「検証依頼」が出ています。依頼内容はストーリーの引用元補完です。対応できる方はご協力をお願いします。
刑事大打撃 ~北の挑戦~
【けいじだいだげき きたのちょうせん】
ジャンル
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アドベンチャー
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対応機種
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Windows 98~XP
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発売元
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ファミリーソフト
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発売日
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2003年5月30日
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判定
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バカゲー
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ポイント
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ある意味でのクソゲー 不謹慎ゲー
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概要
老舗パソコンゲームメーカー「ファミリーソフト」から発売されたADV。
本作は過去にMSX2など向けに2作発売された作品の続編である。
キャラクターデザイン及びシナリオなどは漫画家の藤宮幸弘が担当している。
ストーリー
殺人現場に残されたダイイングメッセージ「チンコ」
また、ガイ者の遺体には股間にバスケットボールがくくりつけられ、
右手にはチンコが握られていた……
「握っているチンコは二日たって腐ってますから…………」
この難事件を追って
パートナーの死という
癒えない傷を持ったまま
事件解決とそれ以外に全力を注ぐ『大打撃』
そして新しいパートナーとして配属された
東大卒のお気楽キャリア『中森暁子』。
捜査を始めた二人の前に現れる『阿久野澄香』。
「この事件にはまだ裏があるわ……」
捜査線上に浮かぶ怪しい場所や事件の数々
事件の裏に潜む影とは!
この殺しがほんの始まりに過ぎなかったことを
大打撃が知る由もなかった……
特徴(というか問題点?)
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旧作等と同様不謹慎な時事ネタが多め。そのため好みは大きく分かれる。
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主人公が下品。会話の各所にネタが詰め込まれている。
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きわどいエロ発言もちらほらあるし、エグいネタもかなり多い。
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捜査ADVとしてやや稚拙な部分もあるが特筆すべき部分は以下のシステムぐらい。
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便意パラメータというものがあり、コマンド選択ごとに蓄積され、一定値まで溜まると限界が来て漏らしてしまい人間失格扱いされてゲームオーバー。回避するには各所にあるトイレに行かなければならない。ただし使用中の場合もあるため、その場合は別のトイレのある場所に移動する必要がある。
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意図的に狙わなければそういう事態は回避できるようなバランスではある。
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なおこのパラメータが表示される期間はゲーム内時間で2日間。その間に最短で攻略しても10回以上はトイレに行く必要がある。下痢か?
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余談だが開発段階では尿意パラメータも設定されていたが、あまりに頻繁に溜まりすぎるため没になった。
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言い合いバトルというものが途中で存在。しかし、言い合う相手が相手で危険極まりない内容。
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○が○で○という文面をスロットで作ると言うもの(特定の組み合わせを発生させると連続攻撃になる)。システムとしては陳腐なものではあるが…。
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全編にわたって不謹慎なネタが組み込まれている。
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オウム真理教、ライフスペース、パナウェーブなど悪名高い新興宗教がネタに実名でされる。オウムに至っては指名手配犯まで。
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宗教関係以外には砒素カレーや警官による図書券賭博、その他警察の不祥事などもふせたり偽名にしたりせずそのままネタに。
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各方面に敵を作るようなこの作品、当然固有名詞もそのまんま出る。例えばディズニーランドやピカチュウなど。
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あげく、北朝鮮の拉致ネタまで。主人公が拉致された挙句に金正日、そしてロボ金日成まで出る。
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そもそもタイトルの副題を見れば…よく分かる。
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ラストの北朝鮮脱出ゲームの難易度が非常に高い。船で日本領海に逃げるのだが、北朝鮮船籍の船が体当たりしてきたりあちこちに機雷があったりテポドンが飛んできたりする。
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これで年齢制限なしというのが恐ろしい。
評価点
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基本的におバカなシーンがメインではあるものの、要所要所で本気のシリアスシーンもありメリハリが効いているので出だしのバカさ加減のイメージだけでは終わらない構成にはなっている。
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システム的には最後の脱出ゲーム以外は目立って難しすぎるという個所もないので、それなりに遊びやすい。
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男女問わず大半の台詞にボイスがついている。にもかかわらずごく一部だけ抜けていたりするのだが。
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とはいえボイスが抜けている部分は脇道にそれた所だけなので、ほぼフルボイスと思っても問題はないレベルではある。
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担当している声優は当時エロゲーで活躍していた面子が中心。
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声優の内主人公の大打撃を担当している、アダルトゲームでも本名で出演している事で知られる一条和矢氏は、シリアスな口調とギャグ時の口調の演じ分けの技術の高さから高評価。他がかなり棒読みなのでその演技力の高さは際立っている。
総評
シリーズ伝統の不謹慎さを極めたといっても過言ではないストーリーは万人向けではないもののその筋の人には必見の作品。
しかしながらパロディやギャグまみれのストーリーの中に異様にシリアスなシーンが混じっており、単なるバカゲーに終わらない魅力もある。
幸い後述の通りダウンロード販売されている作品であり楽しめる敷居も比較的低めなので、上記のおバカ要素にピンと来た人であればシリーズ過去作含めて触れてみるのもいいだろう。
余談
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発売後、そのネタのやばさから各方面で取り上げられた。
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東スポが国際問題化しかねないという形で作品を取り上げたが文面がどう見てもダチョウ倶楽部の「押すなよ、絶対に押すなよ」ノリだった。
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同作及び過去作はダウンロード販売が行われている。
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また、その後の話を取り扱った作品を藤宮幸弘が同人本で出している。
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時期によっては肩タイトルが「無敵刑事」になってたりする。「刑事 大打撃」なのか「無敵刑事 大打撃」なのかハッキリして欲しいところ。
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漫画が「サイバーコミックス」などで連載されていた。同人誌にまとめられている以外に現在は電子書籍としてダウンロード販売されている。
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本作のDL版を最後にメーカーは活動を停止している。
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サイトは『あすか120%シリーズ』などのゲームアーカイブス配信に伴いリニューアルオープンされたものの、現在は更新を停止している。
おまけ
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言い合いバトルの一例、酷い内容のため了解の上で。
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主人公の発言
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麻原のメロンをウンコまみれにする!
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平壌放送をギャグ番組として楽しむ!
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シークレットシューズを普通の靴と取り替える!
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朝鮮総連の実態を捜査する!
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お前の頭髪はパンチョ伊藤状態だ!
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巨大な金日成像を引き倒す!
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どう考えても民主主義ではないだろう!
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俺も喜び組と合コンさせろ!
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敵の発言
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サリンを噴霧車で撒き散らしてやる!
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ピーポくんを宇宙の真理で洗脳する!
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テポドンミサイルの発射ボタンを押してみる!
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ブルサガリにエキストラを1万人以上動員する!
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貴様を主体思想で洗脳してやる!
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最終更新:2024年02月23日 13:23