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【めとろいど どれっど】
ジャンル | アクション | ![]() ![]() |
対応機種 | Nintendo Switch | |
発売元 | 任天堂 | |
開発元 |
任天堂 Mercury Steam Entertainment |
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発売日 | 2021年10月8日 | |
定価 |
通常版:6,980円 スペシャルエディション:9,980円 |
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レーティング | CERO:B(12才以上対象) | |
備考 |
「The Game Awards 2021 Best Action/Adventure Game」受賞 |
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判定 | 良作 | |
ポイント |
19年ぶりの2D『メトロイド』 今作は「恐怖」がテーマ シリーズの物語に区切りがつく 極めて高い完成度 練りに練られた難しさ かなり執拗なE.M.M.I. |
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メトロイドシリーズ |
E3 2021にて突然発表された『メトロイド』シリーズ最新作。
同イベントで公開されたPVにおいて「METROID 5」と銘打たれている通り、本作はシリーズ4作目『メトロイド フュージョン』以来19年ぶりとなる2Dメトロイド本編の続編であり、満を持して登場した作中時系列上もっとも後となる作品である。
ストーリーは、シリーズ1作目から続く「メトロイド」との関係に終止符を打つ物語が描かれる。
本作のサブタイトルの「DREAD」は英語で「恐怖」を意味し、これまでの『メトロイド』シリーズの醍醐味である「探索」に漂っていた「恐怖」に改めて注目してゲームデザインを行った。
開発は『メトロイド サムスリターンズ』に続きスペインのデベロッパーのMercury Steam Entertainment社が担当している。
生物に寄生して死に至らしめ、DNA情報を元に擬態する、銀河の平穏を脅かすほどの危険生物「X」
不覚にも「X」に寄生されてしまったサムスだったが、メトロイドから生成されたワクチンにより一命を取り留めると同時に、「X」の天敵として唯一対抗できる存在になった。
そしてフルスペック状態のサムスに擬態した「SA-X」との死闘の末、ついに「X」を惑星「SR388」もろとも全滅させることに成功した。
しかし時が経ったある日、あろうことか「X」の存在を示す映像が銀河連邦本部に送信されてきた。
連邦は発信元と見られる未踏の惑星「ZDR」に、調査ロボット「E.M.M.I.」7体からなる特殊部隊を派遣し、実態解明に乗り出したものの、その部隊は「ZDR」到着後原因不明のまま消息を絶ってしまった。
かくして「X」に唯一立ち向かえるサムスはZDRへの調査に赴くこととなったが、
そこにはすでに恐怖の罠が幾重にも仕掛けられていたのである。
(公式サイト「STORY」より。一部省略改変)
+ | 詳細 |
アクションゲームとしての完成度の高さ
優れた操作感と多彩なアビリティ
美しいグラフィックとSF感あふれるデザイン
正統続編たるストーリーとファンサービス
+ | そして…(ネタバレ注意) |
その他評価点
シリーズ経験者でも唸る高難易度
+ | 終盤のE.M.M.I.は… |
若干説明不足なストーリー描写
+ | ラスボス撃破後の展開(ネタバレ注意) |
薄めなやりこみ要素
その他賛否両論点
+ | ネタバレ注意 |
シリーズとしての伝統の継承、既存の要素の拡張、新たな要素の追加。
これらの続編に求められるべきファクターを高いレベルで兼ね備えており、さりとて名作の焼き直しに留まらず新たな体験を確立させた。
『メトロイド』シリーズに限らず、続編ものとして1つの模範となりうるハイクオリティの傑作である。
黎明期より無数の作品が生まれていった2D探索アクションというジャンルの代名詞という重い役目を引き継いだ本作は、現代の技術で妥協せずに「動き、倒し、先に進む」というゲームとしての原初的な楽しさを突き詰めたものになっている。
決して簡単ではないが、だからこそプレイヤーの心を熱くさせ、また次に遊び直したときにはっきりと上達を感じることもできることだろう。
Mercury Steam Entertainment社のシリーズに対する理解力と類稀なるセンスにより、「宇宙最強の戦士であるサムス・アランの健在ぶりと進化」が表現されている。
そんな本作は、極上のインタラクティブ体験をもたらしてくれる「ゲームらしいゲーム」に相応しい骨太な一作と言えるだろう。
+ | ラストスパートのあるポイントについて |
*1 常にE.M.M.I.が視認状態になってゲートが閉鎖されるため。
*2 ゲーム内計測はリアルタイムよりもかなりズレる。洗練されたプレイヤーの場合はリアルタイム計測に15分ほど加算されたゲーム内タイムが出やすい。
*3 これまでの一方通行ギミックはシャッターなど専用のオブジェを使うことが多く、ウェイブビームで無効化できる場合も多かったが、本作はゲートの片方にカバーが付いていないものとして統合されている。
*4 過去作では『Other M』で導入されていたが、純粋な2Dメトロイドには初めての登場となる。
*5 ボス戦にも1つだけある。
*6 カウンターの合図の表示タイミングが変わることに関しては遠くから突進してくる敵がわかりやすい。
*7 炎柱など一部の攻撃は受ける。
*8 『リターンズ』と同様、チェックポイントや前回セーブへの巻き戻しは任意でも行える。
*9 しかも凍結すると大ダメージを受ける上に音でE.M.M.I.を引き寄せてしまう。
*10 トグル式であり、押しっぱなしの必要はない。
*11 惑星に突入するムービーからは可能になる。
*12 現在主流の疑似ウェイブビームは「スライディング中に回転ジャンプしながらビーム」「ダッシュメレーからそのままフリーエイム → ZLでモーフボールになってチャージビーム開放」の2通り。
*13 No Major Glitchesと呼ばれ他多くのゲームにも見られる、壁抜けなどのゲームの進行に多大な影響を与えるバグを禁止するRTA部門。