うたの☆プリンスさまっ♪MUSIC3
【うたのぷりんすさま みゅーじっくすりー】
ジャンル
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胸のワクワクをハートで刻むリズムアクション
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対応機種
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プレイステーション・ヴィータ
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メディア
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PSVカード/ダウンロード
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発売元
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ブロッコリー
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開発元
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日本一ソフトウェア
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発売日
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2016年1月28日
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定価(税別)
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【初回限定版】5,800円 【通常/DL版】3,800円
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プレイ人数
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1人
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レーティング
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CERO:B(12歳以上対象)
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判定
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なし
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ポイント
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男性声優のファン向け
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概要
ブロッコリー発売の乙女ゲー『うたの☆プリンスさまっ♪』のアニメ進出にともない、製作された音楽ゲーム。
倍率200倍の狭き門を突破して、晴れてアーティスト育成を専門とする芸能学校「早乙女学園」に入学した作曲家志望の少女「七海春歌」を主人公とした小話も時折挟まれる。
パートナーとなるアイドル志望の男子たちの歌唱曲をボタン操作で演奏し、スコアを稼いでいく内容となっている。
音楽ゲーのジャンルとしての発売は本作が3作目。前2作はPSP展開であったのに対して、本作はPSVでの展開となる。
メニューなど
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主人公の名前はプレイヤーの好きに変更可能。
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性・名・ニックネームをそれぞれ4文字以内で入力する。デフォルトは姓:「七海」、名:「春歌」、ニックネーム:「ハルハル」。
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その他登場人物
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アイドルユニットST☆RISH所属の7名(一十木音也、聖川真斗、四ノ宮那月、一之瀬トキヤ、神宮寺レン、来栖翔、愛島セシル)およびQUARTET NIGHT所属の4名(寿嶺二、黒崎蘭丸、美風藍、カミュ)が登場。
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楽曲は全30曲程度。彼らのソロ曲からユニットで歌唱するものもある。1曲の長さは概ね90秒から140秒程度。
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音ゲープレイ中は彼らの立ち絵が画面端に立っており、ゲーム中の成績に応じて表情も変わっていく。条件をそろえれば(後述)彼らを着せ替えできたりもできる。
システム
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音ゲーの操作
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流れる曲のタイミングにあわせて4種類のボタンを使い分けて押していく。
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4種類のボタンは「方向キー」「△」「□」「×」の4種類がデフォルトだが変えることもできる。「L」「R」「○」を含めてカスタマイズしても良い。
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長押し操作は要求されないが、難易度が上がると複数のボタンを同時に押さなくてはなら無い場合もある。
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Cool Goodが成功判定。Poorだと失敗判定。
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Poorはタイミングが大きくずれたり、見逃したりしてもつけられる。押すべきボタンを間違うと見逃し+ミスタッチで合計2回分のミスとなる。
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ポイントやミスの数などをもとに成績付けされ、高い順S,A,B,C,D判定がつけられる。
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Poorが0回だとSランクがもらえるだけでなく銀の冠マークが、全てCool判定だと金の冠マークがつく。
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ゲームの成績はMP(ミュージックポイント)として累算され、このMPで、音ゲーパート時に、画面端に立っている男子の立ち絵の衣装やゲームプレイ画面のカスタマイズを購入できる。
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難易度
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ひとつの曲につき、EASY(Lv.1~3)、HARD(Lv.4~6)、PROFESSIONAL(Lv.7)の7通りの難易度がある。
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EASYの3レベル分プレイし総評価がA以上、HARDの3レベル分プレイし総評価がA以上、プロフェッショナルの評価がA以上、これらのいずれかを達成すると、その曲はクリアしたこととなる。
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曲をクリアすると、上述のMPで買える男子たちの着せ替えアイテムやゲームのプレイ画面のカスタマイズ衣装が順次開放されていく。
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楽曲によっては、クリアするたびにイベント(ごほうびシーンと呼ばれる)がはさまれる。
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プレイヤー視点で男子たちと対話したり、男子同士の対話を見られる。主人公の姓名、ニックネームはこのイベント時に反映される。
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江戸の☆お殿さまっ♪
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全曲クリア後に開放される特典要素。
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主人公「七海春歌」は音楽をこよなく愛する箱入の姫であった。しかし父の殿様が、姫になんとかして結婚をさせようと、音楽を愛せる殿方を募集するお触れを出した、というあらすじ。
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アイドルの男子たちが姫をもとめて江戸にやってきた殿様に扮しており、プレイヤーの選択肢で出会う男子や結末に変化が発生する。
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あくまで特典要素であり、バッドエンドといったものもない。
評価点
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声優を楽しめるゲーム
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男子アイドルたちの声優はいずれも有名どころの声優が声を当てている。またゲーム中にプレイできる楽曲は彼らが歌唱するものとなっており、声優ファンには喜べる内容といえる。
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その他にも、曲名の読み上げ、パーフェクトをとったときのコールとして、きちんとボイスが吹き込まれている。
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様々な腕のプレイヤーに対応
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曲目をひととおりコンプリートするのは楽だが、きちんとやりこむとかなり骨が折れる難易度設計になっている。
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HARD難易度以上は音ゲー初心者には到底さばききれない内容になっているが、HARDの3レベル分をそれぞれ10回プレイ、またPROFESSIONALの1レベル分を30回すれば、成績に関係なくごほうびシーンが見られるようになっている。
問題点
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クリアまでが作業的
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ゲームクリアのためには、ひとつの曲を最低でも3回以上はプレイしなくてはならない。(Aランクがとれないならさらにそれ以上のプレイ回数が必要。)
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曲の少なさも相まって音ゲーとしてはボリュームが少ないといわざるを得ない。
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非常に限定されたゲーム性
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ゲーム中キャラクターの説明が非常にざっくりしているので、結局うたプリシリーズについて前知識がないと楽しめない。
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電子説明書を見ないと、どのキャラにどの声優が声を当てているのか分からない。
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ごほうびシ一ンや「江戸の☆お殿様っ♪」もあるにはあるが、ストーリーとしては脈絡が無さすぎる。実質、うたプリ関連の音楽だけを収録してあるだけと見て良い。
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アニメでは存在したダンスを見て楽しめるわけでもなく、学園に入学した主人公目線の乙女ゲーが楽しめるわけでもない。
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音ゲーのみ、かつ収録楽曲はうたのプリンスさまっ♪関連に限定されるため、どうしてもプレイできる層は限定されてくる。
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曲数は30程度。これに関しては前作、前々作とどっこい。曲の使いまわしこそないが。
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セリフの制限機能
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ON/OFFしか調節出来ない。音量調節ができないほか、特定のセリフを部分的に制限する手段がない。
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男子のなかには、失敗したときにかなりきつめに文句を言ってくるタイプのキャラもいる。
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ボタンのミスタッチを連発したときに鳴るシンバルの音がうるさい。こちらはOFFにできない。
総評
初心者から音ゲーの熟練プレイヤーまで、幅広く対応した難易度ではあるものの、曲数が少なく反復を要求するゲーム性など、音ゲーとしてはボリュームが少ないといわざるを得ない。
乙女ゲーが本来の姿であり、本作でもそのほんの一部が収録されているが、あくまでうたプリについて知っている前提の設計であり決して万人向けではない。
最終更新:2020年04月04日 08:41