ESWAT

【いーすわっと】

ジャンル アクションシューティング

対応機種 メガドライブ
発売・開発元 セガ・エンタープライゼス
発売日 1990年7月14日
定価 6300円
判定 なし
ポイント ハードに相応しい難易度の覚えゲー

概要

  • サイドビューの2Dアクションゲーム。パワードスーツを着込んで戦うサイバーポリス「ESWAT」の隊員となり、犯罪組織を相手に戦っていく。ライフ&残機制、全8ステージ。
  • 本作はアーケードゲーム『ESWAT』(1989年、セガ)のメガドライブ移植版であり同じ世界観を共有するが、時代やストーリーは異なっている。ステージ構成やスーツの能力などは本作オリジナルの要素も多く、かなり別ものとなっている。
    • 時系列上ではアーケード版の半世紀後の世界の話で、アーケード版で壊滅させた悪の組織の残党が、より強力な犯罪組織「E.Y.E.」となってよみがえったという設定。

特徴

  • 戦闘服(NEW ICE)で武装すると、5種類の特殊武器を使用できるようになる他、バーナーで飛行・ホバリングする事もできる。
    • ただし、ゲーム開始時点では主人公はヒラなのでスーツは支給されておらず、生身で戦う事になる。ミッションクリアするごとに昇格し、ミッション3からは本格的なシステムが解放される。
    • 飛行移動は非常にスピードが速く、またバーナーゲージを大量消費する。ホバリング(停止)中はエネルギーを消費しない。
    • バーナーは、何もしないでいれば一定時間で回復する。
  • ミスすると装備していた特殊武器は失われてしまう。また、武器の1つ「ファイヤー」は1回使っただけでなくなる上にバーナーも全消費する。失った特殊武器はステージ攻略中に回収できるが、場合によっては残機減少より痛いペナルティにもなりうる。
  • 通常ショットは、自キャラ正面の水平方向と上方向(方向ボタン上とショットボタンの同時押し)の撃ち分けが可能。
+ ステージ紹介
ステージ1
夜の街を守るミッション。ヒラ隊員が挑むだけあって、道中もボス戦闘も楽な小手調べステージ。
自機のLIFE量はゲーム全体を通じてそう多くないので、早い段階でゴリ押しに頼らないプレイを心がけたい。
ステージ2
牢獄への潜入ミッション。リフトに乗ってステージ上方へ向かい、背景の裏側へ回りこんで先へ進むという、1マップで二度おいしい(?)ステージ。ボスは、相手の弾と自分の弾が相殺できると分かった途端ザコと化す。
ステージ3
原子力発電所の防衛ミッション。ここからスーツ装着状態となる。
わりと平面的なステージ構成だがボス戦フィールドの天井は高く、飛行の重要性を理解するのに適した第二の小手調べステージと言える。
ステージ4
ターゲットは悪の科学者。奇怪な生物や体に悪そうな液体でいっぱいの研究所内は、敵の攻撃の密度が濃く、自キャラの可動域も狭く、一撃死トラップあり。
有効範囲を踏まえた特殊武器の使い分けを要求される、本作最初の壁ステージである。
ステージ5
敵基地の破壊ミッション。ダメージ床や一撃死トラップが張り巡らされたバーナー飛行メインのステージであり、残燃料の把握をおろそかにしてきた人が地獄を見る。
ステージ6
下水道に生息するモンスターを倒すミッション。ステージ下部が下水で隠れている中、背景の水道管などからも容赦なく敵が湧く。尺は短いが密度の濃い高難度ステージ。
ステージ7
敵の重要拠点殲滅ミッション。ステージ5路線の構成であり、トラップの底意地の悪さに一切の自重なし。
ステージ8
E.Y.E.の中核を挫くミッション。敵の配置・動き、武器の特性は把握してて当たり前のラストステージは、王道展開ながら燃えるボス戦闘にて締めとなる。

評価点

  • ステージの構造や背景、演出は凝っている。
    • 画面手前側に柱や鉄骨を重ねたり、自キャラの干渉しない画面奥側にも敵を置いたりといった表現が見られる。背景の描き込みも深い。
  • 基本的には難しいゲームだが、上手く武器を使い分ける事や飛行での位置取りが攻略する上で重要であるなど、アクションゲームとしてのツボはしっかり押さえてある。

問題点

  • 生身状態のミッション1と2は、ゲームとしてのメリハリがなく地味。
  • 戦闘服を着ると能力は上がるが、こちらの当たり判定も大きくなる。「むだにキャラがデカく大味気味の難ゲー」というMDゲームのイメージそのまんまである。

    ※身長は画面の1/3ほどあるがあまり高くジャンプできないので、飛行操作の鍛錬が必要。
  • 画面全体に対する自機のサイズがデカいのに飛行スピードが速く、後半ステージに多い飛行移動必須の局面は典型的な覚えゲー。指先の技術もそれなりのレベルを要求される。
    • 本作の操作性は決して悪い方ではないのだが、体感的に「動かしづらい」という印象を受けやすい。恐らく自機の判定のデカさが原因ではないかと思われる。
  • 難しいゲームなのにコンティニューがない。
    • ステージセレクトする裏技はあるのだが、「“クリア後に”隠しコマンドを入力」という本末転倒なお預け仕様。3面から遊ばせろ。

総評

多彩なトラップへの対策や武器の使い分け、バーナーゲージのやり繰りなど、プレイヤー側に工夫の余地が多く用意されている普通に面白いアクションゲームである。
「頑張れば誰でもクリアできるゲーム」ではまったくないし、救済措置もクリア後までお預けするという意地悪な仕様をナチュラルに繰り出してくるのはMDのゲームの悪いクセだが、プレイヤーに根性さえあれば、綿密なパターン構築による攻略が楽しくなってくる。
ライフ制を採用していながら死ぬ時はほんと一瞬。殺意みなぎるステージギミックや圧倒物量のザコと敵弾に身悶えしたい熟練のマゾゲーマーにお勧めである。MDというハードと末永く付き合うつもりなら、ミッション5まではクリアしておきたい。

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