違点があり繋がっていない。


あらすじ

ひとり遺跡を調査していたエミーは現代で復活した古代人「リリック」に襲われ誘拐される。リリックは彼女が在処を突き止めた無限の力を持つクリスタル欠片の情報を引き出そうとしていた。ソニック達はエミーの壊れたA・V・A端末に残った情報を辿ってエミー救出に向かう。


特徴

従来のソニックシリーズの2D横スクロールアクションに探索型アクションの要素を加えたようなゲーム性。各ステージには5つのクリスタルの欠片と6枚の設計図の断片が隠されている。 メインの探索ステージとは別で、自動奥スクロールのシーカートンネル、ライバルキャラとゴールまでの早さを競うレースのステージも存在する。

操作キャラクターは一部ステージを除きいつでも切り替え可能。ソニック、テイルス、ナックルズにTVシリーズで登場したスティックスを加えた4人を操作できる。

+ アクション、キャラクターの個性概要
  • アクション
    • ジャンプ:空中でも1度だけ小さいジャンプが可能。
    • ホーミングアタック:ロックオンした敵に追尾攻撃、全キャラで可能
    • ブースト:他のソニック作品の「ブースト」とは異なり、押している間素早く走れるのみ。
    • エナービーム:エネルギーのロープを伸ばす。宙に浮かぶエナートリガーにひっかけてスイングしたり、バリアを纏った敵のバリアを引き剥がすことができる。
    • スキル:キャラ固有の能力
    • ストンピング:↓+スキルボタンで発動する急降下
  • キャラクター性能
    • ソニック:移動速度が最も速く、スキルは地上ではスピンダッシュ、空中では任意の方向へ短距離の直線突進を行うエアーダッシュが行える。エアーダッシュは地面につくまでに上方向へ1回、横方向へ2回使用可能。使用する度に空中ジャンプが復活する。
    • テイルス:ホバリング飛行が可能。スキルでバクダンを投擲できる。またラジコンミニゲームをプレイする際にはテイルスでアクセスする必要がある。
    • ナックルズ:地面が盛り上がった場所から地面に潜り、専用の通路を移動できる。スキルでパンチができる。
    • スティックス:スキルでブーメランを投げる。長押しでブーメランの遠隔操作もできる。

触ってすぐわかる洋ゲー感。


評価点

  • アクションが軽快。特にソニックはエアーダッシュによって柔軟に空中機動が可能。
    • アイテム収集を考えなければ他のソニックシリーズほどではなくともスピードを感じるプレイが可能。
  • 4人のキャラクターをいつでも切り替え可能
  • サウンドテスト機能、会話シーンとムービーの再生機能、説明付きの3Dモデル閲覧機能が用意されている

賛否両論点

  • 難易度が低め
    • ソニックシリーズの中では全面的に難易度が低い。ステージを進めるのみであれば難所と呼べる場所はほぼなく簡単にゴールまでたどり着ける。
  • すれちがい通信対応
    • すれちがい通信に対応しているが、すれ違うと説明付きフィギュア(3Dモデル)との交換に使えるメダルが1枚もらえるのみ。一度に設定できる数に上限のあるすれちがい機能をこのゲームに割り当てたいかは疑問。
    • すれちがいで入手できるメダルの上限は24時間に1回できるナックルズのトレーニングと個数を共有している。すれちがいをしなくともフィギュアのコンプリートは可能。

問題点

  • ボリュームが不足
    • 島は6つ登場し各島にワールドマップが用意されているが、メインとなる探索ステージは8ステージ。短いシーカートンネルとレースはそれぞれ6つと4つ。そしてラスボスステージを合わせて19ステージしか存在しない。
      -- QーNーCトイショップという観賞専用のフィギュアが手に入るだけの施設が全島に存在しているが、機能はどの島でも同一でありワールドマップを広く見せかける以上の存在理由がない。
  • ステージギミックのバリエーションが少ない
  • シーカートンネル
    • こちらも全島に存在し、配置以外のビジュアルと演出は完全に使いまわし。
    • 障害物が発生させる赤いエフェクトが過剰気味で視認性を低下させている。
  • あらゆる要素によってスピードを活かせない
    • ソニックたち自体は高速で移動できる性能が備わっているが、本作はアイテムを見つけなければゲーム進行が止まってしまう仕様上、ゴールへ向かうことよりも収集アイテム探しの方が重要度が高い。
    • そのため通路やアイテムを見逃がさないように自然とスピードを落とすことになる。
      • スピード感を得るためのギミックであるはずのスプリングやダッシュ板が、踏んだら戻れなくなる罠になっている箇所すらある。
    • 全ステージに「リングを特定数以上持った状態でゴールする」というお題が用意されているためダメージ回避を意識してしまう。
    • バリアを纏った敵は立ち止まってエナービームを使用しなければ倒せず、あらゆる敵は倒しても距離を置くと再登場する。
  • キャラクター間のバランスが悪い
    • ソニックは移動速度が最速な上に、スキルのエアーダッシュによってジャンプ高度・空中機動性・滞空時間いずれも高く、非常に使い勝手がよい
    • 一方でソニック以外のキャラクターのスキルは専用ギミック以外では攻撃をするだけのスキルである。
      本作にはソニック専用のラスボス戦を除いて強敵が存在しないため、ほとんどの場合足を止めず正確に狙う必要のないホーミングアタックで事足りてしまっており、攻撃スキルにあまり需要がない。
      • テイルスとナックルズのスキルボタンの能力は対応ギミックが存在しないため使い道がない。 ^ソニックの地上スキルスピンダッシュも通常のブーストのダッシュと変わらないスピードしか出ないため使い道がない。
    • 以上から基本的にソニックで攻略してギミックの前でだけ別のキャラクターを使うようになってしまう。
  • 迷子になりやすい
    • 各ステージはマップ遷移を繰り返す構造となっているが、特徴的なオブジェクトなどがあまりなく、ビジュアルは各ステージ2パターンしかない。そのため進んでいるか戻っているか分かりにくくなるステージがある。
    • マップ遷移は全て一方通行。遷移装置の遷移先が同じマップのどこかに戻る寄り道か、戻れない進行ルートかが判別できない。
      • 分かれ道があった場合に、アイテムが隠されていそうな道がどちらかを感じ取れるような地形づくりもなされていない。
  • ストーリーが薄く要素もうまく扱えてない
    • 本作はステージの前後でソニック達が横並びになって行う簡素な会話パートが頻繁に挟まる。しかし悪役リリックに関する情報や舞台となる島の詳しい背景などの言及がほぼない。
      ソニック達の行動方針も「エミーの端末が少し直ったのでそこの情報をもとにエミーの足跡を辿ろう」が繰り返される。
    • リリックがエミーを誘拐した理由は、「エミーが突き止めたすごい力を持ったクリスタルの欠片の位置情報が欲しているため」であるのだが、クリスタルはこれ以上ストーリーに絡まないしどんなことができるのか言及なし。
      • なおそのクリスタルの欠片はステージですべて拾うことができるし、なんならラスボスステージに挑むには最低でも全体の5/8を集める必要があるのだが。
    • 目的であったはずのエミー救出もステージをクリアしたらいつの間にか救助済みになっている。
    • 途中でシリーズおなじみのメタルソニックとエッグマンらしきセリフが登場するも、直後のレースに勝つとそのままどこかへ去ってしまう。その後はメタルソニックを追う展開になるがそのまま登場せず。彼らがいた理由などは一切不明。
  • 不要なタッチ操作が微妙にシビア
    • ワールドマップの島遷移や探索ステージ内のマップ遷移で使用するスリングショットにだけタッチ操作を要求される。この時完全にスリングを引っ張らなくてはやり直しになってしまい、地味ながらストレスがたまる。
  • ラスボス戦まで到達するハードルがやや高い
    • 新しいステージをアンロックするには特定個数以上のソニックバッジが必要になる。中盤以降この必要数が高く設定されている。
      ラスボスステージに至ってはこの時点で33個しか入手できないバッジを30個用意しなくてはならない。
    • バッジの入手条件は各ステージ初回クリアで1つ入手、その探索ステージ内に隠されたクリスタルまたは設計図をそれぞれすべて回収すると1つずつ入手。探索ステージでは最大3個、それ以外で1個入手できる。
      • つまりクリスタルは5つすべて回収しなければ全くの無意味。
      • スティックスとナックルズはある程度ゲームを進めないと仲間に加わらないのだが、序盤のステージに彼ら専用ギミックが設置されており、初回訪問時での全回収は不可能。
  • 一部収集アイテムの配置が不親切
    • 穴に落ちないと見つからない位置にクリスタルの欠片が隠されている場合がある。
      • 一応ミニマップには表示されるものの、設計図を集めてパワーアップしなければマップにクリスタルの欠片が映るようにはできない。
      • また、ステージ突入時の下画面はキャラ切り替えの仮想ボタンとなっており、毎回画面切り替えをしなくてはミニマップが出ない。
  • 自分がいるマップ以外のマップをミニマップで確認できない。
  • 各ステージの収集アイテムの回収数やお題の達成状況を一括で確認できない。
  • ステージクリア時にBGMが停止しファンファーレ的なSEもなく達成感を出す演出が皆無
  • ボスがラスボスしかいない。

総評

ソニックらしいスピード感のあるアクションを備えているがそれを生かせない探索重視のゲーム性、探索とスピードのどちらから見ても中途半端なステージ構成、低難易度なのに最後までプレイするハードルは高いなど、ちぐはぐで面白さを感じにくい作品。
これといって良い点があまりなく全体的にチープさが目立つ。
飛びぬけて悪いところはなく遊べないゲームでは断じてない。しかし、様々な部分から小さなストレスが溜まり、楽しさより虚無を感じやすい。


余談

  • 最初の島にあるエミーの家はすべてのソニックバッジを集めることでアンロックできるのだが、入ると何のテキストもなくソニック達がロボットダンスをするだけの謎の演出が発生する。しかも音楽とダンスのテンポがずれている。
  • スタッフロールでは開発会社のロゴのサルが様々なダンスを見せる謎の演出がある。ソニックキャラは登場しない。
  • 続編である『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』は同スタジオのもと本作のシステム等を再利用して作られた作品なのだが、本作の問題点の多くに改善が施されたソニックらしい作品となっている。
最終更新:2026年08月04日 18:40