GameLand 2000 ドカちゃんのビルパニック
【げーむらんど にせん どかちゃんのびるぱにっく】
ジャンル
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アクションゲーム
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対応機種
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Windows95/98/XP
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発売元
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MSDジャパン
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発売日
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2001年7月13日
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定価
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2,000円
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判定
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良作
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ポイント
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パソコン少年の誇り 2P同時協力プレイがおもしろい
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概要
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MSDジャパン株式会社から発売されたゲーム。
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元々はフリーゲームであったが、商業化を成し遂げた。
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ドカちゃんは小中学生の間で人気を博しており、本作は主にインターネットを使えない家庭環境の子供に買われた模様。
特徴
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本作はヘルメットの
ドカちゃん
と緑ツナギの
トビちゃん
の二人の主人公が活躍する固定画面のアクションゲーム。USBゲームパッドがあれば、気の合う仲間と二人で協力プレイすることができる。
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一人でプレイする場合はどちらか一方のみを選んで操作する。
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主なルールとしては各ステージには縦4段横6列、合計24個の枠が並んでおり、この枠にセメントを塗り壁を作り埋めていくというもの。
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塗った壁はキャラクター毎に色分けがなされており、ドカちゃんは青、トビちゃんは緑、敵は黄色。同じ色で敵の壁を挟むことで、オセロのように裏返して自分の壁にする事もできる。
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しかし各ステージにはいじわるな敵が複数いる上、金槌を投げての攻撃や壁塗りもしてくる。24個の枠が全て埋まった際に黄色の総数が過半数となったら同じステージをやり直しであるため、壁を作りながら敵も倒していく必要がある。
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操作はUSBゲームパッドの場合、十字キー左右で移動、ボタン1でジャンプ、ボタン2でセメントを真横に投げる攻撃。ボタン2は十字キー上下と組み合わせて上段にいる敵への頭突きや、セメント塗りにも使う。
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またジャンプの際に十字キー上下と組み合わせて段を変える事ができる。
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ステージは5つのビルがあり各ビルは6つのセクションに分かれており、合計30面が存在。いずれのビルも最後のセクションにいるボスを倒せば、ステージクリア。
評価点
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まず第一に、仕掛けがかなり豊富。
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本作はザコ敵の種類こそ色違いの作業員しかいないが、その代わり仕掛けはステージによってつるつる滑る床、転がってくるドラム缶、地震とともに降ってくるバケツ等様々なバリエーションに富んでいる。
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キャラクターが個性豊かでなおかつコミカル。
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主人公のドカちゃん・トビちゃんはもちろんのこと、ボスも最初のビルからしてバイクで各階層を疾走する暴走族というイカれ具合で当時プレイしていたパソコン小学生には非常に受けがよかった。
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単純に壁塗りが楽しい。
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壁塗りはオセロのようにはさんで裏返す要素があるためこれも楽しく、考えながら遊ぶのもまた一つの味わいと言える。
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ドカちゃんとトビちゃんの2P同時協力プレイができる。
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2P同時協力プレイのWindows95/98対応ゲームは本作及びドカちゃんシリーズの他作品以外にはゲームバンクの『雷電II』位しかない。
問題点
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本作最大の問題点、キーボードでの操作配列が難解であること。
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特徴の項ではUSBゲームパッドでの操作説明をしたが、キーボードではUSBゲームパッドの場合と異なりジャンプ・壁塗り・頭突き・セメント投げの四つのアクションを全て独立したキーで操作する事になっている。
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そのため「どのキーがどのアクションか分からなくなる」という事態が頻発し操作ミスに繋がってくるため、USBゲームパッドでのプレイを強くおすすめする。
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MSDジャパンのシリーズ作品『ドカちゃんのブロック崩し2』に登場した、紫色が映える三人目のメインキャラクター
ダイちゃん
が主人公として登場しない。
総評
壁を塗って作るという変わり種アクションが楽しい、コミカルな良作。
気の合う仲間と二人で遊ぶとますます楽しくなること請け合いである。
ただし、USBゲームパッドの用意は忘れずに。
余談
ドカちゃんシリーズの人気について。
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このシリーズは元々、個人で製作されたフリーゲームのシリーズであったりする。
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しかしどういう訳かこのシリーズ、当時の時代の流れに反してアクション、それも2P協力のゲームを主としていた。
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そのためMSDジャパン含む様々なPCゲーム会社からお呼びがかかり複数の作品が商業化するという流れとなった。
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2P協力の人気から本作及び『ドカちゃんのオニごっこ』は、当時の小中学生を中心に様々な逸話が存在する。
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「ビルパニックやりたさに児童館のパソコンが順番待ちになった」「オニごっこでキーボードを連打して壊れた」「ビルパニック派とオニごっこ派で喧嘩した」等どれも微笑ましいものである。
最終更新:2021年01月18日 07:52